みりん干しと聞くと、普通の方はスーパーでサバなどの醤油みりんペースの漬け魚を想像されると思います。最後に白ゴマがちょっとふりかかっているやつですね。
しかし、岩内でみりん干しと言うと、間違いなくスケトウダラの醤油と砂糖ペースの味がたっぷりしみ込んだ乾燥珍味を言います。みりんは入っているのですが、比率は醤油に比べると少ないのです。食べ方は、さっと火に炙って縦の繊維に沿って刻んで食べる。お酒のおつまみにぴったり。甘口なので、お子さんのおやつにも。炙らずそのままでも食べられます。
このみりん干、実は佐渡から渡ってきたものでして、弊社創業者も佐渡の出身ということもあり、スケトウダラの親の身を有効活用した成功例です。消費地は地元だけでなく、佐渡、新潟などでも岩内産のものが食べられています。佐渡では「さくら干」と言われているような。
昔は屋外に納屋という木の細い丸太を組み合わせてできた干場を作って干し、下請け企業も使って何十トンも作っていたものです。今では衛生問題から考えられないのですが、機械で干すよりもおいしかったはずです。私の同級生は下宿をしていたとき、夜にこっそりお世話になったこともあると。今だったら血相変えて「ドロボー!」と怒鳴るでしょうが、昔はおおらかな時代だったのでしょうね。
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