作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

岩宇グルメコンテスト

1カ月ほど前の新聞折込広告に、「岩宇グルメコンテスト」というチラシが入っていました。ふと思い返して良く見ると、〆切は本日2月20日でした。

岩宇とは、岩内郡(岩内町、共和町)と古宇郡(神恵内村、泊村)の4町村を指す地名。合併のお話が出てもアリとキリギリスのような違いから、話にもならないという結末に。

それはさておき、このグルメコンテスト。岩宇地方の食材どれでもいいというので、なかなか難しいですね。共和町は農作物の時期ではありませんし、海の幸にしても今のシーズンのもの限定になってしまうような・・・とマイナス思考はやめておきましょう。

秘伝のレシピをお持ちの方は、応募してみてはいかがでしょう?作ったものを出すのではなく、レシピを出せばよいのですから、アイディアだけで勝負できますよ。うまくいけば賞金ゲット!

小樽駅中「タルシェ」で「にしんのおかげ」

小樽の駅中にある後志の特産品を扱っているお店「タルシェ」。オープン当初から一八の商品を扱っていただいています。みなさん、行ったことあります?

今月の小樽市周辺に配布されるタルシェ通信というチラシには、「にしん食べ方いろいろフェア」と題して小樽や余市の加工屋さんが作ったニシン商品を紹介しています。その中に弊社の「にしんのおかげ」も掲載されています。

積丹半島の東側から増毛にかけては今、鰊漁が始まっています。その道産鰊を原料にした商品が毎年工夫をこらして後志のメーカーから新商品が発売されています。「にしんのおかげ」はその中でも先駆け的な存在。爆発的なヒット商品ではありませんが、根強いファンをもつ商品です。

岩内から札幌にバスで出かけるなら、小樽で電車に乗り換えることをお勧めします。その乗換のときにちょっと「タルシェ」に立ち寄ってみてください。一八の商品、他にどんなものがあるか探してね。

フリーマガジン「JP01」ではえ縄スケソ漁を学ぼう

無料で読めるフリーマガジン。「JP01」はほんとにタダでいいの?と思わせる内容が書かれてあるのですが、2017年冬号は檜山地方のはえ縄スケトウダラ漁(地元ではスケソ漁)の事が書かれてあるのでぜひお読みください。

はえ縄スケソ漁と言えば、実は岩内が発祥の地。30年ほど前までは岩内では50隻以上の船がありましたが、1990年代になって激減。今では3隻しかはえ縄漁をする船がありません。JP01で紹介している檜山地方も後を追うように毎年船数が減っています。

なぜ減ったのか?資源が枯渇してきた事はもちろん、雑誌にも書かれてあるように、網での漁獲と違って餌をつけた縄の仕掛けを作るのが大変。漁の手間も大変。縄をはく(海に入れる)技術は熟練技ゆえできる漁師がいなくなった。

弊社ではたらこを作る原料を今シーズンは釣の原料不足から、すべて網に切り替えました。近い将来このはえ縄スケソ漁そのものがなくなってしまうかもしれません。資源管理の議論は別の機会にするとして、この素晴らしい漁法の事は、ぜひ知ってもらいたいと思います。

まだ間に合う「恋するめんこちゃん」

明日のバレンタインを控えてチョコレートだけではない個性的なプレゼントをお考えのあなた、ハート型の「恋するめんこちゃん」をぜひご利用ください。

数年前にある居酒屋で若い男女のグループが近くで飲んでいました。その中の一人の女性の誕生日のお祝いをしていたようです。その中の男性の一人が「これめんこちゃんっていうんだ。おいしいぞ」とレギュラーのめんこちゃんをプレゼント。

たまたま私は近くに座っていてそのやり取りが耳に入ったのですが、私の商品がこうして男女のつながりや幸せの1ページになったことが嬉しくなりました。ならばもっとプレゼントに向いた商品を作りたいと思ったのが、「恋するめんこちゃん」誕生のきっかけです。

もしも「恋するめんこちゃん」をお使いになって、こういった微笑ましいエピソードなどありましたら、ぜひ教えていただきたいと思います。ただ「美味しい」だけでなく、心がある商品に育ってくれればと願っています。

日曜日はいわない道の駅前で冬まつり

2017年2月12日(日)に、岩内町の道の駅前広場において「冬まつり」がおこなわれます。昨年行われた「たら丸雪像コンテスト」が規模を拡大して行われます。

今週は仕事が終わった5時過ぎになると、投光機の下でせっせと雪像づくりをするグループの姿がありました。さっさと完成したところもあれば、これで間に合うか?という雪像も。

昨年は表彰だけでしたが、12日の当日は滑り台や雪玉的当てゲーム、飲食のサービスもあるので親子で楽しむ事ができます。極めつけは2度にわたる餅まき大会。

札幌の雪まつりを代表として北海道では各地で冬のイベントが行われています。観光客に来てもらいたいところですが、この小さな岩内町はまずは町民自らがイベントを楽しみましょう!

にしんすぱアウトレット

昨年4月に新発売した、にしんのオリーブオイル漬け「にしんすぱ」。順調に売り上げを伸ばして生産量も年を越してから増産体制に入りました。

生産を増やすと、規格外商品というものが発生します。いわゆるアウトレット、別名「訳あり商品」。食べても通常商品とほぼ同じ味なのですが、量目がほんの少し基準以下だったり、皮がむけて傷となっていたり。

今回、そのにしんすぱアウトレット商品を特別価格の税込300円で販売いたします。大変申し訳ないのですが、店頭販売のみとさせていただきます。ラベルは裏の一括表示のみ。レトルト処理で間違わないために×印をつけているので、ご了承ください。

誰かにおすそ分けするのは、ちゃんとした「にしんすぱ」をお求め願います。もちろん数量はそれほど多くはありませんので、なくなってしまう事もあります。たまには一八のお店に来て、お買い物してね。

最近見なくなった大きな「つらら」

今時期、軒下にできる大きな「つらら」。それは私が子供の頃は格好の遊び道具でしたが、最近は見ることは少なくなりました。

きっと機密性の高い建物が増えたため、建物内部の温度と外部の気温差が大きくなく、つららができにくくなったと考えられます。

写真は日本アスパラガスさんの岩内工業団地に新しくできた工場の北側です。内部の温度がどのようになっているかはわかりませんので、どんな仕組みでできたのかわかりませんが、大きなつらら見てワクワクするのは私だけでしょうか?

子供の頃は一八の工場にできたつららを壊れないように取って、ライトセーバーならぬチャンバラもどきの一人遊びをよくしていました。良い子の皆さんは、決してつららのできている軒下などで遊ばないようにね。

除雪のための赤白棒

冬になると赤白の縞の棒がいくつかの場所に立っているのが見ることができますが、お気づきの方はいますか?写真は道路の端を示すために立てられたものだと思います。

弊社工場の裏側にある旧国鉄の線路わきの小さな道。アスファルト部分との境目が冬になるとまったくわからなくなるため、除雪車もどこまで道幅を除雪すべきかわからなくなってしまうと思います。実は私も数年前に路側から落ちて車が埋まってしまった事があります。

国道等に上から「↓」の形をした赤白の表示がありますが、あれは地吹雪で真っ白になってしまった時に、路側がわかるように設置されたもの。まぁ、これらは雪国の知恵でしょうね。

昨年は町の除雪車が弊社の駐車場の塀の一部を削ってくれましたので、今年はそこに赤白のポールが設置してあります。今年はまだ雪が少ないからありがたみがわからないですが、ドカッと雪が来たら身にしみるでしょう。「備えあれば憂いなし」

BYWAY後志17号に岩内線の記事

BYWAY後志という雑誌をご存知でしょうか?一般的な雑誌は広告収入をもとに雑誌が作られていますが、この雑誌は後志をもっと元気にしたいという人たちがボランティアで発行しているものです。

2016年12月発行の17号は、木田金次郎美術館の学芸員である岡部さんが岩内線について寄稿したもの。そもそも彼は岩内生まれではないので、旅人として岩内線の汽車には2度の乗車だけ。だからこそ、岩内人と岩内線のつながりを深く表現出来ていると感じます。

興味のある方はぜひ購入してお読みください。きっと岩内以外の記事も読んで惹き付けられると思います。後志以外だと、札幌の大手書店に置いてあります。不定期の発刊というのが、なんともいいものです。

BYWAY後志を読んでいると、後志は20の市町村がそれぞれの個性を持っている事を強く感じるのですが、一つの街みたいなもの。だって旅行者にとっては小さな一地域ですものね。

 

岩内の雪捨て場はまだ山にならず

例年1月の後半ともなると、ダンプカーが岩内町の工業団地にある雪捨て場に何台も連なって排雪している様子があるのですが、今年はご覧のようにまだ雪山と呼べるような状態になっていません。

ニュースでは降雪の被害がすごかったなどという記憶もありますが、北海道の一部の地域であり岩内を含むニセコ地区では雪は少ないと思います。先週はめちゃくちゃ寒い日が続いたと思えば、金曜日に土砂降りの「雨」。その後強風と寒気により道路はスケートリンク状態。めまぐるしく気象条件が変化しているこの冬です。

スキーやボードが好きな人たちにとっては、雪が少ないのは残念なことですが、仕事をする身にとっては除雪にかかる時間が少なくありがたいものです。

ただ、自然というのはすべてにかかわること。降る時に降らないと山の雪融け水が海にもたらす恵みも少なくなります。冬ならばほどほどに冬らしくというのがいいのでしょう。