作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

2016年末数の子商戦本格化

お正月になくてはならない数の子。その数の子の商戦がいよいよ本格化してきました。とはいっても、私たち製造メーカーは、1年を通して少しずつ作り溜めをしてようやく蔵から出荷し始めたというところです。

数の子の消費はギフトの扱いが年々縮小するとともに減少傾向にあるのも事実です。そこで、業界としても数の子を食べてもらうためのPRを積極的に行っています。その中で、「数の子のなんの子」という業界の公認ソングが誕生しました。

築地の仲卸で働く方が、「魚河岸おじさん」という芸名で、作詞作曲そして本人がウクレレで歌っています。画像と音楽はyoutubeで視聴できます(こちら)。CDは私たち製造メーカーに11月下旬に届くとのこと。この歌に乗ってたくさん数の子が消費されるといいですね。

正直なところ、数の子の品質はピンからキリまであります。お値段につられず、確かなものをお求めください。一八の数の子は、本州の市場ではその品質に高い評価をいただいています。ホームページからのご注文もリピーターの方々が多くを占めています。ぜひ、お早目のご利用をお待ちしています。

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今年も「北のアメ横さっぽろ」に出展します

今週末11月18日(金)~20(日)の3日間、アクセスサッポロにて、年末商材などを特価で販売するイベント、「北のアメ横さっぽろ2016」が行われ、弊社も参加出展いたします。

と言いましても、弊社単独ではなく、岩宇4町村の合同ブースです。一八興業水産という名前で探すよりも、「岩宇4ケ町村、岩内町」で探してみてください。ここ数年、岩内町から声がかかり、参加しているイベントです。

土曜日はSTVラジオの生放送も入り、オープンと同時にものすごい人がなだれこみます。岩内町役場からは、職員さんが数名とたら丸君も応援してくれます。弊社からは私の妻が金曜、土曜。日曜日は私が担当させていただきます。

札幌在住の岩内ファンの皆様、ご来場をお待ちしています。お買い得品はもちろん多数取り揃えています。岩内町、共和町、泊村、神恵内村が合同で出展していますので、西積丹の味を買占めにぜひいらしてください。写真は、昨年の様子です。

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今、岩内港はイカで大活況!

この数日、岩内の市場に水揚げされるイカの漁が、近年にはない活況を帯びた状態になっています。漁がないないと言っていたのが嘘のように、つぎからつぎへと船が着岸し、イカが揚げられています。

イカは回遊魚。条件によって、北上したり南下したり。外来船と呼ばれる船は、漁がありかつ高値で取引される漁場と市場を情報戦も交えながら移動しています。その外来船が今、岩内に大集結しているのです。ですから、漁火の明るさも際立っています。

外来船が多く水揚げが多ければ、岩内町への経済効果も大きくなります。イカを取り扱う事による市場手数料、運賃、燃料費、氷代、発泡などの資材費、船で働く人たちの食費などの購入などさまざなお金が動くことになります。

市場職員さん達は、連日の重労働に疲れた表情を隠せませんが、何もなくて愚痴をこぼすよりも忙しいと言っている方が何より。岩内港に接岸される船数はいつも数隻だけなのに、今は横列に並んでいます。めったに見ることができない風景。早起きして港を見学してはいかがでしょう。

FB(こちら)では、11月13日(日)の市場の様子を写した写真を複数枚アップしています。

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漬物用身欠にしんの季節

今年は冬が一気に来てしまった感じですが、この時期には欠かせないのが、にしん漬けの仕込み。今ではめっきり漬込む人が少なくなったとはいえ、まだまだ根強い人気もあります。

漬物用の身欠鰊はどんなものがいの?とよく質問をお受けします。身欠にしんには、大きく分けて、一夜干しのソフト。これは主として焼いて食べる用。一週間ほど干した八分乾。これはさっとあぶって食べたり、山椒漬けにしたりするもの。そしてカラカラになるまで干したものが本乾身欠にしん。

漬物用は、この本乾身欠にしんです。今、スーパーなどに行くと、漬物用として表示してあると思います。ただ、その身欠にしんでも品質がピンからキリまであるので、ご注意ください。一八のそれはもちろん、最高品質のものです。

一八の店頭では、今年試験的にウロコなしの本乾身欠を置いています。一般的には米のとぎ汁で戻した後、フォークの先でウロコを落としますが、その手間を省いています。さらに不過食部分の堅いカマ骨と背びれも落として、使いやすくなっています。一度お試しを。

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「たら丸寮」ってあるの知っていた?

岩内町のゆるきゃら、「たら丸」。岩内町のあちこちで、その関連の絵柄などが目につきますが、先日「おやっ?」と思える場所で「たら丸」を発見しました。それは建物の名前が「たら丸寮」。みなさん、この建物知っていました?

国土交通省・北海道開発局・小樽開発建設部・岩内道路事務所(舌がもつれます)の建物の東隣りに建っている2階建てです。単身赴任者用の寮なのか、詳しくはわかりません。あまり私たちと接点がありませんからね。一般的には、国道の道路管理というイメージがあります。

実はずっと前からあったということで、私が知らなかっただけ。朝と晩、一八のワゴン車は工場で働く人を送迎するのに町内を回ります。毎年、11月1日と5月1日に回る方向を変えるのですが、昨年までとルートが変わり、逆回りになって初めて気がついたという訳です。

寮生活か~。私も昔、札幌で1年間寮生活をしたことがありました。岩内には企業さんの寮が結構あるんですよね。なぜ「たら丸寮」になったのか、ちょっと知りたい気もします。ご存知の方いらしたら、教えてください。

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2016年11月釣スケソ漁が始まりました

岩内の冬の風物詩、釣スケソのシーズンが始まりました。言わずと知れた釣たらこの原料となるこのスケトウダラ。漁期は漁獲量制限もありますが、2月上旬くらいまで。

昔は100隻ほどあった船は今は3隻のみ。それでもなんとか頑張って出てくれています。残念ながら、この時期のスケトウダラの卵はたらことして漬込みができるようなものではなく、未熟卵がほとんどです。

写真を見て、はえ縄で釣りあげられたスケトウダラと網で漁獲されたものの違いがお分かりでしょうか?ニュースなどで道東などのスケトウダラを網で運び上げる画像が出たらよく注意してみてください。網のそれは体のまだら模様が薄く消えかけています。釣ものはしっかりとついていますね。

鮮度落ちした魚は魚体がやわらかく、くねくねしていますが、この釣スケトウダラは死後硬直して堅い身です。今年の漁はどうなのでしょうか?後数年後には、このはえ縄で漁獲されたスケトウダラを見ることができなくなるかもしれません。

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豊洲新市場のこと

小池新都知事になって、築地市場の移転問題とオリンピックの会場候補地の問題が毎日取りざたされています。そんな中、弊社事務所にあるカレンダーの10月分を切り取ったら、ちょっと驚きの印字がありました。

11月4日、5日の平日は臨時休市となっていました。もうおわかりでしょうが、本来の予定では東京の新市場の開始は11月7日に予定されていました。引越などの期間を3日から6日にかけて行うため、その二日間を休みとするつもりだったのです。

カレンダーには7日が豊洲開場と書かれてあるのが、なんとも言い難い文字に見えます。本音を言わせていただければ、この繁忙期に突入した11月よりも年が明けた余裕があるときに引越をしてもらったほうがどんなにいいか。

当初から11月の引越には多くの人が反対をしていたものです。現場の声を聞かないで進めるやり方は、こんな日程の決め方にもあったという事です。

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第一中学校の上はビートの山

先日の日曜日、雪がちらほら降る寒い中ランニングをしていたら、いつもと違った風景が飛び込んできました。ジャガイモの山?いやいや良く見るとそれはビートの山でした。

甜菜(てんさい)という呼び名の方が一般的なのでしょうか?お砂糖の原料ですね。私は農作物についてはほとんど無知に近いので、これ以上は知ったかぶりのコメントしない方がいいでしょう。

でも、私の中では農作物の最後の収穫というイメージがあります。これらのビートが大型車に積み込まれ、製糖工場に旅立てば、いよいよ畑も冬。海も冬の様相に変わりつつありますが、こうして山や畑も冬を迎える準備をしています。

ビートといえば、私の知り合いに網走の北海道ビート黒糖という会社の社長がいます。商品名は「天才ビートくん」。一八のおもしろネーミングと同じ仲間。お土産屋さんなどで見つけたら、買ってあげてください。

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水産物は全道的な不漁で高値

最近マスコミで北海道の魚価が値上がりしているとよく流れているのを見聞きしませんか?北海道の代表的な水揚げとして、ホタテガイ、サケ、イカ、昆布といったものがあげられますが、いずれも不漁で水揚げが少なく、価格は反比例して値上がりしています。

魚種によっていろいろな理由がありますが、主な理由としてホタテや昆布は台風の被害などの影響。サケはロシア海域での流し網の禁漁から始まり、水温が高いせいか全道的な水揚げ不足。年末のいくら製造を予定していた加工業者も焦る一方。

イカは水温のせいか、各地で不漁となり函館のイカを原料とする業者さんも大変な思いをしています。岩内の市場でも、加工用の木箱(写真)が一箱1万数千円という値がつくほど。数年前は千円前後の値段が10倍以上の値になったのです。

弊社では、主として扱うニシンは北米からの輸入が中心。ですから、販売する身欠にしん、数の子の価格については昨年とほぼ同等とお考えください。マイナスイメージ先行で、魚離れになることが一番怖い事。みなさん、加工業者もがんばりますので、お魚を食べなくなる事だけは避けてください。

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カネタ吉田蒲鉾店さんが新装1周年記念セール

岩内町の西、御崎に店舗を構える老舗カネタ吉田蒲鉾店さんが、お店のリニューアルオープン1周年記念のセールを10月29日(土)、30日(日)に行います。天気はすぐれないようですが、ちょっと足を運んでいたただけると嬉しいです。

新聞広告に3社合同で載せると、商工会議所から補助が出るとの事で、弊社も誘われました。一八からは、「訳あり身欠にしん」と、「にしんすぱ」が特価で販売されます。ただし、一八の店舗ではなく、販売は吉田蒲鉾店さん内ですのでお間違いなく。弊社からは商品を卸しただけです。

こちらの若奥さんは、郷土愛丸出しの行動を最近しています。フェイスブックでは、「なまら岩内」というページを作り、岩内のイベントやお店などを紹介しています。また、吉田さん家!というミニ新聞を手づくりして身近な情報を発信しています。10月号は弊社も紹介いただきました。一八の住所が違うのはご愛嬌。

最近結成された、「しり女」という後志各自治体からの元気のよい女性集団にも岩内代表として参加。このエネルギーは、やはり岩内の女性だと感じます。旦那様はとても口数少なく、職人気質。岩内だなぁ~。だから、創業118年もの歴史があるのか。

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