弊社現会長紀八郎の妹夫婦が営んでいた日用食料品店、「一八紀商店」。ご夫婦が他界してからは、お店はシャッターを閉めていましたが、このたび、店舗兼住宅の解体作業が始まりました。
この土地の記憶を持っている方にとっては、八興会館の並びのお店と言ったほうがいいでしょうか。私が子供の頃は、大浜海水浴場に一番近いお店だったので、夏の店先には浮輪や海水浴道具がたくさん並べられ、店先のベンチに腰掛けてアイスを頬張る子供のイメージがあります。
裏手には、昭和29年の大火後に建設されたブロック住宅が立ち並び、昭和40・50年代には多くのお店の利用客がいたと思います。今は八興会館も、ブロック町営住宅もなく、風景は大きく変わりました。
そして、またその昭和の風景の一つが消えようとしています。私の従姉妹の実家でもある建物。自身の住んでいた場所がなくなるのは、当事者でなければその感情はわからないものでしょう。