作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

2016年の身欠にしん需要期は早め?

山菜と身欠にしんとの組み合わせは、昔から家庭料理の定番とされています。今年は雪解けが早いために山菜の出回りも早く、よって身欠にしんの需要もいつもの年よりも早めになっています。

北海道での代表的な食べ方は、蕗(ふき)と竹の子(根曲がり竹)との甘辛の炊き合わせ。本州では根曲がり竹ではなく、大きな竹の子を使うところが多いようです。

京都ではナスとの炊き合わせが一般的です。これらは、ニシンのうまみが山菜に染み込む相性がいいことを見つけた先人の知恵なのでしょう。

山の雪解けとともに山に入って竹の子を取る人も増えることでしょう。一八の店頭ではご家庭用のハネ品身欠きにしんを販売していますので、山菜がたくさん手に入りましたら、ぜひ身欠きにしんと山菜との炊き合わせ、お試しください。

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岩内町の寺町通り

岩内町の寺町通りというのをご存知でしょうか?町の真ん中を走る国道229号と協会病院や役場新庁舎などを通る八幡通の間にある道を言います。

そこには、西から帰厚院、全修寺、蓮華寺、光照寺、願誠寺と大きなお寺が連なります。数年前にはここを「寺町通り」と称し整備しようという声があった事は記憶にあります。小さな町にこんなに立派なお寺がたくさん。それもこんなに近くの場所に。よく見れば、皆海抜の高い場所に位置しています。

先日、雨の日の夕方に通りかかると、街灯の光が道路に反射してちょっぴり物悲しい雰囲気が漂っていました。街灯の二つのうち一つは省エネのためでしょうか、消されていました。正確には交差点の街灯はちゃんと二つ点灯していました。

普段通らない人間にとっては、条件が違うと違う雰囲気となって感じられるもの。特に岩内神社祭りの人出を覚えていると、喧騒と静寂のギャップはおおきいです。と神社仏閣のお話が苦手な私。これ以上書くとポロが出るので、この辺で・・・

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数の子の串揚げ

水産加工の業界紙「みなと新聞」の2016年4月27日付の記事に、大阪で数の子の串揚げ1,000本をふるまった事が掲載されていました。

今年初めて5月5日を数の子の日と制定して、業界挙げてのPRの一端。好評だったようですが、串揚げを食べられるみなさんにとって、数の子の串揚げは馴染みがないと思います。

数の子は火を通し過ぎると、ゴムのようになってしまい、食感が悪くなります。ですから、串揚げの場合も、あまり揚げる時間が長すぎない事がポイント。使うのは、そのままでも食べることができる味付数の子です。

我が家でも先日やってもらいましたが、数の子に衣が付きにくいようで、普通の串揚げのイメージとは違っていました。ところが、食べてみるとこれはいいぞ!と思わず言ってしまいました。数の子の串揚げ、お勧めです。ということで、一八の味付数の子で試してみてね。

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神恵内へ通じるトンネル新旧

岩内町から積丹半島に向けて車を走らせること20分ほど、神恵内村(かもえないむら)というところがあります。写真はその神恵内村に入る手前の国道から旧道を撮ったものです。

若い方にはわからないかもしれませんが、この写真には二つの旧道があります。ひとつは小さなトンネルをふさいでいる道。私が子供のころはこの小さなトンネルをバスが恐る恐る通過していました。もうひとつは絶壁の岩をくりぬいている道。この道は私の世代よりも上の方たちが使ったもの。

この写真ではちょっと見えにくく申し訳ありません。撮影場所は尾根内大橋という場所(2010年開通)。幅の広い歩道があるので、歩いて渡ることができますが、高所恐怖症の方は覚悟の上お渡りください。

乗用車の方は素通りしてしまうでしょうが、この橋から見える岩内方面の景色や、積丹ブルーと呼ばれる海の色はすばらしいです。車を停めるスペースもありますし、バスの停留所もあるので、一度は歩いて渡り切ってみては?

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サポートセンターが土日祝の営業を

海洋深層水は岩内町地場産業サポートセンターというところで購入ができます。弊社は数の子の製造に施設ができた当初から使っており、今ではその品質を高めるためにはなくてはならない存在となっています。

岩内町の海洋深層水は業務用だけでなく、一般のお客様にも3種の深層水を提供しています。海水そのものの原水。塩分0の脱塩水。塩分5%の高ミネラル塩水。使い方は、サポートセンターに行けば飲んだり料理だけではなく、お風呂や化粧品としての使い方等を紹介しています。

ただ、ここはお役所なので今までは土日祝日はお休みで、使い勝手が悪いと指摘されていました。そこで、今年5月から10月まで土日祝日も営業して深層水を買うことができるようになりました。(10時から15時)

職員対応ではなく民間委託ということで、人件費を抑えての試験的な取り組みのようです。なかなかいいですね。立派な施設がただあるだけでは維持費がかさむだけ。かといって、経費節減と言ってなんでも無くしてしまえば衰退するだけ。できることを前向きにやってみようという姿勢だと思います。

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明日5月5日は第一回目の「かずの子の日」

数の子の日を制定し、初めてとなる明日5月5日。私たち水産加工業界の親組合である、北海道水産物加工協同組合連合会(通称:加工連)が音頭をとってスタートしたものの、今はまだ手探りの状態です。

昨年夏頃から声が上がって、その日の設定されたのが11月。ですから、さまざまな準備には時間がないというのが本音でしょう。でも、できない理由を挙げるより、できることからやっていかなければならないと思います。

POPやシールなどを作り、売り場に置いてもらおうと。つい先日は数の子のポスターが届きました。毎年暮れに届くポスターの一部に「5月5日はかずの子の日」と追加されただけのもの。な~んだ、工夫がないなぁ。といつしか私も文句を言ってしまって反省。

補助金などの予算取りもないまま来てしまったので、来年はもっと計画的に進むはず・・・。もしかしたら、数年後には恵方巻きのような一大イベントになっているかもよ。能書きはさておき、5月5日に数の子ぜひお召し上がりください。弊社では味付数の子を販売しています。3日から5日の連休もお店も開けてお待ちしています。

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大型連休の岩内町イベントの紹介2016年

大型連休が始まり、いよいよ北海道の行楽シーズン突入。今年は北海道新幹線が函館まで伸びて、道外からの人の流れがどのようになるか、変化が期待されます。岩内町もいろいろなイベントがありますが、主要な2つをご紹介します。

ひとつはギンザ通り商店街の「手づくり市」。5月3日10時~14時。商店街のご婦人たちが立ち上がって行うこのイベントはすっかり定着。高齢化と人手不足で開催が危ぶまれても、なんとか頑張って年2回の開催。元気をもらいに行きましょう!

道の駅「たら丸館」前では「味覚市」。5月1日~5日。一杯100円のすりみ汁が限定100食の他、にしんそばやたら丸焼などが屋外テントでの販売になります。11時からと13時からは「たら丸・べに子」が登場しますので、一緒に写真撮影もどうぞ。

写真は昨年のたら丸館前の風景です。道の駅スタンプラリーも新年度で始まりましたので、岩内にお立ち寄りの時は、少し時間を使って岩内を探索していただければと思います。弊社の新商品「にしんすぱ」は道の駅、北緯43度さんでも置いてありますので、今年のお土産はこれで決まりですね。

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ますのトバができました

ますのトバが久しぶりにできました。2年間ほど生産ができませんでしたが、今年ようやく岩内の市場から原料を購入して作ることができました。

昔は青マスを使って作っていたのですが、今年のものは本ます(サクラマス)で作られています。数量および季節限定商品のために、「売れ切れご免」の状態です。数量が数量だけに、他のどちらにも卸す事ができず、一八の店頭のみの販売となります。

商品ラベルも印刷ではなく、事務所のラベルプリンターで打ち出しをしたもの。『岩内人だったらやっぱりこれ!』と書かれています。なぜって、岩内はサケよりもマスのほうを圧倒的に好みます。筋子もサケ子よりもます子。

それだけ昔の岩内港はマス漁の重要拠点であり、弊社などの水産加工場が荒巻の生産を毎日トン単位で生産していました。ということで、希少価値の「ますのトバ」2尾入りで600円からの価格になっています。

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ニシン親子スパゲッティー

料理には親子丼とよばれるものがあります。たまごと鶏肉の親子丼、サケのほぐし身といくらの親子丼などなど。今回ご紹介するのは、ニシンの親子丼ならぬニシンの親子スパゲッティー。

先週発表した新商品「にしんすぱ」はスパゲッティーのうえにのせてほぐして食べていただくものですが、さらに数の子ものせてドカーンと出すと、ニンシ親子スパゲッティーのできあがり。

レシピ?ぺペロンチーノ風でいいのかな?私がどうこういうよりも、みなさんのお料理の腕次第。ニシン屋ですので数の子もドンと2本ものせましたが、一人前でしたら一本を4つか5つに折ってのせるくらいがちょうどいいかもです。

岩内町の飲食店さんも一八のにしんすぱと数の子を使ったこうしたスパゲッティーなどをメニューに入れてくれたらいいのですがねぇ~。

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2016年の岩内の桜はそろそろ・・

桜前線は本州からいよいよ函館方面に上陸したようです。例年、岩内町の桜は5月の連休ころですが、年によっては連休後になる事も。でも今年の岩内町の桜は大型連休にちょうど当たる予想です。

予想と言ってもあくまでも私の主観ですので、そのへんは大目に見てください。写真は岩内神社へ向かう道にある桜。4月24日(日)に撮影したものですが、2本だけつぼみとわずかに咲いているものがありました。

満開になると岩内食品から岩内神社にかけての通りは見事な桜の道となります。神社境内も素晴らしいので、連休で帰省の際はぜひ桜見学をお勧めいたします。

暖かくなって春らしさを感じる日が多くなってきました。郊外の川に流れる山からの雪解け水も、水量が増しているように感じます。たまには車から降りて自身の足で岩内の春を探し歩いてはいかがでしょう?

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