作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

いわない楽座が引越しました

岩内町名店街協同組合が運営する施設、「いわない楽座」が今月引越をしました。新しい場所は、東へ移動して小樽信金岩内支店さんの隣、昔はさくらい呉服店さんだった場所です。

いわない楽座って何?と聞かれると、商店街ではない私は正しい答えを言うことができませんが、たら丸焼を買ってその場で食べることができる場所。たら丸グッズがたくさん売っている場所。たら丸ポイントカードを商品に交換できる場所。等でしょうか?

たら丸焼が誕生してもう6年になるんですって。今の子供たちが大人になって「たら丸焼をくったよなぁ~」なんて会話が将来聞かれるようになったらいいなぁ、なんてことを今焼いている森さんが言っていました。

私たちの世代は、「甘太郎」というお店がありましたよね。いわゆる今川焼とか大判焼きと言われるやつです。麦茶がセルフサービスで置いてありました。岩高からの帰り道、甘太郎によっておしゃべりしてから家路についたと言う人も多いのではないでしょうか。いわない楽座がそんな存在になってくれるといいですね。

写真は11月10日付の道新後志版です。

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食べきり!にしん漬け

コープさっぽろが月1回出している食べ物情報誌「Cho-co-tto(ちょこっと)」で紹介していた、食べきり!にしん漬けというページがありましたのでご紹介いたします。ごめんなさい、何号だったかわかりません。

本来は大きな樽に漬込むものですが、ビニール袋で漬ける食べきりバージョン。家庭料理研究家こぐれあいこさんのレシピです。

【材料】 *出来上がり約1.5ℓ分
●身欠にしん3本 ●キャベツ600g(1/2個) ●大根500g(大1/2本) ●にんじん100g(中1/2本)
A: ●水200ml ●粗塩約40g(野菜と水の重さの3%)
B: ●米麹(乾燥)100g ●しょうが1かけ ●赤唐辛子1本

【作り方】
①本乾の身欠にしんを戻す 米のとぎ汁に浸して1~3晩置く。(室温が高い時は冷蔵庫で)
柔らかくなったらうろこを丁寧にとる。

野菜の下漬け
20ℓの厚手の大きめのやわらかいポリ袋にAを入れ、キャベツ(大き目ざく切り)、大根(1cmの皮つきいちょう切り)、にんじん(せん切り皮つき)を加えなじませ、口をしばる。

30分くらいするとしんなりするので袋の中の空気を抜いて再び口をしばり、冷蔵庫で一晩置く。このときすっぽり入る四角い容器に入れると汁もれ防止と場所を取らないのでおススメ。

本漬け
②の袋に①の身欠にしん(1.5cm幅に切る)とB米麹(ぬるま湯に10分位つけて戻す)、しょうが皮つき千切り、赤唐辛子輪切を入れ、ざっと混ぜ、空気を抜いて袋の口をしばり冷蔵庫へ。5日目位から食べられる。(野菜から出た汁は捨てない)

いかがでしょう?身欠にしん屋としてはたった3本しか使わないの?もっとがっぽり入れてよ、と思ってしまいます。最近はなかなかたくさん漬込まれる人はいなくなりましたが、それでも今時期は漬物用の身欠にしんの購入をされる方がお店に来られます。若い奥様、一度はやってみませんか?もちろん、一八の身欠でね。

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「数の子の日」申請

水産業界の専門誌「みなと新聞」の10月29日号に、「かずのこの日」の制定に関する記事が掲載されていましたのでご紹介いたします。

我々数の子を製造している業界にとって、数の子の販売は年末に集中して、他ではあまり動きがないのが古くからの課題でした。そこで、数の子をお正月だけでなく、もっと普段から食べてもらおうということから、まずは「かずのこの日」を制定し、広く数の子の理解を広めようと考えました。

数の子は縁起もので、子孫繁栄という意味を持つ食べ物です。そこで議論の末5月5日の子供の日に決定。今後、イベントなどを通じて販売促進を行うようです。申請者は北海道水産加工協同組合連合会(通称:加工連)。

その記念日制定には、一般社団法人日本記念日協会というところに申請が必要のようですね。登録に10万円。1年間何も活動しなかったら登録の取り消しとなるようです。へぇ~、そんな世界があったんだ、と思わず感心してしまいました。もし5月にたくさん数の子が消費されると、うれしいなぁ~。

さて、これを読んでいる皆様はお正月前の今、一八の数の子をご購入いただき、さまざまなお料理の練習をしてみてはいかがでしょう?塩数の子も味付け数の子も販売しております。

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ビジネスエキスポ29thに出展します

「第29回北海道技術・ビジネス交流会」(通称:ビジネスエキスポ)という展示会が2015年11月5日(木)6日(金)に、アクセスサッポロで行われ、弊社もその中で出展します。

毎年、岩内町の深層水PRブースに弊社商品を置いてもらっていますが、今年は現在新商品開発でお世話なっている、ノーステック財団のブースでの参加となります。

何を展示するの?いうご質問があると思います。ニシンの加工商品で常温保管が可能、というヒントまで出しておきますが、後は当日ぜひご覧になって試食もしてください。今までにはない新商品となっています。

この展示会は、食品だけではなく、さまざまな分野の北海道のものづくりの発表の場でもあります。展示だけでなく、有名な方の基調講演などもあります。私も二日間ブースに立ってお話をさせていただきますので、もしご来場の際はお声をかけてください。お待ちしています。

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3・3・3停車場通り

この写真だけでどちらにある建物かわかる方は、ご近所にお住まいか、岩内をよく歩かれる方だと思います。正解は駅前十字街の杉原のお肉屋さんの西側です。

そこに「3・3・3停車場通」と書かれた看板があります。その意味がわからず、役場に勤務する友人に尋ねてみると、3つの数字はそれぞれ意味があって、役人さんの識別番号のようなものだと。では停車場通とは?昔ここに停車場があったとか何とか。明確な回答は得られませんでした。どなたかご存知でしょうか?

道路の名称というのは、省の管轄によって、その呼び方が違うのだとも教えてもらいました。でも、私たち町民はそんなことはどうでもよくって、駅もないのに「駅前通り」。お店もなくなったのに「いなおの坂」。などの呼び名が身近ですよね。

とはいえ、私がこの「3・3・3停車場通」に惹かれたのは、非常にゴロがいい呼び名だったということ。名前がついたのは馬車を引いていた時代なのかな?と面白く想像しています。

 

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明和工業さんのソーラーパネル

岩内町大浜には工業団地と称する広い土地が存在します。このブログでは何度も登場していますが、大浜海水浴場をつぶして埋め立て、フェリー埠頭とこの工業団地を作りました。

フェリーターミナルも今はなくなっていますが、工業団地には本州から何社か来て立地しています。その中に新潟を本社とする水道関連事業を全国的に展開をしている明和工業株式会社さんという会社があります。

岩内のその工業団地の一角に建っているのですが、その隣接地にソーラーパネルが広がっています。今年その工事が始まり、今は実際に動いているかわかりません。ただ、岩内の住人としては、それを見ると「ウォー、凄いな」と言ってしまう規模です。

岩内町に工場を建てられた経緯などは私は知りませんが、ソーラー発電のシステムは数億はかかるはず。そんな大きなことをやってしまう企業が岩内にあるとは凄いですよね。そして、そんな立派な会社が明和さんだけでなく、他にもあることをご存じでしょうか?

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誤解されているカズノコについて

ニシンを主とした原料で商売を行っている弊社ですので、たまには数の子のお話を。年末の数の子の消費に向けて現在工場ではフル回転で数の子製造に取り組んでいます。

年々需要が減りつつあるのは、塩抜きをするのが面倒だなどという理由はあるにせよ、食べてもらう努力をしなかった私たち生産者にもその責任があります。そこで、ニシンの漁獲国でもあるカナダと、日本の数の子関連業者が組んで消費を伸ばすために作られたカナディアンパシフィックカズノコ協会が作った冊子から一文をご紹介。

魚卵のカズノコはコレステロールが多いと思われがちですが、実は卵の約半分しかないということです。一方で最近よくCMなどで流れるDHA、EPAはマグロのトロよりも多いのです。

コレステロールって何?なんて専門的な質問は勘弁ね。要するに、体に悪いと思われがちだったものは少なくて、体にいものはたくさん入っているから、安心してお食べくださいと言うこと。

体にいいからと言って、一回で1kgも食べるなんてことはないですよね。食べ物は薬と思って食べるのではなく、美味しいと思って食べるのが一番ですよ。その中でも一八の数の子は最高と思って食べていただけると、あなたの体は元気モリモリ!

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除雪車も準備万端

いよいよ天気予報では雪だるまマークが出てきました。週明けのみなさんのお住まいの地域のお天気はいかがでしょう?

先週、ご近所の自動車整備工場裏を通ると、お隣の共和町の除雪車がきれいに塗装しなおされて停められているのを見かけました。その工場では、夏を過ぎたころから残業をしながら除雪車を整備していました。

さすがに11月の降雪ではまだラッセル車が出るような豪雪にはなりませんが、不思議と雪が張りつくまでの11月の雪はちょっと寂しげで冷たく感じるものです。

あぁ~、もうそんな季節になったのか、と毎年のことながら季節の変化を感じます。と同時に年末に向けて私たち水産加工業はあわただしい2カ月を過ごすことになります。皆さまも財布のひもを緩める準備をいたしましょう。

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雷電温泉病院の薬箱

先日、岩内町の福島印刷さんの事務所に入った時に、「雷電温泉病院」と書かれた薬箱を目にして、思わず写真を撮らせてもらいました。私が「これは珍しい!」と喜んでいると、福島さんはキョトンとして「そうですか、私は毎日見ているので何とも思わなかったのですが・・・」と。

雷電温泉病院というのは、最初はどなたかの別荘だったそうな。それを温泉療養を兼ねた病院として営業されていたと聞きます。もしも違っていたらごめんなさい。

1980年代の前半で廃院され、2005年に解体され今は残っていないということです。雷電温泉の山奥にある朝日温泉に行く途中ですね。冬はどうやって行くの?と思うような険しい場所です。

今となってはそんな不便な場所なのですが、当時の雷電温泉街というのは、それなりの集客ができる観光地だったということではないでしょうか。水戸黄門の印籠ではありませんが、いろいろなことを想像させる薬箱でした。

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新道路と国道229号の分岐に信号が設置

岩内共和道路が使えるようになってから1年が経過しました。大きく変わった点として、泊村方面に行くためには左折をしなければならない交差点ができました。

ところがその交差点、泊原発関係で働く人たちが帰宅する時間帯になると、右折するのに大渋滞を引き起こしていました。それが信号機の設置でほどなく大渋滞ではなくなりました。

この財政難のご時世ですから、信号機の新設にもいろいろと面倒な手続きやら基準があるようです。それを短時間で設置させたとは、どのような力が働いたのか、と思ってしまいます。

いずれにせよ使う側からしてみれば、ここは信号があって当然かなと思える場所です。この田舎で渋滞なんて言葉、似合わないですよね。信号も似合わない?それは言い過ぎです。

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