作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

新見峠冬期閉鎖解除2015年

岩内町とニセコ町を結ぶニセコパノラマラインは2015年5月の大型連休前に冬期閉鎖解除となり、観光客の流れが岩内町にも早めにやってきました。

もう一本、神仙沼の手前から新見峠というところを越えて蘭越町に抜ける道は、冬期閉鎖も5月29日にようやく解除開通となりました。これにより、ニセコの登山を楽しまれる方は、新見峠の駐車場に車を停め、目国内(めくんない)岳から岩内岳。また、白樺、シャクナゲ経由の神仙沼などといったコースを楽しむことができます。

ただ、道路は舗装はしてありますが、道幅が車一台が通れるほど。曲がりくねった道の連続ですから、対向車に注意しながらの運転を。

先日の岩内岳の山開きでは、過去最高の60人の参加となったようです。手軽に山を楽しむことができるのも、このニセコ山系ならではのこと。岩内に来て、おいしいものを食べて、一八の商品をお土産に。よろしくお願いします。

写真は2013年7月の白樺岳から見た目国内岳です。日本海に雲海が広がった日でした。

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プレミアム商品券2015年

地方創生交付金を利用した地方自治体のイベントとして代表的なものが、プレミアム商品券の発行。この岩内町でも10,000円の購入で、13,000円のお買い物ができるお得な商品券が発売されます。

少し調べてみると、他の自治体の還元率はほとんどが10%~20%の間。今回の岩内町は30%もの還元率ということですから、大盤振る舞いですね。副題として「岩内町役場新庁舎落成記念」と書かれてあるので、今年だけ特別といった感じでしょう。

弊社も取扱店として登録していますので、プレミアム商品券を手に入れた方は、ぜひ一八のお店に来てお買い物をしていただきますよう、よろしくお願いします。プレミアム商品券の販売は、5月31日(日)岩内地方文化センターにて、午前9時からとなっています。

13,000セット用意しているということですが、岩内町の人口が14,000人弱。購入者の年齢制限等は特にないので、町民平均1セット買うというもくろみですね。単純に掛け算すると、1億3千万の経済効果?余計なひと言ですが、次は岩内ならではの企画にしてほしいなぁ~。

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岩内町郷土館「新HPふるさと写真集」のご案内

岩内町郷土館がこのたび新しいホームページを作りましたので、御案内します。その名は「岩内町ふるさと写真集」。たくさんの寄贈された岩内町の写真を整理し、年代別にまとめた作りになっています。

岩内で生まれ育った方にとっては、懐かしい風景が広がりしばし見入ってしまうことでしょう。それぞれの立場で、いろいろな思い出も舞い戻ってくること間違いなし。写真は定期的に入れ替えられるそうですので、お気に入り登録ですね。

さて、岩内町郷土館のホームページ内にあるブログの一枚の写真に注目。こちらのページの写真をクリックしてみてください。私のブログの写真とは違い、写真が拡大します。昔の駅前の写真です。なんと、駅前の塔の看板には「一八興業水産株式会社」と書かれてあるではありませんか。先日の5月15日のブログで紹介した写真とほぼ同年代のようです。

今の岩内町の風景も数十年後には、このようなページで紹介されることがあるのかな?人口減が続く現在、10年後の街がどうなっているかも不安ですが、それらを作っているのは、今の岩内に住む私たち。人間らしい表情の写真が一枚でも残るよう、一日一日を一生懸命に生きましょう。

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野束川の流れ

ニセコの山はたくさんの雪を蓄える場所。それは、生態系にはとても大切な役割をしています。今時期はその雪解け水が河川に流れ込み、海へと行くことにより、山の栄養分が海の栄養となっていくのです。

えりも町が人為によって砂漠化された土地を、植樹によって緑が回復し、さらには漁業資源の回復と資源の品質向上となったお話はあまりに有名です。

岩内町の水産資源が少なくなった理由は様々で、原因はひとつだけではありません。わかっているとことは、海水中のプランクトンの数が少なくなったこと。それは小魚のえさがなくなり、中型の魚のえさもなくなった、磯焼けによる藻場も消滅。

毎年この時期、この写真に写る野束川の流れを見ると、岩内沖の海と資源について考えさせられます。ところで、岩内町の水道水って美味しいでしょ?地元の人はわからないかもしけないけど、異動で来られた方はどう思います?

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2015年の岩内岳山開きは5月24日

毎年、5月第4週の日曜日に行われる岩内岳の山開き。2015年の今年は5月24日、今度の日曜日です。

昨年、一昨年は残雪が多く、登山道の途中では雪の上を歩く部分もありました。写真は今年5月10日に私が登った時に撮ったものです。まだ登山道には残雪がたっぷりありましたが、それから2週間後ですから、ほとんどなくなっているかもしれません。

岩内に転勤されてきた方、興味はあるけど一度も登ったことがない、という方は、ベテランの岩内岳の主たちが引率してくれるので、お勧めします。ちょうど天気もよさそうですし、山頂からは後志の地形がはっきりと見ることができますよ。岩内山岳会にお問い合わせを。

私?毎年千歳マラソンの一週間前にトレーニングで登っているので、山開きの御一行様とお会いしています。ですが、今年は千歳の大会がその2週間後ですので、残念ですがお会いすることはないです。別の日、どこかの山でお会いしたら、お声掛けください。

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ペットのおやつは身欠にしん

弊社周辺では、朝から夕方にかけて定期的に、ワンちゃんを連れて散歩している姿が見かけられます。一昔前はこんなに多くなかったのにな、と感じるのは気のせいでしょうか?

弊社で作る本乾身欠きにしん。これを一口サイズに切って「ペットのおやつ」として、店頭に置いてあります。なんでも持っているだけで、ワンちゃんは臭いに興奮するようで、しつけを教えるときに使うのが有効とのこと。

私はペット食の専門ではないので上手に言えませんが、専門家に言わせると腎臓肝臓の弱いワンちゃんには、食べ過ぎにご注意を。ただ、この商品、人間が食べても、お料理に使ってもまったく問題ありません。

価格はお試し価格なのでお買得です。ジップロックの包装になっていますので、少しずつお使いください。まずはご来店いただいて、お試しいただけるとありがたいです。

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だれもいない旧岩内町役場庁舎

平成27年5月7日から岩内町役場新庁舎での業務が開始されました。すでに一週間以上経過し、さっそく新庁舎に行かれた方もいると思いますが、いかがでしょうか?

新しいものができるときには、必ず古いものがなくなります。旧庁舎は柵で囲まれて建物周辺に人の出入りができないようになっています。窓から見える建物内部はすっからかん。

こうしてみるとちょっと寂しい風景です。建物そのものが歴史的な価値があれば別でしょうが、特に価値のある建築物でもなく、いつ壊れてもおかしくない状態ですから、しょうがないでしょう。

建物には関係のないお話ですが、新庁舎になって大きく変化したことがあります。電話が直通電話番号ができたこと。今までは、代表の62-1011にかけて各課に回してもらっていたのですが、これで煩わしさが少し解消されました。

旧庁舎はそのうち取り壊される予定になっていますので、岩内から離れている皆様は、早めに見おさめ、写真撮影にお越しください。

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昔の岩内駅前風景

岩内町に国鉄岩内駅があったお話は何度もこのブログで出ていますが、その駅から出たところの風景写真のご紹介をいたします。いわない道の駅たら丸館の事務所にあったものをお借りして掲載させていただきます。

左がバスターミナル。まだ舗装がされていませんね。手前看板に書かれてある文字には「あなたのガイド…岩内地方観光案内所をぜひご利用ください。産業会館ロビー」。ちなみに、産業会館は今は商工会議所になっています。

建物に目を向けると、金物のデパートマルマス金物店、隣は「ガラスの城」というキャバレー、この田舎でなんともエキゾチックな店名です。現在は清寿司支店さんに。ここの小道には「ほねつぎ・・・」と書かれた看板。今の整骨院ですが、子供心に骨をくっつける人なのか?と

ということで、この写真が撮られた年をおわかりになる方はいるでしょうか?私の推測では舗装されていないのと、バスの形状から1960年代後半から1970年代前半ではないかと。仮にこの写真を撮影された方がお分かりでしたら、ぜひお知らせください。

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早くも東山墓地に菜の花

岩内町の東山墓地が菜の花の黄色で埋め尽くされる季節となりました。今年は雪解けが早かったせいか、ここ数年に比べると早めの満開となっているようです。

写真は2015年5月10日夕刻に撮影したものです。私の撮った写真の黄色と実際の黄色では少し違いがあると思います。また、夕景だったせいもあり、オレンジかかって見えるようです。

背景の岩内岳の雪もどんどんなくなっているのがお分かりでしょう。緑で埋め尽くされる6月頃までは、このように北海道は景色の色の変化が楽しむことができます。

それにしても季節の変化は早いですね。もう5月の半ば。職業柄、この時期は新物の原料手当ての季節でもあるので、すでに年末のことを考えてしまいます。

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身欠にしん春需要の季節です

水産関係の業界紙「みなと新聞」に、ニシン特集の記事が掲載されました。毎年山菜シーズンの到来とともにニシン特集を組み、紙面2枚を使いPRしています。

今年、ホッケや他の乾物系の商品が値上がり傾向にあるのに対し、ニシンは比較的安定した供給ができるために値ごろ感があります。ただ、需要がそれほど伸びていないのは、食べやすさ、食べる機会を増やす努力が必要ではないかと書かれてあります。

ところで、身欠にしんと山菜との炊き合わせという言葉、「炊く」はお米以外に使わないのでは?と思いしや、煮る感覚とは違った意味があるようですね。地方によってもその解釈が微妙に違うようで、調べてみると面白いです。

いずれにせよ、身欠にしんはそんな料理方法の言葉一つとっても奥深く、歴史あるもの。だからと言って、若い方は敬遠せずに昔ながらの食べ物にもう一度目を向けて食べてみてください。最近出回っているサプリメントよりも効果あると思いますよ。私たち生産者も、食べてもらえる努力をし続けないとね。

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