作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

「にしんの開き」発売中

最近、ホッケが不漁で、ホッケの開きの価格が急上昇していると思いませんか?そんな時だからこそ、ニシンを扱う弊社では「にしんの開き」をご提案いたします。

ホッケの開きも一昔前は関東では一般的ではなかったのに、居酒屋チェーン店のおかげで、今ではポピュラーな商品になりました。でも、ニシンの開きといっても、それはまだ一般的ではないですね。

乾物の開きには、大きく分けると背開きと腹開きの2種類があります。ホッケの開きに代表される背開きは、背中に包丁を入れ、おなかの袋の部分が真ん中になります。ニシンでそれを行う場合、カズノコに傷をつけない技術が必要になります。

弊社のニシンの開きは腹を取り出す前に500g以上ある大型サイズを使います。それを海洋深層水をベースに、うすく味付けし、一夜干ししたものです。天然ミネラル豊富でちょうどいい塩加減。ちなみに、いつもの身欠にしんは塩、調味料は一切使っていません。

写真は裸の状態ですが、店頭販売および地方発送などする場合は1尾単位の真空包装になっています。価格は取扱店舗によって違いがありますが、同じサイズのホッケの開きに比べるととてもリーズナブル。一度食べたらまた食べたくなる自信作。町内の方は、岩内食品、尾崎商店など。町外の方は弊社より通販となりますので、お問い合わせください。

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岩内町の景色はやっぱりいいです

4月の人事異動によって、岩内町に来ることになった方はどれくらいいるのでしょうか?代表的なところでは、銀行、学校の先生、保健所、警察、大型郊外店の店長さんなどでしょうか?

新任のご挨拶に来社される方とお話させていただくと、皆さん岩内って景色がいいですね~と。海の街というイメージで来たら、実は山がすぐそこにあって、山と海に囲まれているのが素晴らしいと。地元をほめられると嬉しいものです。

写真は4月5日に岩内岳中腹から撮ったものです。正確にいえば、旧クワッドリフトおり場付近です。そこから眺める岩内平野と積丹半島。先日撮影で来たNHKのIディレクターは「海と山に囲まれたパラダイスですね」と。ちょっと言い過ぎじゃない?と思わず言ってしまいました。

せっかく異動で岩内町に住むことになったら、色々なところを見て、美味しいものを食べてもらいたいです。そして、異動で岩内から出ることになった時には、いい思い出をたくさん持って行ってほしいものです。そのためには、外から来た人たちに喜んでもらえる努力を、もっと私たちはしなければなりませんね。

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ホームページプチ更新(2015.4)

このたび、ホームページの会社案内と商品のご案内の中の「めんこちゃん」の部分を訂正いたしました。めんこちゃんは、通常の150gサイズの他に、60gの「ちびめんこちゃん」、2月のバレンタイン前に新発売した「恋するめんこちゃん」の写真を載せました。

さらに、トップページに、めんこちゃんのおいしそうな画像が流れるようになりました。今までと違いがお分かりでしょうか?何の変化もないぞという方は、ブラウザの更新マークをクリックしてみてください。

岩内町の企業で、こんなにきれいなホームページを作っているところはないよね、とよく聞きます。もちろん私が作っているわけではなく、ニセコ在住の方にお願いしています。「にしんのおかげ」の発売を機に全面リニューアルするときにご紹介いただいたのですが、よき出会いだったと思っています。

ということで、堅苦しいお話はさておき、めんこちゃん、食べたくなったでしょ?4月から新しい環境で働いている方、学んでいる方、新たな恋心が芽生えたら、またお世話になったちょっとしたお礼に、めんこちゃんシリーズを上手にご利用いただければ嬉しい限りです。

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NHKのど自慢に一八の身欠が出ます

2015年4月19日(日)、NHKのど自慢が岩内地方文化センターで公開生放送されます。それに先立ち、岩内町を紹介するVTRを作るために、弊社で撮影が行われました。また一八がテレビに出るのかと言われそうです。

私だって好き好んで出ているわけではありません。同業者はほとんどの方が取材を嫌がります。仕事の邪魔になるし、放送はほんの数秒なのに一日中カメラが居座ります。おまけにNHKさんだと会社名が出なくて宣伝にもなりません。

とはいえ、岩内の身欠にしんは日本一の品質と生産量だという情報発信のいいチャンス。全国放送はローカル放送とは反応がまったく違います。岩内町と岩内の身欠にしんのいいPRになればと思い引き受けました。

取材のIディレクターは4月1日、2日と来社し作業風景の下見とその内容の下調べ。10日、11日は女性カメラマンのNさんとともに撮影。やっぱりNHKの看板番組の撮影は違うなぁと感じました。

当日はどのように弊社の作業風景が放送されるか全くわかりませんが、銀色に輝くおいしそうな身欠にしんが出たら、「あっ、一八の身欠だ!」と叫んでください。

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4月12日は道知事選挙です

2015年4月12日は北海道知事の選挙です。街中のあちこちに選挙用のポスター掲示板が設置されています。左隣りにある掲示板は同じく道議会議員選挙用の掲示板ですが、この岩内の後志地区は定員2名の無投票が確定しています。

さて、このブログで政治のお話をしてもどうかと思うので、違うお話を。この写真の看板がある場所は、先代紀伊右エ門が自己資金(正確にいえば借金)のみで建設した八興会館があった場所です。剣道、柔道を青少年に習わせるいわゆる武道館。平成18年に老朽化が激しく取り壊しとなって更地になりました。

八興会館があった当時、選挙があると、選挙会場として提供していました。なくなってからは大浜地区の人たちは文化センターまで行かなくてはならず、車を持たないお年寄りには不便になりました。ちなみに看板の設置場所は無償提供です。

さて、政治の話は別の場所で議論いたしましょう。みなさんにお願いは、とにかく選挙には行きましょうということです。

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昭和54年の岩内町観光パンフレット

昔懐かしシリーズ。今回は昭和54年の岩内町観光パンフレットが出てきました。「ズームアップいわない」というタイトルが付いていて、丸いレンズの中には、岩内町の地図があり、主要な建物の名前が載っています。

そこには、現在のフェリーターミナルはなく、海水浴場があります。一八創業者紀伊右エ門が創った「八興会館」も。また、国鉄岩内線と岩内駅が書かれています。まぁ、私たちの世代では、当然のことと思いますが、平成生まれの方にとっては、何それ?ってな感じにとられるでしょうね。

写真左下に、岩内町までのアクセスが書かれています。札幌~岩内間の汽車の料金は1,520円。バスが860円(現在1,900円)でした。所要時間は一日3往復の汽車が2時間15分。バスが5往復の2時間25分。これだけ料金の差があるならば、汽車の利用客が少なくなるのはしょうがないですね。

この裏がレトロ感たっぷりで、御紹介したいのですが、また別の機会に。宿泊施設が紹介されていますが、現在の主要な宿は名前がなく、反対に廃業してしまったところが掲載されています。電話番号の局番は「62局」ではなく「2局」。36年前、1979年のことです。私が高校生の時代でした。さて、その年あなたは?

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新入社員のみなさん、おめでとう

この4月から社会人になった皆さん、おめでとうございます。私も社会人になったときのことは、よく覚えています。スーツがまだ体になじんでいなくって、先輩たちの仕事ぶりが妙にかっこよくって、自身があんな風になれるのだろうかという不安と・・・

毎年、水産業界の専門誌である「みなと新聞」が、東京築地の市場、荷受(卸)企業6社の新入社員の記念写真を掲載します。毎年申し上げていたのが、新入社員が前に出ていないで、会社のお偉方が前方にどかんと居座り、新入社員は後方に立って顔がはっきりしないと。

ところが、今年はそんな声が届いたのか、6社のうち5社が新入社員が前で撮影されていました。これは良かった。おじさんたちにはどうでもいいことでも、新入社員にとっては、一生に一度のことです。この日のことを忘れずに頑張ってほしいものです。

ところで、弊社の新入社員は?何十年来、新卒の採用というものがありません。3K(きつい、汚い、危険)、5K(3K+休日少ない、給料安い)と呼ばれる水産加工のイメージ先行を打破して、新卒者が一八で働きたいと言ってもらえるよう、日々頑張るしかないですね。

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春はすぐそこに

4月になって、いよいよ春の気配を感じる季節となりました。岩内町の街中の雪はなくなりましたが、郊外に行くとまだまだ雪が残っています。でも、じっくり見てみると、いろんなところに春を感じます。

写真は、私のランニング練習コースです。田んぼのあぜ道にふきのとうを発見。田んぼそのものに雪はまだ残っていますが、ひと雨降ればたぶんなくなるでしょう。ニセコ連峰が青空に綺麗に映えています。

ただ、朝晩の冷え込みはまだ厳しく、車のフロントガラスは霜が張り付いていました。朝晩はどの家庭もストーブに火が付いていることでしょう。でも、会社の事務所は経費節減で着けずに頑張っています。慣れれば、大丈夫・・・と思っているのは、私だけ?

さて、山菜の季節ももうすぐそこです。身欠きにしんと山菜の炊き合わせ、今年も一八の身欠にしんを使って、お作りください。やっぱり食べ物は、旬を味わうのが一番ですよ。

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社長交代のご挨拶

2015年4月1日から私、紀哲郎は一八興業水産株式会社の社長として職務に就くことをご報告いたします。今までも代表権付の専務として活動していましたが、紀八郎が89歳という高齢の身であることから、肩書きの上でもバトンタッチということになりました。

紀八郎は代表権付の会長として変わらずにいますので、実務上は何の変化もございません。ただ、今までは社長ではないことを一つの逃げ道としていたのも事実です。これからは、すべての責任を担う覚悟です。

このブログのタイトルは、しばらくの間はみなさんも慣れないと思うので、(旧専務)と入れさせていただきます。ブログの内容も特に変わることなく、今まで通り続けさせていただきます。

創業100年を2代で守ってきた会社です。この先さらに経営環境は厳しさを増していくなかで不安もありますが、皆さまに支えられながら従業員ともども成長していきたいと思っています。どうぞこれからも一八を変わらぬご愛顧賜りますよう、お願いいたします。

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雷電海岸の絶壁の春は・・

岩内から雷電の刀掛岩にかけての道は、たくさんの長いトンネルが存在します。昔は小間切れのトンネルや落石防止の覆道がいくつも連なり、合間には海や絶壁の様子を見ることができました。

1996年古平町の豊浜トンネル崩落事故を受けて、海岸線の危険なトンネルは見直され、岩内町の雷電海岸の小さなトンネルも当然見直しがかかり、現在のような長いトンネルが新しく作られました。

そうすると、景色が見える場所が少なくなりました。写真は、岩内から雷電に向かって雷電トンネル(3,570m)を出たところにある駐車場です。ここから見える絶壁には、今雪融け水による滝が数本できているのが見えます。

写真ではよくわかりませんので、実際に現場でご覧いただき、その迫力を感じ取っていただければと思います。雪融けが急ピッチで進んでいますので、絶壁に雪がついているのも、あと数日でしょうね。

 

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