作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

みりん干し生産中【2015年1月】

現在スケトウダラ(スケソ)を原料にした、「みりん干し」の生産が弊社の工場で進められています。岩内では、みりん干しと言えばスケソしかありません。都会の皆さまがみりん干し聞けば、サバ、サンマ、イワシなどを想像すると思います。

このみりん干しについての歴史は、私は詳しくはわかりませんが、新潟県佐渡から伝わったものとされています。弊社の創業者紀伊右エ門は佐渡出身のため、それに目をつけていち早く加工に手掛けたという説もありますが、定かではありません。

スケトウダラを三枚卸にして、醤油、ザラメを主とした秘伝の調味料に漬け込み、それから干します。一夜干しで上がるのが、生干しみりんと呼ばれ、一般的には焼いて食べるという方法の他、岩内独特の食べ方として、天ぷらに使う方もいます。

約一週間干して上がるのが、昔からある「みりん干し」。弊社ホームページでも掲載しておりますので、ご注文をよろしくお願いいたします。さっと炙って縦に裂いて食べてみてください。何とも食欲をそそるいいにおいに誘われて、ビール、日本酒がどんどん進みます。

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新幹線が来るのはいつ?

本州から函館北斗駅まで伸びる北海道新幹線が来年3月に開業予定となっています。テレビのニュースでは、車両が運ばれたり試験運転が行われていることがよく流れています。

札幌まで来るのは、当初2035年度ということでした。しかし、最近の新聞で5年前倒しで工事が進められると書かれてありました。ルートは長万部から倶知安、小樽経由で札幌へ。

新聞にそのルートが出ていましたが、かなりの部分がトンネルなんですね。そのひとつ昆布トンネルは昨年11月にすでに着工されています。

さて、仮に開通したと考えて、岩内から東京に行くのに、千歳空港から飛行機に乗るのと、倶知安から新幹線に乗るのでは、どちらが速い?どちらが快適?どちらが安い?といろいろ考えてしまいます。

そんなことを言っていたら、「開通するときにお前は生きているのか?」と言われそうです。その時、世の中がどうなっていて、岩内がどうなっていて、商売がどうなっているかもわかりません。開通することによって、いろいろなメリットが生まれるよう、今からいろいろ考えて行動しなければなりませんね。

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塩抜きしてしまった数の子の保存方法は?

お正月のお節料理にはなくてはならない数の子。一八の数の子をご利用いただきましたお客様、ありがとうございました。冷蔵庫にはもう残っていませんか?年が明けますと、使い残した数の子の保存方法についてのお問い合わせもあるので、その保存方法についてお話します。

塩数の子は本来保存性を高めるために、塩で固めたものです。もちろん、うまみを閉じ込めるという意味もあります。塩抜き前のものは、できるだけ空気に触れない状態で保存するほうがいいです。ラップに包み直して、ジップロックなどの袋に入れ、冷蔵庫で保管。酸化が進んでくると、黄色から褐色へ変化していきます。食べると苦味またはえぐみが出てきます。

また、塩抜きしてしまったものはどうなの?ということもよく聞かれます。以前このブログでも書かせていただきましたが、生卵を凍結して解凍すると、卵がどろどろになってしまいますね。それと同じように、カズノコ特有のポリポリ感がなくなって、ゴムのような食感になってしまいます。

ですから、お出汁を作って、完全に調味を浸み込ませてから冷凍していただければ、OKです。食感重視の場合は、味は濃い目の方がよろしいかと。卵細胞の水分を糖、または塩分に置き換えると考えてください。

生産者の心情といたしましては、保存しておくよりも、カズノコレシピをいろいろとお試しいただいて、できるだけ早くお召し上がりいただければと思います。そして、また一八へのご注文をよろしくお願いいたします。

【写真はカナディアンパシフィックカズノコ協会提供】

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荒れた天気の正月休み明け2015年

お正月休みを終え、弊社の工場は1月6日より通常稼働を始めました。今年のお正月は例年になく穏やかな日が続いて、「こんなお正月は何年ぶりだろう」なんていうご挨拶がもっぱらでした。

ところが、7日は暴風雪波浪警報がでるほどの大荒れ。朝の送迎バスも吹雪で前が見えず、町内をゆっくりとしか進めない状況。ニュースでは各地で交通機関がマヒしたということです。

不思議なことに、積丹半島の東側と西側では天気ががらっと違うようで、札幌から新年のご挨拶に来られた人は、稲穂峠までは天気は穏やかだったのに、峠を越えたと同時にものすごい状態でしたと。「トンネルを抜けると雪国だった」ではなく、「トンネルを抜けると猛吹雪だった」ですね。

写真は弊社事務所です。角地にあるために、風あたりが強く、吹き溜まりもすぐにできます。その後、気温が緩み重い雪になって、雪かきが大変というのが今年の特徴です。ということで、穏やかな天気になりましたら、一八へのお買いもの、お待ちしております。

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岩内東小6年の発表の記事

岩内東小学校6年生による、岩内の魅力を発信する総合学習の発表の様子が、2015年1月4日付の北海道新聞後志版に掲載されました。この話題については、昨年12月19日のこのブログでご紹介していますのでご参考下さい。

写真は左に発表している6年生。右には座って彼らの説明を聞いている観光協会事務局のM氏と私。私の後ろには、違うクラスの子供たちが一緒に聞いていました。

実はこの発表の時に、道新のN記者が取材に来ていたのを知っていました。なかなか記事が載らなかったので、どうしたものかと思っていました。12月下旬で総選挙の後、年末にかけての特集記事などが紙面を作っていましたので、掲載スペースがなかったようですね。

でもって、2週間も先送りになってしまったようです。反対に取材翌日にすぐ掲載されたなんてこともあるのに。まぁ、1月4日だとゆっくり読む人が多いので、子供たちにとっては良かったのかも知れません。道新さん、今年も活躍する子供たちをどんどん取り上げてください。

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2015年の年賀状

毎年いただく年賀状、ありがとうございます。いつも早めの準備をと思いつつ、年末の忙しさに追われ投函できるのは大晦日、なんてパターンが毎年のことです。今日は年代別にみると、年賀状にはどのような傾向があったか、私なりの分析をお話いたします。

20代のころは結婚しましたなど、披露宴の幸せそうな写真のはがきが目立っていました。

30代になると我が家に新しい家族が増えましたなどという、かわいい赤ちゃんの写真。同時に、住所が変更になったという知らせもこの年代が多かったような気がします。

40代では、その赤ちゃんがすくすくと成長し家族でディズニーランドなどで撮った写真。相変わらず、本人が写っている写真は少なく、「私が見たいのはあなたの老けた姿だよ~」

50代になると、ご家族の不幸により、年賀を控えますというお知らせが1年ごとに増していきます。今までは子供と連名で書かれていた差出人も、お子さんが独立したからでしょうか、ご夫婦だけの名前になったり。

いかがでしょうか?あくまでも私の感覚でのものです。年に一度だけのこうしたやり取りも、再会せずに20年以上経過している人もいます。ところで私の年賀状はというと、恥ずかしくて写真を使えないので、文字だけ。小さな文字が読みにくくなっている同世代には、「めんどくさい」年賀はがきのようです。

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岩内神社の元旦

お正月休みを終え、今日から仕事始めという方も多いかと思いますが、皆さまのお正月はいかがお過ごしだったでしょう?ゆっくりお休みできましたか?

写真は岩内神社の元旦15時ころの風景です。その時間帯でも、人は途切れることなくやってきます。私がまだ若いころは、大晦日の紅白歌合戦が終わってから、歩いて岩内神社に行く人の姿をよく見かけたものですが、最近はこの大浜ではそんな姿は見かけませんね。

おみくじを引いたひとつの家族の会話を耳にしました。小さな娘さんがお母さんに言われました。「悪いことが書いてあっても、一年間努力していれば、よい一年になるってことだよ」と。どちらかのお母さんか存じませんが、ありがとうございます。いいことを言っていただきました。私もこの一年、その言葉を胸に精進したいと思います。

ちなみに、私は「大吉」でした。いいことがたくさん書いてありました。でも、努力しなければそれらの良いことも逃げて行ってしまいますものね。運に任せるのではなく、私は前に歩いていろいろなものをつかみたいと思います。

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2015年あけましておめでとうございます

新年、あけましておめでとうございます。新しい年を迎え、皆さまはどのようにお過ごしでしょうか?岩内町の元旦は、天気も荒れずに穏やかな一日となりました。

写真は昨年できた岩内共和道路から、東の空を撮影したものです。時間は8時過ぎですので、通常の日の出から1時間ほど経過した頃だと思います。まぁ、そんな厳密な時間というのはよしとして、元旦にお日様を見ることができる年というのは、この岩内ではなかなかないもの。いつもと変わらぬ太陽も、この元旦だけは心新たにする力を持っているようです。

会社のご近所を見ると、いつもとは違った車が停まっていて、帰省かな?と思える様子。反対に若いご家庭は新聞がそのまま残っていて、お出かけしたのかな?という様子。どちらにせよ、ほのぼのとした感じで、楽しく家族で過ごしてほしいなぁ、と感じます。

さて、今年の私の抱負はいろいろとあり、ここで書き始めると何ページにもなって誰も読んでくれなくなるので書きません。普段の文章からお察しください。また一年間、前向きに取り組んでいきますので、よろしくお願いいたします。

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2014年、今年もお世話になりました

2014年の大晦日。気がつけばもう一年が終わっていたという感じですが、皆さまはどのように感じていらっしゃいますか?

年を追うごとに、水産加工の環境は厳しくなっています。来年は今年の円安、電力値上げの要因が本格的に経営に影響を与えることでしょう。と最後に愚痴をこぼしてもしょうがないです。笑顔で前向きに頑張っていくしかないですね。

今年、一八の商品をお求めいただいたお客様、ありがとうございました。来年も「おいしい」という言葉を求めて、商品作りに励みます。ブログを定期的に読んでいただいた皆様もありがとうございました。来年もまた地道に情報発信させていただきます。よろしければ、コメントも遠慮なく残してください。

写真は岩内町の駅前十字街の風景です。12月28日撮影。一昔前と変わったのがわかりますか?

では、よいお年を。

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帰厚院大仏の大掃除

2014年12月26日付の北海道新聞後志版に、岩内町の帰厚院の大仏の大掃除の記事が掲載されていました。

岩内町は、「一番最初に・・・」「日本で一番・・・」などというものがいくつもあります。その中で、この大仏は東京以北最大の木造大仏像ということをご存じでしたか?実は私はまだ一度も見たことがありません。

年末になると、このような大掃除の話題があちこちで流れますが、大仏様の大掃除は世相を反映しているので、ほこりが多い年はそれだけ災難だったとか。今年のほこりは多かったようですよ。

弊社の工場は、本日29日で生産が終了。大掃除の後、女工さんはお休みとなります。来年はいい年になるように、と願いながらお掃除いたしましょ。皆さまは大掃除はこれからでしょうか?

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