作成者別アーカイブ: 北のお魚大使

北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

スケソはえ縄漁が始まりました

岩内の特産品「釣たらこ」の原料となる、スケソウダラ漁。2014年11月10日が初水揚げとなりました。

今年、岩内のスケソはえ縄漁の船は三隻のみ。かつては100隻を超えた船でにぎわった漁港も寂しい限りですが、岩内の釣たらこを守り続ける漁師さんたちは頑張っています。

毎年の復習になりますが、はえ縄漁のスケソウダラのたらこはなぜおいしいか?網だと海中で死んでしまいます。また、他の魚とこすれてウロコも落ちてしまい、鮮度低下が速くなります。悶え死ぬ時には、おいしくない成分が魚体に回ります。それに対し、はえ縄だと一匹ずつ生きたまま釣り上げられるので、鮮度抜群。

でも、手間がかかるのです。エサの仕掛けを作る手間。縄を降ろす手間、引き上げる手間。釣り上げた後の手間。どうか、消費者のみなさん、はえ縄漁にはそんな背景を感じながら、「釣たらこ」をお召し上がりください。

写真は11月11日。まだ雪がないので港に揚げる作業もそれほどきつくないですが、寒くなってくると、大変な作業なのです。漁師さんたちは、その厳冬の中、船上で作業をするのです。そりゃ~美味い「釣たらこ」ができるわけですよね。

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カズノコの白和え

しばらく数の子を使ったメニューのご紹介をしていなかったので、久しぶりに数の子料理をご紹介します。

数の子の白合えです。

●材料(4人分)
カズノコ     100g   木綿豆腐    380g  すり胡麻   10g
砂糖       27g    塩   1g
人参(1㎝×3㎝の短冊切り)   70g
こんにゃく(1㎝×3㎝の短冊切り)  150g
だし  70g  砂糖  18g  醤油  12g  黒胡麻  0.2g

●作り方
① カズノコは塩抜きし、皮をむき、5mm幅に切る。

② 豆腐は重しをして水気を除き(350g)、すり鉢に入れてよくすり、
すりごまを入れ、砂糖・塩を加え充分に粘りが出るくらいまですり、裏ごす。

③ 人参・こんにゃくをそれぞれ茹で、ざるにあける。

④ ボールにだし、砂糖、醤油を入れ、カズノコ・(3)の人参・こんにゃくを入れ下味をつけ(約1時間)、ざるにあけて水気をきる。

⑤ ボールに(1)の白和えの衣・(4)の人参・こんにゃくを合わせ、器に盛り、黒胡麻を振りかける。

いかがでしょう?メニューは、カナディアン・パシフィック・カズノコ協会から提供していただいたものを使っています。いつもカズノコのレシピを写しながら思うのですが、お料理に使う時は、カズノコを切るんですね。折れ子という商品もありますが、切る手間がかかる分、単価は高くなってもいいのになぁ~。

カズノコの白和え

 

雲と光の演出

秋から冬へと変わりつつある、この季節。天気はめまぐるしく変化しています。11月1日土曜日夜から4日にかけての雨と強風はすごかったです。

風が家にぶつかる音、電線が風を切る音、窓がバタバタと揺れる音。4日の朝、老朽化した倉庫の屋根が半壊状態に。自然の力は恐ろしいと改めて感じました。

写真は4日の夕刻に撮ったものです。強風はまだまだ収まってはいませんが、西の空には青空が見えました。雲の割れ目からは、光がスポットライトを出すかのように、海にその線が放射状に延びていました。数秒単位で、この光が演出する風景は変わっていきます。

この写真では見ることができませんが、防波堤を飲み込むような波がずっと続いていました。大シケの後は、海が撹拌されて水温が下がって、いよいよスケソがやって来るかな~。

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ビジネスEXPO2014のお知らせ

北海道の大きなビジネス展示会はいくつかありますが、11月にはアクセス札幌にて、第28回ビジネスEXPOというものがあります。今週11月6日(木)、7日(金)。

毎年、岩内町が海洋深層水PRと企業誘致のために出展し、私もそれに便乗して深層水を使った商品などのPRにも出かけています。

今年はその他にもノーステック財団の「地域創造ビジネス展示ゾーン」(23番枠)というところで、「いわない食品工業研究会」の身欠にしんのPRのスペースがあります。私はそこで7日の11時から12時の間に身欠にしんの試食アンケートを取りながら、お話をさせていただきます。

弊社が関係する場所はもう一つ。一般財団法人省エネルギーセンターが、1階小展示場(ちょっとわかりにくい場所です)で、省エネ診断・技術事例発表を行います。その場で、弊社の省エネ診断と省エネ対策がどのように行われたか具体的に発表されます。発表するのは私ではなく、弊社に来た省エネ診断担当者。7日14時05分から25分頃に発表予定となっています。

会場では、一八興業水産という文字は出ていませんのでお気を付けください。展示会場だけでなく、セミナーもあります。今年はスキーモーグルの上村愛子さんなどのトークショーや、登山家の栗城さんの講演などもあり、型苦しくなく聞けそうです。

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さぁ、2014年数の子商戦開始です

11月1日に北海道水産物加工協同組合連合会(通称:加工連)から数の子のポスターが送られてきました。毎年数の子を生産している企業に販売促進用として割り当てられます。

私たちにとって、このポスターはもう何年も見続けているもので、見慣れてしまいました。ポスターは一年間張っていると、それなりに汚れや色あせが起きてしまいます。心機一転古いものと交換します。

私たち製造をする者にとっては、100種類を超える規格をもつ数の子の製造と販売の計画は至難の業。いい商品をお届けするために、工場では毎日皆がっばっています。一八の数の子を販売される担当の方もよろしくお願いいたします。消費者の皆さまは、数の子の購入は「一八」のマークをお探しになってご購入をよろしくお願いいたします。

お取引先の方で、このポスターをお使いになる方がいらしたら、ご一報ください。また、個人でこのポスターがほしいという方にも、弊社までお買い物に来ていただければ、無料で差し上げけます。

弊社ホームページからの塩数の子のご購入は、近日中に可能になります。いましばらくお待ちください。

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第3回濃昼トレラン30k(2014年)の報告

2014年10月26日(日)、第3回濃昼(ごきびる)トイルランニング30kに参加してきました。天気がよく、ぽかぽか陽気で数日前の寒さがうそのよう。

北海道の日本海側の切り立った海岸線は、今はほぼ自動車が通れるようになっていますが、私が子供の頃はまだ開通していない道がいくつかありました。この石狩の国道231号線が開通したのが1971年。それまでは江戸時代末期に作られたこの濃昼山道が利用されていました。しかし、国道開通後は忘れられてしまいました。

地元の有志の方々が2005年に復活させたこの山道が今回のトレランのコースとなります。季節は紅葉まっただ中。落ち葉がルートにふかふかのじゅうたんのように敷き詰められて、走っていてもとても感触が良く、日本海を見下ろす絶壁の上からの景色も満足できるものでした。

参加者は男子209人、女子30人。このほか、3人1組によるチーム戦には21チーム。30kの他15km、キッズレースもあったようです。

実はこの大会、昨年エントリーしていたのですが、シューズを忘れて小樽で引き返してしまった苦い思い出があります。今年は前日にしっかりシューズを車に積んでおきました。

スタート直後にスキー場をアップダウン。ここで走力によってバラけます。それから公道を約4キロ走った後に山道へ。ルートはとてもきれいに整備されていました。濃昼地区の集落で給水のち折り返し。前半は前後に若い20代や30代の子が多く、走りながら話しかけたりして余裕のあるオジサンでした。

復路は前半オーバーペースの人たちが歩く頻度が多くなるので、少しずつ順位を上げて行きました。山道を出てから最後の4キロの公道を走るのですが、さすがに足が上がらなくなっています。強い向かい風と往路では感じなかった急な上り坂。歩きたくなる気持ちがあっても「走らねば追いつかない」と呪文のように繰り返し、何人かを越しました。でも、上手が一人いて、最後にカッコよく抜かれてしまいました。

ゴール付近には、スタッフの方たちが大きく手を振って「おかえりなさ~い!」と叫んでくれています。大きなマラソン大会ではない、ほのぼの感がとても心地よく感じました。

結果は16位。3時間21分17秒。209人中(239人中)。残念ながら、今回は「いっぱち(18位)」ではありませんでした。

山を走るトレランの大会は、一般登山者に申し訳ない気持ちになります。このコースは、一般客は皆無でした。ですから、トレランにはとても合っているコースですね。また石狩市もトレランブームと合わせた観光を考えていると感じました。

ちょっと離れた浜益温泉に入りましたが、ゼッケンを見せると割引があり、親切な対応もしてもらって、いい一日だったなと感じることができました。コース整備や一日中山道で誘導をしていたスタッフの皆さま、ありがとうございました。

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平成26年度食品衛生優良施設の表彰

巷では、いろいろな表彰が行われる季節になっているようですが、弊社もまた一つ表彰されましたのでご報告を。

厚生労働省、日本食品衛生協会が主催する、食品衛生優良施設の表彰を受けました。昨年札幌で知事賞をいただきましたが、その延長上にあるようです。表彰式は今話題の東京の明治座です。お弁当、観劇つき。さすがに私はこの時期に行けませんので、妻に行ってもらいました。

お話をいただいた時は、そんな表彰を受けるようなレベルではないと思いましたが、もらえるものはもらっておきます。岩内保健所管内からこの賞をもらうのは、10数年ぶりだということです。

先日、朝礼で工場の皆に報告をしました。選考基準があいまいだから、決して素直に喜べないけれど、少なくとも私がしつこく朝礼で衛生管理について言っていることを、しっかり守ってくれているみなさんのおかげだと。

表彰されて言うのもおかしいですが、こういった全国から数百人を集めて旧態依然とした表彰をするというのは、時代にそぐわないと感じます。衛生管理に取り組むのは当たり前のこと。食品衛生協会には高い会費を払っていますが、より多くのお店、企業が衛生の向上に役立つお金の使い方をしてほしいと思います。生意気な発言、お許しを。

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2014年初雪の便り

2014年10月28日、夜中から冷たい雨。そして、山を見上げると、雪が降った跡が見えました。いよいよ季節は冬へと変わっていきます。

28日の岩内岳は見えたり雲に隠れたり。山頂まで姿を現すと、白い部分が広がっているのが見えました。街路樹は今が紅葉真っ最中だったのですが、色づいた葉は強風で一気に吹っ飛ばされたという感じ。

話は飛びますが、朝、岩内高校の前を通ると、大型バスが4台停まっていました。2年生の修学旅行出発の日のようです。予報では今週28日だけが雪マーク。みごとな日に当たりましたね。まぁ、これも振り返ればいい思い出になることでしょう。

タイヤ屋さん、ガソリンスタンドはタイヤ交換で大忙しの日だったようです。山の雪は何度か消えては降ってを繰り返し、一歩一歩冬に向かっています。タイヤ交換だけでなく、いろいろな準備が必要な時期ですね。一八の商品をお求めになる時期でもありますよ~。 20141028_04

相生団地が取り壊し

現在の岩内第二中学校の北側にあった平屋のブロック住宅の相生団地が取り壊され、更地になりました。

この写真で見える4階建ての団地は、道営住宅です。私の記憶が正しければ、この道営住宅とその北側にあるちびっこ広場という公園の部分に、旧岩内第二中学校が建っていました。

こうして、大きく土地を使っていた場所がなくなると、風景が一変してしまいます。10年ほど前までは、岩内町で空き地となる部分は他の地方に比べると、比較的少ないと思っていましたが、最近は取り壊しが多くなり、空き地も目立つようになりました。

学校へ向かう子供の数がたくさんあふれていた頃が懐かしく感じます。そんな寂しい感情は、この紅葉の季節に何ともぴったりしてしまうのが、不思議です。でもね、落ち葉の跡に雪が積もっても、また明るい春は必ずやって来るのです。

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第45回黒松内駅伝の報告

2014年10月19日、第45回黒松内駅伝に参加してきました。広い黒松内町を一回りし42.195キロを7区間でタスキをリレーするもの。

私は「ニセコひらふどんがめ」というチームに誘われて参加するのが今年で3回目。このチームは、一般2チーム、シニア1チーム、レディース1チーム計4チームの大所帯です。

私はシニアの2区(7.9キロ)を任されました。黒松内銘水という会社がリレーポイント。参加チームは全部で36。途中2か所で繰り上げスタートとなるために、どのチームも1区から3区までは速い人をもってきているようです。そんな中を私が2区でいいの?

タスキを受け取ってすぐに後ろから足音。若い子にすぐに抜かされました。しかしその子はペースが落ちた感じ。足取りと息遣いから、これは若者特有の最初ダッシュの走りと判断し、抜き返し。その後、一般3人を追い越し一人に抜かされ、シニア2人を抜くことができました。

長~い直線の向風。応援は人間よりも黒毛の牛の方が多く、じっととこちらを見ています。「モー!」とでも言ってほしくて、私は手を振るも反応なし。民家前で犬にも手を振るも、反応なし。「犬なら少しくらい吠えてよ」と言っても・・・。

中間点の看板が出てきた時は、初めて参加した時は、まだ?という感じでしたが、今年はまだ半分残っているなら、もう一人抜くことができるぞと前向きに。前回は前後に誰もいなく寂しく走ったので、今回は駅伝らしい走りを楽しむことができました。

私の記録は2区でシニア7チーム中の3番の記録なので、速さは大したことはなかったのですが、おいしく走らせていただいたということです。シニアチームの順位は定位置の2位。連続優勝を持つレディースも今年は2位。北大の現役アスリートがぶっちぎりの一位。「若者よ、大人の遊び場を邪魔するな」と、ある奥様ランナーの笑いながらの声。

夜はニセコアルペンホテルでの温泉と打ち上げ。3回目ともなると、参加者の顔ぶれもだいぶわかってきました。今年初めて参加した人たちともお話ができて、さながら異業種交流会のようでした。

今年も楽しく走っておしゃべりをして、そんな機会を提供してくださったニセコ東急のみなさん、そして、一緒に走ったみなさん、ありがとうございました。

写真は2区から3区へリレーするニセコひらふどんがめレディース。最高の秋晴れと紅葉でした。

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