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北のお魚大使 について

北海道の岩内町で生まれ育ち、大学、社会人の10年間を東京で生活。現在は家業の水産加工業を継いで3代目。 魚を食べることの大切さ、美味しさを知ってもらいたい。2009年に北のお魚大使の受験に合格。称号を頂きました。 岩内町のことももっと知ってもらいたい。そんなことから、このブログを始めました。季節の変化と岩内町をいろいろな視点から情報発信しています。

海同冷蔵第一工場は24日で閉鎖

水産物を中心とした荷物を保管する業務を行っている海同冷蔵株式会社の第一工場が、老朽化により本日5月24日をもって閉鎖となります。今後は第2工場が本社として今まで通りの業務を行います。

この海同冷蔵第一工場が誕生したのは、昭和37年で私と同い年です。当時は、水揚げされる魚や加工屋さんが作った身欠にしんなどの凍結、保管がたくさんあり、以後数度の建て増しが加えられてきました。

年々水揚げが減少、地元岩内の水産加工業者も減少する中、取扱数量が減った事。対して老朽化の修繕費が大きくなったこと。また、電力の値上げでコストが上昇した事も閉鎖の要因だと思われます。

こういったお話はお知らせをすることをためらいますが、あの場所は観光のスポットという視点で見るとかなりいい場所です。どなたか上手に再利用、再開発のアイディアをお持ちではございませんか?後ろを向かず、前を向きたいものです。

 

今週のご当地トドックは「にしんすぱ」

先週、コープさっぽろのご当地トドックに「鰊切込隊長」が登場したことをお知らせしましたが、今週は「にしんすぱ」が出ています。

トドックでは初めての取扱だったために、どれくらいの数量を生産するかが難しいところです。鰊切込隊長が1,500個の限定数量だったのに対して、「にしんすぱ」は限定を設けておりません。

おかげさまで、鰊切込隊長は予定数の1,500はクリアーしました。次回の掲載がいつになるかはわかりませんが、美味しいという声が多く出て、再掲載されることを願っています。

にしんすぱは添加物を使わずに、手間をかけて美味しく仕上げた自信作です。常温保管出来てすぐに食べられる商品ですから、トドックを使われる忙しい奥様にはぴったりだと思います。

電信柱の付け替え

電柱がなにやら混雑していると思ったら、電柱の付け替え工事が行われています。古い電柱を抜くのではなく、新しい電柱をすぐ隣に設置してから電線を架けかえるようです。

工事が行われているのは、国道229号線の大浜。その道は一八興業水産から南に100mの近さに位置します。よく見ると、新しい電柱は古いものよりも背が高いのです。

私たちが子供の頃の電柱と言えば、木に黒いコールタールがべっとり塗られたものでした。今はまったく見なくなりましたね。電柱の背が高くなったのも、光ケーブルなどのいろいろな通信回線が多くなったからでしょうか?電柱だけ見ても、時代を感じます。

この田舎の広い空を電線だけが増えていくのは、景観的にもあまりいいものではありません。さりとて、地中化なんぞコスト増で費用対効果が悪すぎる。風が強くなれば、電線を切る風の音が物悲しさを増します。ちょっとどうでもいい事を電柱から考えてみました。

コープさっぽろトドックに一八の商品が初登場

コープーさっぽろのトドック。そのご当地トドックというコーナーに、今週(5月第3週)一八の鰊切込隊長が登場しています。

複数の家庭が共同で申込。配送される場所は一か所のご家庭。ゆっくりお買い物ができない人にとっては重宝される宅配事業です。

一八の商品がこのトドックに登場するのは初めてで、今週の申込は「鰊切込隊長」。来週の申込は「にしんすぱ」となっています。鰊切込隊長は上限1,500個とさせていただきましたが、たぶん申込はクリアーしそうな感じです。

知る人ぞ知るだけの商品でしたが、こうして少しずつ全国区の商品に成長していく姿を、皆さまも応援願います。文字通り、一八の切込隊長になってくれることを私も願っています。

みなと新聞身欠にしん特集

新聞を見ていると、毎年同じような記事が掲載されるものがあります。季節の風物詩となる代表的なものが取り上げられますが、水産の業界紙「みなと新聞」では、5月上旬となると「ニシン特集」が紙面を大きく使います。

山菜の時期となると、身欠にしん。フキや竹の子との炊き合わせは言うまでもありませんが、福島では山椒漬けというのが有名で、各家庭に陶器の専用器があって家庭で漬けるのが一般的です。

先日、京都の市場担当者とお話をして初めて知ったのですが、京都では身欠にしんを焼いて食べる習慣がないそうです。北海道では、焼いて大根おろしとお醤油で食べるのが一般的ですが、京都はナスとの炊き合わせなど「焼く」ではなく、「煮る」「炊く」とのこと。

ですから、焼く食べ方をしてもらえれば、もっと身欠鰊は食べてもらえるはずだと。こういったお話を聞くと、つくづく食文化というのは難しいものだと感じます。いろいろなお魚の価格が上がっているのに、ニシンは安値安定商材です。ということで、一八の身欠を買って食べてね。

フリー雑誌JP01は西後志特集

 

北海道の道の駅などに置かれているフリー雑誌「JP01」。今回は西後志特集となっています。西後志ってどこさ?そもそも後志ってどこさ?と言う方はぜひご一読を。

この雑誌で取り上げられた人たちのSNSによってその情報はすでに流れていると思います。発刊が4月でした。連休前でいろいろと他の情報があって忘れられかけていると思いましたので、私の方から再度お知らせいたします。

年4回の季刊誌。私が最初にこの雑誌を読んだ時は「本当にこれで無料でいいの?」と言ってしまったほど、実際に体験した内容などの充実ぶりに驚きました。ただ、3年間経過したということで、まずは一区切りで休刊とのことです。道の駅からなくなる前にGO!

西後志、普段はあまり言いませんね。岩宇(がんう)の4町村を中心とした場所と解釈しますが、今ここで頑張っている若者達を中心に取材しています。官主導で動いていた時代は何をやってもまとまらず。今積極的に動いている若者たちはそんなことを感じさせないエネルギーがあります。

 

木田金次郎美術館の企画展「前川茂利が撮った岩内」

岩内町の木田金次郎美術館。絵画はどうも苦手というあなた、写真展はいかがでしょう?共和町の前川さんという方が撮った写真展が開催されています。2017年5月21日まで。

共和町に保管されていた中から、岩内町の漁業に関するものを中心にピックアップしての展示。特にスケソの縄などの風景は、私の世代にとっても懐かしいものです。

先日、学芸員の岡部さんが来社され、その裏話を聞かせていただきました。写真のネガがたくさんありすぎて、それらを整理、選別する事が大変だと。きっとじっくり探せばもっと面白い写真が出てきそうとのとこです。

木田金次郎の絵画を見るのは有料ですが、この企画展だけを見るのは無料。入ってすぐ階段を上ったところにある展示室4という部屋。ぜひご覧になる事をお勧めします。見終わったら、深層水を使った300円の美味しいコーヒーをティーラウンジで飲んでみては?

つくしから始まる春のシグナル

岩内町の桜の見ごろは、連休の後半から始まっています。多くの方が桜を美しく撮影して、フェイスブックやブログでアップされています。私は上手に撮影ができませんので、今日は当たり前のような春のシグナルの話題を。

雪解けが終わるとすぐに「つくし」が出てきませんでしたか?生えてくると言うよりは、「発生」という表現の方が当てはまります。写真は弊社のご近所さんの空き地で撮ったもの(4月23日)。うわっ!こんなに。

連休に入ると、タンポポの姿がちらほらと。コンクリートの隙間からもたくましく這い出ています。郊外を歩くと、黄緑色のフキノトウが目立っています。

さて、加工屋ですので落ちを言わせていただきます。山菜が出てきましたら、身欠にしんとの炊き合わせが待っています。にしんすぱには春野菜が相性よし。妻が言うには、「頂き物のフキが余ったら、にしんすぱとフキのパスタがいい」とのことです。皆さまの食レポートお待ちしています。

 

5月5日はカズノコの日

一昨年秋に決まった5月5日のカズノコの日。お正月だけではなく、数の子を食べてもらおうという趣旨で、ニシン数の子業界である北海道水産物加工協同組合連合会(通称:加工連)が申請したものです。

昨年の5月5日はまだ決まったばかりということで、いろいろな準備ができていませんでした。今年は?というと、正直なところスーパー等の広告にも入らないし、話題にあまり上がっていません。もっと上手に告知活動をしなければなりませんね。

私を含めて北海道の加工屋さん達は、作る事は一生懸命なのですが、こうしたPRはあまり上手とは言えません。ですが、業界としてもっと数の子を食べてもらわなければという思いは年々強くなっています。

数年後には5月5日子供の日は「カズノコの日」ということが、日本中に知れ渡るようになっているかもしれません。これを読まれた方は、5月5日はカズノコの日という事を、しっかり覚えてください。

一八の店舗は5月5日営業していますので、味付数の子をお求めいただき、ご家族にうんちくを教えて上げていただければ、何よりです。

 

本日5月3日はギンザ通り手づくり市

大型連休後半の5月3日、岩内町のギンザ通り商店街では、恒例の「手づくり市」が開催されます。チラシを見ると、今回で57回目。15年目に突入しました。

空き店舗はんず229で、商店街の奥様達が手作りしたお惣菜などの販売。特設テントでの手づくり小物などの販売。できたての蒸しパンは大人気なので、予約を入れて他のお店をひとめぐりして帰り際にもらうのがコツです。

午前10時から午後2時までの開催ですが、12時ころにはあらかたのお惣菜は売れ切れてしまっています。早めの時間帯に行かれることをお勧めします。

15年も続けることの難しさ。それでもコツコツとやらねば意味がないという、ちょっぴり年齢を重ねた奥様達の頑張りは、岩内を下支えする力そのものです。皆さま、そんな彼女たちの笑顔をもらいに行きましょう!

写真は昨年(2016年)の風景です。