カテゴリー別アーカイブ: 岩内町の風景

銀水ストアの由来

 岩内町の西側、郷土館の近くに銀水ストアというお店があります。なぜ銀水なのか?先日いわない道の駅のお姉さんに、教えていただきました。

 昔、その場所では銀のような美しくおいしい水が出ていた場所だからだということです。一説では、その場所の地名も銀水と呼んでいた時代が有ったらしいです。正確にはわかりません。詳しくご存じの方いらしゃいましたら、教えてください。

 余談ですが、岩内町の水道水は今でもとてもおいしいと思います。東京から来た私の友人が言っていたのはわかりますが、札幌から来た旅行者の方もそのように言っているのですから、確かだと思います。静岡から来た私の先輩は、お土産に持ってきたお茶が、地元で飲むよりもさらにおいしいのは、水のおかげだと絶賛していました。

 銀水なんて、ほんとに昔の人はいい名前を付けたものですね。金水なんてつけてもおいしそうに感じませんものね。へんな想像してしまうから・・・

岩内町役場庁舎

 写真の建物は岩内町役場庁舎です。岩内町はいろんな立派な箱モノがありますが、役場はご覧の通り古い建物です。岩内弁で言うならば、「ガッサイ」のです。

 昨年から、庁舎の建て替え計画がスタートしました。平成27年度の供用開始を目指すとのことです。今月号の広報をみると、保険センターと一体的な作りにするとも書かれてあります。

 小学校が現在3校あるのですが、将来的には2校に統合の予定で進めるらしいのです。そこで、余った学校を役場にすればいいじゃないかと一般の人はすぐに思いつきますよね。でも、ダメのようです。通信設備などの施設改造費が某大になるためなどの理由で、新築のほうが安上がりになるという御意見でした。

 この意見には賛否両論があるとは思いますが、議論することはいいことです。議論して初めて分かることもたくさんあります。いずれにせよ今回の大震災が示すように、災害があって復興の中心となる役場が消滅してしまったのでは大変です。この建物をみれば、建て替えの必要性は充分御理解いただけることでしょう。

 ただし、決して工事のための建物ではなく、身の丈にあった、将来を見据えた建物であってほしいと願います。

稲穂峠東側登坂車線開通

 冬の間もずっと工事中だった稲穂峠の東側。すなわち、余市から岩内に向かう時の登る方です。その登りの道が片側2車線の登坂車線ができました。センターには正面衝突防止のガードレールが取り付けてあります。

 数年前には、岩内方面に下る西側の道路に登坂車線ができました。この峠をよく使われる方は、少しはストレスが少なくなることでしょう。

 片側2車線の登坂車線では、普通は左の道を走り、右側は追い越し車線になりますよね。ところが、この峠を通るほとんどの車は左によけず右側を走り、後ろから来る速い車は左から追い越しをしていくのです。

 ちょっと残念な光景ですね。観光で来られた方は、こんな北海道の運転のマナーにがっかりされるかもしれません。旅行者に気持ち良くドライヴしてもらうためには、地元の運転マナーも大切だと思います。みなさんの運転マナーはいかがですか?

雪国の信号機

 ここ3日ほど、朝雪で真っ白になっていますが、夕方にはすっかり融けてしまい、アスファルトが出るといった日が続いています。

 写真をご覧になって、岩内町のどこの信号かを言い当てられる方は、かなりの岩内通の方か、この御近所に住まわれている方ですね。バックの岩内岳がきれいに写っています。

 信号機が縦型になっているのは、雪国特有のものです。横型だと、雪が積もり色が目立たなくなってしまうというものです。最近はLEDの見やすい信号に代わってきているようですが、LEDは熱を発しないため、雪が融けないというデメリットもあるようです。

 もっとも、岩内の場合は笠をかぶるような雪の積もり方はほとんどなく、強風で吹っ飛んでしまいます。

 

幻の国鉄新岩内線

 弊社の2階は自称第二の郷土館。そこからまたまた面白い新聞の切り抜きが出てきました。国鉄の新岩内線の着工式の記事です。

 現在の小沢駅から岩内まで、15kほどの岩内線というものがあったというお話は、このブログでも何度か登場しています。昭和44年、この岩内から雷電海岸を通り、黒松内まで線路を新しく作ろうという計画がありました。

 ただでさえ、赤字路線だったのに、断崖絶壁が続く海岸の地形にどうやって。と、現在の感覚で冷静に考えれば採算合わないだろうと思うでしょう。しかし、「70年来の地元の夢」と書かれてある通り、当時の地元の人たちにとっては、悲願だったのでしょう。

 私も小学2年生か3年生の頃の記憶があります。町内を鼓笛隊でパレードしたのです。私はピアニカを吹きながら歩きました。子供心に、何で歩かされるかわかりませんでした。数年たっても鉄道の工事も始まらないことを、大人の裏切りだと思いました。

ホテルうきよ跡地

 このブログを読んでくださっている人には、昔岩内に住んでいて、今は違う場所にいらっしゃる方がいると思います。その方たちにとって、「岩内町の風景」という私のカテゴリーが、懐かしさを感じさせる一助になればと常々思っています。

 1973年、後志管内では当時としては数少ない洋風ホテルとして建築された「ホテルうきよ」。1983年、宿泊専用の新館の建設にあたり、本館は宴会場に改修されました。

 鉄筋3階建てで3階は300人も収容できるほどの大きなホールでした。結婚式をはじめとして各団体の新年会等、大きな宴会となると、このホールを使っていたものです。たぶん、転勤族である銀行支店長経験者は、新年会その他で何度も利用されたことでしょう。

 バブル崩壊、若者の町外流出で、結婚式も少なくなりました。時代の流れに逆らえず、宴会の利用も少なくなり、平成22年8月営業停止。現在は新館のホテル部分が残り、宴会場であった本館は取り壊され、駐車場に変わりました。経営者も変わりました。

 取り壊される前に本館の写真を撮っておけばよかったと思っています。この宴会場で披露宴をあげ、幸せに暮らしている方もたくさんいらっしゃるでしょう。たくさんの思い出が残っている建物がなくなるのは、さみしいものですね。残念ではありますが、地方の現状を象徴するひとつです。

 

道の駅いわない

 道の駅の利用者の皆さまや、道の駅ファンにとって、岩内町の道の駅はどのように感じるのでしょう?

 最近新しく出来ている道の駅は、物産館や飲食を伴う総合観光施設になっていますが、岩内の道の駅は、認定されたのが早かったためか、観光案内所と言うほうがいいでしょう。

 道の駅に当然あるべき広い駐車場は50mほど歩かなくてはならず、トイレもちょっと離れています。これがユーザーのブーイングの元なのですが、出来てしまっているものは、どうしようもありません。こんな道の駅もあるさと寛大な気持ちで御利用いただければとお願いいたします。

 地元では、道の駅建て替え論などぼちぼちと出てきているようですが、すぐには無理なお話。ハードだけを立派にしても、ソフトの面がからっぽでは、失敗してしまいます。岩内らしい道の駅とはどのようなものか、もしもアイディアがあったら、ぜひ教えてください。

 私は各地の道の駅で、いろんな質問や相談に、しっかり対応していただいたところは、好きになります。その意味では、岩内の道の駅のスタッフのみなさんは、お愛想もよく、旅の好印象を残すお手伝いをしてくれるでしょう。

 最後に、いわないの道の駅では、「にしんのおかげ」を置いてありますので、お土産にお買い求めをお忘れなく。

たら丸の「かわいいダーティー」

 岩宇地区4か町村、別名西積丹4か町村というのは、岩内町、共和町、泊村、神恵内村のことを言います。それぞれの町村にマスコットキャラクターがいることを波稲という地元広報紙3月号が紹介しています。

 岩内は言わずと知れた、たら丸とべに子。共和町は共ちゃん和ちゃん。ちょっとネーミングがストレートすぎますね。泊村はムーコン。神恵内村はどらごん太。それぞれの誕生と云われは、別のところでお調べください。

 知名度はダントツに全国区を誇る「たら丸」でしょう。テレビチャンピオンのゆるキャラ選手権という番組で一躍有名になりました。今思うとたら丸の性格が「かわいいダーティー」さが良かったですね。

 かぶり物のマスコットは、どの自治体でも当たり前のようになってしまいましたが、建物と一緒で、建てたはいいけど、中身が無かったら意味がありません。ハードよりもソフトの重要性を認識してモノ作りをしないといけないと思います。

 だから、たら丸くん、多少背びれやアスパラがぼろぼろにっても、君の「かわいいダーティー」な性格をどんどん磨いて、人気者の座を不動のものにしてね。

岩内町の工業団地の空き地は排雪の山

 岩内町の工業団地は海水浴場を埋め立てて造られた、広大な土地を有しています。フェリー埠頭もあり、高速道路もこの工業団地に来るはずでした。その青写真は20年以上前にありました。

 当時の予測では、フェリー、高速道路をつなぎ、物流を効率化。工業団地に企業誘致をして、地場の活性化、人口増というものでした。しかし、製造業は国内よりも海外。高速道路もいつになるかわからず。フェリーは不況のあおりで撤退。企業誘致に成功したのは、数社だけ。

 残念ながら、広大な敷地は今も残っています。しかし、今年はその有効利用がなされています。排雪の場所です。町道はもちろんのこと、道道、国道からも運び込まれるので、国と道から雪捨て場代金をいただいているようです。金額はわかりませんが、遊ばせているよりは、はるかにいいでしょう。

 写真は、ちょっと見にくいでしょうが、ブルドーザーが雪をどんどん押し上げています。危険なので、近くに行くことはできませんが、実際はかなりの迫力がある雪山となっています。

 工業団地が売れ残っているのは、岩内だけの問題ではありません。ただ、岩内は海をつぶしてまで造った場所なのです。誰が悪いということは言えませんが、この反省とこの状態から何ができるのかを考えるべきですね。

 この工業団地へ進出すると、いろんな助成金、補助金などが用意されています。興味のある経営者の方、岩内町の企業誘致のホームページをご覧ください。

2月の雪の大掃除

 2月28日、天気のいい一日でした。先日雪が降ったので、朝は白く薄化粧の状態でしたが、夕方になると道路の雪はほぼ融けてアスファルトが出てしまいました。

 写真は除雪車が、会社の前の通りを除雪しています。この時期になると、歩道に積もり固まった雪を大型除雪車が掘り出すような除雪に変わります。

 角地に積まれた雪山は、交差点で視界をさえぎるために危ないのです。歩道も子供たちが通学で歩けないので、早めに取り除いてあげたいものです。

 大型除雪車の働きぶりを見ていると、気持ちいいくらいガバガバと雪山を崩して行きます。もう2月も終わりですね。季節を感じられることは幸せだと思います。