カテゴリー別アーカイブ: 岩内町の風景

浜のテトラポット

 岩内の市場の隣では、写真のようにテトラポットが作られています。工事の看板を見ると、泊港の補修のため?とか書いてあったような。

 これは、海岸の波のエネルギーを少なくする、浸食防止などのために作られるものですね。巨大なものであるため、この埠頭で造り、船で現場に運ぶということでしょう。

 青空の元、白いテトラポットが並ぶ姿はなかなか綺麗ですが、ふと考えることがあります。いろんな技術が発展しているのに、このテトラポットは私が子供の頃から同じ形で存在して、なくなっていない。これが本当に海にやさしい存在なのだろうか?

 磯焼けが著しい日本海。その原因は生活排水や魚のえさとなるプランクトン、すなわち有機物の不足だと思いますが、コンクリートで海岸を必要以上に固めるというのはそろそろ考えてもいい頃なのではと思います。じゃ、どうすればいいのか?と問われれば、明確に返答することはできませんが・・・

昭和29年岩内町の大火

 昭和29年、9月26日夕刻に台風15号により、岩内町は町の3分の2を焼失するという大火があったことは、岩内に関係する人ならば、知っていることでしょう。

 私はもちろん生まれてはいない時の話ですが、死者36名、17,223人の被災者を出し、財産が一夜に消えた痛ましい災害です。郷土館に行くと、その資料は残っていますが、想像を絶する火の広がり方だったようです。

 弊社の社長に、この大火の話をさせると、たぶん翌日まで話すほどの記憶に残る状態だったようです。特に岩内は港にたくさんの船が係留されていました。台風を避けるために港に入っていたと思われます。その船の係留ロープが火で焼け、船が燃えたまま大浜地区に流され、燃料のドラム缶が風でゴロンゴロンと熱で丸くなった状態で飛んでくる中を必死に逃げたということです。そのドラム缶が爆発すると、周囲に火が瞬く間に広がることも災害を大きくした原因だと。

 いろんな要因が重なって大災害となった岩内の大火。しかし、当時の新聞は、同日、同台風によって起きた洞爺丸転覆の大惨事の記事がトップを占め、岩内大火の記事はほんの数行だったため、記憶にない人が多いとのこと。

 災害は忘れた頃にやってくる。ちょっと日はずれましたが、二度とその災害が起こさないため、日ごろからの注意はしましょうね。会社の書類を整理していた時に見つけた、昭和39年の町の広報です。

白樺山へ

 23日祝日。秋分の日。毎年、この秋分の日はお休みです。これから年末までの祝日については工場は残念ながら休業にはできず、お仕事となります。女工さんはもちろん、個人の用事でお休みをするのは自由ですが、がんばって仕事をしてくれます。

 私は休日でもなんだかんだと仕事はあるのですが、朝の一仕事を終えて時間に余裕があったので、奥様を誘ってニセコの山へ。窓から山を見て、天気も大丈夫だから、山を歩こう!と。標高959mの白樺山。新見峠のちいさな駐車場から、目国内(めくんない)岳と逆の方へ30分程度歩けばすぐに山頂に着きます。

 ほとんどの方は、さらに奥に入ったシャクナゲ岳まで歩くと思いますが、今日の私たちはこれでおしまい。紅葉はちょっと早く、その一歩手前といったところ。札幌などから来たいわゆる中年ハイカーも楽しそうに山頂でワイワイやっていました。

 山頂からの岩内平野と積丹半島がとても綺麗でした。ふと思い立って静かな山歩き。都会の人たちは、計画を立てて、一日をかけてくるのでしょうが、地元にいるとこんな楽しみ方もできます。

まだ海水温26度

 今年の夏の暑さは、あらゆるところでニュースになっていて、いまさら言ってほしくないというのが正直なところでしょう。温度だけでなく海水温も高く、サンマが獲れない、イカが不漁だという話も毎日の話題です。

 冷房の利いた工場から外に出ると、メガネが曇っていた毎日。7日朝はそれがなく、普通に見渡すことができました。相変わらず突然の雨が降ったりと、不安定ではありますが、気温が下がりました。

 漁師さんは海水が26度もあって、温泉のようだとのこと。8日からはいよいよ秋サケの解禁です。この海水温では漁を不安視する人が多いです。海が台風で荒れて、少しかき混ぜる状態にならないとダメだと。お風呂の沸きたてで、かき混ぜないと入れないのと同じですね。 

 写真は、岩内港です。久しぶりに波が立った状態。冬のシケた状態に比べれば「屁でもない」状態ですが、かき混ぜる状態になって、元気な魚がたくさん獲れるといいなぁ。

岩内-神恵内村を結ぶ定期航路船

 今は積丹半島を国道が一周できますが、20年ほど前までは車で神恵内村の川白というところまでしか行くことができませんでした。

 高校時代、川白出身の友人の家まで自転車で行ったことがありますが、神恵内から川白までは海岸ではなく、山に登っていくすごい道。ちっちゃなトンネルをいくつも通るのですが、そのトンネルはもちろん砂利道で、壁面は手堀の跡生々しくスコップの円形がうろこ状になっているのです。

 帰りは定期船に乗って帰りました。その定期船、「かむい丸」と言い、昭和41年から岩内-神恵内-川白間を運行。毎日一往復。しけを除く年間150日ほど運行していたとのこと。昭和60年、海岸を通る国道229号線の新道ができて、その船の姿が消えました。

 私は、その一度きりしか乗ったことが無いのですが、川白や神恵内に住んでいた人たちにとっては、重要な足だったでしょうね。もちろん、神恵内までの道路はありましたが、今とは比べものにならないほど、走りにくく、困難な道でした。

 岩宇地方に配られている「波稲」という広報紙にこの話題が掲載されていたので、思い出して書かせていただきました。

いわないリゾートパーク マリンビュー

 岩内町にはオートキャンプ場があります。円山地区のてっぺんに位置し、岩内町が見渡せ、また裏手には岩内岳がそびえるいい場所です。全国各地からキャンプに立ち寄って頂いているようです。

 この円山地区、スキー場、温泉などがあります。私が子供の頃は、観音山というところにピクニックをしに来る程度でしたが、温泉を掘りだしてから開発の手を入れました。

 数年前は、オートキャンプのブームがありましたが、今はどうでしょうか?先日、ランニングの途中で水を飲みにここに入りましたが、複数の家族がグループで宿泊した様子。子供たちの楽しそうな声が聞こえました。

 ちょうど円山という小さな丘の部分を一周出来る道路があります。ツールド北海道で、クリテリウムのコースになったところです。自転車で走ると、登りはめちゃくちゃハードですよ。私のランニングの20kコースの一部でもあります。体験しに来ませんか?

北海道マラソンまであと一週間

 いよいよ私のマラソンのメインイベントがあと一週間に迫ってきました。

 最後の一週間は、人それぞれの調整方法があることでしょう。私は、週の半ばにちょっと汗をかく程度でおしまいです。後はもっぱら疲れを抜くことと週後半にエネルギーをためることを意識します。でも、毎年なにかしら痛いところがあったり、気になるところがあったり。 

 日曜日の22日、朝の仕事を終えてから本番を意識した走りをと思ったのですが、最近の暑さは予想以上に疲労をため込んでしまっていたようです。いつもの20kコースで、円山を登る途中で歩いてしまいました。今までて初めてのことです。いろいろと理由はあるでしょうが、ここまで来てしまっては、なるようにしかならない。とにかく、大会当日に体調をベストの状態に近づけることを意識しましょう。

 写真は、円山展望台付近から岩内スキー場、マリンビューオートキャンプ場方面を撮ったものです。ススキの穂が揺れています。暑い暑いと言っていても、秋の気配は少しずつ近づいています。

らいでんスイカ、らいでんメロン

 北のお魚大使が、農産物のことを書くのはちょっと勇気を必要としますが、私の知っていることを少々。

 岩内のとなり町、共和町は、昔は共和村でした。前田、発足(はったり)、小沢等の地区が点在しています。20数年前までは、前田地区で収穫されたものを、「らいでん~」。発足地区でとれたものを「ワイス~」と呼んでいました。すなわちブランドが二つ存在していました。紆余曲折があり、共和のブランドは、「らいでん~」に統一。きっと、農協さんの力なのでしょうね。

 ワイスとは、ニセコ連峰の一番東側、共和町に属すことから、この名前になったことでしょう。らいでんは、岩内の雷電海岸。昔はこの雷電の地名は岩内を代表する観光のブランドになっていました。

 発足地区に大きな選果場があり、億単位の費用をかけ、糖度で選別する徹底したブランド維持をしています。ですから、まず「らいでんスイカ」「らいでんメロン」は箱の等級を確認すれば、はずれがないです。

 写真は、一八から100m離れた場所にある、果物専門店。「石橋商店」。道路沿いに山となってスイカ、メロンが積み上げられています。地方発送をお願いしている車が、次から次へと止まっては注文しています。夜も結構遅い時間まで開いています。営業時間?わかりません。

濁った海

  この風景は、雷電海岸を寿都方面へ行き、磯谷トンネルを抜けたところ。きれいな風景ですね。長い砂浜の海岸。手前には小さな川があり、海へと流れ込んでいます。

 ここのところの集中豪雨などの後は、川から濁った水が海に流れ込むために、本来の緑ががった青い海の色も、茶色になってしまいました。この濁った状態では、魚も逃げてしまうのでしょう。ウニの漁も今年はずいぶん不漁で実入りが悪いとのことです。

 この2キロほど先に尻別川というニセコ方面から流れてくる大きな川があります。この河口から濁った水が大量に出ているようです。山と海はつながっています。災害があるとこの仕組みを思い返すのですが、またすぐに忘れてしまう人間の悪い癖。

 「災害は忘れた頃にやって来る」何度も思い返しましょう。

お墓参り

 13日、ほとんどの会社が夏休みとなり、お墓参りに行く人でにぎわいます。我が家は午前中にお参りを済ませました。

 岩内では、心配されていた台風上陸もなく、大雨の予報もこのように晴天で、日中どんどん気温が上がって行きました。夕方、気温が下がると、人の出はもっと多くなります。

 この日、忙しいのはお坊さんだけではありません。カラスも人の行動を観察して、お供え物をスキあらばと狙っています。みなさん、お参りがすんだら、供物は持ち帰りましょう。

 日中、街に出るといつもよりも車が多い。特に飲食店の近くにはたくさんの縦列駐車。岩内から出て都会に働いている人たちが、戻ってきているのでしょう。暑いけれど、天気になってよかったですね。しばしの夏休み。事故怪我がなく平和に過ごせますように。