カテゴリー別アーカイブ: 日常のこと

自粛不況にならないで

 東日本の大震災後の復興、原発の事故の沈静化が早く進んでくれることを願っています。一方、被災者のその後をリポートするニュースも連日流れています。大都市では、電力、飲料水についても今後どうなるのかと不安材料が一杯です。

 そんな中、被災地には直接関係ない私たちであっても、資材が届かない、春の身欠にしんの需要期には注文が入ってくるのだろうかと不安になります。札幌での会合も中止になりました。遠くに出かけるにも、ガソリン代が高いこと、テレビであの悲惨な状態を見てしまっては、贅沢をすることが悪と感じてしまうかもしれません。

 しかし、外食すること、会合を開くこと等を悪としてしまっては、経済活動がどんどん負の状態に陥ってしまいます。元気な人で、直接被害がなかった人は、今までと同じと言わないまでも、意味なく全部をやめにする、自粛するということをもう一度考えてみましょう。

 「自粛不況」となれば、元気な人までが被害者になってしまいます。元気な人は、さらに元気になって、弱っている人を助けてあげる、手を差しだしてあげる。自然を前にしては、いつわが身が被災者になっても不思議ではありません。その時は、素直に助けてと言いましょう。それまでは、元気な人は健康で元気に生活していましょう。

統一地方選挙の看板

 統一地方選挙が4月10日に行われます。岩内町に関しては、北海道知事選挙と道議会議員選挙です。道議会議員選挙においては、定数3で立候補者は現職の3名なので、無投票になるとのことです。あくまでも、24日現在のお話です。

 さて、選挙のときに突然現れるポスターの看板。子供の頃は、番号がランダムについており、その番号がどんな意味なのかわかりませんでした。ポスターがすべての番号を埋めないことも、腑に落ちませんでした。

 東京に移り住んだ時、この選挙の看板の大きさにびっくりしたものです。当時はまだ小選挙区でなかったこともあり、数字が多く、候補者がこんなにいるのかと。都会の皆さまにはどってことのない風景でしょうが、田舎者にとっては、カルチャーショックもどきの状態です。

 この選挙の後、町議会議員選挙が予定されています。9月には町長選挙があります。

 昔、若かりし営業マンだったとき、政治の話とプロ野球の話はお客の前ではするなと先輩に教えられました。このブログでも同じです・・・どなた様にも喜んでいただけるブログでありたいと。

岩内第一中学校卒業生の募金活動

 岩内第一中学校に通う息子たちがもらってきた先生からのプリントに、卒業式の前に募金活動をするのでよろしくお願いしますと書かれてありました。

 それらは、卒業を予定している3年生の数名の生徒たちから、現在起きている被災者のために募金活動をしたいと申し出があったそうです。学校側がお願いしたのではなく、生徒たちが自ら話し合い、決めたことだと言うのです。素晴らしい子供たちですね。

 岩内第一中学校の修学旅行では、青森、岩手を回り、被災地は生徒たちにとっても無縁ではないこともあるでしょう。卒業を前に、被災地では卒業式どころではないこと思うと、自分たちに今できることをしたいと思う気持ちが募金という行動になったと思います。

 思うだけでなく、行動できたことが本当にすごいことです。一中の先生たちも、こんな立派な生徒たちを送り出すことができて、よかったですね。私も同じ岩内町として、誇りに思います。私は卒業式を見ていませんが、さぞかし、卒業生たちは輝いていたことでしょう。

 そんな生徒たちの気持ちが込められたこの募金で、被災者のみなさんに少しでもお役に立てられることを願っています。

他人ごとではない大災害

 昭和29年の岩内の大火は町を3分の2を焼き尽くす大災害でした。多くの死傷者を出し、一夜にして財産が消えた歴史に残る大災害でした。しかし、今回の東日本を襲った地震と津波は岩内大火の被害を大きく超えるほど広範囲に、さらに原子力発電所を含めた災害となる近代型の災害となってしまいました。

 今回わずかな揺れで済んだ岩内の町では、その災害をどうとらえるでしょう。弊社で作る身欠にしんや数の子などの商品は、ほぼ毎日本州に出荷しています。消費地の一部は被災地でもあり、現在通行止めになっている道路も重要な物流のルートとなっています。

 消費地の被災は、そのまま経済活動への直撃であり、直接の被害がないから安心だという発想は愚答としか言えません。また、岩内は近くに泊原発というものが存在し、いつわが身も同じ状況になってもおかしくありません。

 終日被害状況を報告するテレビを見ていて、何か私たちに出来ることはないかと思う人たちはたくさんいると思います。どんな形の手助けができるのか、被災地では何を求めているのか。手助けと思ったことが逆に現場の仕事を増やしてはいけない。余計なお世話にならない本音の言葉を、被災地のみなさんは発信してください。

岩内町の地震状況

 11日に起こった東北地方太平洋沖のM8.8の巨大地震は情報が入るたびに大きな被害が報告されています。被災地と連絡が取れずに心配の方も多いと思います。

 岩内の私が知る限りの情報をお知らせします。あくまでも私個人の情報です。正確な情報を取りたい方は、各方面へ直接お問い合わせください。

 揺れの状態は震度2で、最初めまいがすると感じました。ゆっくりとした横揺れで、船酔いに似た感じを受けました。体感したのは、椅子に座っている人で、立って仕事をしている人は感じないようでした。

 最初の防災無線は3時30分に入りました。その時は、津波注意報と聞こえましたが、34分の防災無線では、津波警報と変わりました。

 海岸は5時10分に第一波、1mの津波が来るとの予報でした。翌日海岸付近の企業の人に聞くと、30cm程度で終わったとのこと。しかし、翌日になってもまだ津波警報は発令されたままです。

 交通機関の影響は、岩内寿都間の国道229号線が通行止め。12日もまだ通行止めのままです。弊社勤務の寿都方面から来ている従業員は、昨日バスで帰ることができず、「働く婦人の家」という町の建物に宿泊させてもらったとのことです。

 未確認ですが、物流もこの影響で、発送できない状態になっているようです。

 写真は北海道新聞の一面と最終面です。私が知る限り、この2面全面を使った報道は初めてのことです。

 

ニセコはオーストラリア人がいっぱい

 2月13日(日曜日)、ニセコひらふスキー場にスキーに行きました。ニセコのスキー場の中でも、一番大きく、その雪質の良さが数年前からオーストラリア人に知られ、年々多くのオージーで溢れかえっています。

 写真は、花園地区のロッジです。この中に日本人はいるの?と思えるほどオージーだらけ。リフトに乗るときも並んでいると、彼らの体の大きさに、私たち夫婦の体は完全に埋没してしまいます。

 10年前ではまったく考えられなかったことです。ロッジのメニューも施設も日本人対応よりも、オージー対応に変化しています。ごく当然の経済的な変化でしょうが、数年後には中国人向け対応にスキー場も変化していくのでしょうか。

 スキー愛好家として言わせてください。こんな世界から注目されるニセコの雪と環境があるのですから、この近くに住んでいるみなさん、もっと北海道のスキー場を楽しみましょうよ。何年ぶりにスキーを始めたという友人がいます。滑り終えた後の笑顔がとても素敵でした。

洋食堂なつ家さんのご紹介

 北海道新聞の記事で、小樽の洋食堂「なつ家」さんが作る、「なつやのさらさらケチャップ」という商品が紹介されていました。

 昨年札幌のイベントでご一緒した方なのですが、普段はレストラン経営。新規ビジネスとして、厨房を改造し、ミニトマト「あいこ」を原料としたケチャップを作られているのです。

 一度、そのレストランに食べに行ったことがあります。小樽のちょっとわかりにくい場所ではありますが、見晴らしが良くてスペースもゆとりを持っていて、ボリュームもありました。もちろんおいしかったですよ。

 同じ後志でこのように積極的に新規事業にチャレンジしている姿は刺激になりますね。共通して言えることは、試行錯誤は当たり前。壁にぶつかって前に進むことを諦めるか、なんとか越えようと努力するか。たとえいい結果にならなくとも、得られるものは多いはず。

 ちょっと先生のような文章でした。お恥ずかしい。一度、食べに行かれることをお勧めします。さらさらケチャップのこともお話してみるといいですよ。きさくなシェフのご主人とやさしい奥様です。

富山の薬屋さん

 またまた骨董品のご紹介。置き薬の箱です。今、みなさんのお宅には、置き薬箱は有りますか?

 富山の薬屋さんが、ご家庭を一軒一軒訪問し、使われた薬の分だけを請求するというもの。古くなったものは、取り換えてそのご家庭に必要な薬を置いておくというものです。もちろん、大多数の読者の方はご存知だと思います。

 弊社の前の工場長(19年前退職)は、自宅を民宿にしていました。そこに富山の薬屋さんが、長期で滞在して岩内のご家庭を回っていました。今は残念ながら時代の流れを受け、置き薬を背負って回る方もいなくなりました。ご家庭も同じようにコンビニやドラッグストアで薬を簡単に手に入れることができるようになったため、置く必要もないと考えるようになったと思います。

 今のような宅配便が発達していなかった昔は、富山へ戻るときに岩内の名産品をお土産として持ち帰ったことは、昔、北と南の物資や文化を運んだ北前船と同じ役割を果たしてくれていたものだと思います。そんな文化がちょっと惜しい気もしますね。

たら丸くんが道新に

 先日の道新にゆるキャラがツイッターを利用して、地域活性化の一役を担っていると書いてありました。

 岩内のマスコットキャラクター「たら丸」は、テレビチャンピオンという番組で、ゆるキャラ選手権2年連続準優勝という成績を収め、一躍全国区の有名ゆるキャラとなりました。

 新聞によると、たら丸のツイッターは1700のフォロワーがいるとのこと。読んでみると、岩内弁丸出しで、なかなか楽しいです。新聞の下には大学教授が、着ぐるみが人格をもったことに対し難しいことを解説しております。

 とにかく、岩内を有名にして、岩内に行きたいと思わせ、来て楽しかった、おいしかったと言ってもらえるよう、たら丸君、がんばろうね。私もこのブログで岩内のことを出来る範囲で紹介していきます。

 たら丸のツイッターはこちらです

ニセコビレッジの早朝ゴンドラ

  先週の23日日曜日、ニセコのスキー場の一つ、ニセコビレッジスキー場(旧ニセコ東山スキー場)に行きました。ハイシーズンの土日に早朝ゴンドラというのがあり、7時30分から8時30分までの一時間、滑り放題です。

 その一時間、動いているのは、ゴンドラだけ。時間的にどんなにがんばっても3本が限度だと思います。それでも1,000円でだれもまだ滑っていない朝一のコースを滑ることができるのは、最高の気分ですね。

 朝早起きして、車には荷物を前日から積んでおいて、準備ができたらすぐ出発。岩内からだと冬季はパノラマラインが閉鎖しているので、雷電経由で行きます。たった一時間なのに、滑り終わったら半日分も滑ったような充実感です。

 なにより、この羊蹄山の裾に広がる雲海を見れただけでも、満足です。地元にはこんな素晴らしい景色が時を変えるだけで、見ることができるのです。遠くからのお客様も、運が良ければもっと素晴らしい北海道の景色に出会えるかもよ。