カテゴリー別アーカイブ: 日常のこと

築地で展示会

 25日土曜日に築地市場で展示会がありました。年末商材を展示して、いろんなバイヤーの方を呼ぶというものですが、その展示会に出てきました。目的は「にしんのおかげ」の市場調査。

 営業担当が自ら赴き、ディスプレーを作って新商品の売り込みに熱心にしている会社などいろいろですが、私は「にしんのおかげ」を食べてもらって、アンケートを取ったり、感想などを聞かせてもらいました。

 来場者は、大きく分けると、食品バイヤー、同業者及びメーカー、報道関係者となります。市場という性質の上、やはり量販店向きの商材が圧倒的です。そんな中で、「にしんのおかげ」はちょっと異質な存在。たくさんの人に興味を持ってもらわずとも、何人かでもいいので、こんな商品があるんだとわかってもらえただけでも良かったと思います。報道関係には特に面白い存在に写るようです。私もそれが狙いです。

 築地はなんといっても日本で一番の市場です。岩内のちっぽけな町からしてみると、毎日がお祭りのようなものです。一日、いろいろとお話させてもらって、いろんなものも見せてもらい、勉強になりました。

 それにしても、東京に出るたびに、どんどん変化していくので戸惑います。切符を買う時に、パネルをじっと見ていたら、係員さんに「どちらへ行かれますか?」と声をかけられました。20年前は、どの電車の何両目に乗れば、乗り換えがスムーズにいくことまで頭に入っていたものですが・・・・

岩内の銭湯 竹乃湯

   9月17日の道新後志版に岩内の銭湯がまたひとつなくなることが記事になっていました。かつて、10軒も岩内には銭湯があったそうです。竹乃湯さんがなくなって、残るのは中央保育所の裏の「みどり湯」とYADA商店となりの「小松湯」の2軒だけです。

 岩内は昭和29年の大火の後、町営ブロックと称したアパートが立ち並びました。現在、それらの建物も老朽化となり、新しい町営アパートが建設されるに伴い、人も移動しています。旧アパートは、お風呂がないために、そちらに住む方は銭湯を利用していた人が多いようです。新築のアパートにはもちろんお風呂があるので、銭湯に通うお客さんも少なくなったというのが現状です。

 私の記憶では、一八の近くに「浜の湯」というのがありましたね。ここは私がまだ小学生の頃に廃業しました。ボイラーが壊れたのを契機に辞めてしまったと記憶しています。一八に勤めていた女工さんたちもここをよく利用していました。

 今は車社会。自宅にお風呂がなくても車は持っている人もいるので、そんな方たちは、円山地区の温泉を銭湯代わりに使っている人もいます。

 銭湯と映画館。時代とともに少なくなるのは、何もこれらだけではありません。悲しいことに、岩内の水産加工屋さんの数も急減しているのです。 

岩内高校卒業30年同窓会

 9月18日、岩内高原ホテルで、同窓会がありました。岩内高校(がんこう)卒業後、30年の区切りで、当時の8クラス全体でのクラス会です。これは毎年恒例になっているようで、私たちの上の年代も同じようにしているとのこと。

 ただ、その学年によっては、なかなか人集めに難儀して、開催できなかった年もあるようです。今回、8クラスで320人いた中で、127人と3人の先生が参加しました。これはなかなか凄い数字だと思います。幹事を引き受けてくれた、地元の栗林君を始め、役場の同級生が中心になって、頑張ってくれました。

 会ってみると、最初はほとんどわからない人たちばかり。名札を胸に付け、話していくと、不思議と昔のことをいろいろ思い出しました。行く前は、皆、年をとったそれぞれの姿形になっていると思いましたが、意外や意外、皆まだまだ形も崩れずに頑張っている姿。それなりの立場で、皆苦労して頑張っているのでしょう。

 よきひと時を楽しませてもらいました。商売で、前ばかりを向いて走っていたときに、このふと立ち止まって人生を振り返るひと時。たまにはいいものですね。お会いできたみなさん、先生、ありがとうございました。

 うれしいことに、先生へのお土産は、一八の商品の詰め合わせを使っていただきました。重ねて幹事さん、ありがとうございました。

昔、熊に出会ったお話

 10年ほど前、野生の熊と出会いました。そのときのお話を。

 とまりマラソンは当時10kmのコースを、原発の裏山を登らせて、登りきったところにあるゲートから原発敷地内に入り、一気に急降下するというコースでした。普段はそのゲートは閉鎖されているので、練習でコースを使えるのは、そのゲートまでです。

 大会の1ヶ月ほど前、その急な山道の上りを練習するために、一人でえっちらこっちらと夕方6時過ぎに走って登っていました。コースは、車が一台通れるほどの幅。途中にスイカ畑があります。右に左にとジクザグに上ってふとカーブを曲がりきったとき、なんともイヤな感じ。10mほど前の笹薮から上半身を出して立っている顔がやたらでかい黒い姿。 クマだ!
 
 最初見たとき、あっ、動物園のクマと一緒だ。と思いました。次の瞬間、金縛り。そのクマは私を見ると、両手を上に上げ、鼻を上にしてグワォー!と叫びました。ヤバイ!と思っても体は動かず。しかし、上に振り上げた両腕は笹薮の中におろし、私の視界から消えました。
 
 ほっとして、また走る続きを・・と2歩進んで考えました。折り返してここに戻ってきたとき襲われるかも知れない。そう思ってすぐに回れ右!一目散に下りました。ジグザクになっている道、左から突然出てきたらどうしようと左耳をダンボ状態にして、おそ松君の漫画のように、足が見えなくなるくらい速い回転で降りてきました。

 近くにある北電体育館に駆け込み、「クマ、クマが出ました!」と管理人さんに言うと、「そうか、どうする?」と。「警察に電話したほうがいいのでは?」「じゃ電話しな」。
 
 警察に電話して、そのことを話すと、「あなたのお名前は?、あなたの住所は?あなたの電話番号は?・・・・」20分ほどして来た警察官にまたしても、「あなたのお名前は?、あなたの住所は?あなたの電話番号は?・・・・」。話をして、本部に連絡。「どうやら本当のようです」と。失礼しちゃう。でも、タヌキをクマと見間違える誤報が多いとのこと。
 
 後日、鉄砲を持ったおじさんと警察官の3人で現場検証。笹の倒れ方、小枝の折れ方などから、私の証言は正しいとのこと。体長2mくらいのクマであることが判明しました。
 
 もしも、私に向かってきたら私はどうなっていたのでしょう?夕方は小動物が積極的に動き回る時間帯。クマも同じなので、ここはもう走らないで下さいと念を押されました。今はどうなっているのかと先日、行ってみると、写真のように入り口に進入禁止のロープが張られていました。治安の問題から原発の裏側からの侵入阻止も理由にあると思います。でも、ちゃんとそのクマが守ってくれているサ。

 

秋のアレルギー

 蒸し暑さも二日前からようやくなくなり、今朝は女工さんが朝寒くてストーブをつけようとしたと。おいおい、ちょっと待てよ。北海道の人はすぐこれです。暑がりで寒がり。寒くなったら服を着てしばらくは対応しましょ。

 さて、この秋風が吹いてすごしやすくなると、「アレルギー秋の部」が始まります。私のアレルゲンは、秋はヨモギです。

 2週間ほど前に地元の前田医院に行き、薬を処方していただきました。飲み薬、目薬、頓服、スプレー、とフルセットです。先生には「秋の部が始まりましたから薬をください」「目薬2本とタリオン10とセレスタミンは少しでいいです・・・」薬の名前も覚えてしまいました。早めの処方は症状を軽くします。

 シラカバアレルギーの人は、疑似反応でバラ科の果物にも反応する人がいます。私がそうですが、りんご、モモ、ナシ、キュウイ、サクランボ、イチゴなどを食べると、のどが真っ赤に腫れあがります。これからの季節、果物が美味しいのに、かわいそうですね。

 いろんな対策がありますが、症状を軽くするのは、美味しいものを食べて、しっかり寝る。これが一番です。

 稲穂峠の秋の空。

カラス 対 ゴメ

 港のある場所で、一匹の魚を前に鳥たちのバトルがありました。

 岩内地方では、ウミネコのことを「ゴメ」と呼んでいます。推測ですが、カモメが、ガモメ・・ガゴメ・・ゴメ となったのではと勝手に思っています。

 このウミネコは港に居座り、漁を終えて水揚げしている船からのおこぼれを狙っています。しかし、漁が無い時はあちこちに出張し、カラスのテリトリーに入って行きます。一匹の魚を二羽のゴメが獲り合い、他のゴメは力関係から、見て見ぬふり。カラスはおれたちの場所なんだから、来るなよという顔をしていますが、ゴメに美味しいところを取られしまう。

 スキを見てはカラスが獲物を取りに行こうとするが、ゴメの大きな体とくちばしにはかなわず、威嚇される。でもあきらめきれない。いつもは憎らしく見えるカラスも、その勇気に今回は「ちよっと頑張れよ、カラスくん」と言ってしまった。

 人間でもこんな風景はたまにありますよ。もしも、私がこのカラスや餌にありつけないゴメだったら、この場はさっさとあきらめて、一人で違う餌を捜しまわることでしょう。

夏のスキー場

 ニセコひらふスキー場といえば、昔も今も北海道を代表するスキー場です。最近はオーストラリア人がかなりの比率で来ていますし、不動産も香港の資本が入ったりと、様変わり。

 日曜日は、久しぶりにマラソンのことは忘れて家族サービス。軽く山歩きでもと思いましたが、天気が悪く雨模様。ニセコアルペンホテルで岩盤浴というものに初挑戦。汗たっぷりで、50分の時間をフルに使えずノックアウト。先週の北海道マラソンのほうがまだよかったと思ってしまいました。来年、北海道マラソンの暑さ対策に、この岩盤浴使おうかな?

 ニセコ道の駅では、割引チケットも置いてありますので、入手してからお楽しみください。昔は、ニセコはスキー以外に何もないとぼやく人が多かったのですが、夏場も見どころ、食べ処、遊び所、いっぱいです。ニセコ周辺を回って、パノラマラインを越えて、岩内町にも足を運んでいただけると、私たちもうれしく思います。天気はあなたの心がけ次第よ~。  

 写真は、アルペンホテルから見たスキー場。雲がかなり下まで来ています。センターフォーのリフトには夏季、展望用のゴンドラが掛け代えられています。天気が良ければ、羊蹄山がばっちり見えます。

北海しんきん 経済講演会

 26日、札幌全日空ホテルにて、北海信用金庫主催の経済講演がありました。講演者はテレビでよく見かける、政治コメンティターの屋山太郎さん。タイトルは『日本の政治とこれからの進路』。

 27日は小樽で同様の講演があるのですが、私は札幌での所用がいつくかあったので、1日にまとめて仕事を済ませるために札幌に出ました。出席者は北海信金と取引があると思われる皆さま。会場入り口では、信金担当者がずらりと並び、「いらっしゃいませ」と言い続けています。座ると、ほとんどが社長だなと思われる方々。後ろから見させていただくと、その経営の苦労がうかがえる髪型ばかり。(自分のことは棚に上げ)

 内容はちょうど小沢さんが、今度の民主党代表選に出馬するというニュースが流れたばかりで、旬の話題でした。どうなっちゃうの日本はということですが、日本は武士道の魂がある。大きな問題を解決するのに、寝食忘れてなんとかしようとするのは日本人だけだ。他の国の人たちは、成功したらいくらもらえるとすぐ言う。などなど。まだまだいい事も言ってましたが、詳しくお聞きになりたければ、北海信金の支店長さんにお聞きください。

 たまにこのような講演を聞くのは、いろいろと刺激になっていいものです。野次馬的な発想をすると、呼ぶのにいくら?と言いたくなってしまうものですが、そんなことを言っていたのでは、ひとつの会社すらよくできないぞ!とお叱りを受けますね。

郷の駅 ホッときもべつ アスペーラ

 喜茂別町に道の駅風の施設があります。その名もアスペーラ。中山峠から国道を札幌方面から降りてきて、倶知安方面に曲がろうとする場所にあります。今年の4月にできたそうです。

 きれいなトイレ、インフォメーション。そしてお店。25日水曜日にお伺いしたのですが、常に人の出入りがあるようです。日曜日ともなると、札幌に帰る前に立ち寄る人が大勢とのこと。冬はスキー客の帰り道でもあるので、いいスポットになるのではないでしょうか。

 ここに、一八の「にしんのおかげ」「めんこちゃん」「にしん伝心」を置いていただくことになりました。ご近所の方、ここを通られる方、一八の商品を見かけましたら、お買い上げのほど、よろしくお願いいたします。

 この施設の経営は倶知安町の第一会館の中井社長です。先日、銀行の方と一緒に弊社に来られた時は、この施設のことを熱っぽく語っておられました。男爵いもで造った「豪雪うどん」が有名です。このお店を仕切っている高橋さんと中井社長は、休みという日はないということです。恐れ入りました。 

岩内海産商協同組合

 岩内町にある水産加工業者。その集まりである岩内海産商協同組合。8月24日、その総会がありました。現在22人が加盟していますが、昔は50を越える人が所属していました。

 岩内町は漁業の町、加工屋の町と言われたのは、20年ほど前まで。今では残念ながらその力は衰えてしまいました。大小の加工屋さん、時代は衛生管理、表示、原産地証明、とにかくありとあらゆることがメーカーに要求され、コスト増大。反面、売価は特売だのなんだかんだの理由で安値安定。

 それでも、今残っている加工屋さんは、必死な思いで、経営をしています。細かな数字の管理。販売先からの要求もこつこつとこなして頑張っています。

 総会に出席した組合員数は13人だけでした。総会後の懇親会の円卓の3つだけという寂しいものでしたが、人数が少なくなっても、頑張ろうと皆の決意もありました。ということで、岩内の加工屋さんを今後ともよろしくお願いいたします。