カテゴリー別アーカイブ: お料理のこと

にしん梅そぼろそば

 藤女子大の論文からのにしんのおかげを使ったレシピ第3弾です。その名は「にしん梅そぼろそば」。先週のジャージャー麺に対し、和風版といった感じのお料理です。

【材料4人分(1人分)】

●乾そば 400g(100g) ●鶏ひき肉 300g(75g) ●玉ねぎ 200g(50g) ●長ねぎ 40g(10g) ●しょうが 6g(1.2g) ●切干大根10g(2.5g)   

A ○みりん 32g(8g) ○にしんのおかげ 32g(8g) ○酒 32g(8g) ○梅干(刻んだもの) 32g(8g) ○しょうゆ 12g(3g)

B ○だし汁 400g(100g) ○しょうゆ 32g(8g)

●刻みのり 適宜  ●小ねぎ(小口切り)

【作り方】

①切干大根は多めの水で戻す。(A)、(B)はあわせておく。

②玉ねぎ、長ねぎ、しょうがはみじん切りにする。

③フライパンに水50ccを入れて中火にかけ、沸騰してきたら鶏ひき肉、玉ねぎ、しょうが、長ねぎを入れて炒める。ひき肉の色が変わったら、(A)で調味し、汁気がある程度なくなったら火を止める。

④鍋に湯を沸かし、そばと切干大根をゆでる。(切干大根はそばが茹で上がる3分前くらいに加えるとよい)

⑤皿にそばを盛り、③の肉みそをのせ、(B)をまわしかける。好みで刻みのりと小ねぎを散らす。

【応用例】 ・梅干しを柚子こしょうにかえてもおいしくいただけます。 ・冷やして食べてもおいしいです。

 藤女子大学の学生の皆さん、ありがとうございました。Aのにしんのおかげと酒、みりん、梅干し、醤油を混ぜた味噌だれは、いろんなところで応用ができそうですね。

藤女子大学紀要,第49号,第Ⅱ部:45-49.平成24年 より

研考会(みがこうかい)

 岩内町は、身欠にしんの品質、生産量ともにトップクラスの町です。しかし、販売先は本州がほとんどで、地元での消費は少なかったのです。

 平成5年岩内信用金庫に勤務していた、吉藤さんと言う方が代表となって、研考会(みがこうかい)という組織を立ち上げました。岩内町には、たくさんの身欠にしん加工屋があるのだから、地元で身欠にしんをたくさん食べてもらうために、いろいろと研究しようというものです。ひとつの町興しですね。

 加工屋さんが中心になるのではなく、銀行マン、神主さん、主婦など、消費者側からの視点で研究しようというものでした。本州の消費地に出かけ、利用方法を探ったり、栄養について研究したり。

 その中で、地元の主婦が身欠にしんを使った面白いレシピを発表しました。それが、弊社のホームページにもある、身欠にしんの料理集という形になったのです。

 身欠にしんって、こんな使い方もあったんだ、こんなに美味しかったんだという再発見。代表の吉藤さんは、この活動にまい進し、その活動を認められて、赤レンガフロンティア賞?だったかな~を受賞されました。

 では、読者の皆さま、このレシピ集にジャンプして、何か一品、身欠にしんでお料理を作ってください。もちろん、身欠にしんは、品質抜群の一八からお求めください。【ご注文はこちらです】

にしんジャージャー麺

 藤女子大の論文からのにしんのおかげを使ったレシピ第2弾です。その名は「にしんジャージャー麺」。

 にしんのおかげの味付けで、ひき肉やにんにくと炒めてあるのが特徴で、麺のほかご飯にも合うのが特徴です。写真はトマトがのっていませんが、のせると色合いも良くなります。

【材料4人分(1人分)】

●豚ひき肉 300g(75g)  ●トマト 320g(80g) ●きゅうり 180g(45g) ●レタス 100g(25g)     ●長ねぎ 50g(12.5g) ●中華生麺 480g(120g)  ●しょうが 8g(2g)  ●にんにく 8g(2g)       ●ごま油 14g(3.5g)

A ○水 40g(10g) ○にしんのおかげ52g(13g) ○砂糖 28g(7g) ○酒 30g(7.5g) ○オイスターソース 34g(8.5g) ○酢 10g(2.5g)

白いりごま  適宜

【作り方】

  1. トマトは薄切りまたはくし切りにする。きゅうりは細切りにする。レタスは1枚を4等分くらいにちぎる。長ねぎ、しょうが、にんにくはみじん切りにする。
  2. フライパンにごま油を熱し、しょうが、にんにく、長ねぎを炒める。香りが出て来たら、豚ひき肉を加えてさらに炒める。
  3. 肉の色が変わったら、(A)を加えて汁気がある程度なくなるまで炒め合わせる。
  4. 鍋に湯を沸かし、麺をゆでる。ゆで上がった麺を冷水でしめ、皿に盛る。2の肉みそをのせ、きゅうり、トマトを飾り、好みで白いりごまをふる。

藤女子大学紀要,第49号,第Ⅱ部:45-49.平成24年 より

にしんみそのマフィン チーズ風味

 以前、このブログで札幌(石狩市)にある藤女子大学に研究をお願いした事を書きましたが、論文となって私の手元に届きました。その論文をここで紹介すると、堅苦しくなってしまうので、その中に紹介されている、にしんのおかげを使ったレシピを3回に分けてご紹介いたします。

 その1回目は「にしんみそのマフィン チーズ風味」。なんと、にしんのおかげがスイーツに利用されたんですね。にしんのおかげを18(いっぱち)g利用するというのが何とも偶然でしょうか?

【材料:4人分(1人分)】

  • 薄力粉         100g(25g)
  • ベーキングパウダー   4g(1g)
  • 無塩バター       20g(5g)
  • 牛乳          130g(32.5g)
  • ピザ用チーズ      30g(7.5g)
  • みりん          20g(5g)
  • にしんのおかげ     18g(4.5g)
  • 白いりごま       10g(2.5g)
  • てんさい糖        4g(1g)

【作り方】 *オープンは190℃に予熱しておく。

  1. 薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるう。
  2. 別のボウルに溶かし、バター、牛乳、みりん、にしんのおかげ、てんさい糖を入れて混ぜる。
  3. 2にチーズ白いりごまを加えて混ぜる。
  4. 3に1を加えてさっくりと混ぜる。
  5. 4~6等分にして耐熱性のカップに入れ、オープンで25分~30分焼く。

【応用例】 蒸し器で10分~15分蒸すと、また違う食感を楽しめます。

藤女子大学紀要,第49号,第Ⅱ部:45-49.平成24年 より

めんこちゃんスパゲッティー

 弊社のヒット商品「めんこちゃん」。前浜たらこを一腹ずつ丁寧にほぐして、明太子味にしたビン詰商品です。地元では、すっかりおなじみになって、お土産に使っていただく方が増えています。

 あつあつご飯の上にのせて食べる他に、どんな食べ方がいいの?とのご質問には、今ではお客様から、こんな使い方がいいよと教えてもらったりするまでになりました。

 写真は、代表的なめんこちゃんスパゲッティーです。作り方は、いわゆる明太子スパゲッティーですので、お料理好きな皆さまの方がお分かりでしょう。でも、念のために申し上げます。

 スパゲッティーをゆでて、融かしたバターにめんこちゃんを入れ、昆布茶を入れてかき混ぜる。この昆布茶を使うのがポイントですね。塩コショウで味を調え、水切りしたスパゲッティーを手早く混ぜて、トッピングには、のり、わかめ、青じそなどをお好みで。

 さぁさぁ、食べたくなってきましたね。ご注文をお待ちしております。

岩内町で「にしんのおかげ」を使ったお料理が初登場!

 大豆を使わず、ニシンを発酵させて作った味噌状の調味料、「にしんのおかげ」。さんざん、このブログでもいろいろなお料理に使う事が出来ると、アピールして来ました。ようやくではありますが、岩内の飲食店でメニューの中に使っていただける事になりました。

 そのお店の名前は、酒楽「ひらき」というお店です。以前、身欠にしんの煮しめのお料理でご紹介をしたお店です。飲食街にはなく、普通のお家のような作りになっています。
・営業時間17:00~22:00   定休日:日曜日、月曜日 ・電話 0135-62-7808  ・住所 岩内郡岩内町宮園307-1

 女性店主が、自家製食べるラー油を作り、美味しくできたと。それで何気なく、にしんのおかげを混ぜてみると、これが絶品!の美味さだったと。常連さんにもぜひメニューに加えたほうがいいという意見が多数。「ラーミソ」という名前をつけ、ラーメンサラダ、春巻、ゆで豚などのお料理に、そのラーミソが素晴らしいマッチングで使われています。

 「にしんのおかげ」が地元岩内町の飲食店で使ってもらうことが、開発当初の願いでした。岩内の特色あるお料理が「にしんのおかげ」によって、どんどん開発されるとうれしいですね。岩内の飲食店の皆さま、どんどんチャレンジしていただくことを期待しています。興味がある方は、ぜひ声をおかけください。

深層水塩味おでん

 今月の広報いわないの“使ってみよう深層水”のコーナーで、塩味おでんの紹介がありました。

 ≪深層水の塩味おでん≫

①材料をすべて鍋に入れて煮て、大根が柔らかくなったら火を止めます。

②そのまましばらく冷まし、具に味が染み込めば完成です。

◆材料  大根、にんじん、こんにゃく、昆布、・・・・・・といろいろ書いてありますが、お好みで入れましょう。

  水500ml、原水2ℓ、カツオだし大さじ1、昆布茶大さじ1、酒大さじ2

 ここでのポイントは、水と原水の割合が、1対4だということですね。うまみとして、こぶ茶が使われていますが、料理通の方ならば、昆布を上手にお使いになると思います。

 深層水の特徴の一つとして、浸透性がいいことが挙げられます。大根も柔らかくなるのが早いと思うのですが、私の気のせいかな?

 興味が出てきましたら、やって見てください。

ぬかニシンの三平汁

  北海道新聞に「きょうの1品」というタイトルでお料理を紹介しているコーナーをご存知でしょうか?料理研究家の立野豊子先生が、一週間ほど前に“ぬかニシンの三平汁”のレシピを書いていましたので、以下にご紹介いたします。

ぬかニシンの三平汁

◇材料(2人分) 糠ニシン1/2匹、大根1/8本、ニンジン1/4本、ジャガイモ1個、長ネギ1/3本、昆布10㌢角1枚、酒、塩、七味唐辛子、
◇作り方
①糠にしんは、糠を洗い、厚さ1センチのぶつ切りにする。大根はイチョウ切り、ニンジンは半月切りにする。ジャガイモは一口大に切り、長ネギは斜め切りにする。鍋に水3カップと昆布を入れて40分ほどつけておく。
②昆布を入れた鍋に糠ニシンを入れ、中火にかける。煮だったらあくを取り、昆布を取りだし、昆布を食べやすい大きさに切る。
③大根、ニンジン、ジャガイモ、切った昆布を入れやわらかくなるまで煮る。酒おおさじ1、塩少々で味を調え、長ネギを加えて、ひと煮立ちさせる。器に盛り七味唐辛子をふる。
◇メモ
糠ニシンのうま味が、野菜にしみこんでいる北海道野郷土料理です。塩分が強い糠にしんもありますので、塩を入れるときは、味見をしてくださいね。

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 写真は、我が妻が作ってくれたものです。「写して(ブログに)載せるの?!」とドスの利いた声でけん制されましたが、載せちゃった。

 上のレシピは、新聞から書きうつしました。ところが、ちゃんと道新で紹介された内容を紹介しているサイトがあるんですね。写し終わってから、見つけました。ちょっとがっかり。でも、写すことによって覚えるのですから、よしとしましょ。

 糠ニシンは、あまり小さく切ると、骨が気になりますが、大きく切ると、とても骨離れがよくて、食べやすくなります。お子様にもバッチリですので、評判のいい『一八の糠ニシン』でどうぞ。

にしんのおかげで岩宇炊き上げピラフ

 以前、貫田シェフと一緒に岩宇(岩内、共和、泊、神恵内)の食材を贅沢に使って、ピラフを作った事をこのブログでご紹介しました【2010年9月2日付】

 その時の、にしんのおかげを使ったレシピをご紹介いたします。当時のパンフレットを写しました。ところが、日本酒はどこに使うの?お料理好きのみなさんなら、使う場所はお分かりだと思いますので、適当に・・・。私なら、作りながら、ちょびちょび飲みましょうとなります。

 また、トッピングの具材は、こんな書かれてある通りにしたら、費用がいくらかかるか大変!また、手間も大変ですから、手に入らない物は使用しないでOKです。ポイントは、にしんのおかげを使った味付にありますので、それだけは、しっかりと。深層水も手に入らなければ、普通の水でOKです。

【作り方】

  1. ホタテ貝は、よく洗って、貝柱と卵巣・ひもなどに分ける。ひもは良く洗って鍋に入れ、昆布と深層水を入れて沸騰させる。沸いたら弱火で30分~40分煮てこす。(3.5カップ分を使用)
  2. ホットプレートにバターを溶かし、ニンニク、玉ねぎを順にいためる。研いで30分ざるで水を切ったコメを入れて透きとおるまで炒める。ホタテスープと塩、「にしんのおかげ」をかき混ぜながら3分煮る。水分がなくなったら、150℃前後でふたをし10分蒸し煮する。
  3. 下準備した具材をピラフの上にちらし、5分温める。 *やわらかめが好みなら、さらに100℃で10分蒸らす。

【材料】(4人分)

●コメ・・3カップ  ●バター・・大さじ3  ●ニンニクみじん切り・・大さじ1  ●コンブ・・適量  ●深層水・・4カップ  ●日本酒・・1カップ  ●塩・・小さじ1  ●にしんのおかげ・・大さじ2

【具材】~トッピングのオプション。岩宇地方の有名な食材です。 使わなくても美味しくできます。

●ホタテ貝(貝柱は斜めに乱切り、煮たひもはひと口に切って塩こしょうする)・・4枚  ●明日葉(やわらかくゆでて、ひと口大に切り、塩こしょう振る)・・0.8束  ●たらこ(ひと口大にきっておく)・・100g  ●身欠にしん(やわらかく煮て、味をふくませる)・・50g  ●ビン詰うに(前日から解凍して、直前にのせる)・・0.4本  ●ナチュラルチーズ(薄く切り直前にのせる)・・0.4個

T-1グランプリ2011北海道ブロック優勝は、「サラダ風ニシン漬」

 最近、いろんなコンテストがありますが、私が先日参加して入賞した調味料選手権も、こんなのあったの?なんてコンテストですね。

 新聞などでT-1グランプリ2011なんて言葉を目にしました。Tってなんぞやと思いしや、「漬物」だったのですね。地方のブロックを勝ち進んで、1月15日に東京タワー特設会場で、決勝戦を行うとのことです。

 さて、北海道ブロックの優勝は、小平町の近江春枝さんが作った「サラダ風ニシン漬」でした。小平町のホームページ(下の写真)でも紹介されています。そこでは、最後に「小平町を挙げて応援しましょう!」と書かれてあります。何をおっしゃいますか、北海道を上げて応援しますよ。

 北海道を代表する漬物って、やっぱりニシン漬はなくてはならないものですよね。古くからあるものって、なかなかスタイルを変える事ができないものです。しかし、近江さんは、旦那様が酸味のあるごろごろした大きな漬物が苦手なので、ニシンなどの素材を細かく切って、漬けてから1日~3日で食べられるようにしたというもの。

 とても素敵な話題ですね。嫌いだから、出さないのではなく、おいしく食べてもらう工夫をしていることに、とても奥さまの愛情を感じられます。さらに、受賞の喜びを「主人のおかげです」なんてコメントするのですから、なんと謙虚な人でしょう。

 我が家ですか?・・・・・・早起きしてくれる事は感謝しています…………………