カテゴリー別アーカイブ: マラソンのこと

急に、突然は、体によくありません

 マラソンブームになって、それぞれの人が自身の健康に興味を持つようになったのはいいことだと思います。ただ、どんなことでも「突然」とか「やりすぎ」というは思わぬ弊害を引き起こすということも理解しておくほうがいいですね。

 練習も、雪が融けてから急に長い距離を走ったり、今まで何もしていなかったのに、東京マラソンに当たったから、突然走ってみたり。結果はみなさん経験があるように、急激に練習をすると故障の原因になります。

 また、食べ物についても同じですよね。私の友人に、バナナブームの時に、毎日バナナを5本以上食べ続け、カリウム過多になって体調を崩した人がいます。もちろんそれは、肉体的な個人差が有るでしょうから、どんなに食べても何ともない人もいるでしょう。でも、何かの食べ物がいいとマスコミで取り上げられると、すぐに飛びついてスーパーの棚からその商品がなくなるというのは、どうなの?なんて思ってしまいます。反面、そんなブームが沸き起こるたびに、身欠にしんや、数の子なんてブームにならないのかなぁ~?なんて一方では思っています。

 いずれにしても、若い時にはある程度の無理ができたものの、年齢を重ねれば重ねるほど、急激になんとか、突然なんとか、無理してなんとか、これだけを集中的に、なんてことをすると、必ず後から失敗した~という結果になりますので、ご用心を。

 インターバル走、ビルドアップ走とかいろいろマラソンで速くなるためにはありますが、まずはインターバルができる足腰を作る練習を。それができたら次のステップへと進みましょう。とはいえ、どれくらいで基礎ができたのかわかりませんよね。ご自身の体で人体実験して経験されるのが一番。それもマラソンの楽しみの一つ。

4時間の壁を破ったS氏

 本格的にマラソンを始めて3年目のS氏。最初、ハーフの大会に出ると、どんどん記録が伸びて行きました。数字で表れて、走る事が楽しくなって、さらに練習を積んでいく。

 フルマラソンなんて無理無理と言っていたのに、気が付いたら、平成23年の北海道マラソンに思い切って申し込んでしまいました。前哨戦として、平成23年6月の千歳に参加。ところが初フルは途中失速、歩いてしまうという残念な結果(こちらをご参考ください)。注目の本番、平成23年北海道マラソンは暑さの中で、これまた失速で意識もうろう。

 記録は4時間42分。ハーフで1時間40分を切る力を持っているので、フルは4時間を切るのは理屈上は容易な事のように思います。月間の練習量も200キロ以上、さらに冬の間もずっと走り続けていたのに、なぜ?若い人に陥りがちな、速く走る事ばかりでフルマラソンの42キロを走りきる対策をしなかったから。

 トレーニングもしっかりして、自信がついた人ほど、陥りがちな走り方。行けるところまでペースを上げて行く。でも、結果として失速を招いてしまいます。

 平成24年、千歳のフルマラソン。S氏はスタート位置もわざと後方にして、速い人たちのペースに巻き込まれないようにしました。そして、自分では不本意なペースを落として走る作戦。

 ところが後半になっても失速せず、どんどん失速する人たちを追い越していくばかり。40キロを過ぎて、4時間を切る事を確信したS氏は走りながら涙が汗と混じって顔から流れ落ちていました。

 ほんの少し前半のペースを落とすだけの事で、こんなに違う。追い越す事がなんて嬉しいんだ、ふらふらではなく、喜びいっぱいのゴール。仲間の祝福。おいしいビール。

 フルマラソンはレース展開、ペース配分で記録が変わります。人の体はそれぞれの違いがあり、その時の気温やコンディションによっての違いでも、結果が変わります。「経験」は最大の武器だと私は思います。がんばれS氏!

第24回おたる運河ロードレース大会報告

  平成24年6月17日小樽運河ロードレースに出てきました。ハーフマラソンです。この大会はハーフ、10k、5k、2.5kという種目があります。昨年全種目の参加者が2,700人に対し、今年は3,200人に上り、2割も増えているのですから、すごいですよね。

 結果は1時間26分24秒、男子50歳以上の部で何と5位入賞でした。写真に小さく写っていますが、ふつう表彰台は3位までで、4位から6位は台の上に上がらないのですが、小さくとも台の上にあがって賞状を頂きました。

 昨年の記録から予想して、私はこの大会での表彰は無理だろうと思っていたので、驚きです。たぶん、いつも参加する速い人が何人か今年は出なかったのではと予想します。そんなたまたまが重なったのでしょうが、表彰されるのはうれしいものですね。

 でも、我が家に帰って賞状を家族に見せても、息子は知らんぷり。妻は「副賞は何?賞状よりも食べるものがほしい」という始末。可哀想でしょ、私。

 さて、当日は曇りのち雨。ハーフの途中から本降りとなりましたが、体を冷やすにはちょうどいい気温だったので、全くストレスはありませんでした。ただ、みなさんがよく指摘する、ハーフ後半のコースの道幅の狭さは、そろそろこの参加人数では危なくなっていると感じます。

 スタート時の整列の場所もみんなが並んだ後にあわてて後退してくださいとのアナウンス。スタートの場所に張る幕もぎりぎりで立てるというちょっとお粗末な光景もありました。ゴール後に記録証をもらって、入賞は何位までですか?と尋ねても、本部で聞いてくださいと言われました。表彰で呼ばれても来ない人がいましたが、記録証を渡す時に、6位以内の人には入賞で表彰されることを伝えれば、間違いないのにと思いました。でも、これって、入賞したから言えることで、ちょっと嫌味っぽく聞こえますよね。

 レース展開は、私らしい前半モタモタ、後半追い上げパターンで、結果オーライ。どうしても前半は持病のすね痛が出て、ペースを上げることができません。祝津からの折り返しからは抜かれることなく、一人、一人と抜くことを楽しむことができました。

 雨の中、応援してくださったみなさん、ありがとうございました。大会参加慣れして、運営上のことをいろいろ批判めいたことをついつい言ってしまいますが、道路を走らせて頂いて有り難く思っています。お手伝いしてくれている学生さんにも感謝しています。ありがとう。

 同じ後志として、魅力ある大会になってもらいたいので、いろいろ注文してしまいますが、少しずつでも改善されるといいですね。と同時に、私を含め参加者はマナーよく気持ちよく走りたいものです。

第27回やくもミルクロードレース大会報告

 6月はレースが続きます。平成24年6月10日に八雲町でハーフマラソンに出てきました。昨年初めて参加した大会でしたが、参加者が少なく、全員が完走し終わるまで閉会式を始めないという、ほのぼの感が良くて、今年も参加しました。

 この大会は表彰式の後、3人に1人は当たるという抽選会が目玉です。昨年は一番いい景品のホタテが当たりました。12月に10kgの生のホタテが送られて来て、びっくりでした。

 今年は、夫婦プラス中学の息子も半強制の参加。面白い事に、息子と私は昆布が当たり、妻はお煎餅が当たり。周りの人には、「家族で当たってるぞ!」とうらやましがられました。外れた方、ごめんなさい。

 さて、肝心のレースですが、昨年の成績から今年は1時間27分代で走れば3位以内かなと予想していましたが、やはり現実は甘くはありません。昨年よりも大幅に参加者が増え、さらに50歳以上男子の部が一番参加者が多いのです。結果は予定通り1時間27分13秒で走ったのですが、71人中の8位でした。

 妻は10kの部8人中の7位。息子は中学2・3年男子の部5kの部で予想外と言っては失礼ですが、5人中の2位でした。全種目で10位以内が表彰と副賞のジンギスカンのタレをもらえるので、我が家は3個もタレをもらいまして、その日の夕食は迷わずジンギスカンとなりました。

 今回はレースがどうこうよりも、今回は我が家で参加料のしっかり元を取らせていただき、楽しい一日となりました。いただいた分は八雲町で温泉に入って、ちゃんとお金を使ってきましたよ。八雲町のみなさん、ありがとうございました。

第32回千歳JAL国際マラソンの報告

 平成24年6月3日、第32回千歳LAL国際マラソンに出場してきました。種目はもちろんフルです。2週間前の洞爺湖マラソンは、練習ペースでの走りに徹し、この千歳は頑張る走りで臨みました。

 結果を先に申し上げます。3時間10分19秒で、自己ベスト更新です。今年50歳になりましたので、男子50歳代のカテゴリーでは28位でした。少しずつではありますが、まだまだ毎年記録を更新しています。昨年同大会の記録に比べて3分も早くなったのですから、満足です。

 大会の感想を述べさせてもらいます。あちこちから声が上がっているように、大会そのものは、とても評価が高い一方、年々膨れ上がる参加者には、受付などは室内での対応はちょっと無理があるのではと感じます。

 10kのスタート時間が遅くなったうえ、地元の高校生がたくさん強制的に参加したのでしょうか、ゴールまであと1kmというところで、私たちフルマラソンのゴール時間とダブり、狭い歩道だけのコースでは、抜くに抜けない場面がありました。たぶん、これについては安全面にも関わる事なので、来年は何らかの修正があるものと思います。

 天気は良かったのですが、スタートは肌寒いと感じる程でした。走っている最中も暑いと感じることもなく、森の中のランは気持ちいいと感じるほどでした。コースは自然林の中を走るので、アスファルトではありませんが、いつも都会のアスファルトしか走っていない人にとっては、滑る感覚がするかもしれません。

 谷川真理さんがゲストランナーで、最初の5k程度までは私の近所を走っていました。でも、突然ペースを上げ、あっという間に視界から消え去りました。食らいついて行った金の飾りひもで鉢巻していた「目立とうおじさん」。数キロ先で立ち止まっていました。両ひざに両手をついて、肩でゼイゼイ呼吸していました。おじさん、ほんの数キロだったかもしれないけれど、有名ランナーと一緒に走って楽しみましたね。

 2度の道路横断はこの千歳では有名で、運悪いと足止めを食らい、数十秒も待たされる事になります。私は過去の大会では、一度も止められた事はありませんでした。ですが、今回は2つ目の信号で停止。その間はゆっくり屈伸して複雑な心境。怒ってしまうランナーもいるようですが、ここで怒ったらカッコ悪いランナーだと自ら言っているようなもの。「いいですよ」の言葉で一気にダッシュです。

 あと20秒早かったら、10分を切る事ができました。この信号止めがなかったら、切れたか?答えは“NO”です。止められたからこそ、最後の力が振り絞れたのです。フルマラソンの最後35キロからはそんな精神論だといつも感じます。

 今回嬉しかったのは、ランナー仲間の二人が初めて4時間切りできました。私の記録更新よりも嬉しく感じました。私たち同様、たくさんの人が自己ベスト更新されたことでしょう。本州からのランナーの皆さんもたくさんいたようですが、北海道の自然を楽しまれたでしょうか?終わった後の温泉とビール、最高ですね。

 来年もまた千歳の森でお会いしましょう。 

今日は第32回千歳JAL国際マラソン

 このブログを読んでいる方は、本日の第32回千歳JAL国際マラソンを走り終わった方でしょうか。いえいえ、これから走るんだという方でしょうか。私は2週間前の洞爺湖マラソンに続いて、本日もフルマラソン参加いたします。

 毎年この千歳マラソンは、人気が上昇。特に、千歳空港から近いということもあって、本州からの参加の方も多くなっていますね。昨年は、ゴール後に、本州から来たという方とお話をしましたが、関東では震災で多くの大会が中止になり、思い切って北海道まで走りに来たと言っておられました。

 自然の中を走るので、気持ちいいコースだという人が多いのですが、標高差が結構あるので、アップダウンが苦手な人にとってはちょっと厳しいコースかもしれません。私にとっては、アップダウンがあるほうが、レース展開をいろいろと考えられるので、合っていると思います。

 大会の室内待機場所は、千歳市スポーツセンター。ここは、めちゃくちゃ混雑します。特に受付終了の8時30分からハーフのスタートの9時30分までは、ラッシュアワーの電車並みです。と言っても、私がラッシュアワーの電車を経験したのは、20数年前ですから、その表現が正しいかどうかわかりません。

 写真は、ゴール後のじゃがバターを配っている場所です。毎年、自衛隊の方々が配ってくれていたのですが、昨年は震災のほうに自衛隊のみなさんが支援活動に行かれていたので、高校生が、配ってくれていました。このじゃがバターは、めちゃくちゃおいしいですよ。ちっちゃな小袋に入った塩が付いているのですが、走り終わった体には、その塩もしょっぱいと感じないので、すんなり体の中に入っていきます。

 さて、今年は、そのじゃがバターがどんな味に感じることでしょう?いい記録を残してとっても甘く感じるのか。それとも悔しい気持ちが全面に出て、味を感じないか。まぁ、どちらにせよ、精一杯走って、千歳の森を満喫しましょう。今回の結果を、8月末の北海道マラソンにしっかりと活かしましょう。結果報告は、来週の日曜日に。

 

洞爺湖マラソン2012の報告

 平成24年5月20日、北海道で最初のフルマラソンが行われました。年々参加者が増え、2k、5k、10k、フルを合わせて6,400人の参加。フルマラソンだけでは、4,600人もの参加となりました。都市部の大会ではないので、乗用車を使って参加する人が多く、年々駐車場の確保が大変になっています。

 今年は、中学校のグラウンドを臨時駐車場にしてくれたので、私はそこを利用させてもらいました。西山火口の臨時駐車場は、ちょっと遠すぎるので、シャトルバスがあるとはいえ、みなさんこんなに遠いの?と感じてしまいます。

 中山峠の通行止めが続いていたので、高速道路からトンネルを抜けて湖畔に来るところで、渋滞になっていて、札幌から来る私の友人たちは、時間ぎりぎりで会場入りしました。

 気温はほどほど、風も強くなく、とても走りやすいコンディションでした。湖畔からは羊蹄山が見え、コースには桜がきれいに咲いています。とても気持ちのいい一日でした。

 私は、2週間後に千歳のフルマラソンが控えているので、この大会は無理せずダメージを残さない走りをすることにしています。シューズも練習用を使い、ラップタイムもイーブンをできるだけ維持しました。とはいえ、30k過ぎはさすがに精神的に持ちこたえるのが大変でした。結果は3時間29分。4分55秒/kmの予定通りの数字でした。

 これだけ参加者が多くなって、いろいろと変更していかなければならないと感じるところがあります。スタートは、陸連登録、3時間以内、4時間以内、5時間以内という枠で整列します。ですが、3時間以内に立っている人は、ほんとにそんなに速く走れるの?と思う方も。幅が狭いので、スタート後のロスタイムは私のところでも2分近くありました。

 相変わらず、整列時間を過ぎてからも、横から入ってくる人がいます。今回は、特に渋滞で到着が遅れ、あせって陸連登録のところにまで割り込みをした人も多かったようです。遅れてしまったら、最後尾に並ぶあきらめの強さも持ってほしいものです。1時間も前にいい場所を確保しようとしている人もいるのに、10分前に横から入られる人の気持ちも理解してほしいですね。みな、スポーツマンなので、なんだこいつ?と思っても、口に出して言わないだけです。

 湖畔の石畳のコースの変更もそろそろ考えてほしいです。写真でもおわかりのように、丸石の部分は不安定で、ランナーにとっては、できれば避けたい路面です。ですから、写真左の2mほどの部分を走ろうとします。

 と私なりに改善点を言わせていただきましたが、この大会には素晴らしいものがあります。女性スタッフと高校生のホスピタリティーには、毎年頭が下がる思いです。沿道の応援が少ない分、給水所でのスタッフの声、高校生の声に元気をもらいました。30km付近の洞爺町はまさにオアシスといった感じ。椅子に座りながら、はにかみながら手を振るおばぁちゃんたち。今年初めて飲んだシソジュース。とてもおいしかったです。

 道外からの参加者も多く、北海道の春の景色を満喫してもらうことができたのではないかと思います。

 今回特に感じたのは、女性が強いと思いました。30k過ぎてからも、私の周辺にはたくさん女性がいて、ペースが落ちずに走っているのです。数年前は30kを過ぎたら、こんなに人はいなかったのに。みなさん、しっかりトレーニングしてきているのですね。すごい。すごい。

初フルマラソンの方はご注意を

 マラソンブームでどの大会も前年よりも参加人数が増えたというお知らせが当たり前になってしまいました。本日行われる洞爺湖マラソン2012で、初めてフルマラソンに出るという人もいるかもしれませんね。

 フルマラソンに向けてのそれなりのトレーニングをしてきた方にとっては、準備万端といったところでしょうか。でも、フルマラソンって、単なるハーフの延長と考えると、とんでもないことになるのでお気を付けください。

 2004年今からちょうど10年前、私はこの洞爺湖マラソンで初めてフルマラソンの大会に出ました。気温もちょうどよく、気持ちよく前半は走ることができて、20kまではハーフマラソンと同じペースで走ってしまいました。あまりに調子よく、これなら3時間半なんて楽勝だなと、前にいる人たちをどんどん追い越していました。

 ところが、20kを越えたころから、足が妙に重く感じ、それがどんどんひどくなってくるのです。呼吸はなんともないのですが、足が鉛のように感じ、30kを越えてからとうとう歩いてしまったのです。そんな私を見て「ガス欠だな」と追い越しざまに言いながら走り去って行く人。悔しいけど、その通り。

 その後は走ったり、歩いたり。さらにコースの右に行ったり左に行ったりで、ふらふら状態でした。タイムは4時間ちょうど。ゴール後は食事もまともにできず、その後の1か月は体重が戻りませんでした。それほどのダメージを受けてしまいました。

 マラソンは30kからが勝負とよく言いますね。私たち市民ランナーにとっては、勝負というにはおこがましいですが、どれだけ30kまでを省エネ走法をして、30kから力を出せるかがタイムにかかわって来ると思います。

 初フルマラソンとして参加するあなた、練習で30k以上のロング走をしましたか?もし、していないなら、前半はあせらず、いつもよりも抑え気味のペースで。洞爺湖の30k以降は、とっても寂しくて、細いくねくねしたコースです。そのカーブを曲がったら開けるかなと思っても、何度も何度も裏切られます。ゴールである温泉街のホテルが左手の遠くに見えます。まだあんなに遠いの?とカーブで見えるたびに思います。

 写真は、昨年の参加賞Tシャツです。私にとって、この洞爺湖マラソンは、フルマラソンの原点です。この屈辱感がなかったら、この10年間の毎年記録更新もなかったことでしょう。たとえ、満足な走りができなくても、ひとつひとつのレースを、次につなげて日々の練習に役立てましょう。参加されるみなさん、ゴールで!

 

来週は洞爺湖フル2012

 来週の日曜日は、洞爺湖マラソン2012です。北海道で行われるフルマラソン最初のレースになります。他の大会同様、年々参加者が増えています。天気が良いと、残雪の羊蹄山が湖越しに見え、コースでは桜を見ながら走ることができます。

 地方での大会ということで、車で来る参加者が多く、ひと山越えた場所にある臨時駐車場に停め、そこから無料シャトルバスに乗って会場に行かなくてはなりません。毎回、温泉街をうろうろして駐車場所を探したり、温泉街にある小さな駐車場の警備の人に文句を言っている人を見かけます。走る前にそんなに怒るより、素直に遠くでも車を指示された通り止めましょうよ。

 昨年は、大会当日の早朝、コース後半での落石が発生して、半分から通行止め。フルマラソンができず、20kmに変更。ゴールから戻るバスを待つ人が、イライラしてボランティアの人に怒鳴り散らす場面があったことはあまりに有名。

 いつも思うのですが、怒りの先をボランティアの人たちに向けるのはやめましょう。現場の人たちは一生懸命にやってくれています。運営の不備については、役員の方たちに言えばいいのです。何かあったときこそ、役員さんたちは先頭に立って事態の収拾に向かうべきと思います。昨年は、現場をボランティアの女性に任せきりで、役員さんたちが、のんびりタバコを吸っている姿を見かければ、私でさえおかしいんじゃない?と思いました。

 そんな反省から、今年は気持ちよい大会運営になりますよね?私たちも怒らず、笑顔で参加しましょう!

マラソンレース中の音

 雪が融けたら、日曜日はマラソンの話題が続きます。今日は、マラソン大会で走っているときに聞こえる音についてのお話です。

 普段、複数の人たちと一緒になって走っている人たちにとって、集団で走るなんてことは慣れているのかもしれません。でも、私はいつも独りで走っているので、マラソン大会で周りに人がいると走りにくいと感じることがあります。

 自分のリズムと合った人ならばいいのですが、できれば聞きたくない音というものがあります。はぁはぁゼイゼイと呼吸の音がやたら大きかったり、シューズの音がペタンペタンと叩きつけるような音、さらには、腰に付けたボトルなどの液体が揺れる音、もっと言わせていただければ、腕時計にリズムを取るための音がピッピッピッと常に鳴らしながら走っている方もいます。

 よく言うよ、お前だって音を出しながら走っているだろ、なんて言われたら、その通りです。反論のしようがありません。上記の音は出している方たちにとっては、悪気があるわけではないことは承知の上です。ですから、そのような音を発する付近にはできるだけ近づかないようにしています。

 ところが、なぜか避けているのに、後ろからその音が離れない時があるのです。コースの端に行ってもついてくる。思い切って反対側に大きく振れても、ついてくる。皆さんもシーズンを通して何回かそんな経験をした事はありませんか?

 私にとっての騒音指数が高い方からの逃避作戦は、上り坂でピッチを少し上げて走り、離れるようにします。ペース配分としては、ちょっともったいないエネルギーの使い方になりますが、ストレスを感じてその後も走るよりはいいと思います。

 現金なもので、私の場合、ついて来るのを受け入れるのは、女性だけです。男性陣は着いて来ないでね。もしも、あまりしつこかったら、オナラを連発しちゃうよ。