カテゴリー別アーカイブ: 会社のこと

タイミングの悪い納品

 弊社のようなモノ作りをしていると、必ず段ボールやいろいろな資材の購入をしなくてはなりません。当然資材屋さんと呼ばれる方たちとの商売のつながりがあります。

 最近の物づくりは、小ロット多品種となり、その資材の種類も多くなり、管理が難しくなっています。塩数の子の資材については、使用する期間が毎年今時期とあって、まとまって納品となります。

 面白い事に、まとめて納品する日に限って、雨になる資材屋さんがいます。今月最初の納品時も、わざわざ台風を避けて日をずらすと、その日に雨。それが今年だけではなく、毎年そんな天気なのですから、不思議です。

 運よく雨が降らずに、納品が終わると、「珍しい事もあるものだね、今日は雨が降るんじゃない?」なんて、変な笑い話になったりします。一生懸命にやってくれる資材屋さんなので、日ごろの行いが悪いというわけではないのですがね。そんなことってありません?

9月26日岩内町大火の日

 あれから57年です。岩内町大火の日。昭和29年(1954年)9月26日に、岩内町の8割を焼失した大火があったその日から。

 弊社は先代紀伊右エ門が事業を興してから、何度か火事にあっています。その都度大変な思いをし、火の扱いに対する事は、ことさら厳しかったのです。

 先代は、若かりし頃消防団に所属し、自らも火事の現場に入るなどしていましたが、その最中に自らの命を失いかけた事もあると聞きます。

 ちょっと画像が見えにくくて申し訳ありません。弊社事務所の女性職員の机の横にあるごみ箱です。今時このような木で作ったゴミ箱なんてないと思いますが、弊社の事務所では当たり前のように使っています。先代が、だれかに作らせたものだと思いますが、このように書かれてあります。『岩内大火を忘れるな 火の用心』

 裏面にはこのようにも書かれています。『一八興業水産株式会社 再建の日』。すべてが焼けつくされ、意気消沈するのではなく、なにくそ負けるものかという気持ちの表れだったのでしょう。私が言えるような立場ではありませんが、災害を受けても、こんな気持ちが大切だと先代に言われているようです。

年末向け数の子作業が始まりました

 年末のギフトやお正月用に、綺麗に並べられる塩数の子。その作業が始まりました。

 塩数の子の消費が落ち込んでいるのは、塩抜きをわざわざしなくてはならないなどの手間のかかるものとして、敬遠されている事があります。ただし、本当はそれだけの理由ではないのです。

 数の子と聞くと、高いものというイメージがあると思います。確かに30年ほど前は「黄色いダイヤ」と呼ばれるほど、高価なものでした。そして、相場を操り、大もうけしようという者もいました。そんなことで、普通の消費者からは敬遠され、食べないご家庭が増えてきた事も原因ではないでしょうか。

 さて、今はどうでしょう?どんどん値段は下がり、たらこやいくらなどの値段と変わらないようになりました。もちろん、いろいろな評価の方法があるので、すべてが安いというわけでもありませんが、昔に比べると格段に安くお手頃になっています。

 年に一度くらいは、塩数の子を購入されて塩抜きして召し上がっていただくのはいかがでしょう?私たちも精一杯喜んでもらえるよう作っています。やっぱり面倒だと思う方は、味付け数の子等のいろんなバリエーションも出ていますので、ぜひ数の子を食べてみてください。

 

「いっぱち」という屋号

 弊社の正式会社名は、一八興業水産株式会社です。この業界では屋号というマークを使うのが古くからの慣習ですが、弊社は写真のように、一の下に八と書いて、「いっぱち」となっています。

 弊社の昔の印刷物には、横書きの場合、一八の部分を縦書き、興業水産株式会社を横書きとしているものがほとんどです。ですから、一八は屋号で、興業水産株式会社が会社名だと思われる方も多くいました。

 これでは間違いの元だということで、最近の印刷物には、屋号の後に一八興業水産株式会社と入れるようにしてあります。水産加工では、○○商店という呼び方をする会社名が多いので、一八商店とか、一八紀商店という方もいらっしゃいますが、それは間違いです。

 屋号というのは、日本特有のブランドです。それぞれ地域や商売の特性が隠れているものです。「いっぱち」の意味するところは、一等賞の末広がりという説がありますが、定かではありません。その屋号に恥じないよう、日々精進ですね。

「弁財の会」のご紹介

 岩内町には、製造業を中心とした異業種交流会の「弁財の会」という組織があります。弊社もその中に入っているのですが、日本を代表する企業から、お菓子屋さんまで、多種多様な16社が加盟しています。

 先日、この弁財の会を紹介するパンフレットが届きました。目的というところに、こんな言葉があります。「製造業の発展なくして地域の発展はない」を合言葉に、岩内地方で事業所を有する製造業並びに関連する企業の発展と会員相互の緊密な連携・研修を通して、会員の所属する会社の社役及び地域製造の発展に寄与する。

 じっくり読むと、分からなくなってしまいます。言ってはいけないかもしれませんが、これって、お役人のフレーズですよね。やさしく言えば、ものづくりの企業が元気にならないと、地方は元気にならない。ということですね。

 会の名前も面白いネーミングですね。昔、日本海を北海道と本州を貿易していた北前船。その船の形にはいろいろあったようで、花形的な存在が「弁財船」ということらしいのですが、例によって歴史に疎い私のことです、間違っていたらごめんなさい。

55期を終えた岩内海産商協同組合

 弊社が所属している、岩内海産商協同組合の総会が8月22日にありました。今年で55回目を迎えます。55回というと、私の年齢よりも多いのですから、それなりの歴史を持った組合であると言えましょう。

 現在の組合員数は21人です。ただ、女工さんを雇って工場を動かしている組合員は、その約半分しかありません。水産加工が町の中心産業だった時は、50人を優に超えていたと思います。下請け専門で仕事をやっていたところもたくさんありました。

 ご存知のように、前浜の漁獲が少なくなり、輸入原料に頼り、他地域との競争激化。後継ぎがいない、衛生管理が厳しくなり、コストが上昇、そして廃業する企業が続きました。こんな事を書いていると、滅入ってしまいます。

 今残っている加工屋さんは、そんな厳しい時代を生き延びています。明日はどうなるかわかりませんが、なんとか頑張っています。青年部のメンバーも20代の若い元気な人も入ってきました。まだまだ岩内の加工屋さんはがんばりますので、全国のみなさん、応援してくださいね。

 

夏休みのお知らせ

 ちょっとお知らせが遅れてしまいましたが、お盆の休業についてお知らせします。事務所は8月13日から16日までを休業とさせていただきます。

 この期間に一八にお越しの方には大変申し訳ありません。商品をお求めの方は、岩内の道の駅か北緯43度というお土産屋さんでのお求めをお願いいたします。

 ここ一週間ほど、最高気温が30℃前後になる日が続く岩内町です。いろいろな機械類も負荷がかかって故障したりしています。機械もそうですが、人間もここらでしっかり休んでもらわないと、後半戦の年末にかけて体が持たなくなります。

 ジョークの一つでも書きたいところですが、頭の回転がいまいちです。ニシンを食べて、DHA(ドコサヘキサエン酸)を取って、脳の活性化をしなくてはいけませんね。みなさんも、いかが?糠ニシンが暑い時にはお勧めですよ。

札幌での取引懇談会

 全国の中央卸売市場を取引先にしている私たちのような会社を、「荷主」と呼び、荷物の受入れ側を「荷受」と呼びます。

 先日、ロイトン札幌の大きなホールで、全国サケマス魚卵を取り扱っている、荷主、荷受の懇談会がありました。総勢200名近い人たちが、全道、全国から集まりました。

 内容は、道の研究機関の方による、今年の秋サケの漁模様の予測の講演。そのあとに、これから始まるサケマスと数の子、たらこなどの魚卵についての全体での会議。まあ、これだけの人がたくさん集まるには、内容はちょっとと思うのですが、それはそれ。懇談会の後は、アルコールが入った懇親会。どちらかというと、そこからが、何かが生まれます。

 そこで初めて知り合う方、久しぶりに再会する方、世代交代を感じる名刺交換。会議に意味がないと出張費の無駄と参加されなくなる会社もありますが、意味を持たせるかは、参加される人次第だと思います。

 初めて名刺交換されました皆さま、名刺に弊社のホームページとブログの宣伝も書いてありましたので、ご覧になられているかもしれませんね。どんなご縁になるかわかりません、今後ともよろしくお願いいたします。

ハグマートでも「にしんのおかげ」が売っています

  道産食材直売マート・飲食ストリートHUGハグというお店をご存知でしょうか?札幌市の真ん中にある狸小路商店街の5丁目にあります。以前ここの場所には映画館がありました。この場所を使って北海道の生産物を販売するお店として今ではすっかり定着したようです。

 ここに昨年から弊社の「にしんのおかげ」が販売されています。売上が毎日閉店後の夜遅くにFAXで流れてきて、それを見て一喜一憂しています。

 札幌に出たついでに顔を出すのですが、スタッフのみなさんはとても忙しそうで、声をかけるのも躊躇してしまうほど。にしんのおかげの置いてある場所もいつも変っていて、何度も来る人を飽きさせないようにしています。

 しばらく狸小路に行っていない人は、ぜひ一度お店を訪ねていただくことをお勧めします。昔とはずいぶん狸小路も変わりました。雨が降ってもアーケードがあるから大丈夫ですし、地下道からつながっているので、歩きやすいですよ。

 「にしんのおかげ」をもってレジに行き、「これが欲しかった」と言っていただければ、レジのお姉さんは、にこっとしてくれる・・・・・はずです。

札幌大丸地下の北ほっぺでにしんのおかげが買えます

 弊社商品の「にしんのおかげ」は、札幌ではどこで買えるの?という御質問があります。何軒かあるのですが、今回は札幌駅直結の大丸百貨店の地下にある、「北ほっぺ」を御紹介します。

 道産の特産品を集めた商品が並んでいるのですが、地下一階の食品街の札幌駅側から入った奥にあります。食品街に入ると、いい匂いと売り子さんの笑顔に、私は目を合わせるのが恥ずかしくかなってしまいます。

 そんな誘惑を振り切って奥に進むと、北ほっぺと書かれた道産特産品を集めたお店があります。そこの冷蔵の棚に、「にしんのおかげ」があります。先日お伺いした時は、【イチオシで紹介されました】と書かれたPOPがついていました。

 お店のスタッフは、かわいい帽子をかぶっているのですぐわかります。ごはんの上にのせて食べる北海道らしい商品は何か?なんて質問をしたら、「にしんのおかげ」ですよとたぶん答えてくれると思うのですが・・・・