カテゴリー別アーカイブ: 商品のこと

ますのトバができました

 今年も皆さまお待たせの「ますのトバ」ができました。原料は、岩内で言う、日本海の青マス。非常に脂が多く、岩内の人にとっては、サケよりマスだと言う人が多いです。

 岩内でマスというと、この青マスのことを想像する人が多いのは、20年ほど前まで、延縄でマスを獲っていた釣船が多く存在していたからです。

 船で数日かけて漁をしているとき、小さな青ますを船上で干して漁師さんがつまみとして食べていました。陸に上がると、それらの干し上がったものを、御近所におすそわけ。その味を忘れられずに今もマスのトバを求める人がいるという背景となっています。

 連休前に出来て、一安心です。ただ、まだ数が多くないので、早めにお求めください。サイズによってお値段の差があります。味はいつもながら、とても美味しく仕上がっています。ビールが進みますよ。

身欠にしんの季節です

 山菜が出てくる季節になると、身欠にしんの季節でもありますね。ちょっと身欠にしんのおさらいをしましょう。

 カラカラに干してある身欠にしんが本乾(ほんかん)【写真下2本】。一週間ほど干して少し柔らかい部分が残っているのが、八分乾(はちぶかん)【写真中2本】。一夜干しにしたのが、ソフト身欠または半乾(はんかん)【写真上2枚】と呼ばれています。

 本乾は米のとぎ汁で戻して使うことから、近年はソフトタイプへの移行が進んでいます。しかし、本来の美味しさは本乾身欠にはかないません。水分を飛ばし、旨みを凝縮しているためです。

 昔の人は冷蔵庫のない時代に、保存食としてこの本乾身欠にしんを上手に利用し、本州各地の食文化に寄与しました。たとえば、会津地方の山椒漬、京都のニシンそばなどはその文化の名残でしょう。身欠にしんの消費量も北海道よりも本州の方が圧倒的に多いことも、そんな昔からの伝統食文化があるおかげだと思います。

 現在は、会津では本乾よりも八分乾を使う方が多いと思います。ニシンそばにおいても、本乾からわざわざ作らず、ソフト身欠を利用される方が多いと思います。いずれにせよ、価格も安値で安定し、体にもよい食材ですから、ぜひお料理にお使いください。
 
 原料の産地などによっては、脂の保有率にかなりの違いがありますので、ご購入されるときは、お店の人に相談されることをお勧めいたします。また、一八にお電話いただければ、お料理に適した身欠にしんの御紹介をさせていただきます。

“あじ研北海道”というホームページに出ています

 北海道経済部商工局産業振興課というところが、道立の研究機関のPR、紹介をするホームページを作りました。その名は『あじ研北海道』です。

 そのサイトの中で、研究機関と企業が協力しながら商品化になった事例などを紹介しています。要するに、道の研究機関のおかげで、一般企業の商品化に役立っているんだぞというPRですね。だから、もっと道の研究機関を利用しましょうということです。

 弊社の大豆を使わずに、ニシンを発酵させて作った味噌状の発酵調味料「にしんのおかげ」も、食品加工研究センターの基礎技術があったから生まれた商品です。その基礎技術の開発者と応用し商品化した私のインタビューが、『研究者×企業interview』というところで紹介されています。

 中小企業が多い北海道の食品業界は、研究開発の点では本州企業に少し遅れを取っているかもしれません。道にはいろんな研究機関があり、無料で相談に乗ってくれるところがありますから、そのようなところを上手に利用することもいいと思います。私自身も勉強になったことがたくさんあります。

 

後志総合振興局のホームページ

 みなさんは、地方自治体のホームページを利用することはあるでしょうか? 私は正直なところ、あまり見ませんでした。しかし、最近は各自治体もいろいろと工夫をされているところが出てきましたね。

 岩内町は北海道の後志という地区に位置します。「いわない」でもわかっている、なんてオヤジギャグは勘弁してくださいね。道庁の仕事の後志を担当しているのが、後志総合振興局(旧後志支庁)です。

 こちらのホームページの中に 後志の逸品  【ちょっと特集】 とタイトルで、後志の企業が作った新商品などの紹介をするページがあります。その一番バッターとして、弊社の「にしんのおかげ」が掲載されています。掲載、ありがとうございます。

 昔ですと、お役人さんが、一企業の商品を紹介するなんて考えられなかったのですが、がんばっている企業を応援しようという姿勢でもありますね。ちょっと遅いんじゃない?と辛口を言ってしまうと失礼ですが、やる前からダメダメではなく、どんな形であれ、トライしてみるということが、いいことだと思います。

 後志のお魚のことも書いてありますし、なかなか面白いページもありますよ。ただ、担当部署によって、詳しく書いてあるところと、そうでないところがありますね。「縦割り」という言葉でいつものように言ってしまえばおしまいですが、いろんな人が後志の情報を取りに来るホームページになることを期待いたします。

北海道Walkerに「にしんのおかげ」が掲載されました

 コンビニなどでよく目につく雑誌、「北海道Walker」。毎月20日に発売とのことですが、その4月号が18日に私の手元に届きました。

 なぜっ?「にしんのおかげ」が取り上げられたからです。「何杯でもおかわり!相性抜群 全道 ご飯のお供」というタイトルのページに21品目の紹介があり、その中の1品が「にしんのおかげ」というわけです。

 最近、ご飯のお供というものが流行っていますね。食べるラー油がその先駆けでしょうが、私はそのブームになる前から研究し始めていましたよ。一過性のブームで終わるような商品にはしたくないですね。

 いずれにせよ、こうやって御紹介していただけるのは、何よりです。震災の影響で、書店、コンビニに20日に並ぶかわかりませんが、目に付いたら、立ち読みせず、買ってあげてね。

 

雑誌「小樽學」に掲載されました

 「小樽學」という雑誌があるのを、ご存知でしょうか?私は、この取材を受けるまで知りませんでした。前回の北海道を紹介する雑誌「カイ」に続き、有名ではないけれど、がんばっている雑誌ってあるんですね。

 最初、お電話で取材の申込をされた時は、失礼ながらちょっと怪しいかなと思いました。でも、お話を聞いていると、小樽の情報をしっかりと探り、活字として残している雑誌であることがわかりました。

 私は小樽ではなく、岩内なのでいいのでしょうか?と質問すると、『地産 後志でなにが生産されているの?』というタイトルで、後志の企業を紹介するコーナーもあるとのことです。

 雑誌そのものは、小樽や地域を愛している人たちが綴っている文章なので、小樽や後志にこんな存在があるんだよと訴える、その心が伝わってきます。にしんのおかげの記事も、プロジェクトXのような文体で、熱く語っていただいております。

 わざわざ岩内まで来てくださり、にしんのおかげと一八を御紹介いただいた美濃さん、ありがとうございました。
雑誌の御紹介、購入場所は、小樽學のホームページをご覧ください。

道新後志版に掲載

 3月4日金曜日の北海道新聞後志版に、先日の第18回北海道フードフェアで優秀賞をいただいた記事が掲載されました。

 この記事、書いてくれた長谷川記者には感謝いたします。でもね、写真の私は人相が悪い!工場で働く女性たちも、朝会うなり「専務、おめでとうございます」と言った後に、「専務じゃないみたい・・・」と。

 言われる前に私から言いましょう。「あの写真、人相悪いよね」実物の私を知っている人は間違いなく、いつものこの優しい笑顔ではない写真を変だと思っています。

 記事として取り上げてくれたのに、何を贅沢なことを言っているとお叱りを受けるでしょう。でも敢えて言います。長谷川記者、写真もっと上手になってね。

 各方面からたくさんのお祝のお言葉、ありがとうございます。新聞に出ることで、私がやっていたことが岩内の人たちに再認識していただければ、何よりです。そして、お祝いの言葉の後に、「にしんのおかげ」を買っていただけると、もっと嬉しいです。

鰊(にしん)の切込隊長のネーミング

 最近は「にしんのおかげ」が連日スポットが当たっていますので、たまには弊社の隠れた逸品をご紹介いたしましょう。

 その名も「鰊の切込隊長」です。ぷぷぷっ、とおかしく笑われる方が大多数ですが、ネーミングを決める時に、私が回りの人に何かいい名前はない?と聞きまくっていました。弊社の番頭さんと札幌から来ている資材屋さんがそれぞれ違う場所で「切込隊長」という言葉を出しました。

 世間でいういわゆる中年おじさんの二人が同じ発想をしたので、即採用となりました。切込にもいろいろあるから、「鰊の」と付けましょう。ちっちゃな会社ですから、そんな決定は一瞬です。

 スーパーなどで売られている鰊の切込は、どちらかというと、添加物の甘味が強いと感じます。でも、一八の鰊の切込は、麹の甘味を上手に生かして作っていますので、本来のニシンのおいしさがバッチリです。そのぶん、スーパーの切込の味に慣れた人は、ちょっと生っぽいというかもしれません。

 ヘビーユーザーの方は、1kgの特注で買ったり。通常は150gのビンと300g入(写真左)があります。好きな人は300gを一回で食べちゃうらしいです。保存料は使用せず、数の子も入っているので、食感もとてもいいですよ。ぜひお試しください。

みなと新聞に掲載されました

 水産加工業界の専門紙「みなと新聞」に先日の北海道加工食品フェアで、弊社の「にしんのおかげ」が優秀賞をいただいたことが掲載されました。

 「にしんのおかげ」は最初がこのネーミングではなかったことは、2月23日のブログでも紹介しました。「にしん味噌」として試供品を作り、最初に新聞掲載されたのが、2008年9月のことです。今から2年半前です。

 それから、何度か新聞に掲載されましたが、今回は写真が二つも載り、私の白髪頭もでてしまいました。この間、爆発的な売り上げ増というわけにはなりませんでしたが、じわじわとこの商品が認知されてきていることを実感しています。

 「何これ?、どうやって食べるの?」と言われなくなるように、「にしんのおかげ」が一人立ちできるようになるといいなぁ。食べたことない人は、これを機会にぜひお試しを。

『にしんのおかげ』が優秀賞!

 第18回北海道加工食品フェアで、にしんのおかげが優秀賞に選ばれました。ロイトン札幌で行われた第9回北海道フードフェアという展示会と合わせて行われたコンテストです。最優秀賞1件、優秀賞4件、奨励賞6件の中で、優秀賞に選ばれたのです。

 正直、展示会でコンテストに出ている商品はどれもおいしそうで、見た目にもいろいろと工夫がされています。にしんのおかげは、そんな中でコンテストの評価人の人たちに訴えることができるだろうかと心配でした。

 もし、受賞に万が一なったとしても、奨励賞で終わると思っていたのに、優秀賞までいただけるとは、嬉しいの一言です。授賞式の時、今までの苦労がたくさん思いだされ、柄にもなくちょっと眼頭が熱くなってしまいました。賞状をもらって展示会ブースに戻ると、ご近所の出展者からたくさんのお祝のメッセージ。みなさん、ありがとうございました。

 ようやく、「にしんのおかげ」が商品と認められたと思います。ここからがようやくスタートでしょう。北海道加工食品フェアも今回、第18回という数字。一八といういい数字でもありますので、これを機会に大きく前進出来ればいいなと考えています。

 今まで、陰ながら「にしんのおかげ」を応援してくださった皆さん、ありがとうございました。みなさんのおかげです。そしてまぎれもない『にしんのおかげ』です。