カテゴリー別アーカイブ: 商品のこと

にしんのおかげのネーミングについて

 大豆を使わずニシンと麹、食塩だけを発酵させて作った、まったく新しい調味料、「にしんのおかげ」。このネーミングについてお話いたします。

 おもしろいネーミングだね。これでは商品がなんだかわからない。などという言葉をよく聞かされます。確かにその通りで、ネーミングからその商品がどんなものなのか想像できなければいけないというのは、よくバイヤーさんから聞かされます。

 ところが、この「にしんのおかげ」は、説明するにピンとくる言葉がありません。一番妥当かなと思える言葉は、「にしん味噌」なのですが、ニシンに味噌を混ぜた商品というのは結構ありまして、それと間違えられては困ります。さらに、味噌という表現は、穀物(米、大豆、麦)に使ってよいとされていますので、誤解されたくもなかったということです。

 かつてのニシン漁のおかげで、その食文化が残り、加工技術が今も伝えられて私たちが今ニシンで商売ができている。そんな先代への感謝の気持ちから「にしんのおかげ」と命名しました。

 生産者の自己満足だと言われれば、その通りですが、そんな思いを乗せている商品です。味わっていただけると、その歴史を感じていただけると思います。

めんこちゃんの最後の食べ方

 今回は、弊社商品のめんこちゃんの食べ方について、お話をさせていただきます。

 ピンに残っためんこちゃん。最後はスプーンで隅々までほじくりだして終わりにしますよね。私の息子はちょっと面白いやり方をします。

 めんこちゃんを使い終わったら、ご飯を少しピンの中に入れます。ふたをして、思いっきり振るのです。腕が疲れたころに、ふたを開けると、中からまん丸で表面にめんこちゃんがついたおにぎりに変身。

 最初、息子がやっているのを見たときは、けしからんと思ったのですが、よく考えると、「もったいない」精神をちゃんと受け継いだ食べ方だとわかりました。結構はまりますよ。やってみてください。

 

スケソの身卸し

 スケトウダラのみりん干は岩内の古くからの名産、珍味だということは、何度もここでお話しています。その作り方について、ちょっと解説させていただきます。

 手間がかかっています。写真を見て、どのようになっているかわかるでしょうか?骨を取り除くテクニックは、ちょっとやった程度では身につきません。

 尾の部分をくっつけて皮も剥ぎます。身卸ししたものは、複数尾をひもで縛ります。自家製秘伝の蜜を何度も手返しをして、染み込ませます。翌日、干す。数日後、あんじょう。尾羽を切って軽量、箱詰めとなります。

 昔は請負と言って、一尾何円という数え方で、女工さんに賃金を払っていた時代もありました。その時の女工さんのさばきのスピードといったら、“すさまじい”の一言です。そんな伝統の珍味です。酒の肴にそんな話題を出しながら食べていただくと、スケソも喜ぶことでしょう。

 知っている人は、甘醤油のにおいが漂ってきたでしょ。お求めは一八のホームページへ。

FMノースウエーブで「にしんのおかげ」が紹介されました

 1月28日金曜日午前11時からの1時間番組竹本アイラさんの「I Life Net」という番組で、「にしんのおかげ」を紹介してくれました。放送2日前に私が札幌のスタジオに収録に行きました。1月26日のブログにも紹介しています。

 札幌駅北口からすぐのオフィスビルにありまして、そこを訪ねると自販機などが置いてある待合室のような場所に通されました。となりの机では、広告のようなものをひたすら整理している女性。ガラス張りの奥には事務所と思われる場所で、若いスタッフの人たちが、机の上に山となっているCDの中で仕事をしています。

 竹本アイラさんが、ニコニコと来てくださり、奥のスタジオへ。おおっ!テレビでよく見るラジオのスタジオだ。大きなマイクにできるだけ近づいて話してくださいと、音響担当の方に言われると、私の持ってきたカンニングペーパーはマイクに隠れて見えなくなってしまいました。収録だから失敗しても大丈夫と言われても、竹本アイラさんのすぅーと入るスイッチの手の動きを見たら、上がってしまいました。

 言っておきたいことの半分くらいしか言えなかった感じ。でも、素人の初めての体験ですから、お許しあれ。正直、テレビの収録よりも緊張しました。ご期待に添える内容をお話できたかわかりませんが、このような機会を与えてくださった、竹本アイラさんFMノースウエーブさん、ありがとうございました。岩内には電波が届かないので、札幌の知人に録音してもらって聞くと、思ったよりも落ち着いてお話していましたが、やっぱり声は裏返っておりました。お恥ずかしい・・・・ 

札幌駅構内どさんこプラザ

 3月までの限定で、「にしん伝心」がどさんこプラザ札幌店でテスト販売をしています。札幌駅構内の西通り北口側にあります。「どさんこプラザ」という看板は実はないのですね。写真のように、北海道さっぽろ[食と観光]情報館とあります。

 このどさんこプラザは、北海道産の原材料を使った商品を販売しています。数か月前に、お弁当のカニが輸入ものだったとニュースになったことがありました。産地偽装はいけませんね。「にしん伝心」の原料は間違いなく北海道産です。

 さて、先日この札幌駅のお店に行きました。情報館も兼ねており、いろんな地域のパンフレットなども置いてありますので、時間つぶしなどにここでいろいろな商品を見たり、パンフレットを集めたりするのもお勧めです。本州から来られた方はぜひご利用ください。時には、いろんな施設の割引券もありますよ。

 もちろん、お付き合いで「にしん伝心」の購入をお忘れなく。電車に乗る予定でしたら、缶ビールもお忘れなく。これだけで、あなたの旅行はとっても幸せなものになるに違いありません。

 

 

どさんこプラザでにしん伝心をテスト販売しています

 道産食品のアンテナショップがいつくかありますが、3店舗で、「にしん伝心」がテスト販売されています。期間は3月末までです。

 札幌は、札幌駅構内にある、「どさんこプラザ」。東京は有楽町交通会館にある「どさんこプラザ」。大坂は御堂筋の「カムイン北海道」。価格は残念ながら一律とはいかず、それぞれのお店で価格設定が違います。

 この3カ月で、お店からいろいろなデーターをいただけるので、みなさん、購入してご意見がありましたら、お店の方におっしゃってください。

 商品は、不思議なネーミングと一度食べたら、自然と何度も口に入れている、魔法の味です。皮なし、骨もできるだけ取っていますし、一口サイズで手も汚れなくて食べやすい商品です。

 

雑誌「カイ」に「にしんのおかげ」が掲載されました

 北海道をいろんな視点から見て、情報を載せている季刊誌「カイ」という雑誌があるのをご存知でしたか?私は昨年、取材を受けるまで存知ませんでした。

 1月20日発売のこの雑誌。取材を受けたのは、11月末の忙しいさなかでした。ライターのKさんは、私のホームページから興味を持たれたとのこと。生意気なようですが、私はこの手の取材を受ける時は、条件があります。ホームページだけの情報で書くのではなく、実際に食べて見て書かれるならOKです。

 ライターのKさんはハグマートで複数個を購入されたとのこと。ちょっと押し売りだったかな?と思いながらも、その文章はやはり私のような素人の書いたものではなく、しっかりまとまっていました。Kさん、ありがとうございます。

 この「カイ」という雑誌、見本誌が送られてきたので、初めて読ませていただきましたが、なかなかしっかりと北海道のことを掘り下げて書かれています。ちょうど、私のような年代をターゲットにしているようなので、見ていて懐かしいやら、まだまだ北海道の知らないことがたくさん。書店、コンビニなどで売っているようですから、ちょっとのぞいてみては?「にしんのおかげ」を見つけてくださいね。

 私はKさんに「にしんのおかげ」を買ってもらったので、見本誌とは別に明日、買いに行かせていただきます。

みりん干の食べ方

 たらこの生産がほぼ終了し、親のスケトウダラを使って、みりん干を作っています。

 地元岩内の人ならば、食べ方はわかるでしょうが、まったく初めて見る人にとっては、何これ?どうやって食べるの?と言うと思います。昔、知らない人が、みりん干をもらって、茹でたという逸話がありますが、お湯の中には入れないでください。

 ハサミで小さく刻んで食べたり、縦の繊維に沿ってむしってそのまま食べてもいいのですが、お勧めは、オープントースターで2分程度温めてから、ほくほくしながら食べると、とても美味しいです。

 熱が加わると、棒状になっていたものが、曲がってきます。そのときが食べ頃です。焼きすぎると、こげがつき、固くなってしまいますのでご注意ください。 

 これで、ビールがもう一つ進むこと間違いなし。22年11月15日のブログ「スケトウダラのみりん干」の中にも書いてますので、ご覧ください。

たらこ、数の子の保存方法

 お歳暮で「塩数の子」や「釣たらこ」などを頂いた方は、12月、お正月とおいしく食べていただいたでしょうか?

 せっかくいただいても、保存方法が悪ければ、美味しさも半減していきますので、簡単な保存方法を確認いたしましょう。

 まず、「釣たらこ」について。解凍後はできるだけ一度で食べていただくのがいいのですが、残る場合は、一腹ずつラップにくるんで、冷凍庫に入れて保存してください。包んだものをタッバーなどの空気を遮断する容器に入れて、いつ解凍冷凍したかを記入していただくと、もっといいですね。

 次に塩数の子の場合は、塩抜きをする前に一本ずつラップに包んで、たらこと同じように容器に入れてください。塩数の子は冷凍ではダメなので(11月16日のブログ:数の子の保存温度参照)、冷蔵庫かチルド室での保存をしてください。

 塩抜きをしてしまったら、長くは持ちませんので、すぐ食べてください。どうしても塩抜きしたものを保存したいということであれば、醤油、砂糖、みりんなどを混ぜて作ったお好みの調味料に冷蔵庫で一晩漬込んだ後、冷凍庫で保管してください。11月16日のブログでも申し上げましたように、数の子は調味液が卵に入ると、冷凍しても大丈夫です。

 いずれにしましても、冷凍したとしてもご家庭用冷蔵庫ですと常に温度変化があるので、安心できません。意識してお早めにお召し上がりください。

 早めに召し上がっていただき、再度一八にご注文いただけると、さらに◎です。

釣たらこの製造

 はえ縄漁法で獲ったスケトウダラから作る、「釣たらこ」。毎年、たくさんのご注文をいただきまして、ありがとうございます。確かに高価なたらこですが、それなりにコストがかかっています。

 写真は、あんじょう室に寝かせているたらこです。調味液に漬込んだあと、ザルに並べて水切りをします。低温庫で数日熟成させてから、選別、計量と進んでいきます。

 年々漁獲が少なくなり、この2週間ほどは思うような生産ができず、ご注文いただいたお客様に発送を待っていただくこともありました。

 製造現場では、事務所から今度いつできる?の質問攻め。毎年のことですが、なんとかこの時期を乗り越えますので、ご注文をよろしくお願いいたします。ご近所の方はお店にお立ち寄り願います。ちょっと矛盾していますが、それはそれ。