カテゴリー別アーカイブ: 商品のこと

無漂白の塩数の子

 数の子が綺麗な黄色なのは、殺菌剤を使用しているからです。処理される前はあんなに綺麗ではありません。もちろん、その殺菌剤の使用方法と除去については法律で定められており、厳しい検査に合格して商品の出荷をしてます。(11月11日のブログをご参考下さい)

 殺菌=漂白となり、あの綺麗な色が出るのです。しかし、見た目よりも味にうるさい方は、通称原卵と呼ばれる、殺菌剤をしていないものを求める方がいらっしゃいます。ホームページでは載せていませんが、弊社の店頭販売でお買い求めできます。

 地元の漁師さんたちは、「数の子はやっばり原卵だべさ」と言うのです。数の子本来の味がしてうめぇ~とのことです。都会の方は、ちょっと生臭いと感じるかもしれません。

 ただ、殺菌工程がないために、通常の塩数の子よりも塩抜きをした後は傷みやすいので、気を付けてください。一八の数の子は2日間何度も海洋深層水で換水し、洗浄血抜工程をしていますので、数の子本来の味と、深層水の天然ミネラルがほどよく融合して自然ないい味を出しています。

 写真は販売している原卵です。血回りの少ない卵だけを厳選しております。

いっぱち漬

 「いっぱち漬」、それ何?と思うでしょう。松前漬です。

 弊社商品の「いっぱち漬」は数の子が約18%入っているから、いっぱち漬と言います。ただし、この18%という数字は、あくまでも目安ですので、誤差はご了承ください。もちろん、会社名のいっぱちと重ねたという理由もあります。

 写真のように、150g(写真右:真空パック)と250g(写真左:ブラケース)の二種類あり、詰め合わせ発送の際、予算合わせなどに使いやすい商品だと思います。詳しくは一八のホームページで。ホームページには250gのみ掲載ですが、実は150gもあります。いずれも他店でのお取り扱いはありません。ご希望の方はお問い合わせください。

 よく「いっぱちさんには面白い商品名が多いよね」と言われます。そんなネーミングじゃ売れないよと言われることも何度もあります。確かにそうかもしれません。ではどんなネーミングなら売れるのでしょう?アドバイスをしていただける方は、ぜひ教えてください。

お歳暮は一八の商品を

 11月もあと二日。いよいよ師走の一カ月となりましたね。28日日曜日は岩内らしい、風が建物にぶつかり低音の震える音がする一日でした。

 さて、お歳暮はこのご時世で縮小されているようですが、お世話になった人への心遣い、贈ることで年一回の交信をされてお互いを確認している方もたくさんいらっしゃると思います。お歳暮というのは、一つの気持ちの表現でもありますので、そう簡単にはなくならないでしょう。

 毎年同じ品物を贈られる人、毎年違った物を贈る人もいますが、みなさんはどちらでしょう?一八のお客様は昔からご利用いただいているお客様、一度もらってご自身がお使いになられるようになったお客様など様々ですが、毎年ご注文をいただけるのは、何よりのことと有り難く思います。ご注文をいただくお客様、いつもありがとうございます。

 昔からの釣たらこ、塩数の子の他にも最近の新商品、隠れた逸品などもございますので、どうぞお問い合わせ願います。12月は日曜日のみ定休日で、お電話フリーダイヤル0120-1871-18(いわない・いっぱち)で8時~16時まで受付をしております。

数の子の保存温度

 数の子の保存は何℃が適切なのか?ここで問題なのは、数の子と言っても、「塩数の子」か「味付数の子」かによって保存温度帯が変わります。塩数の子の場合は10℃以下-15℃以上。味付数の子は、0℃以下-25℃以上。

 たとえとして、ニワトリの生卵を凍結させて、解凍すると、元の状態には戻りませんね。塩数の子の場合これと一緒で、凍結することによって卵の粒子が膨らんで破裂してしまいます。解凍すると、食感が変化し、柔らかくなってしまいます。

 一方、味付数の子は調味をしみ込ませることで、卵の破裂を防ぐので、-25℃に保管しても大丈夫なのです。いくら、たらこも-25℃なのに、塩数の子だけ-15℃というのは、面倒ですね。でも美味しく召し上がっていただくために気を付けていただきたいことです。

 ただ、一般のお客様は、あまり深く考えず、年末にお買い求めになられたり、お歳暮としていただいた場合は、冷蔵もしくはチルドの状態で保存してください。味付数の子は冷凍庫です。商品によって保存方法が記載されていますので、注意してご覧ください。

 昔はこういうことを売り場でしっかり伝える人がいたのですが、残念ながら今は伝える人が少なくなってきています。これもメーカーがちゃんと伝えないからだと言われてしまえば、それまでなのですが。

写真は、一八のホームページからです。お買い求めはこちらから。

スケソのみりん干

 みりん干しと聞くと、普通の方はスーパーでサバなどの醤油みりんペースの漬け魚を想像されると思います。最後に白ゴマがちょっとふりかかっているやつですね。

 しかし、岩内でみりん干しと言うと、間違いなくスケトウダラの醤油と砂糖ペースの味がたっぷりしみ込んだ乾燥珍味を言います。みりんは入っているのですが、比率は醤油に比べると少ないのです。食べ方は、さっと火に炙って縦の繊維に沿って刻んで食べる。お酒のおつまみにぴったり。甘口なので、お子さんのおやつにも。炙らずそのままでも食べられます。

 このみりん干、実は佐渡から渡ってきたものでして、弊社創業者も佐渡の出身ということもあり、スケトウダラの親の身を有効活用した成功例です。消費地は地元だけでなく、佐渡、新潟などでも岩内産のものが食べられています。佐渡では「さくら干」と言われているような。 

 昔は屋外に納屋という木の細い丸太を組み合わせてできた干場を作って干し、下請け企業も使って何十トンも作っていたものです。今では衛生問題から考えられないのですが、機械で干すよりもおいしかったはずです。私の同級生は下宿をしていたとき、夜にこっそりお世話になったこともあると。今だったら血相変えて「ドロボー!」と怒鳴るでしょうが、昔はおおらかな時代だったのでしょうね。

 お求めは一八のホームページで。

塩数の子についているシール

 塩数の子を買うと、化粧ケースに丸い金のシールが貼ってあるのを見たことはございませんか?(写真左上) 私たちは「証紙」と呼んでいます。

  製造段階で殺菌に使う過酸化水素を、0.2ppm以下にすることが義務づけられています。検体を調べてもらい、基準値以下になっていると、いわゆる「合格」で、この証紙を張ることができます。

 北海道水産物加工協同組合連合会(通称:加工連)でそのシステムは管理され、北海道のその組合に所属する我々は、しっかりと安全安心な食べ物として出荷しています。

 ちょっとお堅い話になりましたが、化粧ケースにこのシールが貼ってある北海道で作られた「塩数の子」をよろしくお願いいたします。いえいえ、一八の塩数の子をよろしくお願いいたします。

HUG Letter に「にしんのおかげ」が掲載されました

 札幌狸小路5丁目のハグマート。道産食材にこだわった、直売所と飲食店で構成されています。弊社の「にしんのおかげ」と「めんこちゃん」は、ここでも買うことができます。

 オープンして2周年を迎え、スタッフの皆さんは、ますます張り切っているようです。

 1か月に一度、HUG Letter というものが届きます。その月のイベント予定表や、取扱商品のピックアップをして紹介したりしています。今月の11月号に「にしんのおかげ」が載っています。詳しくはホームページに飛んでいっていただくと、PDFで見ることができます。

 嬉しいですね。「ご飯がすすむ!おかずいらずのご飯のお伴てす。」と紹介していただいております。私は、そのとなりのオニオングラタンスープが気になりました。コンソメの代わりに「にしんのおかげ」を使えば、「オニオングラタンにしん味噌スープ」になるのでは?

大丸札幌店 地下1階 北ほっぺ 

 弊社商品の「にしんのおかげ」と「めんこちゃん」が、大丸札幌店の地下でも購入できます。北ほっぺというお店をご存知でしょうか。駅側から入ると、反対側の左側にあります。南エレベーターの隣です。

 先日のUHBの放送後は、「にしんのおかげ」をお求めになる方がたくさんいらしたようで、在庫は大丈夫ですか?とうれしいお電話も頂きました。陳列の場所も、目立つところに変わり、「にしんのおかげ」はちょっと出世したなと思わせてくれます。

 お店の女性は9名ほどのスタッフがいて交代しながら対応をしているようです。いつ伺ってもみなさん忙しそうに動きまわっていますが、お愛想もよく、私にもよくしてくださいます。

 個人的には、制服の帽子がチャーミングで好きです。どんな帽子かは、みなさん、足をお運びいただいた上で、ご確認ください。いっぱちの専務のブログを読んで来たと言っていたたければ、お値引きはないですが、素敵な笑顔はいただけると思いますよ。

地域こだわり食品試食評価会

 ホテルライフォート札幌で、試食品評会なるものがありました。新聞やホームページで一般公募された人たちや、専門家、関係機関、企業などの人たち約130人が、私たち企業が持ち寄った商品を試食し、評価をするというものです。

 参加企業は34。モニターの方はその34品から22品を選んで評価を書かなくてはならないので、結構大変だと思います。農産加工品、水産加工品、スイーツなど種類はいろいろ。何も制約がなければ、スイーツに集中してしまうのは歴然です。そこで、5つのカテゴリーに分け、それぞれその分野で何品かを選ぶことが義務付けられています。

 弊社からは、「にしん伝心」を持って行きました。現場では、水産加工品は劣勢でした。それでも、つまんで食べていただくと、「おいしい!」と言う声が。もっとも、「ただで食べるから美味しいと言うんだよ」と皮肉っぽく言う企業の方もいましたが、なかなか面白いやりとりができました。

 ネーミングや価格、食味食感などの評価項目が6つ。すべて5段階評価で、後日集計されて送られてくるらしいです。なんか、通信簿みたいですね。結果が楽しみです。帰りがけにある女性が、「あなたのこれ、とてもいいわ。私オール5をつけたわよ!」と。うれしいですね。こんな一言が私を元気にさせてくれます。私は、商品を食べてもらって、みなさんに元気になってもらうよう頑張らないとね。

漬物用身欠にしん

 秋の声とともに、漬物の仕込みをする方もいると思います。でも、最近はなかなか漬物を自分で漬ける方も少なくなっていますね。冬の間の野菜を保存するひとつの手法として、素晴らしい日本の伝統食品だと思います。

 弊社は身欠にしんの製造業者ですから、「にしん漬」をお勧めいたします。にしん漬そのものの商品は販売しておりませんが、にしん漬用の身欠ニシンは販売しております。材料はキャベツ、大根、ニンジンなどと漬けるのが北海道の一般的なものですが、地方によっては、またそれぞれの違いがあると思います。

 この漬物用身欠にしんというのは、どんな身欠にしんでもいいというわけではなく、油のあまりない本乾(カラカラになっているもの)のほうが美味しくなります。「にしんのおかげ」と一緒なのですが、脂分が強いと、発酵を邪魔して麹の発酵が進みません。不思議ですね。

 ですから、スーパーなどでお求めになるときは、漬物用の身欠にしんとご指定されるか、ご確認の上購入されることをお勧めします。もしくは、お電話でお問い合わせください。今まで漬けたことのない奥様も、日本の伝統文化に挑戦してみてはいかがでしょう?冬場のご家庭の食卓も、にしん漬でみんなの笑顔が出るといいですね。