月別アーカイブ: 2010年5月

日本海青マス

この写真は、先週連休明けに市場から買ってきた青マスです。定置網でとれたものです。

ここ岩内では、マスを大きく2種類に分類し、本マス、青マスと言っています。本マスの標準和名はサクラマス。青マスの標準和名はカラフトマス。昔から、岩内沖では、この青マスの漁が盛んで、網ではなく、はえ縄の一本釣りでとっていました。5月ものよりも6月もののほうが脂がのっていて、「サケよりやっぱりマスだべ」という、マス好きの方がたくさんいらっしゃいます。

20年ほど前までは、岩内でマスの釣り船もあったのですが、全船撤退。檜山地方の船があったものの、平成5年、南西沖地震によって奥尻を中心に漁港が大きな被害を受けたのを境に、檜山地方のマス釣り舟がなくなってしまいました。

スケソウダラでも同じなのですが、網で獲るのとはえ縄で獲るのでは、コストがまったく違います。手の込んだ仕掛けをはえ縄漁ではしなくてはなりません。でも、生きたまま釣り上げるので鮮度は抜群です。

価格破壊だの、効率主義だのと言っている間に、次代の流れに逆らえず、マスのはえ縄漁は消えてしまいました。

一八では7.5kの木箱に一日で千数百箱を塩を切って作ったこともありました。今ではそんな風景を覚えている人は少なくなってしまいました。

岩内の青マス。うめぇど~。

岩内平野

昨日、今日と天気がよく、桜もあちらこちらできれいに咲いています。

来週の洞爺湖マラソンを前に、34k走をしてきました。

走らない人にとっては、なんでそんな距離を走るの?と思われるでしょうが、フルマラソンを走るためには長い距離を走る練習というのは、当然のことなんです。

信号で止まりたくないので、信号がないところ。周回コースではなく、なるべく四季を感じるワンウエイコース。となると、岩内平野を一周するのです。でも、自販機が無いところを走るので、水分補給は必要ですから、背中にキャメルバッグというのを背負って、ホースで少しずつ給水しながら走ります。

写真は、その積丹半島の付け根にあたる平野を撮ったもので、わかりにくいですね。山からニセコの雪解け水が勢いよく流れ、畑ではトラクターがピッチを上げて耕しています。遠くに白く見えるのは、ビニールハウスが光に反射しています。

ラジオや音楽を聞きながら走ることもありますが、今日はこの自然の音を楽しみながらいろんなことを考えながら。元気に走れることに感謝して、明日からまた仕事頑張りましょう。

身欠にしんの煮しめ

昨夜、「酒楽ひらき」というお店で、数名で会食しました。

今が旬の、竹の子と身欠にしんの煮しめ料理。とっても美味しくいただきました。

ご存じの方多数と思われますが、北海道で竹の子と言うと、細い笹の子を意味しまして、本州で一般的な竹の子は太い竹やぶに生える竹ですよね。

山菜の季節となり、山に入って竹の子、ぜんまい等を取ってくるのが好きな方には、ぜひ身欠にしんとの炊き合わせをお勧めいたします。

やはり岩内に行って食べたいと思われる方は、このお店に行って召し上がるといいと思います。

お店に入ると、まるで普通のお宅にお邪魔するような靴を脱いで、リビングに入って行く感じ。畳の座敷とテーブル席もあります。食材は決して高価で派手なものではないのですが、旬のものをじっくり手間をかけて美味しさを引き出しているのがいい感じなんです。

行かれる場合は予約されるほうがいいですね。身欠にしんの煮しめを食べたい方は、メニューにはないので、その旨を言っていただく方がいいと思います。

「一八の専務のブログを見た」と言っていただければ、話は通じると思います。

場所は「ホテルいのう」さんから山の方へ下って200mほどの角にあります。見た目は普通の一軒家です。

午後5時~10時 定休日 日曜、月曜 電話0135-62-7808

カラスの巣

春の4月から6月にかけて、カラスが巣作りをしています。

これが困ったもので、電柱の上にある機材の上に作ったりするのです。

地方や都会の方で、これに悩まされている方は結構いらっしゃるのでは?

会社の近くの電柱の上で、毎年のように北海道電力の人が、ヘルメットを着用して巣を取り払う風景があります。(命がけ?御苦労さまです)

取り払った後は、黄色のくるくる回る風車を取り付けて、そこに二度と巣作りをしないようにしています。

賢くなったとはいえ、やはり愛嬌のないずる賢い行動は、好きになれません。

食品を作る者にとっては、その鳥たちが落とす糞によって、衛生問題が発生します。とにかく近寄らせないために、餌になるようなものは工場から出さない。隙を見せない。たまには威嚇する。

でもね、生きるのに必死なのもわかるんだよね。だったら、もうちょっと謙虚な行動をしなさいと言いたいよ。

ニシンの三平汁

岩内町地場産業サポートセンターという研究施設で、水産加工の同業者が数名集まり、ニシンの三平汁を作りました。

今日、作ったのは、1か月かかって作った糠鰊(ぬかにしん)。

最近は1週間程度の漬込む、いわゆる浅漬けが主流ですが、今日は昔ながらのしよっぱい本漬を利用。

海洋深層水の脱塩水に、具として、糠ニシン、大根、ジャガイモ、人参、しらたき、いんげんを入れます。

これだけで、塩等の調味はいれず。糠ニシンから出る塩分だけでちょうどいい感じ。

昆布だしをちょっと入れる方がうまみがどんと引き立ちます。

糠ニシンは、塩分の濃度にもよりますが、鍋に入れる前に切ってから水さらしをするほうがいいと思います。やりすぎると、うまみも抜けてしまいますのて゜ご注意を。

この鍋、男だけでああでもない、こうでもないと悪戦苦闘。男料理でおおざっぱ。でも、しっかり計量するのは忘れずにやっておきました。

岩内町のイベントにこの鍋を出しましょうというこになりました。詳細はまた後日。鍋の名前を何にしようかな?と考えています。何かいいネーミングあります?

鰊の三平汁に挑戦してみたい方、糠ニシンは一八興業水産株式会社からお求めを。

観桜会

所属する岩内海産商協同組合の観桜会が8日にありました。

桜の花の下でお酒? 寒くて冗談ではない。

ここ数年は居酒屋で、ワイワイガヤガヤ。人の話も聞けない状態。今年は落ち着いてお寿司屋さんの上の部屋で。

所属会員が年々減少し、さみしいなぁ~。お酒の好きな人も廃業してしまったし。

でも、ある会社の息子さんが帰ってきて手伝っていると、ごあいさつも。

若手が入ることは、気持ちの上でとてもいいですね。

若手に交じって久しぶりに4次会まで流れ、午前様に。私はシンデレラ。かぼちゃの馬車に乗り遅れると、翌日は辛い仕打ちが待っています。

あ~、あそこで帰ればよかった。と毎度反省しても、なぜ数日すると忘れるかね。

冬の置き物

岩内の海洋深層水の取水場所の裏手にある、雪捨て場。

真冬は雪の山に変化していましたが、春になってどんどん雪融けが進むと、このように真っ黒となります。雪に付着していたごみ、ほこり、が「濃縮」されるのです。

この山がなくなるのは何日頃でしょうか。このペースでは、5月中旬でなくなると思います。

岩内にドライヴにこられたら、きれいな観光名所だけでなく、こんなところも見つけてみてください。

もっとも、この雪山は雪が降る地域では珍しいものではないでしょうが。私のお勧めは、ここの反対側のニセコの山々。晴れた日にはなかなかいいものです。

今度はニセコ連峰の雪がだんだん少なくなっていくのをお楽しみください。

たくましい生命力

駐車場のアスファルトから這い出てきた「つくし」。

会社は2日から5日まで休業。

駐車場は会社の車しかなく、職員の車はありません。

ふと、目をやると、アスファルトを押しのけて、つくしや他の雑草がにょきにょきと生えてきます。

毎年のことですが、この生命力はすごいですね。

私も見習わねば? でもな、人を押しのけてまで生きるのはどうも苦手で。

いや、こう考えよう。どんな障害があっても、頑張っていれば、芽が出るのさと。

道の駅 オスコイ!かもえない


昨日、自宅から27キロ離れた道の駅まで走りました。

? 自動車でなく、「走って?」。

この道の駅は2004年の台風18号で被害を受けて、近くの道路は寸断。併設されたダイビングの施設も全壊。

この4月に再オープンとなりました。

一八の商品もいくつか並んでいるので、様子見に行きました。

ずいぶん人がたくさん。駐車場も止める場所を探す車が何台も。

手提げ袋を持っている人はうちの商品を買ってくれただろうか?とついつい見てしまう。

いずれにせよ、たくさん人が入ってくれるといいなぁ。

あの付近の景色はすばらしいですよ。素晴らしい景色は写真で公開せず実際にあなたの目でご覧下さい。

ところで、走った後は?

別のところに車で行っていた妻と合流し、乗せてもらって温泉に入って帰ってきました。ご安心を。

岩内岳

山はまだ雪。

この写真は会社の事務所から見える岩内岳。1085m。

携帯のカメラのため、遠近感が実際とは違います。

下の方に白いルートが何本か。これはスキー場のコース。

いつもの年だと、こここの雪はなくなっているのに、今年はまだある。

降雪量は極端に多くなかったのに、3月、4月の雪解けのスピードが遅かったのです。

ニセコのスキー場もばっちりのようですから、連休中、かーちゃんと最後のスキーに行ってきましょうか。