月別アーカイブ: 2010年6月

健康診断

健康診断がありました。岩内海産商協同組合のとりまとめで、組合企業の従業員さん、経営者をまとめて診断してくれます。

毎年のことですが、血管が細くて採血するときに時間がかかる人がいます。取られる方も慣れたもので、あの人は下手だった、上手だったと、後からのコメント。今回は、すんなり行ったようなので、上手だったようです。

皆、一様に嫌がるのがバリウムを飲む胃の検査です。胸を撮影する機器と胃を撮影する機器を積んだバスに乗ると、まず簡単な説明。それから粉状のものを飲みます。これが胃を膨らませる薬のようで、要するに発泡剤でしょうか。次にころころと機械でゆすっているバリウムを持たされて、所定の場所で一気に飲み干します。それから、サンダーバード2号に乗るときのような体をひっくり返したりする台に寝ます。マイクで指示された通り、体を回転させたり、息を止めたり。

昨年は、この指示を出す先生は怖くって、「もっと早く!」「右向いて!右、そっちと反対!」怖い言葉なので、かえって焦ってしまいます。私だけでなく、皆同様だったようで。今年はやさしい先生でしたよ。人に動いてもらうときには、威圧的な言い方はかえって混乱させ、間違いの元になりますね。管理者諸君、心しましょう。

この健康診断でいろんなところにチェックが入って、後日結果が出ます。私は今のところ特に問題はないのですが、毎年再検査で病院に行くので休ませてくださいという人がいます。過去にはこの健康診断でガンを発見した人もいましたし、普通に生活しているのが不思議だと言われるくらい、血圧が高かった人もいます。従業員あっての会社です。従業員が健康な体で働いてくれるから美味しい商品が生まれます。バリウムはいやだけど、年に一度のことだから、我慢しましょ。

北海道産品取引商談会

札幌ロイトンで6月8日、9日と展示会がありました。

参加企業は皆、このような展示会に慣れていて、ディスプレイの作り方やpopなどを工夫しています。一八は「にしんのおかげ」のみを持って行きました。初日は専務一人で対応。二日目は妻に途中から手伝いに来てもらい、なんとか接客をこなすことができました。

北海道では大きな展示会ということで、お客様の中には、北海道のバイヤーだけでなく、本州から、遠くは鹿児島から来ていたお客様もいらっしゃいました。それだけ北海道の商品に魅力があるのでしょうか。

私の近くに出展している企業のみなさんは、積極的に新製品を開発し、売り込みに一生懸命です。お隣の企業の方ともいろいろお話させていただき、勉強になりました。

ずっと立ちっぱなし。でも、いろんな人とお話するとどんなことに興味があるのか、売れるためには何が必要かなどわかってきます。

20数年前、私は東京で100万以上するワープロの営業マンをしていたとき、晴海の展示会場で説明をしていた経験があります。今でも覚えているのですが、私が新人で初日、たくさんのお客様に説明したのに、名刺をいただいたのはたったの4枚。上司に「こんなことじゃだめだぞ」と言われて奮起。以後、いかに名刺をいただくかを自分なりに努力しました。職は違えど、名刺交換から商売は始まります。本日お会いしたお客様、同じ出展社として名刺交換いただいた方、お会いできてありがとうございます。

そして、今後ともよろしくお願いいたします。

にしん伝心 新発売

北海道産ニシンを使った珍味、「にしん伝心」が新発売です。

岩内の道の駅で販売を始めました。価格は300円。

味は岩内海洋深層水で下味を調えて、燻製風味仕立てにました。皮もむいてあり、2~3㎝ほどで切ってあるので、ちょっとつまんでそのまま食べられる。ビールのおつまみにも最高。お子様のおやつにもニシンの栄養をそのままとることができて、体にもいいのです。

試験製造している時は、お客様に出すと、決まって何度も何度も口に運び、結局は全部なくなってしまうほどの人気でした。役場の方たちも試作を持って帰っては、取り合いをして食べていたような。

面白いネーミングですね。資材屋さんの○○パックの○田さんの考案です。最初は??と思ったのですが、私がいつも岩内でこうしてニシンで商売ができるのは、先代たちのおかげだという言葉を聞いて、この「以心伝心」「にしんでんしん」と思いついたようです。これを見たうちの奥様、「人を付けると似心伝心(にしんでんしん)だね」と。なかなかいいこと言うじゃない。

しばらくは岩内限定での販売となります。岩内の道の駅にこられたら、ぜひお買い求めください。「にしん伝心」がほしいという顔をして道の駅のカウンターに行きましたら、愛想のよいスタッフが以心伝心のごとく、「1個300円です」と言うかもね。

千歳JAL国際マラソン

6月6日、千歳JAL国際マラソンがありました。私はフルに出場。年々参加者が増えているのは、この大会だけでなく、どこのマラソン大会でも同じようですね。今年は雨でなかったからいいものを、昨年、一昨年は雨だったので、受付会場の屋内は、移動するだけで牛歩戦術のようでした。

ハーフが最初のスタート。続いて、3k、3k親子、フル、10kの順番でスタート。写真は帰るときに撮ったものですが、なんと閑散としていることでしょう。スタートのあの人、人はどこへ?千歳の林道に消えているのです。スタート地点とゴール地点は離れているので、ゴール地点はまだまだ人が入ってきています。

林道を走るので、足にやさしい大会ですという触れ込みもあるようですが、甘いですよ。高低差があるので、フルは特に急降下の場所で関節を痛くしてしまうこともあります。事実、ハーフに参加の○野さん、練習はばっちりだったのに、この下りでひざを痛めてしまったようです。

今回も途中2回ほど、虫の大群に悩まされました。目に入りそうになったり、体中にへばりついたり、ほろいながらのラン。折り返しまでは上り。折り返してからは下り。上りでそこそこのタイムだったので、下りはペースアップと思いきや、予想以上の負担が足にかかっているので、思ったより速くは走れず。

車道を2回渡るときは、タイミングが悪ければ、待たされます。でも、必死に集団に追いつき、待たずに渡ること成功。おまけに、信号待ちしていた人たちをごぼう抜き。ラッキーでした。

最後の給水で少年が昨年同様手伝っていました。私はこの少年から取ることを決めています。少年にしてみると取ってくれるほうが嬉しいと思います。せっかく手伝ってくれているのですからね。取った瞬間「すげぇ!!」と喜んでいます。これを聞いたら、ファイト一発!で加速装置オンです。

毎度のことですが、沿道の応援のみなさん、ありがとうございます。林道を走っている間は、応援の人がいないので、34K付近の道路に出てからのみなさんの声はなんとうれしいか。ゴール地点での拍手は思わずぐっと来てしまいますね。給水やコース上のお手伝いのみなさんもありがとうございました。ゴールでお手伝いしていた若者たち、ありがとう。

昨年の同大会でふらふらでゴールした山○さん、ハーフ、みごと2時間切りおめでとう!○野さん、ひざを治して小樽でリベンジ待っています。私の記録は3時間21分。今のところ順調ですが、そろそろ故障に気をつけなければなりませんね。

まだまだ寒い

6月だというのに、事務所のストーブは朝、火が着きます。社長は寒がりなので、これくらいは何とか我慢してと思うのですが、逆らえません。工場の休憩室のストーブは先日分解掃除に出してしまいました。20℃を越えないので、たぶん寒いと感じるのでしょうが、なければないで、皆さんそれなりにやっていけるようです。

たんぽぽはつい先日まで黄色にあちらこちらで咲いていましたが、今日路肩を見ると、白い綿帽子の状態になっていました。

事務所に来るお客様の話題は、寒い話、農家が大変だという話。農家がよくないと、私達の商売にも影響があります。身欠にしんの販売先は、東北、北陸が中心です。農作物に影響があると、ご飯の消費が少なくなって、身欠が売れなくなります。

「風が吹くと桶屋がもうかる」の反対のような話ですが、四季折々の本来の季節感がないと、品物は動きが悪くなってしまいますね。

話は飛びますが、白いあつあつご飯には、「にしんのおかげ」「めんこちゃん」がお勧めです。

釣たらこ

一八の商品に「釣たらこ」という看板商品があります。たらこの状態で海出泳いでいるのを釣るのか?なんて質問は冗談ですよね。あの赤い唇状態が、海の中で泳いでいるなんて飲んだときの魚(肴)にしてください。

たらこはどなんな魚から作られるの? 標準和名はスケトウダラです。 岩内では、「スケソ」と読んでいます。ちなみに、ロシアでは、「メンタイ」韓国では、「ミンタイ」と呼ばれています。

一八のホームページ上にも書いていますが、岩内では昔は100を越える釣り船がありましたが、今はたったの5隻しかいません。岩内のスケソだけでは量が足りず、桧山地方から生の卵だけを買って、それを漬け込んでいるのが現状です。もちろん、はえ縄漁で漁獲したもの限定です。

漬け込んだ後、個質をすばやく判断し、1等子、2等子などに選別されます。この選別が熟練を必要とします。

一八では、着色料を使用しない無着色たらこの製造も行っています。無着色のほうが値段が高いのはなぜ?と思いますね。着色するのは理由があります。、原卵の状態では、それぞれ違った色をしているのですが、赤く染めることによって、均一に見えます。人間でも同じですよね。モデルのような白い肌の人もいれば、真っ黒い肌の人もいます。それらをランダムに並べるよりは、同じ色の人を並べるほうがきれいに見えますね。

ですから、原卵の時点で、選別をする手間がかかります。その上、無着色にしても大丈夫な原卵の色だけを選ぶので、コストがかかるというわけです。

ということで、今年のお中元は、一八の無着色「釣たらこ」を使っていただけませんか?数年後にはなくなってしまうかも知れない商品です。

テレビ取材

今年2月と4月に、NHKのテレビ取材を受けました。そのうちの一件は北海道限定版ですが、長寿番組の「北海道中ひざくりげ」。ご覧になった方も多いかと思います。30分番組で、若い池田アナウンサーが岩内町に来て、岩内で働くおばちゃんたちにスポットを当てて取材をするといった流れでした。

今回の取材は、最初に製作番組のディレクターが、役場の企画産業課に問い合わせ、そこから紹介されたところに取材の申し込みをするというものです。岩内町の加工屋さんは取材が嫌いです。もちろん私もイヤです。なぜって、一度カメラが入るとほとんど私は仕事が出来なくなってしまいます。取材陣はいつもどおりの仕事をして下さいというものの、いろんなところに気をつけなくてはならないし、カメラで撮って欲しくないところもあるので、監視もしなくてはいけない。とにかく大変なのです。

さて、Yディレクターは2月にスケトウダラの漁からたらこが出来るまでの番組を作りたいと言ってきました。現在のスケソのシーズンは11月から1月。たらこの製造もしていないよ。と断ると、困った顔。とりあえず、工場を見ていくと、後日岩内で働くおばちゃんたちを取り上げたいと。

工場で働く女工さんたちは良く働きます。口は悪い人はいるけれど、悪い人間はいません。そして、生きることに一生懸命です。昔から岩内を支えているのは、この人たちだよといったのが、Yディレクターに通じたのかわかりませんが、女工さんたちの人間性、一生懸命さを上手に表現してくれた番組になりました。

日本一の生産量と日本一の品質の岩内の身欠きにしんも、とても美味しそうに撮ってくれました。久しぶりにいい番組を作ってくれたなと思いました。一週間も岩内に取材陣ははりつき、タツカマを作っている方、釣縄を作っている漁師の奥さんの取材とともに、番組作りをしてくれました。

ご覧になりたい方は、一八で身欠にしんを購入してください。そして、録画したDVDを貸してと一言言ってください。私も商人ですので、あしからず。

これを読んでいるどこかのディレクターさん、だからと言って私は取材はお受けいたしません。経費節減のために、このようなホームページを読んだだけで、岩内をわかった気にならず、ご自信の足で取材をして下さいね。

役場のMさん、Tさん。取材の話を私にすぐに振るのは勘弁してください。税金減額してくれるなら、考えます。

6月です ランニングの風景

仕事を終えてからのランニングは6時を回ってから。一回りして帰ってくるのは7時30分を過ぎています。最初は明るい青空も、だんだんと紺色に変わっていきます。家に帰る頃は真っ暗のちょっと手前。日が長くなってきていますね。

ランラングコースにある田んぼは苗を植え終えたところが半分。残りの半分はまだです。山は残雪がいろいろな模様を浮き出し、各地で動物に見えるなどといった話題が出るのがこの季節の特徴でしょう。一応、北のお魚大使としては、その残雪が何かの魚に見えないかなと無理やり想像のですが、なかなか難しい。しいて言えばチセヌプリの残雪はタツノオトシゴかなぁ?なんて。

日曜日の投稿でパノラマラインがまだ開通していないと書きましたが、昨日から開通したようです。6月になってようやくですから、待ちわびた人も多いことでしょう。でも、交通事情は、私の言葉は信用しないで、ちゃんとしたところから情報をとった上で行動してくださいね。

山の方を走っていると、カッコウの声が響いて聞こえます。その他にも変わった鳥の声が聞こえますが、「北の鳥大使」ではないので、わかりません。(そんなのないです)。日が沈むとまだまだ肌寒いのですが、虫が少し出てきたり、雑草がめきめき生えたり、着実に夏に向かって生きている生命を感じます。

コースの最後は第一中学校の上のほうから海を見ながら下りてくるのですが、今日は残念ながら日没の夕日は見ることが出来ませんでした。でも、これからの季節はこの海に沈む夕日と漁火を見ることができるのが、楽しみでもあります。

こんな風景は、学生時代は当たり前のように見えて、何も思わなかったのです。しかし、10年ほどの都会暮らしの後に見たこの風景は素直にきれいだと感じます。そして、目の前で見ることが出来るありがたさを感じています。

でも、はぁはぁと言いながら一人で走ってくる人がいたら、私は不審者と思われる存在なのでしょうか? 

刀掛岩

義経と弁慶にまつわるお話は、ご存知でしょうか?

岩内の西に位置する雷電海岸。ここにご覧のような奇岩である刀掛岩があります。

義経と弁慶が、平家との戦いで北海道まで逃れ、この刀掛岩まで来て安堵して刀を置いたとの昔話。ここで、アイヌの女性と義経は中睦まじくなり、ひっそりと暮らした。いや、ジンギスカンとなって大陸へ。など、いろんな噂やロマンをかきたてるドラマが、一人歩きしたような。

どうも、私はこの手の歴史に疎いもので、今の話が正確かどうか、義経伝説の研究をされている方が読まれたら、ご立腹されるかもです。

31日に隣町まで所用で雷電海岸を通って行きました。しばらくこの道は来ていなかったのですが、天気がよく、久しぶりに見る景色にうっとりしました。

昔、よく本州から取引先のお客様が来ると、現社長は雷電海岸の方へ車で案内し、この義経伝説を延々とお客様にお話しておりました。私が小学生の頃でしょうか、車に乗るのが好きだったので、よくお客様を乗せる車に乗ってついて行きました。

お客様はそれを聞いて楽しかったかどうかわかりませんが、私は「また始まったぞ」という感覚で聞いておりました。いつしか、社長の義経伝説は、私の頭の中にインプットされました。

今はその雷電海岸の温泉街は寂れてしまいました。でも、風景はよく、この海岸に落ちる夕日を見ながら義経伝説を思い、男女の仲がいい雰囲気に・・・・ 後はご想像にお任せを~。

ちなみに、お客様を連れて車の運転をしていたのは、社長夫人。現社長は車の免許を持っていないのです。昔懐かしい40年前の一コマです。