日別アーカイブ: 2010年7月6日

ウニ

 『うに』の季節がやってきました。北海道で獲れるウニは、エゾバフンウニとキタムラサキウニの2種類が主です。岩内地方では、ちょうど夏の季節が漁獲期。資源保護のために、地方によってそれぞれ禁漁期があります。

 身の白と赤で区別され、一般的に出回っているのが、白のほうで、キタムラサキウニ。とげが長く、体色が深紫色。それに対して赤い身がエゾバフンウニ。馬糞のような形からこの名がついたのでしょうね。昔はこのエゾバフンウニのほうが多かったのですが、今ではめっきり少なくなってしまいました。その理由は「磯やけ」によるものだと思います。

 まだ漁が始まったばかりなので、セリにかかる数量は少ないですが、これからが楽しみですね。岩内のセリ場には、写真のように、ファミリーレストランのサラダバーのようなショーケースがあり、その中にウニの折が入っています。このケースの中には、海洋深層水が循環しており、それが冷気を運んでケースの中は低温になっています。なかなかいいシステムですね。

 エゾバフンウニは私たちの子供の頃は、『ガンゼ』と呼ぶ人が多かったです。くれぐれも、このウニを一般の人が海で取って食べるのは「密漁」となり、見つかると逮捕されます。見つからなければいいというものでもなく、密漁したものを買ったりしてもダメです。監視船や監視車両が昼夜巡回していますので、ちょっとくらいという邪な心は持たないでください。

 漁師さんたちが苦労して獲ってきたものを、浜の奥さんたちがひと殻ずつ割って取り出したウニを、ありがたく頂きましょう。冷凍ができないだけに、やはりウニは地元で食べるのが一番です。