31日朝、ようやく水道が復旧しました。しかし、水質がにごっています。役場の話では、水道管の錆などが出てくるためと言っていました。お昼頃までは貯水池に水が溜まるまで、出しっぱなしにしないで下さいと。お昼を過ぎたら出しっぱなしにして、透明になるのを待って使ってくださいと。
指示されたように、水道水は今日も使わずに仕事をしました。私達の仕事は、言うなれば「水商売」のため、水がなくてはならないのです。しかし、使えない水では話にならず、水質にもとても気を使います。にごった水道水にもしも錆が入っていたら、鉄分が多いということ。鉄分が多い水で数の子を処理してしまったら、渇変(かっぺん)と呼ばれる変色が起きてしまいます。お正月用の黄色い色がオレンジ色になってしまいます。
そんなわけで、今日は常に水質検査をしながら仕事を進めました。次亜塩素や鉄分の残留検査などは試薬を使って出来ますが、一番の検査器具は私の舌です。いわゆる「ベロメーター」。水産関係の仕事の方なら、水温も手を突っ込んだだけで温度を言い当てることが出来る人はいると思います。
夕方の防災無線では、まだ白くにごって見えるのは、空気が混じっているためで、しばらくすると透明になりますと。これにて、一応断水は落着きましたが、やはりあって当然のものがなくなると、改めてその当然があることの幸せを痛感しますね。私達の健康も同じですよね。