13日、市場は定置網漁の秋サケが水揚げされていました。船体にびっしり詰まった秋サケがクレーンで何度も引き上げられています。タンクに上げられたサケは、市場の中でオス、メス、キズ、等に手作業で仕分けされていきます。
岩内で今漁獲されるのは、標準和名「サケ」。呼び名は「シロサケ」「秋サケ」の他、「アキアジ」と呼ばれます。このアキアジという呼び名はいいですね。秋の味。そんなビールもありましたっけ。成熟して、体に縦の筋ができてくると(婚姻色)、ブナと呼ばれ、それぞれその度合いから、Aブナ、Bブナ、Cブナと分けられ価格に差が出ます。さらに、産卵後の状態はホッチャレと呼ばれ、食べても美味しくありません。
と、サケの好きな方なら当たり前のことを書いてしまいましたが、このように呼び名だけでもたくさんの種類があるのは、魚食文化の典型と言えるでしょう。アイヌ語でサケの総称をカムイチップ(神の魚)と呼びます。
今日は豊漁でしたが、これがどこまで続くかは、わかりません。放流したサケの稚魚が戻ってくる確率は5%もあるかどうかです。長旅をして立派な姿になったサケを、みなさんはどんな料理で召し上がりますか?