月別アーカイブ: 2010年10月

道の駅いわないの顔出しパネル

 秋の行楽シーズンもあと少しですね。そろそろ雪のたよりが聞こえそうですが、岩内町のど真ん中に位置する道の駅の前には、写真のような顔出しパネルがあります。

 

 たらこと数の子の顔に皆さまなってみませんか? てっきりたら丸とべに子の顔をくりぬいていると思いましたが、違ったのですね。

 たら丸通の方なら、ピン助がいることもご存じでしょう。地元では、小さなスケトウダラのことをピンと呼びます。ピンのスケトウダラで、ピン助です。

 さらに、この絵には「ニシンが八兵衛」というキャラがいるんですね。なかなかいいネーミングですよね。2×4=8とニシンを掛け合わせた言葉で、なるほどと思いました。名付け親は誰かはごめんなさい、存じ上げません。

 道の駅いわない に来られた時に、案内所の女性スタッフに聞いてみると、そのへんの詳しいお話を聞けるかもよ。今度の日曜日は、この謎解きに岩内ですね。お待ち申し上げております。

数の子の規格(個質編)

 先週の数の子の規格(大きさ編)に続きまして、今週は個質編をお話させていただきます。

 一口に数の子と言っても、大きさがいろいろあることはわかっていただいたと思います。では、卵の状態によっていろんな呼び名があるのをご存じでしょうか。

 写真の一番上から、変形卵、マガイ、ダルマ、フリコ、というものがあり、それぞれ固さなどの違いから食感が違うので、いろいろな用途に使い分けされます。それぞれの価格も違ってくるのです。この写真は、個質の違いのわかりやすいものですが、このほかにも若子、モロ子など細分化すると、さらにあります。

 簡単に言えば、卵の成熟度の違いです。最初は未熟卵で、若子に相当します。それから成熟卵になるにつれ、マガイ、モロコと変化し、排卵の段階になると、ダルマ、フリコと変化していきます。

 大きさは機械による選別が可能ですが、この個質に関しては、女工さんの目と手にかかっています。マガイと成子の違いを迷わず一瞬で見極めることができたら一人前です。

 一言でいえば、「ニシンの卵」なのですが、こんなに種類があって、それぞれの呼び名があるというのは、数の子くらいではないでしょうか?それだけ日本の食文化に大きな影響のある食材だと思います。

小樽商科大学公開講座

 毎年、この忙しい時期に小樽商科大学公開講座というものを、岩内町大学公開講座等実行委員会なる組織が開いてくださいます。今回のテーマは、「水産生物資源の減少と環境」。講師は小樽商科大学教授の八木宏樹さんです。

 チラシを読む限り、最近の水産資源の減少や資源の変化などを取り上げ、岩内湾で何が起こっているのかなどをお話いただけるようです。

 10月26日火曜日、午後6時から。岩内町文化センター会議室。受講料無料。

 北のお魚大使としては、是非とも聞かなくてはならない内容です。しかし、この日は札幌に出張の日。帰ってくるのが間に合えばいいのですが。

 水産資源の減少については、ただ昔に比べて少なくなった、磯焼けのせいだ、など言うだけではなく、具体的な行動で将来にわたって資源がなくならないよう、努力をしなければいけません。決して目先だけの利害にとらわれずに、今私たちが後世に残すことができるように、どんなことをすれば良いのでしょう? 講座を聞いてみなさん、勉強いたしましたょう。 ほんの1時間半ほどです。 聞きに来てね。

年末商戦にむけて

 年末商材の生産がフルの状態で進んでいます。女工さんも毎日一生懸命に頑張ってくれています。

 休憩室に栄養ドリンクを発見。みんなこんなドリンクを飲んで仕事をしてくれているのです。だんだんと寒くなってきて、水仕事もつらくなっていることでしょう。でも、弱音は聞こえません。

 岩内の女性は、よく働きますよ。言葉はいわゆる「浜言葉」で、初めて聞くと、何でこんなに怒っているの?と思うかもしれませんが、本人は普通の言葉のつもり。慣れてくると、決して嫌味で言っていないことがわかります。

 日中は工場で仕事して、家に帰れば、炊事洗濯掃除とがんばっているのですから、私は絶対に弱音を言えません。今週も元気よく行くぞー!

2010年岩内町民ロードレース

 10月11日体育の日。町民ロードレースというものがありました。3.3km。今年、男子41歳から50歳までの部でエントリーしたのは、私だけです。

 小学生から中学生までは、学年単位。高校生はひとくくり。大人は10歳単位の部門分け。中学男子から大人まで、3.3kmを全員で走ります。息子が中一なので、どれくらいの差があるかが楽しみでもありました。

 スタートダッシュは学生たちはものすごい!若さっていいなぁとつくづく感じました。でも、500mもするとすぐにペースは落ち着き、本当に速い子はさっさと見えなくなりましたが、私にあっという間に抜かされてしまう子もたくさん。たぶん、この白髪頭のおっさん、なかなかやるなと思ったことでしょう。でも、あと数年すれば、その子供たちは私なんて相手にもならない進歩を遂げることでしょう。楽しみですね。

 表彰台に登ったのは、学生時代を含めて、初めてのことです。でも、両脇にだれもいなくて、ちょっとさびしいですね。タイムは12分03秒。どんなに遅くても参加すれば、金メダルです。中学生、高校生を含めて全体の6位でした。子供たちの成長がとても楽しみです。来年は、このおじさんに負けるなよ。

落葉キノコをいただきました

 毎年、この季節にご近所のK奥様が落葉キノコを届けてくださいます。お味噌汁に落葉キノコと大根おろしを入れ、これ最高でございます。

 今年は猛暑の影響で、キノコが不作だとは聞いていますが、キノコ採りをしない私にとっては、ちょっとその具体的事情がわかりません。そんな少ないものをわざわざ届けてくださる気持ちがありがたいですね。

 山菜取りの名手は、自分のエリアを決して教えないらしいですね。それぞれ苦労して見つけたからでしょう。私だって、いろんな商品のレシピを簡単に教えたりはしません。ただ、業界にとって大切だと判断したものは、お教えいたします。なんてえらそうなことを書いてしまいました。教わるのは私の方です。皆さま、今後ともいろいろとご指導願います。

 年によって、豊漁、不漁、豊作、不作とありますが、それでも四季折々の食べ物を「旬」の状態でいただけるのは、ありがたいです。美味しいものを美味しい時に。そんな食べ物の四季を感じられる日本はいいですね。異常気象でそれが狂わなければいいのですが・・・

岩内町の秋の夕日

 秋の気配が、あちらこちらで感じられるようになってきましたね。みなさんは秋を感じる一番の風景はどんなでしょう?

 私は夕暮れ時の青い空が深い色に変わっていく様が秋を感じさせます。この仕事をしていると、冬にむけて、どんどん忙しくなってきます。同時に精神的な疲れも増してくるので、秋の夕日を見ると、少し物悲しく、ちょっとブルーな気持ちになったりします。

 でも、元気よく頑張らなくっちゃね。見方を変えれば、とても綺麗ですよね。毎日違う雲とお日様がいろんな演出をして、秋の空を楽しませてくれるのですから、どんなに忙しくても、ちょっと上を見てみましょう。当たり前に写る景色も、実は素晴らしい景色です。そんな素晴らしい景色を毎日見ることができるのですから、感謝しなければなりませんね。

 都会のみなさま、こんな田舎ですが、ゆっくり歩くといろんなものが発見できますよ。今度の週末に岩内までいかがでしょう?

「のりゆきのトークDE北海道」で『にしんのおかげ』が紹介されました

 13日、UHB北海道文化放送の午前の番組、のりゆきのトークDE北海道という番組で、にしんのおかげが紹介されました。番組テーマは、「スプーン一杯で料理が生まれ変わる!調味料DE料理美人!」

 北海道のちょっと変わった調味料を紹介したもので、「にしんのおかげ」を含め、4品をご紹介していただきました。商品の紹介と、キッチンサポーター青山則靖さんが、その場でそれら調味料を使ったお料理を披露してくれました。

 にしんのおかげを使ったお料理は、ジャガイモのグラタン。青山さんは、手際良くあっという間に作ってしまうのがいいですね。番組内でもおっしゃっていましたが、同じ発酵食品なので、チーズにはよく合いますよと。やっぱりね!そうなんですよ。うれしいではありませんか。

 番組が終わった後に、ディレクターのSさんからお礼のお電話がありました。この方、根性が入った方で、取材の申込をされてきたとき、私はいろんな理由から今はカメラを工場に入れられないことを申し上げました。あきらめると思いしや、ホームページの写真を使って紹介だけさせてくれと引きさがりません。私を口説いた言葉に、「アミノ酸等を使ったごまかした美味しさではない、調味料だというのが魅力です」と。ちゃんと、「にしんのおかげ」を買って食べた上での言葉を私は信じました。

 一八の紹介が番組内であると同時に、フリーダイヤルは連続して鳴りっぱなし。事務所も活気づきました。Sディレクターをはじめ、関係された皆さま、ありがとうございました。

写真で、我が家のテレビはアナログだとバレますね。

数の子の規格 (大きさ編)

 日本人特有の商品価値というものに、規格があります。野菜や果物の箱等を見ると、そこにはLとかSとかついていますね。それと同様に水産物についても同じような規格が存在します。

 ソフト身欠にしんでも、1kgで10枚入りとか、12枚入りなどなど。では、数の子はというと、めちゃくちゃ種類が多くて一回では説明しきれませんので、何回かに分けて説明させていただきます。

 写真のように、大きさがかなり違いがありますね。グラム数で分けられており、『5特大、4特大、3特大、特特大、特大、大、中、小、小小』となります。写真の一番大きな物は、5特サイズで80g以上あります。真ん中は、特特サイズで、50gくらい。一番小さいのが中サイズで15gくらいのものです。

 同じ海域で獲れたニシンであっても、こんなに大きさの違いがあるんですね。数の子メーカーは、このサイズによっていろんな形態の作り方を要求されます。ひとつの化粧ケースに大小ごちゃ混ぜですと、見栄えが悪く売れないのです。数の子は食べるだけでなく、見せることも重要なことなのです。これもまた日本の食文化です。時代に合わないと言ってしまえばそれまでですが・・・・

NHKでは、たら丸くんも活躍

 前日のブログに書きましたNHKの“旅はBS!”ぶっつけ本番 生中継 夢の“まるごと体感!”北海道ツアー の番組では、岩内のマスコットキャラクター、たら丸君が大活躍。全国ゆるキャラ選手権で、2年連続準優勝に輝いた実績から、北海道ナンバーワンのご当地キャラクターでしょう。

 テレビ父さんのキャラクターも有名ですが、なんといっても、かわいらしさとはかけ離れたキャラが人気の秘密!?番組内でも、私が見る限りポジションが実にいい。カメラ目線等は、芸能人並と言ってもいいでしょう。数あるご当地マスコットの中では、やはりダントツのTV出演経験がものを言っておりました。

 たら丸君は本来、岩内町特産の釣たらこをアピールするために作られたものです。中に入っているのは誰?とか、どうしたら貸してくれるの?なんて夢のないお話はしないでくださいね。彼も立派な岩内人いえ、岩内魚なのです。

 イベントのあるたびに引っ張りだこ、いえ、ひっぱりたら、のため疲れる時もあるようですが、岩内のために日夜泳ぎ回っています。今度はどこに出没するのでしょうか?会ったら、元気よく声をかけて上げてくださいね。みなさんの声が元気の元のようですよ。