月別アーカイブ: 2010年11月

勤続表彰

 先日、商工会議所から勤続表彰の賞状と記念品が届き、朝礼で表彰をさせていただきました。商工会議所からとは言っても、記念品そのほかの経費はすべて会社もちです。

 勤続年数は5年単位での表彰となります。弊社の従業員は女工さんを含めて28人。そのうち今年は5年勤続表彰が2名と10年表彰が1名。すでに30年を超えている人も何人かいます。これって、すごいことですよね。ひとつの仕事に何年も従事し、会社のため、岩内町のためになっているのです。

 いまどき賞状よりも「お金」をくれというのが本音でしょうが、勘弁してください。ちょっといやなことがあってすぐ辞める人もいます。会社のやり方が悪くて頭に来て辞めたいと思ったこともあるでしょう。でも、我慢して乗り越えて頑張ってくれたことは、本当に感謝いたします。

 そして、毎年言わせていただくのが、健康な体があって働くことができるのです。健康管理と定期的な検診は欠かさないでください。そしてこれからも元気で一八を支えてください。勤続表彰おめでとうございます。

フロントガラスに花が咲きました

 なんでガラスに花が咲く?と不思議に感じる方は温かい国の方ですね。寒い地方の方なら、ガラスに花が咲く現象はいやでも目にしていると思います。写真は、弊社の軽トラックのフロントガラスです。

 ガラスの表面に付いた水分が凍り、氷の結晶がまるで花のように見えることから、花が咲くという表現をしましたが、正しいかどうかはわかりません。

 18日の朝は、とてもいい天気。いわゆる放射冷却の状態で、昨夜の雨の湿気がこのような状態になったと思われます。お日様が出て、しばらくするともうこの花は融けてなくなってしまっていましたが、なんとも不思議。

 最近の家は窓が二重ガラスになっているので、あまり見なくなったという人もいるかもしれません。弊社の事務所は昔ながらの木造、昔ながらの二重窓のため、こんな現象は毎度のこと。

 さてさて、どんなに急いでいても、車のフロントガラスの氷を削り落してからでないと、運転をしてはいけません。視界が悪いと非常に危ないので、みなさんもお気を付けください。

 

2年前、高橋道知事と

 2008年11月17日。2年前のことです。北海道知事とまちかど対話というもので、お話をさせていただきました。いろんな自治体を回り、そこでいろんなことに取り組んでいる人とお話すると言うものですが、岩内町にこられた時は、私を含めて4名が参加。他に、後志支庁長、道議会議員、町長など。

 私は、「にしんのおかげ」がまだ商品化になる前の試作のレベル。その取り組みをしゃべったはずが、何をしゃべったかあまり覚えていません。知事のホームページには、その内容が記載されていますが、読み返すと、これじゃ、文章になってないよなと反省してしまいます。要するに、緊張して上がっていたのです。情けない。

 対談に入る前にいわない高原ホテルで用意された昼食を食べました。これがすごかった。ホテル側は予算関係なしにおいしいものをたくさん。たぶん、道から出る金額はわずかだと思うので、赤字の大サービス。ところが、食べながらおしゃべりすると、どうしても魚の話になる。すると、岩内町長は話を私に振るのです。私が解説する時は、礼儀正しく箸を置いて。話終わってアワビのお刺身を食べようとすると、また私に・・・(繰り返し)、他の人たちはどんどんおいしそうに完食。

 私のお膳はほとんど食べられずに下げられ、後で持って帰ることができると思ったら消えていました。オー!アワビの刺身!白子の天ぷら!帰りの車では、私のお腹はグーとなっていました。やはり食べ物の恨みは恐ろしいというだけあって、その記憶だけははっきりしています。

雪が降りました

 16日の朝、外に出ると真っ白な状態でした。車にも雪が積もっていて、窓の雪を落としてから乗り込みます。朝は一秒でも早く会社に行かなくてはという気持ちがあるので、ちょっと面倒だと思います。

 子供の頃、曇りガラスごしに窓が白く写っていると、もしかして雪かな?とときめくような気持ちで外を見たものです。初雪の知らせはあんなにワクワクしていたのに、今はどうでしょう。車についた雪を落とすのが面倒だ、除雪をしなくてはならないなど、現実的な言葉ばかり。

 忙しい、忙しいとあくせく走りまわり、こんな風情がある雪をも楽しむ余裕がなくなっていることが、ふと我に帰るとむなしくなります。おっとと、ちょっとブルーな発言になってしまいました。

 自然は確かに厳しいけれど、いろんな表情を見せてくれます。厳しいからこそ、お日様がちょっとだけ顔を出した時の安ど感。これを忘れてはいけませんね。商売も同じ。お客様からのお褒めの言葉を求め、厳しき時代を進みましょう。

 朝の会社のご近所です。

数の子の保存温度

 数の子の保存は何℃が適切なのか?ここで問題なのは、数の子と言っても、「塩数の子」か「味付数の子」かによって保存温度帯が変わります。塩数の子の場合は10℃以下-15℃以上。味付数の子は、0℃以下-25℃以上。

 たとえとして、ニワトリの生卵を凍結させて、解凍すると、元の状態には戻りませんね。塩数の子の場合これと一緒で、凍結することによって卵の粒子が膨らんで破裂してしまいます。解凍すると、食感が変化し、柔らかくなってしまいます。

 一方、味付数の子は調味をしみ込ませることで、卵の破裂を防ぐので、-25℃に保管しても大丈夫なのです。いくら、たらこも-25℃なのに、塩数の子だけ-15℃というのは、面倒ですね。でも美味しく召し上がっていただくために気を付けていただきたいことです。

 ただ、一般のお客様は、あまり深く考えず、年末にお買い求めになられたり、お歳暮としていただいた場合は、冷蔵もしくはチルドの状態で保存してください。味付数の子は冷凍庫です。商品によって保存方法が記載されていますので、注意してご覧ください。

 昔はこういうことを売り場でしっかり伝える人がいたのですが、残念ながら今は伝える人が少なくなってきています。これもメーカーがちゃんと伝えないからだと言われてしまえば、それまでなのですが。

写真は、一八のホームページからです。お買い求めはこちらから。

スケソのみりん干

 みりん干しと聞くと、普通の方はスーパーでサバなどの醤油みりんペースの漬け魚を想像されると思います。最後に白ゴマがちょっとふりかかっているやつですね。

 しかし、岩内でみりん干しと言うと、間違いなくスケトウダラの醤油と砂糖ペースの味がたっぷりしみ込んだ乾燥珍味を言います。みりんは入っているのですが、比率は醤油に比べると少ないのです。食べ方は、さっと火に炙って縦の繊維に沿って刻んで食べる。お酒のおつまみにぴったり。甘口なので、お子さんのおやつにも。炙らずそのままでも食べられます。

 このみりん干、実は佐渡から渡ってきたものでして、弊社創業者も佐渡の出身ということもあり、スケトウダラの親の身を有効活用した成功例です。消費地は地元だけでなく、佐渡、新潟などでも岩内産のものが食べられています。佐渡では「さくら干」と言われているような。 

 昔は屋外に納屋という木の細い丸太を組み合わせてできた干場を作って干し、下請け企業も使って何十トンも作っていたものです。今では衛生問題から考えられないのですが、機械で干すよりもおいしかったはずです。私の同級生は下宿をしていたとき、夜にこっそりお世話になったこともあると。今だったら血相変えて「ドロボー!」と怒鳴るでしょうが、昔はおおらかな時代だったのでしょうね。

 お求めは一八のホームページで。

マラソンにはまったY氏

 一週間に一度のマラソンのお話です。

 先日、今年の札幌マラソンに初参加したY氏とお話する機会がありました。友人と飲んだ勢いで「札幌マラソンに出る!」と言ってしまったのが、今年の2月。走る練習を始めたのは、7月からなので、3カ月の練習で、見事にハーフを2時間で走り切りました。

 その間、メールで1か月に1度のランニング通信添削。練習はどれくらいすればいいのか、どのような練習をすればいいのかを具体的にアドバイスさせてもらいました。私がアドバイス?とてもおこがましいのですが、少なくとも経験だけは積んでいるので、その経験談をお話する程度ですがね。

 結果は、余力があるゴールだったので、本人も次回の挑戦に向け、気持ちが前向きになっているようです。楽しんで走れればいいとよく言いますが、でもほとんどの人は記録を意識しますよね。私も例外ではないですが、この年齢になっても挑戦したい、そしてそれをクリアーした時の達成感は、若かりし頃のそれと比べると、はるかに大きなものではないかと思います。

 俗に言う「マラソンにはまった」Y氏。昨年までは記録を言っても何それ?状態が、昨日の会話では「すごい記録」と心をこめて言ってます。たぶん、身をもってマラソンの数字というものがわかったと思います。私が一番うれしいのは、タバコをやめてくれたことですね。家族も喜んでくれているようです。体調も良くなったとのことですから、ちょっとはお役にたてられたかな?

 でもね、どんどんハマってしまったら、今度は奥様の頭から角が生えてきますので、お気をつけあそばせ~。

 写真は札幌マラソンのこの6年間の私の記録証。Y氏はカバンの中に、今年の記録証と完走者が掲載されている新聞を常に持ち歩いているそうです。ひぇ~!

第24回 ビジネスEXPO

 11月11日、12日、アクセスサッポロで、ビジネスエキスポがありました。

 どのようなイベントでしょうか?と聞かれたら、いろいろな企業の新しい商品、技術の紹介をする場です。食品もあれば、エコに関する工業技術もあり、大学の研究発表もあります。

 私は岩内町の深層水をアピールするブースに入り、「にしんのおかげ」と「にしん伝心」の説明をさせていただきました。立ち寄ってくださるお客様は、通常の食品だけの展示会とは違い、深層水に興味をもたれ、その中でどんな商品がどのように使われているかを探る方が多くいらっしゃるように感じられました。

 関東では、展示会会場はビッグサイトや幕張が有名ですが、あまりに大きすぎて、見るのが大変です。でも、アクセスサッポロの会場は、ちょうどよい規模の広さです。説明員のみなさんは2日目の午後ともなると、お疲れの表情が増えてきます。私ですか?マラソンで鍛えた足で・・・と言いたいところですが、年々厳しくなっています。でも、会場ではやさしい笑顔よ。

 

昭和39年の広報 1面すけそ漁

 またしても、昔のネタでございます。昭和39年12月号の岩内町広報です。その1ページ目にスケソ漁の出漁準備をする写真が載っています。

 通称縄(なわ)と呼ばれるこのザルは、釣り糸とエサのついた針が一枚のザルに芸術的な並びをなしています。上手に説明できませんが、この仕掛けは、浜の母さんたちがコツコツと日中作って出来たものです。

 読んでいると、昔の岩内のスケソ漁のすごさを感じます。たくさん書きたいことがありすぎますので、今回は広報に書いてある文章をそのまま記載してやめます。

「くらやみのなか カケ声も勇ましく出漁準備」

 全町民の大きな期待をになつたすけそ漁がさる十一月十一日午前六時、いっせいにスタートしました 岩壁に集結していた出漁船の六十一隻が、エンジンの音も高々と朝日を背にうけ、勇躍沖の漁場へとかけはせました。(中略)

 雷電沖の漁場では、はえなわをおろす船、たぐりあげる船、漁場は戦場のようなけはいが満ち、ほとんどの船のナワには切れ間がなくすけそがかかって、一同「このぶんなら好漁」と船上はわきかえりました。

 

 今から46年前のことです。

 

塩数の子についているシール

 塩数の子を買うと、化粧ケースに丸い金のシールが貼ってあるのを見たことはございませんか?(写真左上) 私たちは「証紙」と呼んでいます。

  製造段階で殺菌に使う過酸化水素を、0.2ppm以下にすることが義務づけられています。検体を調べてもらい、基準値以下になっていると、いわゆる「合格」で、この証紙を張ることができます。

 北海道水産物加工協同組合連合会(通称:加工連)でそのシステムは管理され、北海道のその組合に所属する我々は、しっかりと安全安心な食べ物として出荷しています。

 ちょっとお堅い話になりましたが、化粧ケースにこのシールが貼ってある北海道で作られた「塩数の子」をよろしくお願いいたします。いえいえ、一八の塩数の子をよろしくお願いいたします。