月別アーカイブ: 2010年11月

街灯のデザイン

 岩宇地方(岩内町、共和町、泊村、神恵内村)に配布される、波稲という広報紙の今月号に面白い記事がありました。

 4町村の街灯のデザインを紹介していました。こちらをドライヴされた方で、気がついた方もいると思います。この岩宇地方だけでなく、各地を回ってみると、その土地の名産品や、名物のものをデザインに取り入れている街灯がありますね。

 岩内町は2種類がありまして、写真の上の方は、フェリー埠頭にあります。下のほうは、街の商店街にありますので、探してみてください。残念ながら、フェリー埠頭はターミナルが廃止になり、今は使われず。街灯も明かりが灯っているかもわかりません。ちょっとかわいそうですね。明るい時に探してみてください。

 共和町はかかし。泊村は昔漁で使っていたガラスの浮き。神恵内村はキャラクターのドラゴン太。それぞれの個性で明かりを灯してくれています。こちらの方へ来られたら、こんなところにも目を向けていただくと、旅も楽しくなると思います。

岩内岳の薄化粧

 11月に入り、岩内の平地では雪はまだ降っていません。雨は降っているのですが、低く垂れこめた雲が上空へと上がっていくと、ニセコの山々が姿を変えて現れます。写真のように、山の上部は雪化粧となっています。

 この景色も数日もたず、白の部分が薄くなったり、濃くなったり。まるで女性の化粧のようで、雪が降った後の「薄化粧」という言葉はとても素晴らしい表現だと思います。

 それにしても、雪が降るのは遅くなっていますね。降った雪が解けずに残る雪を、「根雪」と言います。私が子供の頃は12月中旬にはすでに根雪になっていたのに、近年ではお正月を過ぎてからようやくなる年が続いています。

 子供の頃は雪が降ると、ワクワクしたものです。スキーにいつ行こうかと友人だちと話をしていた頃を思い出します。でも、今、年内はとてもじゃないが、スキーどころじゃないよと言ってしまいます。面白くない大人ですね。

 スキー場のコースがくっきりと浮かび上がると、いよいよ冬本番を迎えます。 

釣スケソの鮮度

 岩内沖、檜山地方で漁獲されるスケトウダラ。日本一美味しいたらこを作るために、釣(はえ縄)漁で獲ることが、そうでないものとの鮮度の違いが出てきます。

 小学生が社会見学で工場にやってきて聞く質問があります。「魚の鮮度はどうやってわかりますか?」と。水産の専門家なら、ATP(アデノシン3リン酸)のK値の測定法というものがあるのをご存知でしょうが、このお話はまた今度。

 小学生にわかる解説としては、

1.うろこがしっかりついている。

2.えらの赤い部分が黒くなっていなくて、真っ赤なほうがよい。

3.目が濁っていない。

 写真は、岩内の釣スケトウダラ漁で獲れたものです。いかがでしょう?えらの部分は写真ではわかりませんが、うろこはしっかりまだら模様になっています。網スケソの場合は、このまだら模様がこすれてなくなっています。また、目は子供の目のように澄んでいます。私たちのようないろんな社会の汚い部分を見てきた濁った目ではございません。真中のスケソは釣であることを証明するように、口に釣針が残っていますね。

 スケソは鮮度低下が早いので、時間経過とともに、うろこが落ち、えらの色も黒ずんで、目も白く濁ってきます。その変化の前に、たらこの原料である卵を取り出します。

 漁師さんたちは、この手間がかかる釣の漁をして、鮮度の良いスケソを水揚げしています。加工場では、そのスケソをすぐに腹出し作業へと進みます。ですから、輸入もののたらこや、網のたらことは違い、お値段も高くなってしまいます。「釣たらこ」をお買い求めになるお客様、どうかこのことをご理解の上、お買い求め願います。

あなたはヒラメ筋?マグロ筋?

 よく、マグロ筋とヒラメ筋ということを聞きませんか?陸上で言えば、長距離型の持久系が強い筋肉をマグロ筋。短距離型の瞬発力がある筋肉をヒラメ筋と言うのが一般的のようです。

 マラソンを得意とするみなさんなら、きっとマグロ筋のほうが多いのでしょう。でも、私たちの年齢になって、筋肉の質のことをどうこう言っても始まらないですよね。トップランナーだったら、そんな科学的な分析も必要でしょうが、市民ランナーレベルでは、みなさんマグロ筋だということにしておきましょう。

 実際、私の周りでは、昔は文科系で運動はしていなかった。バレーボールで、どちらかというとヒラメ筋の酷使をしていた人。運動オンチで、50を超えてから走り始めた人。などなど。

 それよりも、考え方がコツコツ派の人が、マラソンを続けていると思います。単発に3日ほど走って、「ああ、ちっともダイエットにならない」とやめてしまう人よりも、毎日の積み重ねができる人がマラソンに向いていると思います。

 言い換えれば、足の筋肉の質ではなく、頭の筋肉がヒラメ筋よりもマグロ筋の人のほうが、マラソンに向いていると、私の勝手な想像です。ちなみに、そのダイエットにならないと言って走るのをやめたのは、私の妻でございます。

  写真はまったくマラソンには関係ない(?)ですが、クロマグロについて。「北のお魚大使」の教科書抜粋です。

HUG Letter に「にしんのおかげ」が掲載されました

 札幌狸小路5丁目のハグマート。道産食材にこだわった、直売所と飲食店で構成されています。弊社の「にしんのおかげ」と「めんこちゃん」は、ここでも買うことができます。

 オープンして2周年を迎え、スタッフの皆さんは、ますます張り切っているようです。

 1か月に一度、HUG Letter というものが届きます。その月のイベント予定表や、取扱商品のピックアップをして紹介したりしています。今月の11月号に「にしんのおかげ」が載っています。詳しくはホームページに飛んでいっていただくと、PDFで見ることができます。

 嬉しいですね。「ご飯がすすむ!おかずいらずのご飯のお伴てす。」と紹介していただいております。私は、そのとなりのオニオングラタンスープが気になりました。コンソメの代わりに「にしんのおかげ」を使えば、「オニオングラタンにしん味噌スープ」になるのでは?

スケトウダラの季節が来ました

 岩内では5日からスケトウダラの延縄漁(釣漁)が始まります。今日はスケトウダラについてのお話を少し。一応、「北のお魚大使」なものですから。

 正式和名は、スケトウダラ。地元では、「スケソウ」(助宗)、「スケソ」と呼びます。写真は某中央卸売市場のカレンダーの絵です。そこに特徴として、オキアミなどのプランクトンをたべやすくするために、下アゴが上アゴより長い。下アゴのヒゲはまったくないか、あっても短い。と記載されています。

 マダラと区別するには、ヒゲがポイントということですね。また、オスとメスを区別する方法は、腹びれが大きいほうが、オス。小さいほうがメスです。この区別はたらこを作る業者にとっては重要で、入札前にメスの比率を知る手掛かりとなります。また、いち早くメスと判断し、腹から生の卵を取り出すとき、卵にキズを付けないように包丁の入れる角度を変えるなどのテクニックに利用します。

 スケソの世界は断然、女のほうが地位が上なのです。人間だって同じようなものか。かーちゃんに頭が上がらない人がたくさんいるもね。

24th ビジネスEXPOが来週開催されます

 11月11日と12日、札幌の展示会場アクセスサッポロで、ビジネスEXPO「第24回北海道技術・ビジネス交流会」なるものが開催されます。普通の展示会は、テーマを絞っているのですが、この展示会は何でもござれです。

 展示のほか、セミナー、ビジネスマッチング、なんとかの表彰式などなど。私もよくわかりませんので、ご興味のある方はホームページをご覧ください。

 岩内町も展示ブースを構えます。海洋深層水のアピールが目的です。そこに私の「にしんのおかげ」を持って行き、展示とアンケート等を取らせていただきたいと思います。岩内の海洋深層水を使った代表的商品ですので、深層水アピールと具体的な使用例を私も一緒になって説明させていただきます。別の見方をすれば、私はコバンザメです。

 展示会場の岩内町のブースにおりますので、ご来場されましたら、ちょっと声をおかけくだされば幸いです。入場無料です。地下鉄「大谷地」駅から無料シャトルバスが出ています。

ホームセンターは冬支度

 岩内の郊外にあるホームセンター。正確に言うと、そこは共和町老古美地区。昔は何もなかったのですが、今は大型スーパーやドラッグストアなどが立ち並びます。そして、何より目立つのが、パチンコ屋さん。

 先日、ちょっとした買物にホームセンターに行くと、除雪用の商品がずらりと並んでおりました。店内も冬用の陳列になっており、いよいよ冬だなと感じさせる風景。

 先週、山を真っ白くした景色は、少しずつ白い部分が消えていきました。しかし、またすぐに白くなることでしょう。11月から12月にかけては、こんなふうに寒さと温かさが交互にやってきて、少しずつ冬の景色に変わっていきます。

 数年前、大雪の年に、ホームセンターから除雪用の商品が消えたことがありました。ドカ雪でみんなが買いに来て、売れ切れてしまったのです。雪は降るなとは言いませんが、何事もほどほどがいいです。

道庁赤れんが

 北海道庁の赤レンガ庁舎といえば、ほとんどの方は知っていると思います。日本の明治期を代表する建物です。現在内部は北海道の古文書などが収蔵された北海道立文書館として一般開放されています。北海道の昔の資料のほか、北海道をPRする資料もたくさんあります。

 この2階に、北海道立食品加工研究センターの技術を活用した商品が陳列しているコーナーがあります。そこに弊社の「にしんのおかげ」が並んでいました。でも、とってもレトロな陳列で、見る人いるのかな?と言うのが本音です。

 道庁赤れんが庁舎の入館は無料で、入るとすぐに警備の方がいますが、きさくに挨拶をしてくれますし、道外から来た人たちにいろいろと相談に乗っているボランティア風の人もいました。地元の人は、当たり前すぎて入らないのでしょうが、灯台もと暗し。結構楽しむことができる場所です。

 「にしんのおかげ」を探しに、道庁赤れんが散策はいかがでしょうか?おすすめです。

?数の子の数?

 ニシンの子は数の子。ニシンを「カド」とも呼ぶことからカドの子が変化し、「カズノコ」となったとされています。

 普通、ニシン1尾の産卵個数は年齢に万をかけた数と考えられています。アラスカで獲れるニシンは4歳から10歳魚が中心で、仮に6歳魚だとすると、6×10,000=6万個の卵をたった1尾が産卵することになります。その多くは成魚にならず、他の魚やクジラのエサになってしまうわけですが、すごい数ですよね。お正月の縁起物、子孫繁栄を象徴する食べ物として数の子があるのは、そんなことからだと思います。

 写真にもあるように、数の子は右向き、左向きがあります。普通、魚卵はひと腹、ふた腹という数え方をするのが一般的です。たらこをイメージしてもらうとわかるのですが、ひとはらというのは、2本が一対になっていますよね。1尾の中には2本入っていて、一部で結合しています。数の子も右と左一対で1尾のお腹の中に入っています。

 しかし、数の子はひと腹という呼び方はせず、一本という呼び方が主流です。1羽(ひとはね)という呼び方もあるようですが、私は現実には聞いたことはありません。

 さて、みなさんが購入された数の子は何歳魚か?1本の数の子の粒子をひとつずつ数えて2万個だったら、その倍の数で4万と予測し、親のニシンは4歳魚だとわかります。そんな事をする奴はいない? そりゃそうですよね。でも、食卓の話題になるでしょ。クジラに食べられずに生き抜いた数の子を召し上がっているのです。数の子を食べる人は生命力が強いのです。