月別アーカイブ: 2010年12月

また雪を融かす雨

 先週の雪でようやくスキー場もオープンしたようですが、この雨で大丈夫かな?ご覧のように、弊社の駐車場は20日の雨で雪が溶けてしまいました。

 12月17日のブログ、「除雪で活躍するフォークリフト」にある写真は、ほぼ同じ場所で撮ったものですから、その違いがわかると思います。

 昨年も雪がないないと言っていたら、月末からドカ雪の連続でした。今年はどうなることでしょう?雪が無いのは確かに朝の除雪の時間がなくなるので楽なのですが、季節感というのはやはりなければ、いろんなことがうまく回りません。

 クリスマスは雪、サンタ、ケーキ。お正月はおせち、お餅、みかん。連想ゲームのようにホイホイと出てきますが、12月と雨はちょっと合いません。でも、あと数年すると北海道でも12月の雨は当然のように感じるようになるのでしょうかね?

釣たらこの製造

 はえ縄漁法で獲ったスケトウダラから作る、「釣たらこ」。毎年、たくさんのご注文をいただきまして、ありがとうございます。確かに高価なたらこですが、それなりにコストがかかっています。

 写真は、あんじょう室に寝かせているたらこです。調味液に漬込んだあと、ザルに並べて水切りをします。低温庫で数日熟成させてから、選別、計量と進んでいきます。

 年々漁獲が少なくなり、この2週間ほどは思うような生産ができず、ご注文いただいたお客様に発送を待っていただくこともありました。

 製造現場では、事務所から今度いつできる?の質問攻め。毎年のことですが、なんとかこの時期を乗り越えますので、ご注文をよろしくお願いいたします。ご近所の方はお店にお立ち寄り願います。ちょっと矛盾していますが、それはそれ。

無漂白の塩数の子

 数の子が綺麗な黄色なのは、殺菌剤を使用しているからです。処理される前はあんなに綺麗ではありません。もちろん、その殺菌剤の使用方法と除去については法律で定められており、厳しい検査に合格して商品の出荷をしてます。(11月11日のブログをご参考下さい)

 殺菌=漂白となり、あの綺麗な色が出るのです。しかし、見た目よりも味にうるさい方は、通称原卵と呼ばれる、殺菌剤をしていないものを求める方がいらっしゃいます。ホームページでは載せていませんが、弊社の店頭販売でお買い求めできます。

 地元の漁師さんたちは、「数の子はやっばり原卵だべさ」と言うのです。数の子本来の味がしてうめぇ~とのことです。都会の方は、ちょっと生臭いと感じるかもしれません。

 ただ、殺菌工程がないために、通常の塩数の子よりも塩抜きをした後は傷みやすいので、気を付けてください。一八の数の子は2日間何度も海洋深層水で換水し、洗浄血抜工程をしていますので、数の子本来の味と、深層水の天然ミネラルがほどよく融合して自然ないい味を出しています。

 写真は販売している原卵です。血回りの少ない卵だけを厳選しております。

昭和55年の岩内町

 岩内町の第二郷土館と言われる一八興業水産株式会社。そう言っているのは、私だけですが、弊社の倉庫や事務所の二階には、いろいろと掘り出し物が埋まっています。

 今回見つけた物は、岩内町制施行80周年記念の資料でした。昭和55年11月3日に岩内中央小学校でその記念式典があったようです。

 ほこりにまみれていたその封筒の中には、式典の招待リスト、岩内町のパンフレット、初代スキー場パンフレット、さらに小学生、中学生、高校生の未来の岩内についての作文集などが入っていました。ついつい読みふけってしまいます。

 昭和55年といえば、1980年。バブルの始まりの頃です。もしも今、昭和55年に戻れるなら、お金の使い方を間違えるなと言えるのになぁ~と思ってしまいました。

 さて、子供たちの作文。選ばれるだけあって、素晴らしい内容ばかり。書いた子供たちは、きっと岩内から出て活躍しているんでしょうね。この資料に興味がある方、お貸しいたしますので、進言ください。

除雪で活躍するフォークリフト

 ようやく寒気が入って北海道らしいふわふわの雪が積もりました。会社周辺の除雪をどうするかはいろいろ選択肢があります。

①.業者さんと契約して、ひと月○○万円でやってもらう。雪が多くても少なくても関係なしです。朝、仕事が始まる前に除雪をしてくれるので、助かります。

②.自社で除雪をする。重機があればいいのですが、なければ人海戦術での除雪です。

③.スポットで業者さんに除雪をしてもらう。これは割高。さらに、普段は朝契約企業を優先のため、一番除雪をしてほしい時には出来ず。

とこんな感じです。

 雪国のみなさんの企業ではどうなさっているのでしょう?弊社は②です。

 弊社は、写真のように、普段荷物の積み下ろしに使用しているフォークリフトにパケットを付けて、これで除雪をしています。フォークリフトは、本来荷物を上げることを考えて作られた重機ですから、除雪専用ではありません。車高が低いために、でこぼこのところでは、すぐに埋まってしまいます。

 まぁ、何年もやっていると慣れてくるのですが、これから雪が多くなると、さらにこのフォークリフトに活躍してもらわねばなりません。弊社は会社は小さいのですが、除雪をする場所はいろいろとありますので、業者さんと契約するとちょっとびっくりする金額になってしまいます。いい方を変えれば、私はケチなので、除雪費用を払うなら、朝早起きして自身で除雪しようというだけです。

いっぱち漬

 「いっぱち漬」、それ何?と思うでしょう。松前漬です。

 弊社商品の「いっぱち漬」は数の子が約18%入っているから、いっぱち漬と言います。ただし、この18%という数字は、あくまでも目安ですので、誤差はご了承ください。もちろん、会社名のいっぱちと重ねたという理由もあります。

 写真のように、150g(写真右:真空パック)と250g(写真左:ブラケース)の二種類あり、詰め合わせ発送の際、予算合わせなどに使いやすい商品だと思います。詳しくは一八のホームページで。ホームページには250gのみ掲載ですが、実は150gもあります。いずれも他店でのお取り扱いはありません。ご希望の方はお問い合わせください。

 よく「いっぱちさんには面白い商品名が多いよね」と言われます。そんなネーミングじゃ売れないよと言われることも何度もあります。確かにそうかもしれません。ではどんなネーミングなら売れるのでしょう?アドバイスをしていただける方は、ぜひ教えてください。

道庁1階ロビーで食品プラザ展示会

 12月16日(木)10時から17日(金)15時までの間、道庁の1階ロビー「交流広場」というところで、食品プラザ展示会というものがあります。そこに一八の「にしんのおかげ」が展示されます。

 道立食品加工研究センター(略称:食加研)の技術支援を受けて商品化されたものなどを展示するらしいです。「にしんのおかげ」も基礎技術は食加研から頂いたものなので、趣旨に合っているようです。

 「にしんのおかげ」の現品他、パンフレットもありますので、道庁付近にいらっしゃる方は、のぞいて見ていただけると嬉しいですね。私ですか?残念ながらこの時期は札幌には出ることができません。

 主催が、北海道立総合研究機構食品加工研究センターと金融機関食品産業高付加価値化推進プラザとなっています。毎度のことですが、どうしてこんな長い名前にするのですか?金融機関がなぜ絡んでくるのかわかりません。いずれにせよ、やる以上は、効果があることを期待いたします。

 イメージ写真がないのでごめんなさい。

忙しいは理由にならず

 先日、子供が学校から高橋はるみ道知事の名前で書いてある「交通事故・・・の緊急メッセージ」というものを持って帰ってきました。北海道はここ数年交通事故死ワースト1を回避していたものの、今年はこのまま推移するとワースト1になりそうだと。

 年末に限らず、私はドタバタと走り回る人間です。車の運転も時には危ないと反省することも多々あります。「忙しいから」ということは、もし事故が起きてからではいい訳になりませんね。

 人間の死の数を競争するということは首をかしげる部分もありますが、ひとつの目安であることも確か。とにかく、安全運転を心がけましょう。忙しいときほど、心にゆとりを持つように。これは、私自身に言っている言葉です。

 ちょっと話が飛びますが、「忙しいから」という言葉。いろんなところにいい訳として使っていませんか?忙しいから出席できない。忙しいから掃除ができない。忙しいから手をぬいた。そのいい訳は聞く方にとっては、そんなの知ったことかです。

大荒れのシケ

 12日、岩内は大荒れでした。雪は夜中に降っただけで、日中は降雪はなし。その代り、風がものすごく強く、歩くときには体を傾けるほど。浜の方へ行くと、防波堤沿いは波しぶきがどんどん上がってきています。

 岩内の地理をご存知の方ならば、泊方面から雷電方面へ抜ける道として、浜沿いの道を使えば信号を通らなくてもよいことをご存知でしょう。ところがその道は、12日のように大荒れの日になると、視界が利かなくなるし、ものすごい風で車体は揺れる。さらに、防波堤沿いでは海水を被ることになるので、お勧めできません。

 海が荒れることを「シケる」と言いますが、漢字で書くと「時化る」。なんといい言葉でしょう。時が化けるのです。実際にその荒れた海を見た人は、きっとその意味が理解できると思います。

 夏のシケはまだどこかにやさしさが残っているのですが、真冬のシケはどこにも容赦がない自然の厳しさを実感するのは、私だけでしょうか。

12月の漁火

 普通、漁火というと、夏の風物詩の代名詞ですが、12月になった現在もイカ釣漁の船が何隻か岩内にとどまり、漁をしています。先日の夜はそのイカ釣り漁の明るさで、夜空の雲が見えるほどでした。

 日本海を南北に回遊するイカ。日本海南部~東シナ海で孵化したスルメイカは、成長しながら北上し、9月頃から産卵のために日本海南西部に移動します。

 理屈で考えると、今は冬なのだからさっさと南に戻ればいいのにと思ってしまいますが、今、岩内沖にいるスルメイカはどのような回遊をしてここにいるのでしょう?

 北のお魚大使なら答えろと言われると、口ごもってしまいます。今度また調べておきます。知っていることは、日本海海域での来遊群は、秋生まれ群と冬生まれ群とで構成されていると言うことです。スルメイカに「あんた何月生まれ?」と尋ねることができるといいのですが・・・