月別アーカイブ: 2011年1月

雑誌「カイ」に「にしんのおかげ」が掲載されました

 北海道をいろんな視点から見て、情報を載せている季刊誌「カイ」という雑誌があるのをご存知でしたか?私は昨年、取材を受けるまで存知ませんでした。

 1月20日発売のこの雑誌。取材を受けたのは、11月末の忙しいさなかでした。ライターのKさんは、私のホームページから興味を持たれたとのこと。生意気なようですが、私はこの手の取材を受ける時は、条件があります。ホームページだけの情報で書くのではなく、実際に食べて見て書かれるならOKです。

 ライターのKさんはハグマートで複数個を購入されたとのこと。ちょっと押し売りだったかな?と思いながらも、その文章はやはり私のような素人の書いたものではなく、しっかりまとまっていました。Kさん、ありがとうございます。

 この「カイ」という雑誌、見本誌が送られてきたので、初めて読ませていただきましたが、なかなかしっかりと北海道のことを掘り下げて書かれています。ちょうど、私のような年代をターゲットにしているようなので、見ていて懐かしいやら、まだまだ北海道の知らないことがたくさん。書店、コンビニなどで売っているようですから、ちょっとのぞいてみては?「にしんのおかげ」を見つけてくださいね。

 私はKさんに「にしんのおかげ」を買ってもらったので、見本誌とは別に明日、買いに行かせていただきます。

岩内町にある映画館

 ニューシネマという映画館が岩内町にはあります。映画館が次々と廃業され、集約されたシネコンでの上映が当たり前になった昨今。昔ながらのこの映画館、廃業したとは聞いていませんが、上映している雰囲気もないので、事実上の廃業なのでしょうか?

 でも、こんな小さな町に映画館があるなんて、いいでしょ。私たちの親の代では、映画館花盛りの時代。岩内町には大きな映画館が複数あったと聞いています。最後に東映映画館というのが、1館残ったのですが、ここも時代の流れで取り壊すことに。2階席まであったのですよ。

 そこで働いていた従業員の方が、このニューシネマという映画館を作り、細々と営業してくれていました。上映中、猫がシッポを立ててスクリーンを横切ったり、観客が少ないと暖房が切れ最後はふるえながら見ていたり、それは別の意味の楽しい思い出がある映画館です。

 映画のポスターは、日に焼けて色あせたものが貼ってありますが、岩内にこられたら、ぜひこの映画館を探してみてください。

雪に埋もれたブランコ

 岩内町大浜にあかしや公園があります。そこは、この冬の時期は雪捨て場と変わります。

 写真は、ブランコなのですが、真ん中に木のつっかえ棒がありますね。あの頑丈な鉄の支柱でさえ、雪の重みでぐんにゃりと曲がってしまうので、このつっかえ棒が必要です。

 もしも、ブランコの椅子がそのまま付けてあったら、ぶら下がっている吊りの鎖が鉄であっても、間違いなく雪の重みで切れてしまうでしょう。

 公園にある鉄棒も同じように、雪が降る前にこのつっかえ棒が必要になります。雪国ではない方にとっては、ちょっと想像しがたいものかもしれませんが、ふわふわの雪も、積もり積もればまさに凶器と化します。

 雪を相手に生活していると、恨めしく思います。でも、スキーをする側になると、ニンマリなのです。

小沢駅

 昔、岩内線という国鉄の線路があったというお話は、このブログでも何度か登場していますね。先日、北海道新聞後志版に、JRの駅を紹介するシリーズがありました。 小沢駅を紹介する記事があり、私も思い出深い駅なので、ちょっと昔話を。

 岩内から札幌へ汽車で行く場合、「急行らいでん」というものに乗りました。小沢で目名(めな)駅から来る汽車に連結すします。帰りはその逆でした。一日往復3便だけです。今のような誰しも車を持っている時代ではなかったので、札幌に出かけるには、利用率は高かったと思います。

 小学生の頃、この駅の裏山にスキーを滑りに行ったことがあります。もちろんリフト等はなく、担いで登ったりして滑りました。この岩内線の汽車に乗り、名産のトンネル餅を食べながら友人と帰って来たのです。岩内にも、円山スキー場がありましたが、子供だけで汽車に乗ってスキーに行くというのが、なんとも冒険しているようでワクワクしたものです。

 この駅舎は今は無人駅。85年の岩内線廃止までは、人がいたと記憶しています。違っていたら、ごめんなさい。薄暗い中でダルマストーブが何ともやさしくスキーのあとの体を温めてくれました。私よりも年配の方は、もっといろんな思い出がこの小沢駅にはあると思います。いつも車しか乗らないあなた、たまにはこの小沢から汽車で札幌に行ってみてはいかが?

みりん干の食べ方

 たらこの生産がほぼ終了し、親のスケトウダラを使って、みりん干を作っています。

 地元岩内の人ならば、食べ方はわかるでしょうが、まったく初めて見る人にとっては、何これ?どうやって食べるの?と言うと思います。昔、知らない人が、みりん干をもらって、茹でたという逸話がありますが、お湯の中には入れないでください。

 ハサミで小さく刻んで食べたり、縦の繊維に沿ってむしってそのまま食べてもいいのですが、お勧めは、オープントースターで2分程度温めてから、ほくほくしながら食べると、とても美味しいです。

 熱が加わると、棒状になっていたものが、曲がってきます。そのときが食べ頃です。焼きすぎると、こげがつき、固くなってしまいますのでご注意ください。 

 これで、ビールがもう一つ進むこと間違いなし。22年11月15日のブログ「スケトウダラのみりん干」の中にも書いてますので、ご覧ください。

「家具の栗林」の前に、たら丸登場!

 駅前通り商店街にある「家具の栗林」のお店の前にたら丸とピン助がいます。

 専務の栗林さんが、遊び心で造ったものらしいのですが、商店街を歩いて、いろんなたら丸がいると楽しいですよね。昔、シャッターにたら丸の絵を描いて休日のシャッター街を楽しませたものもありました。でも、それではお客さんをお店に呼べないですね。

 成人式の夜に、無残にも首から上が壊されたとのこと。でも、「壊されたら笑って造り直す。雪はタダだもの」と言って復活したのが、この写真です。夜には、キャンドルライトがきらめきます。こんな雪像が商店街にたくさんあったら、岩内に来るお客さんも楽しく感じるでしょうね。

 たら丸ファンの方には、ちょっと似ていないと言われるかもしれませんが、それは御愛嬌。これから、雪が降ったらべに子を作ると栗林専務は言ってました。「なかなか楽しいよ」と本人談。そうですね。こういうものは、義務感でやるのではなく、本人自ら楽しむ気持ちが大切ですね。

めし友グランプリに出なかった「にしんのおかげ」

 TBSテレビの紳助社長のプロデュース大作戦、めし友グランプリという番組制作スタッフから電話があったのが、12月中旬の一番忙しい時。

 私、実はあまりテレビを見ない人なので、このような番組があることを知りませんでした。電話口の方が番組の趣旨を説明され、弊社の「にしんのおかげ」を予選で使いたいとのこと。参加条件として、①いまだ東京に進出していない商品 ②ごはんの上にのせて美味しく食べられる商品 とのことです。

 言葉は悪いのですが、どうせ踏み台にして、応募多数の中の一つとして埋もれてしまうのだろうと思いました。ただ、他の商品は自薦が多い中、「にしんのおかげ」は他薦がとても多かったと。うれしいですね。北海道の「にしんのおかげ」のファンの方がメールか何かで応援してくれたのだと。それが無ければ、サンプルは送りませんでした。

 先日、番組を見ましたが、残念ながら予選で落ちてしまい、テレビには出ませんでした。収録が12月の電話をいただいた翌週で、予選通過したら、テレビに出てほしいとのこと。「このくそ忙しい時に行ける訳ないでしょ!」と大胆にも言ってしまったのが、選ばれなかった理由といたしましょ。決して、「にしんのおかげ」のせいではありません。幻のめし友グランプリ商品「にしんのおかげ」をよろしくお願いします。

画像はテレビ画面を撮ったものです。我が家もようやく地デジになりました。

毎日除雪

 連日の雪でさすがにみなさん、雪かき疲れのようです。道路わきの雪山はどんどん高くなり、道路幅も狭くなってきています。

 町内の道は脇道に入ると、車一台通るのがやっとの状態です。へたに近道だからと思って入ってしまうと、大変なことになってしまいまいます。

 写真は、地場産業サポートセンター裏にある雪捨場です。ダンプカーがひっきりなしにここで雪を降ろし、キャタピラーのブルドーザーがその雪を傾斜をつけながら山にしていきます。そのすぐ裏は海ですから、海に捨てればいいだろうと単純に考えられますが、条例か何かで、海には直接捨てることができないはずです。海が汚れてしまうからでしょう。

 取引先からの電話で、「何作っている?身欠にしん?」

 私、「雪山です。」

岩内信用金庫のマッチ

 先日、神棚のローソクに火をつけるために、マッチを使いました。私はタバコを吸わないので、我が家にはライターのようなものはなく、どこからか頂いたマッチが数個あるだけです。

 ふと、そのマッチに目を止めると、「いわないしんきん」と書かれてありました。岩内信用金庫という銀行があったことをご存知の方も多いと思います。1997年10月に北海信用金庫と合併し、岩内の名前が消えました。

 高校卒業で就職する友人にとって、銀行は条件が良く、さらに岩内信用金庫は地元だから転勤はないということで、人気があったのを覚えています。

 1997年の合併時に、何人かの職員の方が離職されたようです。理由はそれぞれあるでしょうが、岩内出身だけだった職員さんも今では支店長も担当の方も岩内外から来られた方です。

 粗品にマッチ。たぶんタバコを当たり前のように吸っていた時代だから、このような粗品になったのでしょう。今では考えられませんね。

蔵開き

 1月11日、岩内海産商協同組合と海同冷蔵株式会社の蔵開きというものに出ました。
営業用冷蔵庫は、神社から参拝用のセットを持ってきて、一年の商売繁盛と安全祈願をしていただくものです。(ですよね?)

 底冷えのする場所で、神主さんの半分くらいしか意味がわからない言葉を聞き、玉串を捧げます。毎年蔵開きの日は猛吹雪なのですが、今年はちょっと青空が顔を出すほど。でも、冷たい風が体を冷やします。

 11日に行われるのはなぜかを諸先輩にお尋ねしても、昔から決まっているとしか返答がありません。ネットで調べると、「商人は縁起を担ぐので、11日は左右対称の観音開きで商売繁盛を祝うという意味」「武家の具足開き、商家の蔵開き、農家の田打始め、山仕事の山入り、漁村の舟祝い、女性の縫初め、手習いの書初めは、1月11日を仕事始めに」などという言葉が代表的なものですね。

 二礼・ニ拍手・一礼の仕方は、年に何度もやるわけではないので、上手にできないと毎年反省します。特に手をたたくときは、寒さで手がかさかさ状態でいい音が出ません。そんな形を意識するより、神様に感謝しなさいと今日も遠くから聞こえました。