月別アーカイブ: 2011年1月

岩内らしいお通し

 先日、新年会の3次会で、以前ご紹介したスナック綸(りん)のカウンターに座ると、写真のお通しが出てきました。

 これまた先日ご紹介したばかりの「たつかま」が入ったお吸い物と、なまこの押しこんにゃく和えです。ほろ酔い加減にちょうどいいお吸い物は、ばっちりですね。この時期の生の岩のりを使うのがいいとのこと。生助子(なますけこ)をほぐして煮付けこんにゃくと和えたものは、生子の形を残して作る方法もあります。両方とも岩内の代表的なお料理です。

 10年ほど前までは、当たり前のようにこの時期に食べていましたが、スケトウダラ漁が細くなるにつれ、食べる回数も減っていきました。そんな家庭の定番がスナックのお通しに出るとは、びっくりですが、美味しかったです。

 地元ならではのお料理は、こうしていつまでも残っていて欲しいものです。写真のパックが青いのは、カウンターがこのようになっています。興味のある方は、お店に行かれてスケソ談義でもしてみてはいかが?

いっぱちになり損ねた男

 私ごとながら1月9日は私の誕生日で、白髪頭と近くのものを見る時はメガネをとって見る49歳となりました。

 子供の頃を振り返ると、お正月が明けてスケソ漁も再開、すでにドタバタ忙しい日々となっていました。小学校の時は、まだ冬休み中。お正月に特別なお料理も出て、お年玉ももらったので、あえて私の誕生日に特別なことをするような雰囲気でもなかったようです。

 今不思議に思うことがあります。一八の創業者、私の祖父にあたる伊右エ門さんは、私の誕生日をごまかして1月8日にしなかったなと。御産婆さんに取り上げられたのですから、昔だったら出生の一日くらいごまかせたのではないかと思います。それくらいやってしまう猛者でした。

 なぜ1月8日?そりゃ「いっぱち」だからですよ。でも私は1月8日でなく9日でよかったと思っています。真の一八になるためには、もう一日早く、もう一歩前に精進せよということが、私の誕生日の格言と受け止めています。

岩内海産商協同組合の新年会

 1月8日土曜日に、組合の新年会がありました。昔、海産商の新年会は1月2日に行われていました。その理由は、スケソ漁が始まると、3日の夜はもう人が集まらないという理由からでした。

 数年前から、2日では家族サービスもできない等の理由から、7日以降の土曜日となりました。毎年廃業などの組合員数の減少で、今年の参加者は30名弱の人たちだけでした。大きな会場も必要なくなり、お寿司屋さんの2階の和室を使いました。

 最近は、お寿司屋さんも畳の上に椅子とテーブルを置き、足が痛くならないようにしています。個人的には座布団のほうが、和室にはいいかなとも思いますが、時代の流れでしょう。足が痛くなくていいと喜ぶ人が多いです。

 組合も理事長が若い世代に代わり、緊張の挨拶でしたが、これも時代の流れです。昔は大勢の人が集まって盛大だったとか、昔は良かった、など後ろを振り返ればいいことだけがクローズアップされます。前を見れば大変だ、厳しいと。でも、どの時代でも振り返れば同じなのではないでしょうかね。

 出来ることは、一生懸命に生きるということです。

たつかま

 昨年末、北海道新聞の1面に岩内の名産「たつかま」の記事が紹介されました。

 珍味好きの方ならご存知ですよね。スケトウダラの白子を使い、食塩とつなぎを少し入れる程度で作られたかまぼこです。初めて食べた人は、その不思議な食感にびっくりされるでしょう。

 そのまま醤油、ワサビでお刺身風に食べるのがベーシック。お味噌汁に入れる。天ぷらにするなど、いろいろな料理方法があります。

 このたつかま製造は、岩内町の小さなお店や個人でやっています。私たちのような工場では作っていません。手作り感いっぱいで、大量生産できないのです。近年のテレビで取り上げられ火が付きました。今では注文してから送られてくるまで、かなりの順番待ちのようです。

 昔はほとんどタダ同然の値段で取引されていたスケソの白子「タツ」ですが、今は立派に出世しました。スケソの町、岩内ならではですね。なお、一般的には白子はタチと言います。岩内では「タツ」なのです。

猛吹雪の工場初日

 6日、工場は初稼働となりました。朝から猛吹雪。女工さんを迎えに車を走らせるも、視界が悪くノロノロ状態でした。

 車で通勤している人の中に、車が埋まって脱出するのに手間取って遅刻してしまった人もいました。日中も車のヘッドライトをつけてゆっくり走る状態。これぞまさに岩内の真冬。

 写真は夜になってから撮ったものです。周りが暗いので、ライトが良くわかりますが、日中はライトも見えにくいのです。四方八方が真っ白で、風がすごいのです。体感温度もかなり低くなります。

 私の下手な表現力でこの状態を説明するには無理があります。北海道の日本海側にお住まいの方なら想像つくでしょうが、本州の方には実際にこちらに来て体感してくださいとしか言えません。そんな旅行もありかもですね。私はイヤですが・・・早く温かいお風呂に入りたい。

岩内町平成23年 新年交礼会

 5日、岩内町新年交礼会というものに参加してきました。

 これから2月にかけて、いろんな団体の新年会というものがありまして、新年会のチケットを買ってくださいと次々と会社に各担当者がやって来られます。ところが、その参加される顔ぶれというのは、この小さな町ではほとんど同じようなもので、連日ほぼ同じごあいさつが繰り返されます。 なんて書いてしまうと、怒られますね。 ちょっとオーバーな表現でした。

 さて、朝10時から約1時間ほどの立食で行われる新年交例会。新年の顔合わせです。上岡町長、和田町議会議長、村田道議のご挨拶、商工会議所の辻会頭の乾杯と続きます。約1時間でお開きで、アルコールはなし。代わりにノンアルコールビールが並んでいました。食べ物ですか?会費1000円ですから、ご想像にお任せいたします。

たらこ、数の子の保存方法

 お歳暮で「塩数の子」や「釣たらこ」などを頂いた方は、12月、お正月とおいしく食べていただいたでしょうか?

 せっかくいただいても、保存方法が悪ければ、美味しさも半減していきますので、簡単な保存方法を確認いたしましょう。

 まず、「釣たらこ」について。解凍後はできるだけ一度で食べていただくのがいいのですが、残る場合は、一腹ずつラップにくるんで、冷凍庫に入れて保存してください。包んだものをタッバーなどの空気を遮断する容器に入れて、いつ解凍冷凍したかを記入していただくと、もっといいですね。

 次に塩数の子の場合は、塩抜きをする前に一本ずつラップに包んで、たらこと同じように容器に入れてください。塩数の子は冷凍ではダメなので(11月16日のブログ:数の子の保存温度参照)、冷蔵庫かチルド室での保存をしてください。

 塩抜きをしてしまったら、長くは持ちませんので、すぐ食べてください。どうしても塩抜きしたものを保存したいということであれば、醤油、砂糖、みりんなどを混ぜて作ったお好みの調味料に冷蔵庫で一晩漬込んだ後、冷凍庫で保管してください。11月16日のブログでも申し上げましたように、数の子は調味液が卵に入ると、冷凍しても大丈夫です。

 いずれにしましても、冷凍したとしてもご家庭用冷蔵庫ですと常に温度変化があるので、安心できません。意識してお早めにお召し上がりください。

 早めに召し上がっていただき、再度一八にご注文いただけると、さらに◎です。

お正月の黒岳スキー場

 3日、層雲峡の黒岳スキー場に行ってきました。えっ?スキーできるの?と思われる方は、私の昔をご存知ない方ですね。私からスキーを取ったら何も残らないと言われるほどスキーバカでした。その話はまたおいおいと。

 2日に層雲峡の小さな宿に宿泊し、3日、ロープウエイを使って一気に5合目まで。そこからリフト1本だけで7合目へ。そのリフト1本だけしか滑るところがありません。ただ、今年の雪不足の中にあって、ここは雪質が最高でした。黒岳山頂もたまに顔を出し、景色も申し分ありません。

 スキーにシールをつけて上部を目指す人が何人かいましたが、これが正月のスキー場か?と思えるほど人がいない。それもそうで、スキー場としてはリフト1本で、全体的にに傾斜が緩やかなので、深雪を堪能できる場所も少ないのです。他のスキー場がまだオープンしていない時、クローズした時に来るところという場所のようです。もしくは、自らの足を使って山を楽しむ気持ちで来る場所です。

 私が密かに狙っていたのは、ロープウエイ降り場駅から温泉街に降りてくるコースです。コースと言っても、スキー場の管理区域外で完全な自己責任の場所ですから、誤解しないでください。宿の人に降りてこれるか聞くと、あまり詳しくない様子。ロープウエイで乗り合わせた地元の人に聞くと、雪が少なく急なところは雪が付いていないとのことで、今回はあきらめました。

 何事も楽しむ気持ちを持っていれば、楽しむことができますね。ふわふわの雪と黒岳の雄姿をみることができただけでも幸せです。昨年は岩内から300km離れたこの場所に到着しても大荒れでロープウエイが止まっていました。それを思えば「やったー!」です。

年賀状

 お正月の楽しみに年賀状が届くことがありますね。昔の友人、お世話になった方、現在公私でお付き合いしている方など様々です。

 いただく年賀状も年齢とともにその質が変化しています。「私たち結婚しました」の報告を兼ねたものが多かったのは、20代後半から30代前半。「新しい家族がきました」というお子さんが生まれた報告が多かったのは、30代。40代になると、お子様の成長を知らせる写真つき。

 ただ、残念なことに40代後半にもなると、年賀のご挨拶を控えさせていただきますというはがきも多くなりましたね。それぞれのご家庭の様子が、長年この年賀状だけのやりとりですが、感じることができます。

 でも、いつも思うのですが、お子様の写真を載せて送ってくれるのはいいのですが、実は私が一番見たいのは、当の本人の老けた顔が写ったものですと言ったら、怒られるでしょうか? お正月のジョークとして、流して読んでください。

初詣

 みなさんの初詣ではどちらに行かれたのでしょう?

 岩内町には、岩内神社と金刀比羅(こんぴら)神社の二つが存在します。岩内神社は7月にあるお祭りの大きさでもわかるように、この小さな町の割には、大きな神社です。紅白歌合戦を見終わってから初詣に行く人で結構混雑すると聞きました。私は日中落ち着いてからしか行ったことが無いので、詳しくはお知らせできません。

 もうひとつの金刀比羅神社は、写真のように小じんまりした建物です。私は毎年この金刀比羅神社に初詣で出かけます。歴史上どのような流れなのかわかりませんが、岩内の金刀比羅さんは、海に係る人たちの神様というイメージがあります。今度、調べておきますね。

 さて、何をお願いしたかは、言うまでもございません。健康と商売繁盛です。ただ願っただけではダメですよね。それなりの努力をしなければ神様も手を差し伸べてくれません。と普段、ろくに手を合わせない奴が、お正月だけ虫のいいことをお願いするなと遠くから聞こえました。はい、その通りです。