日別アーカイブ: 2011年1月27日

紀という名前

 私と社長の名前は紀といいます。珍しいですね。読み方は「き」です。「きい」でもなく、「きの」でもありません。様を付けていただくと、キサマ!です。

 先代、紀伊右エ門は佐渡の出生です。幼い頃に両親に死に別れ、祖父と祖母に育てられたとのこと。今でいう中学一年生のときに、北海道に一人で渡ってきたそうです。祖父母には、「これからは、満州か北海道の時代だ。どちらかを選んで行きなさい」と言われたとのこと。

 先代の祖父母かどうかわかりませんが、祖先は寺子屋の先生をやっていたということも聞いたことがあります。なんで「紀」という名字なのかはわかりません。

 私が東京で某社営業マン時代は、電話口で「あなたの名前は?」と尋ねられ「きです」と言うと、必ず「はっ?」という反応。相手の年代によって、「一世紀、二世紀の紀です」「はんぺん作っている紀文の紀です」「皇族の紀子様の紀です」などと言い分けました。

 今にして思います。じいちゃん、満州ではなく北海道を選んでくれてありがとう。