月別アーカイブ: 2011年4月

消えた外国人

 4月3日、日曜日のあるスキー場の写真です。この写真を見て、どこのスキー場のどのコースだと言い当てることができる人は、かなりの北海道スキー場の「通」ですね。

 この日は、前日夕方から降った積雪で、スキー場はたっぷりの雪。季節外れの新雪を目いっぱい滑らせてもらいました。もちろん、雪は少し重かったのですが、深雪が午後になっても残っていました。

 ここ数年、海外からのスキー客で、ニセコのスキー場は息を吹き返しました。しかし、今回の震災により、外国人が自国に引き上げてしまい、スキー場や観光地への旅行にも来なくなりました。

 皮肉なことに、あの大きな体のオーストラリア人が深雪をスノーボードで滑ると、すぐに荒れてしまうのに、いないせいで手つかずの深雪のままでした。

 沈滞する経済に拍車をかける自粛。元気な人は今まで通り元気に生活しましょう。

身欠にしんを戻すのになぜ米のとぎ汁なの?

 米のとぎ汁で身欠にしんを戻してくださいという能書きが書かれてあるのを、読んだことはあるでしょうか。保存食として江戸時代から重宝されていた身欠にしん。昔は本乾と言われるカラカラになったものしかありませんでした。

 そのカラカラになったものを、米のとぎ汁で戻し、柔らかくしてから、いろいろなお料理に使っていただくのがベストです。しかし、昨今は、その手間を嫌い、料理済みの商品をお買い求めになる方も多くなりましたね。

 米のとぎ汁がなぜよいのか?やわらかくするという意味の他にもうひとつ。身欠にしんが持つ特有の渋みや臭みは乾燥中に酸化が進み過酸化脂質が増えます。米についている糠には、リパーゼという脂肪分解酵素があるゆえに、酸化した脂質を吸着して取り除く力があるからです。すごいですね。リパーゼです。覚えておきましょう。

 糠の成分に脂肪分解酵素というなら、何も米のとぎ汁でなくてもいい訳です。米ぬかを水に溶かしてもいい訳です。一般的な御家庭を想像して、米のとぎ汁なら毎日御家庭から出るだろうということからですね。

 手間をかけるとお料理はもっと美味しくなりますよ。身欠にしんのお料理、食べたくなりましたね。弊社ホームページにお料理集がありますので、御活用ください。

新一年生が通る

 弊社の前を真新しランドセルを背負った、新小学一年生が歩いて通りました。見ているだけで、嬉しくなりますね。なぜって、それほど子供が少なくなってしまったのです。

 私が子供の頃は、たくさんの通学する児童、生徒がぞろぞろと歩いていたものです。それが今では数える程度。岩内には現在、東小学校、中央小学校、西小学校の3校がありますが、1クラス体制になってしまっているので、統合問題が避けられません。

 まぁ、その問題はさておいて、ちょっと不安なお母さんは途中まで後ろについてお見送り。違う一年生は、お兄さんやお姉さんたちに囲まれながら歩いていました。

 ここで仕事をしていると、そんなランドセルの方が大きかったちっちゃな子供たちが、いつしか立派な姿へと変わる成長がわかります。 地域の一員として、この子たちの成長を温かく見守ってあげたいものです。

あかしや公園のブランコ

 このブログで過去2回ほど登場している、あかしや公園のブランコです。

 岩内の街はまだ雪が残っていますが、それなりに消えつつあります。今週は気温も高くなるとの予報なので、どんどん雪融けが進むことでしょう。

 でも、このあかしや公園の雪はピーク時で4mほどあったのですから、そう簡単に融けそうにないですね。

 いつも思います。こんな雪山があるならば、私が子供だったらいろんな遊びをするのになぁと。学校から雪山で遊ぶなと指導をされているのかもしれませんが、私だったら、それでも遊ばずにはいられないという気持ちになります。今でもです。

身欠にしんの季節です

 山菜が出てくる季節になると、身欠にしんの季節でもありますね。ちょっと身欠にしんのおさらいをしましょう。

 カラカラに干してある身欠にしんが本乾(ほんかん)【写真下2本】。一週間ほど干して少し柔らかい部分が残っているのが、八分乾(はちぶかん)【写真中2本】。一夜干しにしたのが、ソフト身欠または半乾(はんかん)【写真上2枚】と呼ばれています。

 本乾は米のとぎ汁で戻して使うことから、近年はソフトタイプへの移行が進んでいます。しかし、本来の美味しさは本乾身欠にはかないません。水分を飛ばし、旨みを凝縮しているためです。

 昔の人は冷蔵庫のない時代に、保存食としてこの本乾身欠にしんを上手に利用し、本州各地の食文化に寄与しました。たとえば、会津地方の山椒漬、京都のニシンそばなどはその文化の名残でしょう。身欠にしんの消費量も北海道よりも本州の方が圧倒的に多いことも、そんな昔からの伝統食文化があるおかげだと思います。

 現在は、会津では本乾よりも八分乾を使う方が多いと思います。ニシンそばにおいても、本乾からわざわざ作らず、ソフト身欠を利用される方が多いと思います。いずれにせよ、価格も安値で安定し、体にもよい食材ですから、ぜひお料理にお使いください。
 
 原料の産地などによっては、脂の保有率にかなりの違いがありますので、ご購入されるときは、お店の人に相談されることをお勧めいたします。また、一八にお電話いただければ、お料理に適した身欠にしんの御紹介をさせていただきます。

“あじ研北海道”というホームページに出ています

 北海道経済部商工局産業振興課というところが、道立の研究機関のPR、紹介をするホームページを作りました。その名は『あじ研北海道』です。

 そのサイトの中で、研究機関と企業が協力しながら商品化になった事例などを紹介しています。要するに、道の研究機関のおかげで、一般企業の商品化に役立っているんだぞというPRですね。だから、もっと道の研究機関を利用しましょうということです。

 弊社の大豆を使わずに、ニシンを発酵させて作った味噌状の発酵調味料「にしんのおかげ」も、食品加工研究センターの基礎技術があったから生まれた商品です。その基礎技術の開発者と応用し商品化した私のインタビューが、『研究者×企業interview』というところで紹介されています。

 中小企業が多い北海道の食品業界は、研究開発の点では本州企業に少し遅れを取っているかもしれません。道にはいろんな研究機関があり、無料で相談に乗ってくれるところがありますから、そのようなところを上手に利用することもいいと思います。私自身も勉強になったことがたくさんあります。

 

銀水ストアの由来

 岩内町の西側、郷土館の近くに銀水ストアというお店があります。なぜ銀水なのか?先日いわない道の駅のお姉さんに、教えていただきました。

 昔、その場所では銀のような美しくおいしい水が出ていた場所だからだということです。一説では、その場所の地名も銀水と呼んでいた時代が有ったらしいです。正確にはわかりません。詳しくご存じの方いらしゃいましたら、教えてください。

 余談ですが、岩内町の水道水は今でもとてもおいしいと思います。東京から来た私の友人が言っていたのはわかりますが、札幌から来た旅行者の方もそのように言っているのですから、確かだと思います。静岡から来た私の先輩は、お土産に持ってきたお茶が、地元で飲むよりもさらにおいしいのは、水のおかげだと絶賛していました。

 銀水なんて、ほんとに昔の人はいい名前を付けたものですね。金水なんてつけてもおいしそうに感じませんものね。へんな想像してしまうから・・・

マラソン大会でもらう実施要項

 マラソン大会に何度も出ている人は、大会当日、受付をしてスタートまでの過ごし方は自分なりに組み立てができていることでしょう。まだレース経験の少ない人にとっては、初めての大会の場合、車をどこに停めたらいいのか、トイレは大丈夫だろうか、気温は?・・・・・・など不安は尽きないでしょう。

 受付では、思いっきり大きな声で「おはようございます」と言いましょう。それだけで、受付をしてくれている人は、あなたの応援団になってくれますよ。エントリーカードと引き換えに、ナンバーカード、参加賞のグッズや大会要項など入った袋を渡されます。

 その大会要項をスタート前の時間で目を通す人が多いですね。スタート時間や注意点、お偉いさんのごあいさつ文章、スポンサーの広告などが印刷されていますが、ページを占めるほとんどは参加者の名簿となっています。年々、参加者が増えているので、そのページは毎年増えて文字は小さくなっているように感じます。私の年代は、そろそろ小さな文字を見るのが辛い・・・。

 名前、年齢、所属と書かれてありますが、個人情報うんぬんとうるさい時代でも、年齢を載せていいの?と思ってしまいます。でも、それくらいいいじゃねぇか、スポーツだぞと。所属欄にはランニングクラブに所属している人はそのクラブ名。私は一八興業水産といつも書いています。でも、会社にランニングクラブが有るわけでなく、会社から参加料をもらっているわけでもありません。

 北海道のマラソンシーズン開幕を語る伊達ハーフマラソンの大会要項、2004年版は21ページでしたが、2010年版は32ページでした。さて、今年は何ページになっていることでしょう。

岩内町役場庁舎

 写真の建物は岩内町役場庁舎です。岩内町はいろんな立派な箱モノがありますが、役場はご覧の通り古い建物です。岩内弁で言うならば、「ガッサイ」のです。

 昨年から、庁舎の建て替え計画がスタートしました。平成27年度の供用開始を目指すとのことです。今月号の広報をみると、保険センターと一体的な作りにするとも書かれてあります。

 小学校が現在3校あるのですが、将来的には2校に統合の予定で進めるらしいのです。そこで、余った学校を役場にすればいいじゃないかと一般の人はすぐに思いつきますよね。でも、ダメのようです。通信設備などの施設改造費が某大になるためなどの理由で、新築のほうが安上がりになるという御意見でした。

 この意見には賛否両論があるとは思いますが、議論することはいいことです。議論して初めて分かることもたくさんあります。いずれにせよ今回の大震災が示すように、災害があって復興の中心となる役場が消滅してしまったのでは大変です。この建物をみれば、建て替えの必要性は充分御理解いただけることでしょう。

 ただし、決して工事のための建物ではなく、身の丈にあった、将来を見据えた建物であってほしいと願います。

雪が融けて出てくるもの

 雪解けが進んでいます。弊社の周辺の雪もまだありますが、確実に小さくなってきています。

 このブログでも、雪が融けると汚いものが目立つと言ってきました。ゴミなどどんどん出てきますが、朝からそんなゴミを拾ってくださる方もいます。誰も見ていないところで、そんな行動は嬉しいですね。

 しかし、残念なものが見えます。犬のウンチです。旧国鉄線路跡地脇の道は犬の散歩道に使う方が多いです。ほとんどの方はマナー良く愛犬を連れ、ウンチの処理もちゃんとやってくれているのですが、中には残念な方も。

 雪が降っている時は、あっという間にウンチも隠れてしまうので、その時はいいやと思っていても、春になると、ちゃんと出てしまうのです。人間も表面だけ取り繕っている方は、どこかで化けの皮がはがれおちます。