月別アーカイブ: 2011年5月

第3回 おたる祝津にしん祭り 

 小樽の祝津(しゅくつ)でにしん祭りが週末の21日、22日にあります。新聞(道新17日後志版)やチラシ(こちら)で見る限り、ニシンを大きくアピールするイベントですね。

 日本海の港街はかつてニシンによって富を築いたことは有名です。石狩湾は今放流事業の成果が少しずつ現われ、ニシンの回帰現象も見られるようになりました。

 そんなかつての勢いを今できることを一生懸命にアピールする小樽のみなさんに、岩内からエールを送ります。ぜひお客様に喜んでいただけるイベントとして、盛り上がってほしいですね。

 岩内もそのうち小樽に負けないニシンでの街おこしをしますよ。お互い切磋琢磨してニシンを盛り上げましょう!

唯一の一方通行

 岩内町は小さな田舎の町です。でも、こんな田舎でもこんなものがあるの?とびっくりするものがいくつかあります。このブログでは、少しずつそんなものを紹介したいと思っています。

 岩内町の町は、港を中心とした扇状の街並みになっています。札幌のような碁盤の目のような縦軸と横軸が等間隔になっているのではなく、ちょっと変形しています。そのために、港付近は斜めに交差する場所がいくつかあります。

 写真の一方通行はどこにあるかおわかりでしょうか?岩内に住んでいても、この近くでなければ、わからないかもしれませんね。ヒントは夏目漱石の石碑の近くです。

 なぜ一方通行かというと、変形交差点の中にこの小路があるのです。ですから、交差点の中からこの道に入るのは、OK。でも逆は危ないのでダメ。言葉で表現してもピンときませんね。現地に行ってご確認ください。岩内への旅行者のみなさん、こんな不思議な場所をぜひ探索してみてください。

 私の知る限り、岩内町の一方通行は、ここだけと思っていますが、もしもまだあったら教えてください。

ニシンの稚魚放流

 西積丹に位置する町村の漁協による要望で、道によるニシンの稚魚の放流がなされたという新聞記事がありました。5月17日の北海道新聞後志版に掲載されています。

 石狩湾の小樽、厚田などは、順調にニシンの回帰現象が見られ、近年も北海道産ニシンとしてスーパーなどで鮮魚で並ぶのが定着してきました。

 しかし、積丹半島を超えた西側には、一部の漁獲が報告があるものの、放流されたニシンが戻ってきているということではないようです。過去3年間、毎年30万尾を放流していたのですが、今後40万尾をもう3年間行うとのことです。

 放流事業のみならず、ニシンが回帰しやすい環境も同時に考えてほしいなと思います。そして、食べてもらう工夫を私たち加工業者や飲食店さんたちもいろいろ考えましょう。

岩内町旧役場ポーチ

 岩内町の旧役場のポーチのお話は、違うブログ等を検索していただけますと、いろいろと書かれていますね。

 ポーチってなんぞや?と思ってしまいます。玄関の屋根だと言うのですが、円形で本棟とどのようにつながっていたのだろう?と不思議に思うのは、私だけでしょうか?

 昭和32年に役場の建て替えに伴い、このポーチだけを移設したとのことです。子供心にこの円形の意味がまったく理解できずに大人になってしまいました。

 その昔の役場の写真等が出てくると、私の中のモヤモヤもすっきりしそうなのですが、どなたかお持ちでは?

消えゆく同業者

 20年前、私がこの仕事に就いた時は、岩内海産商協同組合という団体には大小50を越える企業がありました。そのまた昔はもっとたくさんの企業が存在していたとのことですから、岩内の水産加工は町にとって中心となる産業であったことは確かです。

 前浜での加工原料であるマス、スケトウダラの漁をする船が漁獲減少とともに減り、それによって加工業者も仕事の原料を他地域からの買い入れ、さらに輸入といった形態に変化していきました。

 当然、輸入原料を扱うことになると、他地域との競争も必至。世の時代の流れは低価格路線となり、やむなく廃業となる会社が出てきました。

 写真は、岩内町御崎地区で大きく商売をされていた加工場です。社長が亡くなり後継ぎもないために、廃業を決意され、取り壊しています。残念ですね。一八は歴史があるから・・・と言って生きていられる時代ではありません。存続という言葉の重みは、こんな取り壊しの風景を見せられると、ずっしりと感じてしまいます。

春の強風警報

 5月13日金曜日、後志地方に強風警報が出ました。さすがに、強風注意報とはケタが違うぞといった荒れ方でした。

 写真は岩内町地場産業サポートセンターの裏手の海です。防波堤に係留しているヨットのマストは、揺れに揺れて、まるでメトロノームの振り子のような状態でした。

 この写真を撮るにも、体や手が風であおられて、静止状態になれません。柵につかまってようやく撮りました。風だけなので、水面が荒れていますがシケではないのです。表面の風で波立っているのです。

 午後にはようやく納まりましたが、春はこんな風がたまにやってきますね。今回は工場の被害がなくて一安心です。いつぞやは屋根のトタンが何枚もめくり上がりました。

熊に注意

  なかなか暖かい季節にならず、肌寒い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 共和町発足(はったり)地区から泊村方面にかけてランニングをしていると、写真のようなポスターがありました。ここ数年、熊が人里に下りてくるというニュースをよく耳にします。

 私が11年ほど前に熊に遭遇したのは、人家のあるところから山に5分程度登った場所でした【詳しくはこちら】。山にドングリなどの食べ物が無くなったからという報道が多いのですが、この辺の熊はどうなのでしょうかね。

 このポスター、警察が作ったのでしょうか?いずれにせよ、ランナーにとっては、熊を見かけたら、急に足が速くなってしまいそうですね。

魚の背中と腹の色が違う理由

 ニシンやサンマなどを見てください。おなかの色と背中の色が違いますよね。なんでこうなってしまったのか、おわかりでしょうか?

 一言でいえば、保護色です。背中が青色系なのは、海の上から見るカモメなどから海の色に同化して見えにくくするためです。またお腹の色が銀色なのは、大型魚や海獣などが海中から見上げると、太陽のようにキラキラと輝いて見えるようにしているのです。

 ニシンはたくさんの群れをなして生きている魚です。大きなクジラがでっかい口をあけてパクリとやるとそれだけで1トンもの鰊が消えてしまいます。1尾平均300gと考えて3,300尾。

 そんなことを考えながら、今晩のおかずは一八の身欠にしんに決まりですね。お子様にはそんなうんちくを教えながら、皮まで召し上がってください。

後志で何が生産されているの

 以前、小樽學と言う雑誌に「にしんのおかげ」が紹介されたと書きました。(こちらです) 2年ほど前から、小樽の歴史や文化を詳しく取材されて記事にしている雑誌です。

 そこで掲載された文章がホームページに載っています。【こちらです】ほぼ全文載っていますし、雑誌は白黒でしたが、ホームページではフルカラーになっています。豚ロース肉の「にしんのおかげ」バジル風味焼がとても美味しそうに写っています。
 
 ここまでホームページに載せちゃうと雑誌を買わなくなるのでは?という心配をしてしまいます。でも、この雑誌は特定非営利活動法人『歴史文化研究所』というところが発行しております。雑誌を売るためというよりも、むしろ取材内容を読んでほしいという立場なのかもしれません。

 キャッチコピーがいいですよ。『小樽自立に向けて』~このまちで生きているのが偶然でもこのまちでいきていく必然をさがそう~

 ホームページをご覧になって興味をもたれたら、ぜひ御一読を。

岩内町の桜

 ぐずついた天気が数日続いていましたが、11日は久しぶりに青空が出ました。気がつくと桜も葉桜になっているところが多かったです。

 岩内町の桜が綺麗な場所としては、いろいろあると思いますが、スーパーの岩内食品から神社にかけての通りがいいと思います。パックに岩内岳があり、鳥居がいいアングルで見ることができます。

 10℃そこそこの肌寒い気温が続いていましたが、桜は咲いてしまうのですね。気温は低くても着実に季節は変化しています。何日かの雨で、岩内スキー場のコースの白い筋が消えました。

 お花見を桜の下で行う本州の方たちにはわからないでしょうが、岩内の観桜会は建物の中の宴会場で行います。だれもその時は桜なんて見やしません。