月別アーカイブ: 2011年8月

倉島牛乳の思い出

 岩内高校の裏には、倉島乳業という会社があります。岩内の人間にとっては、「倉島牛乳」と言って知らない人はまずいないでしょう。平成になってから、仁木町に工場を新設して、製造の拠点は移されたように思えます。

 45年ほど前のお話です。幼稚園児だった私は、週に2回ほどある給食のとき、倉島牛乳が配られるのを待っていました。白牛乳のほか、フルーツ牛乳、コーヒー牛乳を選ぶことができます。私は白牛乳を当時飲めませんでした。でも、配られたのは白牛乳でした。「のめない~」とメソメソと泣いていた私に、フルーツ牛乳を差し出し、「いいよ、かえてあげる」と言った女の子がいました。

 そうしてくれた女性が、倉島乳業のご家族の一人でした。先日、その方が弊社の商品を買いにたずねて来てくれました。高校卒業以来の再会でした。お互い、おばさん、おじさんになってしまいましたが、その話をすると、もちろん彼女は覚えていません。

 人に親切にしてもらった事って、結構覚えているものですよね。このお話は、今も私は覚えているのですから、たぶん死ぬまで覚えていることでしょう。やさしくしてもらった事がこうして心に残るのはいいですね。ということで、岩内の温泉から上がったら、倉島牛乳を飲みましょう。

どさんこプラザで試験販売中です

 にしんのおかげは札幌駅構内にある、北海道産品のアンテナショップ、「どさんこプラザ」で現在試験販売中です。7月から9月までの3ヶ月間ですが、売れ方次第では、その後も定番になりますので、よろしくお願いいたします。

 どさんこプラザって物販だけでなく、北海道のいろいろな自治体やらのパンフレットも豊富にありますよ。札幌市内のホテルの割引券や、いろんな施設の割引券もあって、結構見ていると面白い。

 今はネットの時代なので、旅行前の情報等はネットで簡単に得られるでしょうが、たまにはアナログ情報もいいのではないでしょうか?JR、バスの待ち時間や、ちょっとした空いた時間を使って、北海道の試行錯誤している商品などを見ていただくと、面白いと思います。

 そして、にしんのおかげを手に取り、定員さんに「これ、とても美味しいんだよね」と言っていただけると、あなたは一八応援大使の称号がつきますね。

大盛況だった身欠にしん串

 第39回いわない怒涛まつりが8月6日・7日に行われ晴天に恵まれて終了いたしました。運営側のみなさんは暑い中大変でしたが、お疲れ様でした。

 目玉商品となる、身欠にしん串の1871(いわない)本の販売は、予想外に初日で目標達成となったようです。2日目も10時からの販売で、12時前には無くなってしまうという状態でした。原料を提供するからもっとできないのか?と実行委員に相談したところ、下処理に一晩かかるので無理だったとのこと。

 にしん串の焼くコーナーは日曜日の午前で終わってしまったので、その後隣に位置する私たち特産品販売コーナーは、「にしん串はないの?」という質問に、「ごめんなさい、終わっちゃったんです」と何度も言うことになりました。

 一言で「町興しの起爆剤に」と言っても、それを実現することは、いろんな障害や困難、そして人間のエネルギーが必要になります。このニシン串を食べたお客様が、本当に岩内町の身欠ニシンに興味を持ってもらえるかは、これからが大切だと思います。がんばらないとね。

 いわない怒涛まつりでニシン串を食べていただいたお客様、ありがとうございました。また、せっかく来ていただいたのに、食べることができなかったお客様、大変申し訳ありませんでした。今回の反省を踏まえ、来年につなげたいと思いますので、来年もまたいらしてください。ありがとうございました。

岩内第一中学校野球部が全国大会初出場

 先日の北海道新聞に岩内第一中学校の野球部が、全国へ出場することになったと書いてありました。すごいですね。たった部員16人なのに、全道大会に出てくる学校は、部員50人以上の大所帯。そんな相手と戦って、全国ですよ。

 私も第一中学校(通称:いっちゅう)出身者です。見ていると、子供たちも指導者も親御さんも皆さんが小学校のときからいろんな形で応援していて、その結果がこのようになったと思います。素晴らしいですね。

 私のランニングコースは、最後に一中の前を通ります。真っ暗の中、たまに野球部の子供たちが練習を終えて重い野球道具を背負いながら歩いているところを通り過ぎます。そのとき、彼らは大きな声で「こんばんわ!」と言ってくれます。疲れているのに、その立派な挨拶は素晴らしいといつも感心しています。

 17日から和歌山での全国大会。思いっきり野球をしてきてほしいと思います。もちろん結果はいい方がいいに決まっていますが、委縮しないで頑張ってきてほしいと願っています。これを読んだ和歌山の皆さま、岩内第一中学校を、応援に行くことができない私たちに代わって、応援してあげてください。

北海道マラソンの完走メダル

 あと3週間で、2011北海道マラソンですね。完走するともらえるメダルですが、今までは丸い形のメダルだったのですが、今年は、札幌駅西コンコース南口にあるオブジェの形だそうです。

 オブジェの正式名は、妙夢(みょうむ)。作者は北海道美唄市出身の安田侃(やすだ かん)氏。とはいえ、このブログを書くにあたって、調べたのです。「夢とも現実ともつかない感覚を抽象的に表現」とだれかが書かれておりました。私にはこの芸術に対するコメントは無理です。

 ただ、ランナーとしてみれば、ランニング中にこの形が頭に浮かび、それを目指して走るという一つのモチベーションになるかも知れませんね。

 毎年のことですが、ゴール後にボランティアの少年たちからメダルをかけてもらう時に、「ありがとう」とみなさん言っています。本当に素直に出る言葉だと思います。

 札幌駅を通る時、「妙夢」を見ながら、北海道マラソン完走の夢を見ましょう。きっと、不思議な力が湧いてくることでしょう。

身欠にしん串

 8月6日(土)、7日(日)に行われる、いわない怒涛祭りの目玉である、「身欠にしん串」の紹介をいたします。しょうゆ、ねぎ塩、味噌の3つの味がひとつの串で味わえるというもの。

 1871本を焼いて、2本でたったの100円で販売します。私が試食した時は、これなら1本100円でいいんじゃないの?と言った程です。岩内の消費者協会のご婦人たちが味付けを担当してくれました。原料は、身欠にしんを作っている加工業者からそれぞれ一社当たり30kgを無償提供してもらいました。

 かねてから、怒涛祭りは岩内らしい特色が薄れていて、単に飲むことができるお祭りという位置づけになってしまっていました。今年は、岩内らしい特色を出すために、生産量、品質ともに日本屈指の岩内の身欠にしんを使ってみようと、役場の企画経済部のTさんが声を上げ、実現しました。

 なぜ1871本か?ごろあわせで「イワナイ」だからです。売上金は、東日本大震災の義援金になるとのことです。この土日はぜひ岩内に来て、怒涛祭りをお楽しみください。最初にこの身欠にしん串を食べてね。そして、そのあとは、隣のテントで一八の商品を販売していますので、お土産に買ってくださいね。

札幌での取引懇談会

 全国の中央卸売市場を取引先にしている私たちのような会社を、「荷主」と呼び、荷物の受入れ側を「荷受」と呼びます。

 先日、ロイトン札幌の大きなホールで、全国サケマス魚卵を取り扱っている、荷主、荷受の懇談会がありました。総勢200名近い人たちが、全道、全国から集まりました。

 内容は、道の研究機関の方による、今年の秋サケの漁模様の予測の講演。そのあとに、これから始まるサケマスと数の子、たらこなどの魚卵についての全体での会議。まあ、これだけの人がたくさん集まるには、内容はちょっとと思うのですが、それはそれ。懇談会の後は、アルコールが入った懇親会。どちらかというと、そこからが、何かが生まれます。

 そこで初めて知り合う方、久しぶりに再会する方、世代交代を感じる名刺交換。会議に意味がないと出張費の無駄と参加されなくなる会社もありますが、意味を持たせるかは、参加される人次第だと思います。

 初めて名刺交換されました皆さま、名刺に弊社のホームページとブログの宣伝も書いてありましたので、ご覧になられているかもしれませんね。どんなご縁になるかわかりません、今後ともよろしくお願いいたします。

岩内、ニセコは温泉の宝庫

 夏休みの計画はもうすでにお済でしょうか?高速道路の上限1,000円もなくなったことですし、札幌から近場でという方は、ぜひ後志の方に足を向けてください。

 少し前の休日に、妻と一緒にニセコのアンヌプリという山に登ってきました。岩内から五色温泉というところまでは、車で40分程度で到着。そこから登山を始めて1時間ちょっとで山頂(1,308m)に到着。展望は残念ながら雲にさえぎられていましたが、高山植物がたくさん咲いていました。

 ニセコには、こんなふうに朝起きてちょっと登ってくるかというようなコースがたくさんあります。そして景色は素晴らしい。下山したら、お決まりの温泉。五色温泉(写真)には久しぶりに入りましたが、いいお湯ですよ。まだまだたくさんの温泉がニセコや岩内には存在しています。

 登山はしないけど、温泉は大好きだというみなさん、ニセコ岩内積丹をドライブしながら、温泉のはしごなんて旅もいいのではないでしょうか。お決まりのセリフですが、その時はぜひ岩内にお立ち寄りいただき、一八の商品をお土産にするのを忘れないでくださいね。

 ちなみに、山に行こうと妻が言う前、体重計に乗っていたのを私は知っています。

2011年いわない怒涛まつり~予告

 8月6日土曜日、7日日曜日に第39回いわない怒涛祭りがあります。岩内神社祭りが7月。このお祭りはいわゆる露店が並びますが、怒涛祭りは岩内以外の業者さんは出店することができません。町内で営業をしているお店や、団体が出店します。

 このお祭りのメインイベントは、土曜日夜の花火大会ですね。人の出もこの時間がピークとなります。私が青年部に所属していた時、お店ではビールを注ぐのが間に合わなくなるほどのパニック状態になりました。当然、花火は見ることができません。少ない人口の町なのに、どこから人がわいてきたの?と思えるほどです。

 今年は、地元の水産物を中心にいろいろな企画があるようです。青年部のお店はなくなり、その代わり町が用意したテントで、身欠にしんの串焼きや、水産物の販売などがあります。私もその販売の方でお手伝いします。お祭りですから、格安の目玉商品を用意していますので、お立ち寄りください。遠くから来られる方は、保冷用のクーラーボックスを車に積んで来られるといいと思います。

 プログラム詳細は、後志iネットのほうでご確認ください。ポスターには、人気者のたら丸、べに子の他、面白いキャラクターがいますので、ポスターをじっくり見てくださいね。

岩内町広報での「にしんのおかげ」を使ったお料理の紹介

 “広報いわない”に、サポートセンター通信「活かそう!海洋深層水」というコーナーがあります。8月号には、「タケノコとフキのにしん味噌炒め」というレシピが紹介されています。その全文を書きます。

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 今回は山菜に、深層水を利用した「魚みそ」を使って一手間加えた料理の紹介をします。

 材料:タケノコ200g  フキ200g  味噌120g  砂糖75g  魚みそ60g(一八興業水産㈱で造っています。)  油おおさじ1

①タケノコ、フキをお好みのサイズに切り、軽く下ゆでをして水気を切る。

②フライパンに油を入れて、魚みそ、味噌、砂糖を軽く煮立つまで弱火にかける。

③タケノコとフキを入れて中火にかけ、具から水分が出てそれが少し煮詰まる程度まで炒める。

にしんの風味と具材の適度な歯ごたえから、お酒のおつまみやご飯のお供に向いており、南蛮を加えるとまた違った味が楽しめます。なお、瓶詰にして冷蔵保存することができます。

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 ここで「魚みそ」と書かれてあるのは、弊社の「にしんのおかげ」のことです。商品名を書くことができないので、この表現になったのでしょう。ようやく町も「にしんのおかげ」をアピールするようになったかと少し安堵しました。でも、山菜の季節が終わってから載せるあたり、いかにもお役人っぽいですね。載せてもらったのに何を贅沢なことを言っていると言われそうです。ごめんなさい。

 このレシピは、サポートセンター職員の料理好きなお母さんが作ってくれました。元気があって活動的なK君のお母さん、いつもありがとうございます。ぜひみなさんもこのレシピをお使いになって、「にしんのおかげ」をお楽しみください。