月別アーカイブ: 2012年1月

みりん干しの食べ方

 弊社商品のスケトウダラのみりん干し。その食べかたのご紹介をいたします。豪快にかじって食べる、ハサミで切って食べる、の他にちょっと焼くのがいいですよ。

 写真のように、アルミホイルの上にみりん干しをのせ、オープントースターで2分程度温めます。この2分というのは、あくまでも目安です。夏場と冬場では、若干違いがあります。

 みりん干しが温まってくると、体がのけぞるように、みりん干しも丸くなってきます。その時が一番のおススメです。魚の繊維は縦になっているので、縦に指で裂いてください。スルメは横に裂きますでしょ、それを縦にというイメージで。

 写真は、ビールを写していますが、冬は日本酒に合いますね。昔は下請けまで使って、何十トンも製造していたのですが、今はスケトウダラも少なくなり、年間の生産も少なくなりました。岩内出身の皆さま、久しぶりに岩内の懐かしい味を思い出しませんか?

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おそば屋の和吉さんの紹介

 岩内には素敵なおそば屋さんがあります。その名は「和吉」。バスターミナルから100mほど東に行った場所です。若く研究熱心な御主人とセンスのいい奥さまが切り盛りしています。

 御主人が朝早くから、そば打ちをしているのが、窓越しに見ることができます。もちろんそれは開店前の時間帯です。お店は平屋の独立した建物で、このおそば屋さんのためだけに建てられたものです。

 お店の中はこじんまりとしていて、ジャズ系の音楽が流れていて、落ち着きます。よくあるテレビとスポーツ新聞がないのがいいですね。岩内のパンフレットや情報雑誌など、旅行者を意識してくれているのが、とても感じがいいのです。

 写真に見られるように、おそばを使ったスイーツなどの研究もしていて、日本の伝統の味を守りつつ、現代人のニーズをいろいろと探っています。おそばの味は・・・・ここは「食べログ」ではありませんので、是非とも一度お召し上がりください。

昔の岩内スキー事情(庚申塚編)

 12月から、日曜日は岩内のスキーの話題を特集しております。

 庚申塚(こうしんづか)というスキーができる場所が岩内にありました。庚申塚という名前の場所は、日本でも結構あちこちにあるのではないかと思います。信仰的な意味があると思われますが、ここではスルーさせていただきます。

 岩内町の宮園地区で、岩内岳方面に向かう斜面があり、下には川が流れています。昭和40年代の子供たちは、その50mほどの斜面を使ってスキーを楽しんでいました。現在の場所で言うと、高校の教員住宅がありますが、その裏手にあたります。

 土曜日の午後や日曜日にもなると、たくさんの子供たちでにぎわっていました。大浜からは、2kmほど離れていますが、子どもたちは自分の足で長いスキーを担いでその場所まで行きました。

 当然のことながら、リフトなんてありませんから、カニの状態(横向き)で登っては滑るの繰り返しです。登るのに5分、滑るのに10秒くらいでしょうか。それでも、楽しくて何度も滑るのです。

 のどが渇くと、川のところまで行き、ストックのリングの部分に雪をのせ、そっと川の水をしみ込ませます。その雪に口を付けて、吸いこむと水を飲むことができるのです。その水がとてもおいしいのです。

 日が暮れかかると、三々五々、子供たちは家路につきます。今思い返すと、上手下手があったにせよ、子供たちは自然の中で、いろいろな工夫をして楽しんでいました。そして、そこには人が集まる場所のルールが存在し、皆ちゃんとそのルールを守って遊んでいました。

 写真は、先日撮ってきたものですが、木やブッシュがたくさんあって、当時の斜面の面影はなくなっていました。今の子供たちに、ここで滑っていたんだと言っても、鼻で笑われるだけでしょうがね。私たちにとっては、いい思い出ですよね。

雪庇落とし

 雪庇(せっぴ)という言葉をご存知でしょうか?雪国の人、登山をする人ならば、当然よく聞く言葉だと思います。吹雪等で屋根や尾根などから飛び出た雪の塊の事を言います。

 弊社工場の屋根にできた雪庇は、かなりの塊となり、下を歩く人にとっては、非常に危険なものとなります。そのまま放置しておくと、暖気の時に、突然落ちて、通行人に迷惑をかけたり、落ち具合によっては1階の窓を割ってしまう事もあります。

 ですから、ある程度の大きさになったら、こまめに落とす作業が必要になります。誰がやるかって?もちろん私です。屋根の上に登るのは、子供の頃から得意でしたし、屋根の雪がどのように落ちるかもよくわかっています。でも、そんな気持ちが事故を呼ぶことも承知しているので、慎重に作業をします。

 屋根の上は、普段見慣れない景色が広がり、なかなか気持ちのいいものです。写真は弊社工場の屋根の上です。海側(北)を撮りました。海の波も見えます。屋根の端の部分に出ていた雪庇を落としたあとです。慣れない人は、下をのぞくとビビりますよ。

日本海産のニシン

 今日は、道総研中央水産試験場の山口幹人さんという方のコラムをもとに、日本海産のニシンについて書きます。

 ニシンは春告魚とも呼ばれるように、春になるとやってくる魚でした。しかし、石狩湾系のニシンについては、1月から漁が始まり、2月3月をピークに、春にはいなくなってしまうようです。すなわち、「春去魚」なのです。

 昔、日本海をにぎわしたニシンは、北海道サハリン系群と呼ばれ、現在の石狩湾系群とは違うグループになります。要するに、遺伝子が違うのですね。サハリン系は回遊範囲が広く、石狩湾系は回遊範囲が狭いとされています。狭い分だけ、資源管理がしやすいという利点があります。

 資源管理の具体策として、①稚魚を放流する ②網の目を大きくして、小さなニシンをとらない ③漁を早めに打ち切る といった事をしているとのこと。

 獲れるだけ獲ってしまえという考えは、過去の教訓からしないほうがいいと漁師さんたちも理解してくれたと思います。このような管理は日本は遅れていると私は以前から感じていました。

 よーいドン!の漁獲ではなく、科学者と一緒になって、のちのち自らが利益が出るために、どのような漁獲の方法がいいのかを決めることができるようになった事は、とてもいいことだと思います。ニシンで実績を作り、いろんな魚種での管理が進み、結果として安定した漁獲が出来ることを願います。

にしんのおかげで岩宇炊き上げピラフ

 以前、貫田シェフと一緒に岩宇(岩内、共和、泊、神恵内)の食材を贅沢に使って、ピラフを作った事をこのブログでご紹介しました【2010年9月2日付】

 その時の、にしんのおかげを使ったレシピをご紹介いたします。当時のパンフレットを写しました。ところが、日本酒はどこに使うの?お料理好きのみなさんなら、使う場所はお分かりだと思いますので、適当に・・・。私なら、作りながら、ちょびちょび飲みましょうとなります。

 また、トッピングの具材は、こんな書かれてある通りにしたら、費用がいくらかかるか大変!また、手間も大変ですから、手に入らない物は使用しないでOKです。ポイントは、にしんのおかげを使った味付にありますので、それだけは、しっかりと。深層水も手に入らなければ、普通の水でOKです。

【作り方】

  1. ホタテ貝は、よく洗って、貝柱と卵巣・ひもなどに分ける。ひもは良く洗って鍋に入れ、昆布と深層水を入れて沸騰させる。沸いたら弱火で30分~40分煮てこす。(3.5カップ分を使用)
  2. ホットプレートにバターを溶かし、ニンニク、玉ねぎを順にいためる。研いで30分ざるで水を切ったコメを入れて透きとおるまで炒める。ホタテスープと塩、「にしんのおかげ」をかき混ぜながら3分煮る。水分がなくなったら、150℃前後でふたをし10分蒸し煮する。
  3. 下準備した具材をピラフの上にちらし、5分温める。 *やわらかめが好みなら、さらに100℃で10分蒸らす。

【材料】(4人分)

●コメ・・3カップ  ●バター・・大さじ3  ●ニンニクみじん切り・・大さじ1  ●コンブ・・適量  ●深層水・・4カップ  ●日本酒・・1カップ  ●塩・・小さじ1  ●にしんのおかげ・・大さじ2

【具材】~トッピングのオプション。岩宇地方の有名な食材です。 使わなくても美味しくできます。

●ホタテ貝(貝柱は斜めに乱切り、煮たひもはひと口に切って塩こしょうする)・・4枚  ●明日葉(やわらかくゆでて、ひと口大に切り、塩こしょう振る)・・0.8束  ●たらこ(ひと口大にきっておく)・・100g  ●身欠にしん(やわらかく煮て、味をふくませる)・・50g  ●ビン詰うに(前日から解凍して、直前にのせる)・・0.4本  ●ナチュラルチーズ(薄く切り直前にのせる)・・0.4個

雪捨場もそろそろ限界

 今年の北海道は、それなりに雪は多いようですが、特に岩見沢では大変な状況になっているようですね。岩内は、ひっ迫感はないのですが、それなりに降雪がありますので、排雪作業も連日行われています。

 写真をご覧ください。岩内町の雪捨て場、地場産業サポートセンター裏に位置します。左の写真は、12月18日に撮ったもので、まだこれからだという雰囲気ですね。右は1月23日に撮ったものでして、その雪の量の違いは歴然です。携帯カメラなので、その威圧感はないですが、かなりの規模です。

 連日ダンプカーが雪を運んで来ては、ドザッと置いていき、ブルドーザーが踏み固めながら山を築いていく。その繰り返しです。先週末、少し気温が緩むと、小路などでは、今まで固まっていた雪がザクザクとなり、車も走りにくくなりました。排雪では、そんな雪をかきむしり取るようにします。

 排雪が終わった後の道路は、広々としてすっきり。なのに翌日には、どこからともなく雪が置いてあるのです。除雪でのご近所づきあい、仲良くやりましょうね。

道新後志版に「にしんのおかげ」高評価の記事掲載

 このブログでは、北海道新聞の記事を何度も引用させていただいておりますが、私が記事に載った事も何度もあります。先日の1月22日日曜日の後志版には、にしんのおかげが高評価という記事が出ました。

 行き会う知り合いからは、「大きく載っていたね~」というお言葉をいくつもいただいて、実際にお店にお買い求めにいらっしゃる方も何人も。このブログの愛読者の皆さまは、その記事の内容について、よくご存知だと思いますが、あえて復習を。

 「にしんのおかげ」は、昨年11月に全国調味料選手権で、入賞。北海道商工会議所連合会主催の企画で、プロの料理人が「にしんのおかげ」を使ったパスタを紹介。そのほかにも、ディップなどを作り、レシピを公開している人がいる。経産省の発行のイチオシ道産食材カタログに載っているなど、「にしんのおかげ」が多岐にわたって活躍し始めている事が書かれています。

 今回は、カラーでなおかつ大きな記事となっていまして、とても目立ちます。昨年3月に北海道加工食品フェアで優秀賞をもらった記事の時は、薄暗い部屋で写真を撮ったせいか、人相が悪く、私の写真は評判がいまいちでした。そんな反省を含めて、今回は明るい場所で撮ってもらいました。

 岩内から誕生した「にしんのおかげ」。じわじわとその存在が知られ、当たり前のように岩内の産品として扱っていただけるようになるには、まだまだ時間がかかることでしょう。でも、このように地元の記者が記事にして応援してくれる事は、大きな一歩になります。道新さんありがとう。

 ということで、まだ食べた事のない方は、この機会にぜひ召し上がってください。あなたのコメントやレシピが、どこかで引用されるかもよ。もちろん、お礼はいたします。

 

ちびっこ広場の準備中

 岩内のバスターミナルの目の前には、ちょっとした広場があります。今年もその場所で1月28日から氷雪の滑り台ができます。

 28日土曜日に、岩内商工会議所の面々が、マリンプラザ交番側に滑り台を。たら丸館(いわない道の駅)前では、雪像コンテスト用に2メートル大の四角形の雪の塊を作る作業を行っていました。中心メンバーは、地元の建設関係の方たちなので、重機を使って、手際良く作っていました。

 子供って、滑り台が好きですよね。私が子供の頃は、屋根から落ちた雪と屋根をつなげて、長い滑り台を作って遊んだ記憶があります。今の子供たちは、「危ないからダメ」とすぐ言われてしまうのがちょっとかわいそうと感じることもあります。

 小さいお子様をお持ちの都会の皆さま、岩内まで足を運んでいただくと、この氷と雪の滑り台で目いっぱい楽しむ事ができますよ。札幌の雪まつり前にぜひ岩内へ。道の駅では一八の商品をお土産に。1月28日(土)午前10時オープンです。

岩内の円山スキー場でのスキー授業

 先月から毎週日曜日は岩内のスキーの話題を特集しています。今日は当時の学校のスキー授業についてです。

 1970年代、私が中学高校時代、3学期の体育にはスキー授業がありました。体が小さく、他のスポーツでは、常に皆の足を引っ張っていた私です。友達はそんな私にスキーだけは一目を置いてくれました。

 第一中学校でのスキー授業は、校舎の裏側の20mほどの斜面を使うのが数回。その後一週間の体育の授業を一日にまとめ、午前中1時間か2時間授業をしてから、バスで円山に行き、スキー授業をするというもの。高校時代も同じでしたが、3年生の3学期は受験があるので、スキー授業はなしでした。

 スキーができる子にとっては、ワクワクする日です。授業が終わると、その場で解散ですが、残りたければ残ってもOKです。当然日が暮れるまで私は滑っていました。 

 レベルに合わせて4つのグループに分けられます。普段滑る子はいいのですが、滑らない子にとっては、とてもイヤだったと思います。でも、上手ではなくても、それなりに滑る事が出来るのが、当時の「北海道の子ならでは」でした。

 今はスポーツの多様化で、冬もいろいろなスポーツをやるために、あまりスキーには行かないようです。私が中学生の頃は、夏の間バレーボールやバスケットをしていても、冬にはスキー部にかけ持ちで入るといった友人もいました。

 学校の先生も、スキーの得意な人、そうでない人がいました。もちろん、体育の先生より上手に滑る生徒もたくさんいました。今は、本州出身の先生も多いようで、靴を履くことから教えなくてはならない子もたくさんいて、スキー授業が成り立たないらしいです。

 そんな話を聞くと、時代の変化を感じます。昔の方が良かったと言うのは、滑ることが好きだった側の言い分です。年に一度や二度のために、スキー道具一式を買うのはもったいないと言われる事ももっともです。

 でも、こんな素晴らしいスキーのできる環境が目の前にあるのに、スキーをしないことの方が、私は「もったいない」と思います。写真は円山(観音山)を真横から見たものです。建物は荒井記念美術館で、私たちが円山で滑っていた当時は、この建物はもちろんのこと、道路すらありませんでした。