岩内出身の皆さん、八興会館(はっこうかいかん)という名前を覚えていますか?大浜海水浴場に行く途中にあった道場です。いわゆる武道館なのですが、この建物は弊社の先代、紀伊右エ門が私財を投じて建設したものでした。当時の費用で450万と記録されています。
設立は昭和38年2月9日。木造モルタル一部2階建の117坪。柔道道場33坪、剣道道場33坪。住込みの管理人室、更衣室、浴室があり、柔道着50着、剣道防具45組を取りそろえてのスタートでした。
私財を投じて設立した背景は、青少年の健全育成。昭和29年の大火後の岩内は皆財産を失い、大変な思いをしていました。言葉は悪いのですが、不良と呼ばれる悪の道に踏み出す子も多く、紀伊右エ門は武道を通して子供たちを育てたいという気持ちから、八興会館の設立に至りました。
八興会館のお話は、あまりにも大きな話題なので、いままでどこから手をつけて良いのやらわかりませんでした。先日、長い間管理人を引き受けていただいていた大泉さんから資料を受け取ったので、何回かに分けて書かせていただきます。写真は、平成18年取り壊し直前のものです。