月別アーカイブ: 2012年3月

にしんみそのマフィン チーズ風味

 以前、このブログで札幌(石狩市)にある藤女子大学に研究をお願いした事を書きましたが、論文となって私の手元に届きました。その論文をここで紹介すると、堅苦しくなってしまうので、その中に紹介されている、にしんのおかげを使ったレシピを3回に分けてご紹介いたします。

 その1回目は「にしんみそのマフィン チーズ風味」。なんと、にしんのおかげがスイーツに利用されたんですね。にしんのおかげを18(いっぱち)g利用するというのが何とも偶然でしょうか?

【材料:4人分(1人分)】

  • 薄力粉         100g(25g)
  • ベーキングパウダー   4g(1g)
  • 無塩バター       20g(5g)
  • 牛乳          130g(32.5g)
  • ピザ用チーズ      30g(7.5g)
  • みりん          20g(5g)
  • にしんのおかげ     18g(4.5g)
  • 白いりごま       10g(2.5g)
  • てんさい糖        4g(1g)

【作り方】 *オープンは190℃に予熱しておく。

  1. 薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるう。
  2. 別のボウルに溶かし、バター、牛乳、みりん、にしんのおかげ、てんさい糖を入れて混ぜる。
  3. 2にチーズ白いりごまを加えて混ぜる。
  4. 3に1を加えてさっくりと混ぜる。
  5. 4~6等分にして耐熱性のカップに入れ、オープンで25分~30分焼く。

【応用例】 蒸し器で10分~15分蒸すと、また違う食感を楽しめます。

藤女子大学紀要,第49号,第Ⅱ部:45-49.平成24年 より

昭和10年代の一八

 また凄い写真が出てきました。推定昭和15年~25年のものと思われます。一八興業水産株式会社の前身、一八紀伊商店時代です。

 二つに並んでいる工場には、右側から読んで、「協力一致」「生産増強」と書かれてあります。従業員はたくさんいますね。写真には写っていないけれど、もっと従業員がいたそうです。それも18歳などの若い子が多かったとのこと。今とは雲泥の差です。

 この頃は、軍需工場だったらしいです。と言っても、武器を作るのではなく、政府からの指令による、とろろ昆布製造とのこと。看板には、「横須賀、呉東商店指定工場」と書かれてあります。

 写真で気になったのですが、屋根の上の丸いものは煙突かな?と現社長に聞くと、水がめで、火事になったらこの水を使って消火するためのものらしいです。今でいうスプリンクラーなのですね。

 社長の記憶では、この写真を撮った時代の後、二つの工場をつなげるように大きな屋根が付けられたそうです。今の建物でいえば3階建てのような大きさになったのですね。ですから、遠くから見ると、この工場はひときは目立った大きさだったと。

 昭和29年の大火によってこの建物は全焼。手前は鉄道の線路です。その場所から推測すると、大火後に道路拡幅のために、協力一致と書かれた工場の半分くらいの土地は、没収されたようです。

 大火によって全部焼けてしまったのに、なぜこの写真が出てきたのでしょう?焼けなかったところに住んでいた人が、この写真は一八が持っているべきだと先代に渡してくれたようですが、確証はありません。

 郷土館もびっくりの写真。写っている方のほとんどは亡くなっていると思います。もしも、これは私だと記憶にある方がいらしたら、ご一報ください。

稲穂峠にゆずり車線ができました

 岩内と余市の間には稲穂峠がありまして、女性ドライバーは冬はこの峠を越えるのが怖いから、車で遠出しないと言う方も結構いらっしゃいます。

 その稲穂峠は近年、登坂車線などの工事が行われています。この冬、岩内側のまだ傾斜が緩い直線の登り車線を1車線から2車線にし、ゆずり車線というのができました。さらに、センターにガードレールが設置されました。

 昔は冬に道路工事なんてしなかったのに、今はするんですね。雇用の関係でしょうか。工事中、待ち時間が5分以上ある事も。ようやく工事が終わって、先日走るととても快適でした。

 でも、やっぱりみなさん左に寄らないんですよね。みんな自分は速く走っているから右を走るんだと書いてあるような走りです。これからは観光シーズンでもあります。北海道の運転マナーは悪いとよく言われますが、観光地でもあるのですから、そんな事にも気を使いたいですね。もちろん、私も含めてです。

粗大ごみ処理券にも、たら丸がいます

 季節の変わり目、転勤、異動のシーズンですね。引っ越しの時にいらなくなったものを粗大ゴミで出されている様子が、ちらほらと見受けられるようになりました。

 岩内町でゴミを出すときは、指定されたゴミ袋を購入し、決められた日に出します。もしもこのブログをお読みになっている方が、岩内に引っ越されてくる方、来る予定の方でしたら、岩内町のホームページにゴミの出し方について書かれているので、そちらをご覧ください。

 粗大ごみはシールを買って、ゴミに張り付けます。写真でもお分かりのように、ここにもたら丸がいるんですね。たら丸ファン、たら丸コレクターの皆さま、岩内に住みたくなったでしょ。

 実は、ゴミ収集車にもたら丸のイラストが描かれてあるんです。写真ではご紹介しませんので、ぜひ岩内へ来てゴミ収集車のたら丸君を見つけてください。

 転勤や進学、そのほかの理由で岩内を離れる方、寂しくなりますが、岩内での思い出を大切にしてください。そしてたまにはこのブログを見て岩内を思い出してください。

3月の積雪

 3月26日月曜日の朝、積雪で外は真っ白になっていました。雪解けが進んで、自転車で通勤していた女工さんも、この雪では自転車は使えず。

 3月中旬から、雪融けのスピードにストップがかかったような天気、気温が続いています。修了式で春休みを迎える子供たちの姿も、まだまだ冬仕様です。こんな調子で、入学式までに歩道の雪は消えるのだろうかと心配になります。

 子供の頃、11月の朝の寒い日、曇りガラスごしに白く見えると、「もしかして雪かな?」とワクワクしながら外を見て、真っ白な雪が夜中のうちに降り積もったのを見て喜んだ記憶があります。

 26日の朝はそんな気持ちとは逆で、「えっ、もしかして雪?いい加減よしてよ」とがっかりモード。子供の頃の季節の変わり目を楽しむ気持ちがあれば、人生もっと楽しくなるのにね。湿った雪だから、雪だるまでも作ればよかったと無理にでも思う事にしよう!

『八興会館』 その5

 八興会館が一番素晴らしかったのは、紀伊右エ門が私費で建設をしたことではありません。紀伊右エ門の志に賛同した人が人を呼び、金銭とは無縁の関係で組織されていったことにあると私は思います。

 道場ができて、そこで教える先生は、ボランティアでした。また子供たちからは月謝なるものは取らなかったと聞いています。各地で大会があると、紀伊右エ門が無償で連れていく。八興会館で行われる大会の景品は一八がスポンサー。純粋に子供たちが剣道柔道に打ち込める環境を作っていたのですね。

 先生方は日中の仕事でお疲れなのにもかかわらず、熱心に指導してくれたとだれしもが口をそろえて言います。その熱心さが子供たちの稽古にかける気持ちを引き出していたのではないでしょうか。すべてがお金で動く現代とは明らかに違う、“人を育てる”場所であったと思います。

 管理人の大泉さんから教えていただいた、気弱な小学生のお母さんの言葉を紹介します。「人より早く来て、道場の隅をずっと板ふきをする。人のしていない事をして、心が強くなってほしい」

 指導された先生、協力していただいた父母のみなさん、改めて申し上げます。八興会館を支えてくださり、ありがとうございました。写真は昭和58年7月10日、岩内中央小学校で開催された、岩内八興会館二十周年記念剣道大会です。

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 その2

 その3

 その4

 

北海道のマラソンシーズン

 本州、特に太平洋側にお住まいの方たちにとって、マラソンのシーズンというのは秋から春にかけてですよね。テレビでマラソン大会が頻繁に流れるのも1月~3月ですし、東京マラソンなどの大都市のマラソンもその時期ですね。

 でも、北海道はまったく逆がシーズンになっています。雪がなくなった4月から始まって、10月がいいところでしょうか。11月にも大会がありますが、雪が降る事もあります。

 このマラソンブームでは、本州ランナーにとって大会が少ない春から夏にかけて、北海道までわざわざ飛んできて走られる方も多くなってきましたね。そういう意味では北海道にとってマラソン大会を魅力あるものにすることによって、経済効果はかなり期待大といったところでしょう。

 昨年の6月に行われた千歳JAL国際マラソンで、ゴール後に近くにいた男性に話しかけると、「震災で大会がほとんど中止になったので、思い切って来たんです。走ったら、とても気持ちが良かった、来てよかった」と微笑んでおられました。

 こんなちっちゃな国で、スポーツシーズンが逆の地域があると言うのも、珍しいでしょうね。せっかくだからその地域の違いを上手に利用して楽しむというのもありですね。

 でも、お願い。北海道マラソンだけは、地元北海道のランナーをまず優先してエントリーさせて。何年か後に、申込に間に合わなくて出場できなかったなんてことになったら、私の夢が・・・そんな~

 ◆写真は2010年5月の洞爺湖マラソンです。桜が咲いています。ランナーの足はまだ日焼けがほとんどなく、白いですね。

ご近所さんの雪融かし

 私の自宅のご近所さんには、器用な人がいまして、国鉄線路跡地を使っていろいろな家庭菜園を作られています。

 線路跡地は除雪された雪が積み上がる場所なので、最後まで雪が残っている場所なのですが、こつこつと雪をなくして、ビニール菜園まで作ってしまうのです。

 写真のように固まった雪をブロック状に積み上げて、雪の表面積を多くします。すると、雪がなくなるのも早いんですね。おじさんの手がかかった場所だけが綺麗になり、畑ができる状態になります。

 線路跡地は誰の土地?なんて、堅苦しい事はこの際おいておいて、ここまで立派に手をかけて有効利用していただけるなら、その土地も喜んでいるのではないでしょうか。

めんこちゃんスパゲッティー

 弊社のヒット商品「めんこちゃん」。前浜たらこを一腹ずつ丁寧にほぐして、明太子味にしたビン詰商品です。地元では、すっかりおなじみになって、お土産に使っていただく方が増えています。

 あつあつご飯の上にのせて食べる他に、どんな食べ方がいいの?とのご質問には、今ではお客様から、こんな使い方がいいよと教えてもらったりするまでになりました。

 写真は、代表的なめんこちゃんスパゲッティーです。作り方は、いわゆる明太子スパゲッティーですので、お料理好きな皆さまの方がお分かりでしょう。でも、念のために申し上げます。

 スパゲッティーをゆでて、融かしたバターにめんこちゃんを入れ、昆布茶を入れてかき混ぜる。この昆布茶を使うのがポイントですね。塩コショウで味を調え、水切りしたスパゲッティーを手早く混ぜて、トッピングには、のり、わかめ、青じそなどをお好みで。

 さぁさぁ、食べたくなってきましたね。ご注文をお待ちしております。

第48回全国水産物大手荷主・荷受取引懇談会

 一般社団法人北海道水産物荷主協会という組織が行っている懇談会が先週、札幌でありました。岩内からは、弊社の他に2社が加盟しています。

 懇談会は、今年は「食料危機が日本を襲う」と題して、マスコミでもよく出る、柴田明夫さんの講演を拝聴。その後一連の行事の後に、飲食しながらの懇親会へと移ります。ただ、近年は形骸化し、懇談会の意義を疑う人もいることは確かです。

 発足した48年前と言えば、全国的に市場を整備していった時代でもあります。国の指針により、地方都市では卸問屋が合併などして一つの卸会社を作り、それが市場となって集荷の機能を高めていきました。

 ですが、流通の仕組み、冷凍保管の改善などで、モノの動きが、市場経由ではなく、大手の流通業者などによる比率が年々高まるようになりました。

 世界の人口がこのまま増え続けると、日本は食糧難になってしまう。抜本的な食料資源対策を・・・・という講演内容でありました。確かにその通りだと思うのですが、果たして聞いていたどれだけの人が、危機感を持っているのでしょう。

 ちょっと真面目くさった文章になってしまって、ごめんなさい。