月別アーカイブ: 2012年4月

ふきのとうのにしんのおかげ和え

 雪が融け、あちらこちらにふきのとうが出てきています。都会の皆さまにとっては、感じられないかもしれませんが、私たちにとっては、ごくごく当たり前の春の風景です。

 ふきのとうを皆さんはお食べになりますか?女工さんたちに聞くと、ほとんど料理はしないとの答え。作っても、てんぷら、酢味噌和えかなという程度です。苦いからね。と最後に。

 先日、弊社のにしんのおかげを使って、ふきのとうと和えたものをいただきました。皆が言うほど苦くなくておいしかったのです。下処理の方法は、ネットで調べると、あちこちのお料理のページに書かれていますので、ご参考下さい。

 レシピは、にしんのおかげとお砂糖、みりんを混ぜる。これだけ?なんとも投げやりな・・・いえ、他のお料理好きの皆さまの方がよくご存知ですから、私は食べるに徹します。

 

敷島内漁港

 岩内町の西には昔、島野村という村が存在していました。郵便局は今でも島野局となっていますし、島野団地というのも存在します。1955年(昭和30年)に岩内町と合併し、島野という地名が消滅しました。

 ただ、調べてみると、1909年(明治42年)敷島内村と野束(のづか)村が合併し、島野村が発足したとあります。ですから、岩内と合併して、明治の二つの地名に戻ったということになるのでしょうか。もちろん、村ではなく、地域の名前としてですが。

 敷島内という地名の位置は、岩内の西のはずれにあり、幅が10km以上あると思います。それほど民家が少ないのですが、写真のように小さな漁港が残っています。今は敷島内の漁師さんたちの船はみな岩内港に係留し、そこまでは軽トラックなどに乗って出勤?しています。

 昔はこの小さな港にたくさんの船がいたのでしょうね。でも、もしかしたら、漁獲したニシンをためて入れておいた場所かな?日本海側の田舎にはこんな小さな港みたいなのがたくさんあります。ご存じの方は教えてください。

 看板には、プレシャーボートなどの利用はできない。港の利用には許可が必要だと書かれてあります。泳いでももぐってもダメということですから、お気を付けください。

八興会館 その8

 私にとって、書かねばならないのに、書くことができなかった八興会館の話題。とりあえず連載は今回で終わりとさせていただきます。本来ならば、一人ひとりのお世話になった先生たちの事をもっと取り上げ、礼を尽くすべきでしょう。

 今回の連載をするにあたり、元管理人の大泉さんからいただいた資料はとても助けになりました。そんな大泉さんが残してくれたものを最後にご紹介させていただきます。

◆小笠原軍人先生の一言 ~ 「暑中稽古は寒い冬に耐えれるため。寒中稽古は暑い夏を耐え抜くため」

◆「団結力が生まれた」 ~ 団体戦の試合では、勝つ人、負けた人、で俺がお前がで心配でした。それがだんだんと絆が深まっていく姿勢は誇れるようで、素晴らしく思いました。

◆岩内新報の記者川島様が八興会館に関する記事をたくさん書いてくれました。

◆柔道、剣道の鏡開きには、お汁粉用の「あん」を斉藤菓子本店さんから寄贈してもらいました。

『八興会館は、先生方、豆剣士の一生懸命稽古をした道場だと思います。寒い日、暑い日に元気に来て育ててもらった道場だと思います。師匠、弟子、先輩、後輩、友情が年月をかけて増えたと思います。私も一員として育てていただいて感謝でいっぱいです。八興会館、館長さん、ありがとうございました。』 大泉京子

八興会館に関係した皆さま、育った皆さま、ご指導くださった先生、すべての人に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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 その1

 その2

 その3

 その4

 その5

 その6

 その7

 

にしん梅そぼろそば

 藤女子大の論文からのにしんのおかげを使ったレシピ第3弾です。その名は「にしん梅そぼろそば」。先週のジャージャー麺に対し、和風版といった感じのお料理です。

【材料4人分(1人分)】

●乾そば 400g(100g) ●鶏ひき肉 300g(75g) ●玉ねぎ 200g(50g) ●長ねぎ 40g(10g) ●しょうが 6g(1.2g) ●切干大根10g(2.5g)   

A ○みりん 32g(8g) ○にしんのおかげ 32g(8g) ○酒 32g(8g) ○梅干(刻んだもの) 32g(8g) ○しょうゆ 12g(3g)

B ○だし汁 400g(100g) ○しょうゆ 32g(8g)

●刻みのり 適宜  ●小ねぎ(小口切り)

【作り方】

①切干大根は多めの水で戻す。(A)、(B)はあわせておく。

②玉ねぎ、長ねぎ、しょうがはみじん切りにする。

③フライパンに水50ccを入れて中火にかけ、沸騰してきたら鶏ひき肉、玉ねぎ、しょうが、長ねぎを入れて炒める。ひき肉の色が変わったら、(A)で調味し、汁気がある程度なくなったら火を止める。

④鍋に湯を沸かし、そばと切干大根をゆでる。(切干大根はそばが茹で上がる3分前くらいに加えるとよい)

⑤皿にそばを盛り、③の肉みそをのせ、(B)をまわしかける。好みで刻みのりと小ねぎを散らす。

【応用例】 ・梅干しを柚子こしょうにかえてもおいしくいただけます。 ・冷やして食べてもおいしいです。

 藤女子大学の学生の皆さん、ありがとうございました。Aのにしんのおかげと酒、みりん、梅干し、醤油を混ぜた味噌だれは、いろんなところで応用ができそうですね。

藤女子大学紀要,第49号,第Ⅱ部:45-49.平成24年 より

雷電の旧道

 岩内から西の海岸線に向かう道は大小のたくさんのトンネルが続いています。昔の道路は切り立った崖にそってくねくねと続いていて、よく落石やシケで波が上がるなどで通行止めになったりしていました。

 平成8年、積丹半島の反対側にある古平町の豊浜トンネル崩落事故によって、各地で海岸線の安全性が問われ、のちに長いトンネルが次々とできました。岩内の雷電海岸も小さな複数のトンネルを一気に長いトンネルに置き換えられました。

 ですが、景色を見ながらということができなくなってしまったのですね。まぁ、安全優先と考えれは仕方ありません。写真は、雷電温泉からすぐのところにある、旧道です。アスファルトはまだ残っていますが、大きな石が置いてあり、立ち入ることはできません。

 入るなと言われると、入りたくなるあなた、ダメよ。上からでかい岩が転げ落ちてきますよ。

いよいよ北海道のマラソンシーズンが始まります

 第25回、春一番伊達ハーフマラソンが今日行われます。北海道のマラソンランナーにとって、この大会はマラソンシーズンの幕開けとなる大会です。一昔前は、北海道マラソンにエントリーするための記録づくりにこの大会に賭ける人もたくさんいましたね。今年は、持ちタイムは関係ないので、北海道マラソンに出場される方は申し込みは終わりましたか?

 私はこの大会の記録は冬眠明けの状態なので、1時間30分を切ることができず、「あ~ぁ、これじゃダメだわ。しっかり練習しなくっちゃ」と反省する大会という位置づけになっています。周りの人たちは、速いんですよ。きっと、冬の間もこつこつと室内などで練習していたのでしょうね。

 一年中走っていても楽しくないじゃない。魚と一緒で、旬を感じて生きなくっちゃ。とかなり意地張った言い方になってしまいました。あくまでも8月の北海道マラソンが目的ですので、この寒い時期に無理して走ることないさ。と思うことにしています。

 伊達ハーフのコースを走ったとこがある方はおわかりでしょうが、晴れていれば昭和新山がきれいに見えますね。山はまだ一部に白さが残り、畑からは何やら怪しい匂い。都会の方にとっては息苦しくなる肥やしの匂いが14km付近で強くなります。山からの吹き下ろしの風も強いですね。私のような田舎のランナーは、そんなコースでいつも走っているので、条件は厳しくてもどんと来いです。でも速く走れません。

 まぁ、今年もこれから始まる。たくさんの人たちと競うことができると思っただけで、ちょっとウキウキしてきます。走ることができることを楽しみたいと思います。大会の結果報告は来週です。写真は2010年の風景です。

田んぼの雪もあと少し

 今年は例年になく雪融けが遅く、まだ町内にもあちらこちらに雪が残っています。ただ、11日と13日早朝に雨が少し降り、それによってかなり雪融けが進みました。

 農家の皆さんも、雪が早く消えてもらって、作付の準備に取り掛かりたいところでしょう。写真は、共和町老古美地区から、岩内第一中学校越しに岩内岳を写したものです。

 雨の後の青空はいいですね。空気が澄んで、雪山の白さと青空のコントラストが絶妙な美しさを表現しています。ようやく、鉛色の空がなくなって、北海道らしいスカッとした空になりつつあります。

 裸だった街路樹に小さな芽が膨らんで緑色になるのが楽しみです。コートもクリーニング、タイヤ交換、ワイパーは夏用に、窓には網戸、冬用パジャマも、ももひきもしまいましょ。そして、心も明るく元気に。

 山菜が出て来たら、一八の身欠にしんと炊き合わせ。お忘れなく。季節の変わり目、年中行事ですね。

三代目いわない道の駅のスタンプ

 道の駅と言って、ドライヴ好きの皆さまは、スタンプラリーを思い浮かべることでしょう。道の駅いわないのスタンプが、新しくなりました。今回で三代目となるそうです。

 スタンプラリーノートを持って、北海道内各地の道の駅をスタンプを押してドライヴする光景は、今ではすっかり定着しましたね。夏休み中などは、道の駅によっては、スタンプを押すのに長い列を作っているところ見受けられます。

 そのスタンプも、たくさんの利用客が使うものですから、当然消耗されます。岩内のスタンプは、2012年4月12日からリニューアル。ゴムが丸くなっていないので、文字がはっきりと浮き出ます。

 北海道地区道の駅スタンプラリーは2012年4月21日土曜日からのスタートです。この真新しいスタンプを最初にラリーノートに押印するのはどなたでしょう?いつものように、スタンプを押したあとは、一八の「にしんのおかげ」「にしん伝心」「みりん干し」「サケトバ」などお求めくださいね。

4月の刀掛岩

 岩内の観光名所である、雷電海岸。その象徴的な刀掛岩。冬の厳しい風景と、夏のほんのり緑色を配した景色では、その見え方がかなり違っています。

 鋭くとがった岩の形態から、やはり冬の景色のほうが迫力があります。ただ、夏は夏で夕日とのコントラストが素晴らしいので、それまたおススメです。

 このブログで何度もご紹介していますが、ブログの検索窓を使って、刀掛岩と検索してみてください。そのいろいろな季節の刀掛岩がご覧いただけます。

 あの尖った部分には普通の人は行く事が出来ないんですよね。そう言った探検ツアーもありません。もしも本州にこんな風景があったら、お土産屋さんだの、船で近くに行く遊覧船だの、いろいろと商売をされる方が出てくるでしょうね。

 遊歩道もなく、作ろうなんて声も一度も聞いたことがありません。やっぱり、刀掛岩はこうして遠くから見るのが一番いいからなのでしょうか?観光客の皆さんはどのように思います?

『八興会館』 その7

 八興会館の管理人である、大泉さんからお借りした資料に、『財団法人八興会館 創立30周年記念祝賀会』の記念誌があります。その中には「30年のあゆみ」というタイトルで、創立の昭和38年2月から平成5年の9月までの子供たたちが残した、さまざまな大会での入賞の記録などが載っています。

 今日は、その中の一部に昭和40年9月1日発行の「八興会館のあゆみ」より記載してある、館長である紀伊右エ門の昭和38年八興会館落成式のあいさつ文をそのまま転記いたします。

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 紀 館長 挨拶

 一八の商号で皆様から多大のごひいきに預かっております紀でございます。

 本日この八興会館の落成式に、ご多用のところわざわざご臨席くださいまして、ご祝詞やご祝儀を頂戴いたし、まことに有りがたく厚くお礼申しあげます。

 一八の親爺が、商売に関係のないこのような大それた会館建設などをどうして企てたのか、さぞかし皆様には不思議に思われたことと存じますので、いささか平素感じております一端を申し上げたいと存じます。

 池田首相の真似ではございませんが「国づくり」の基礎が「人づくり」であることは申すまでもございません。それには住みよい環境と施設を与えて、明るく楽しい健全な「場」で、次代を担う子供をすくすくと成長させてやりたいということは独り私のみの願いではございません。然るに岩内の町は、教育上よい施設や環境に恵まれているとは、決して申されないのであります。

 こういう点から、私は先年も大浜海水浴場の施設に微力ではございますがいささか努力いたしました。また、伝馬船十余艘を備えつけ、これらのご利用に資したり、昨年は円山のスキー小屋の建設にも協力させて頂いたわけであります。

 しかし、何と申しましても、年間を通じて利用ができ、かつ日本古来の武道の練磨によることが、肉体と精神の両方向の修養に一番効果があるものと考え、道場の建設を思い立った次第であります。幸い町内有志の方々や、その道の専門の方々のご支援をえまして、昨年11月この会館の建設に着手し、本日落成して開館の運びに至りました。

 もとより私は、裸一貫で遠く佐渡より渡ってまいりました風来坊でありまして、何の教養も資力としてございません。従いまして、今後の維持運営や青少年の育成につきましては、全くの素人でわからないわけであります。何卒この上とも、町長さん始め町議会議員、町教育委員会、PTAその他町有志の方々の特段のご支援とご指導を仰ぎまして、この会館がますます充実され、青少年の健全な育成に多少とも寄与できますことを祈念する次第であります。

 本日は私の多年の夢の一端が現実しました喜びと感謝の気持ちを申しあげましてお礼のご挨拶といたします。まことにどうも有りがとうございました。

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