日別アーカイブ: 2012年7月29日

17年かけてフル4時間を切ったS女史

 今では、色とりどりのランナーズファッションでたくさんの女性がマラソン大会に参加していますが、28年前からマラソン大会に参加していた女性の友人のお話を。(今回はS女史といたします)。

 S女史は看護師であり、母親であり、奥様でもあります。職場のお話を聞くと、夜勤もあり、私たちに比べると非常に不規則な時間で生活しています。そんな中で、ランニングを続けるというのは、出来るのだろうか?と思ったのが私の最初の疑問でした。

 走るきっかけは看護学校時代(28年前)何か運動したくて、5キロのレースに参加したのが最初。同時期に登山も始め、トレーニングとして好きな時に走る程度。出産前後、子どもが3歳までは走る時間はとれず。それでも好きな美瑛マラソンのほか毎年何かの大会には参加。19年前に初ハーフ、17年前に初フル参加。目標は特に持たず、いつかフルマラソン走れたら良いな~くらいの漠然とした思いしかなかったとのこと。

 ある年、高校の同窓会で再会したG氏とマラソンの話で盛り上がり、失せていた北海道マラソンへの意欲が再び湧いたということです。しかし、北海道マラソンは2006、7、8年とタイムオーバーで回収。この時はまだ4時間制限の時代です。そして、2011年の北海道マラソンで見事4時間10分で完走。

 昨年春にG氏とそのつながりで私を含む何人かが、同じ大会に出るようになりました。先日の札幌ドームリレーマラソンもそんなつながりからチームができました。私はS女史に近い持ちタイムの友人Mとわざと競うように仕向けたり。ちょっとしたモチベーションを意識してもらったところ、今年の千歳フルマラソンで3時間57分で4時間切り。初フル参戦から17年後の事でした。

 走る意味、大会に出る意味は人それぞれ違うもので、何も記録だけがすべてではありません。彼女と話をすると、走って気持ちよかったとか、走りながら草木の匂いを楽しんだなど、決して辛い練習をしている雰囲気がありません。それはこれからもずっと続けていくためには、一番いい感覚ではないかと思います。

 長く楽しくランニングも登山も続け、超元気なおばあちゃんになることが理想というS女史。職場の若い女性をSチルドレンと呼び、大会に連れ込んで楽しさを教えています。私から見ると、非常に走りも精神的にも安定した女性です。ですから、まだまだこの先、何かをやってくれそうな、私にとっては、M氏とのバトルを期待していますので、是非楽しませてください。そして、おいしいビールを皆で飲みましょう。