日別アーカイブ: 2012年10月23日

岩内の20世紀写真集から~漁港のにぎわい昭和26・27年

 岩内の20世紀という写真集があります。岩内町郷土館で保管されていますが、新規では入手困難です。郷土館の坂井館長さんから、お借りしたその写真集から、少しずつ昔の岩内町をご紹介していきます。

 今回は、昭和26・27年頃の岩内港です。こんな風景は今では絶対に見ることはできませんね。この漁船の数は、ざっと見ただけでも100隻以上はあります。左に延びる港の防波堤も、白灯台で止まっていますが、今はもっと伸びています。 

 白い部分はたぶん雪でしょうから、スケソ漁の船でしょうか。季節は11月頃ではないかと思います。また、ドラム缶が見えますが、船の燃料である重油ですね。昭和29年の大火では、この重油のドラム缶がごろごろと町中を転げて、爆発して火を撒いたと言われています。

 この写真、ずいぶん上から撮ってますが、高い建物があったのでしょうか?電信柱に登って撮ったのでしょうかね?ご存知の方、いらしたら、教えてください。

 それにしても皮肉なもので、港が立派になればなるほど、漁船は少なくなってしまいましたね。