月別アーカイブ: 2012年11月

たらこ原料の変更のお知らせ

 岩内町の名産、たらこ。その原料となる、はえ縄漁は、魚体を傷めずに、生きたまま釣り上げるので、鮮度抜群。ところが、手間がかかるうえ、はえ縄スケトウダラ漁が年々悪化していて、出漁をする船も少なくなり、今は3艘しかいません。

 私がこの仕事に就いた21年前は、スケトウダラの釣船が50艘もありました。そのまた昔は100艘以上の船がいたというのですから、圧巻だった事でしょう。

 弊社のたらこは、ずっとそのはえ縄漁での原料だけで作られていました。しかし、急激な原料不足と異常なまでの価格高騰によって、商売として成り立たなくなってしまいました。そこで、大変残念ではありますが、原料を網で獲ったものを使うことにしました。

 ただし、網であっても原料の選別は厳しくし、味の面でも今まで一八の味に慣れ親しんだお客様には期待を裏切らないよう、研究し努力しております。

 お客様にはごまかした商売をすることはできません。釣のたらこを扱う事が出来なくなった事を公表すること自体、苦渋の選択でした。どうか、この状況をご理解いただき、今年もおいしい一八のたらこをお求めくださいますよう、お願いいたします。

岩内の老舗呉服店

 岩内には、古くからの呉服店が数多くあります。28日の新聞折込には、馬場呉服店の広告が入っていましたので、そのご紹介を。

 お店は明治時代からあったとのことで、詳しくは存じ上げません。岩内がかつてニシンで栄えていた時代には、呉服店という存在は花形的なお店だった事でしょう。

 屋号がいいですよね、現在の写真左上に屋号があります。「ヤマサンボシ」と読みます。店主は長きにわたり、岩内商工会議所会頭などの複数の要職についておられた方です。

 広告には大正時代の店構えと現在のお店の写真を並べていたので、私のブログではうってつけの話題として取り上げました。とはいえ、このブログ購読者はヤマサンボシ馬場呉服店さんではお買いものはしませんかね?

大荒れの北海道

 11月27日火曜日は北海道は大荒れの天気になっていたようです。「ようです」と言う表現は、私も北海道にいるのですから、おかしいですよね。

 と言いますのは、あちらこちらのニュースで暴風、突風などで被害が出たとニュースで流れる中、岩内町は覚悟していたほど荒れませんでした。写真でご覧いただいても分かるように、100m先の信号がわかります。岩内が真冬に大荒れになると、その信号はまったく認識できなくなってしまいます。

 とはいえ、電信柱の雪のつき方を見てください。手前側(北側)だけに雪がついていますね。風で吹きつけられたようになっています。太平洋側に住まわれている都会の人にはちょっと想像つかないかもしれませんね。

 夜になると、まあるいお月様が、雲の合間から光り輝いているのが見えました。しばらくすると全く見えなくなってしまいました。事務所に夜一人でいると、近くの電線が風を切る低音がなんとも寂しげに聞こえます。いよいよ年の瀬。がんばって渡りきらねば。

「ゆるキャラグランプリ2012」のたら丸は506位でした

 ゆるきゃらグランプリ2012の結果が出ました。11月25日に埼玉県羽生市で、ゆるキャラサミットなるものがあって、その場で結果発表と表彰が行われたようです。エントリー数865体。たら丸は残念ながら、506位でした。

 画像を見る限り、たら丸は出張していなかったようですね。11月からはスケトウダラのシーズンが始まったので、忙しくてそれどころではなかったのでしょう。

 それにしても、800番台ともなると、10数ポイントしか入っていないキャラくターもありました。それって、担当者自身もそのゆるキャラに対する愛情はないのでしょうか?ちょっと可哀想に思えます。

 我がたら丸は717ポイント。一日1回の投票ですから、関係者が連携して計画すれば、もう少し得票を伸ばせたのかも知れませんね。私としては、一般の人にはなじみのない、北海道ハサップ君に負けたのが悔しいのです。

 とはいえ、このようなイベントに振り回されずに、しっかりと人気を維持してほしいと思います。ねぇ、たら丸君。次は何かで目立つ事を期待しているよ。「継続は力なりだよ~」

岩内の20世紀写真集から~馬そり

 街中を馬が荷物を運んでいた風景を覚えている方は、何歳くらいまでの方でしょうか?私は50歳ですが、子供の頃に家の前を馬が下を向きながら荷物を引っ張っていたのをしっかり記憶しています。友人の家が馬を飼っていて、それで運送をしていました。

 写真は浜に水揚げされるスケトウダラを運ぶ馬そりです。冬はそりで、夏はタイヤをつけて運んでいました。家の前を通ると、シャリンシャリンと首輪の音を鳴らしながら、ゆっくりと運んでいたのです。

 ちょっと可哀想に思いましたが、その足は競馬のサラブレットとは全く違い、太く力強さを感じさせます。ポタッポタッと黄色い草の繊維でできたフンを落としていき、運動会の前になると、馬のフンを踏めば速く走れるなんて事を言われたものです。

 時代は流れ、馬からトラックへと輸送方法が変化していきました。馬を飼って運送をしていた人たちは、トラックを購入し、○○運輸などという会社となりました。忘れてはならないのは、昭和29年の大火で、この馬たちも多くの被害を受けました。

 

マラソン大会のナンバーカードについて

 マラソン大会に出られる方は必ずゼッケンをつけますよね。このゼッケンという言葉、正式にはナンバーカードと言うようです。

 マラソン大会の受付に行って引換証を渡すと、パンフレットや参加賞とこのナンバーカードと安全ピンをもらいます。四隅に最初から穴が開いているものは、最近流行りのプラスチックのゼッケンホルダーというものを使えます。

 私の引き出しには、安全ピンがコップ1杯分は軽くたまっています。そのうち何かに使えると思っていたのですが、10年経過して、再利用できたのは1回くらいなものです。

 大会後に着替えて安全ピンをはずのをめんどくさがり、そのまま家に持ち帰ったら、安全ピンの部分が錆びてしまって、茶色が落ちなくなったなんて経験をお持ちの方も多いと思います。夏のレースだと、塩分もたっぷり含まれているので、錆びるのも早いのです。

 写真右は、10月の北海道ロードレースのものです。カードに穴があいていて、熱がこもるのを防ぐのだそうです。北海道マラソンでは、ナンバーのあちこちに丸い穴をあけて、通気性をよくしている人もいます。北海道ロードレースは10月の寒い時なので、穴はあいてなくてもいいのですが、宣伝も兼ねて使われたようです。

 左はさよならマラソンの、今となっては懐かしい布地のゼッケンでした。それまたいい感じなので、私は好きです。

 ほとんどの大会は、前と後ろの2枚つけなければなりませんが、大会によっては、前一枚だけというものもあります。私はどちらかと言えば、追い上げ型の走り方なので、後ろにゼッケンが付いている方が、同じカテゴリーの人なのかを判別するのに役立ちます。

 いい数字をもらうと気分がいいのですが、今年の北海道マラソンは、3375。「さんざんなこう」で、その通りとなってしまいました。みなさんは、このゼッケンにどんな思い出がありますか?

岩内のエビ天ラーメン?

 平成24年11月22日、ケンミンショーというテレビ番組で、岩内町周辺では「エビ天ラーメン」というメニューがあるということで、取り上げられました。

 塩ラーメン、またはしょう油ラーメンの味で、トッピングにエビ天がのっているのです。びっくりですね。恥ずかしながら、私は知りませんでした。女工さんたちに知っているかと尋ねると、大半の人が知っていました。知らないと言う人でも、天カスは乗せますと言われました。

 このブログで、ささや食堂というお店が、にしんそばを作っている事をご紹介したことがあります。そのお店の現在のご主人が、先代からお店を引き継いだとき、それまで、海産物のかきあげをのせていたラーメンをエビに変更したところから、今もメニューに残っているとのこと。昔は岩内の15軒ほどの食堂で当たり前のようにあったそうです。

 番組は、私の知っている人がたくさん出ていました。ちょっとヤラセじゃないの?と思える部分もありましたが、それはそれ。ささや食堂のエビ天ラーメンは塩味。ぼたん食堂のエビ天ラーメンは醤油味。みなさん、寒くなった季節です。エビ天ラーメンを食べに岩内来て、食べ比べを是非。お帰り時は一八の商品をお土産に。

平成24年の勤続表彰

 今日は勤労感謝の日。世間は3連休と言われていますが、弊社は勤労に感謝しながら労働です。今が一番忙しい時なので、祝日出勤してもらっています。

 本日の朝礼では、最初に勤続表彰をします。ちょっと時代遅れの表彰状と記念品の贈呈。弊社は5年単位での表彰で、今年は15年表彰が2名、10年表彰が2名います。表彰される従業員は、毎日一生懸命に働いてくれています。

 とはいえ、なぜこの時期に勤労感謝の祝日を持ってくるのさ?という本音もあります。もっと暇なときにいくらでも祝日を持ってくればいいのに・・・とちょっと愚痴りたくなります。ただ、私自身サラリーマンだった時は、祝日で内心喜んでいたものです。立場変われば現金なものですね。

 真面目な従業員に支えられて、経営者としては、ありがたいの一言です。これからも健康に注意しながら、元気に働き続けてください。

 

ようやく地上に雪です

 山はすでに白くなっていたのですが、地上に積もるだけの雪がようやく降りました。11月21日の朝、カーテンを開けると、まだ夜明け前にも関わらず、白さが目の前に広がりました。

 初雪が遅いとは思っていましたが、やっぱり来るものは来るのです。写真でもおわかりのように、雪質はシャーベット状態で、重い湿り雪。除雪車はまだ来ないので、車が通るとシャバシャバという音を立てながら通って行きます。

 女工さん達が来る前の朝の段取りと除雪にと、あわただしい朝でした。もっとも、私たちはこれを乗り越えなければ、お正月を迎えられません。何事も自然のせいにできませんからね。

 さて、この雪、根雪になるにはまだまだ甘いぞという感じですが、本格的な岩内特有の吹雪になる日もそう遠くない事でしょう。工場も皆がんばって作っています。お正月の商材を心待ちにしている皆さん、楽しみにしていてください。

道新「逸品ストーリー」でにしんのおかげが紹介されました

 弊社の「にしんのおかげ」がまた、北海道新聞に掲載されました。経済面の逸品ストーリーというコーナーです。にしんのおかげが道新に載ったのは通算すると何度になるか、もう分かりません。ただ、今回は後志版ではなく、全道版だったために、反響は大きかったです。

 道新本社経済部のM記者から取材の申込があったのは、11月上旬。「札幌に出る機会がありますよ」と言うと、本社で取材させてほしいとのこと。数日後に道新本社を訪ねると、インタビュールームなんてところに連れて行かれました。後で聞いたら、VIPや芸能人などに使う部屋とのこと。・・??・・私は田舎の加工屋だよ。

 小さな会議室のような広さで、撮影用の機材などがありました。でも、撮影はせずにお話だけ。にしんのおかげは後日撮影されたようです。毎週火曜日に連続で北海道のいろいろな商品を紹介しているコーナーです。お話では、来週の27日だと思っていたので、問合せの電話が朝から連続で鳴って、事務所はびっくりの状態。

 決して、一時的な打ち上げ花火のようなブームにはならなくていいので、「にしんのおかげ」という商品が、消費者のみなさんに浸透してくれることを望んでいます。今後の行方にご期待ください。そして、たまには購入して、いろんな食べ方をしてみてくださいね。