街中を馬が荷物を運んでいた風景を覚えている方は、何歳くらいまでの方でしょうか?私は50歳ですが、子供の頃に家の前を馬が下を向きながら荷物を引っ張っていたのをしっかり記憶しています。友人の家が馬を飼っていて、それで運送をしていました。
写真は浜に水揚げされるスケトウダラを運ぶ馬そりです。冬はそりで、夏はタイヤをつけて運んでいました。家の前を通ると、シャリンシャリンと首輪の音を鳴らしながら、ゆっくりと運んでいたのです。
ちょっと可哀想に思いましたが、その足は競馬のサラブレットとは全く違い、太く力強さを感じさせます。ポタッポタッと黄色い草の繊維でできたフンを落としていき、運動会の前になると、馬のフンを踏めば速く走れるなんて事を言われたものです。
時代は流れ、馬からトラックへと輸送方法が変化していきました。馬を飼って運送をしていた人たちは、トラックを購入し、○○運輸などという会社となりました。忘れてはならないのは、昭和29年の大火で、この馬たちも多くの被害を受けました。