月別アーカイブ: 2014年1月

食クラ・フェスタに参加してきました

 今日はちょっとお仕事のお話。北海道には「食クラスター連携協議体」という組織があります。食に関わる幅広い産業(産)と関連機関(学官金)がオール北海道で連携し、北海道ならではの食の総合産業を構築しようとする取組です。

 と難しい言葉を並べると、みなさんもう読まなくなってしまいますね。クラスターって、房とか群れなどを意味します。ブドウの房をイメージしてください。企業、行政、研究機関、銀行がブドウひとつひとつの粒で、それらが集まったブドウ一房が「食クラスター」というわけです。やっぱりわからない?

 そのイベントが2014年1月29日に札幌パークホテルで行われました。私は北海道経済産業局から声がかかり、「にしんのおかげ」を持っていき、試食PRを行いました。交流会では、北海道各地から集まった食材の試食、食材を使った有名シェフの料理などが食べることが出来ます。

 高橋知事のご挨拶から始まり、600人ほどの人でごった返した交流会。上手に食べれば、試食試飲だけで、満腹、酔っ払いになれます。田舎者の私は、これだけ人が多いと、動きが鈍くなってしまいました。

 お話させていただいた皆様、ありがとうございました。

岩内協会病院の急患受入休止について

 地域医療の問題が叫ばれている中、ここ岩内町でも現実に弊害が出てきました。年明け(2014年)から、時間外の急患の受入が出来ない状態が続いています。

 この私のブログでは、できるだけ地域のマイナスの話題はお伝えしたくないのですが、岩内出身の皆様や岩内のファンの皆様にもこの現実をわかっていただきたいので、書かせていただきます。

 今までもギリギリの人のやりくりの中、なんとか急患の受け入れをしていたものの、1月で院長と常勤医1名が辞めることにより、受入困難になったとのことです。

 退任の理由は明らかになっていません。ですが、それぞれの理由があってのことは想像に難くありません。残って従事されている方にとっても大変な状態であることでしょう。

 そんな中、病院職員の有志が今後の協会病院のあり方を考えようという学習会を、2014年1月31日午後6時から岩内協会病院で行うと新聞に書かれてありました。

 岩内の10大ニュースにもなってしまった急患受入停止。あって当たり前という考え方をまず捨てなければなりません。

たつかまがケンミンSHOWで紹介されました

 近年岩内の名産に成り上がった「たつかま(たちかま)」。それがまたテレビ番組「ケンミンSHOW」で紹介されました。2014年1月23日(木)に放送されました。

 スケトウダラの白子は普通「タチ」と言いますが、岩内では「タツ」という言い方のほうが一般的。鮮度のいいタツを使って、ぶよぶよの不思議な食感を出しているのが、近年マスコミに多く取り上げられ有名になりました。

 昔は釣たらこの原料であるメスの卵は重宝されるも、オスのタツはとても安く売られていました。鮮度落ちが速いので、保存できるようにと考えられたのが蒲鉾にすること。材料はタツ、でん粉、塩のみ。漁師の奥さんや、加工場の女工さんが作ったのが始まりではないかと言われています。

 しかし、このようにマスコミで取り上げられ、注目されるのとは逆に、スケトウダラの漁獲がどんどん減って原料確保に苦心しているのも確かです。タツカマがこんなに主役になるなんて、20年前でもだれも想像していませんでした。

 それにしてもケンミンSHOWでの岩内の登場回数はこれで3回目。1回目の運動会にそーめん。2回目の天ぷらラーメン。つくづく岩内という町の食文化は独特だという裏付けなのでしょう。

今年も家具の栗林の前に・・

 岩内町駅前商店街にある「家具の栗林」。その店主がこの時期に毎年たら丸くんの雪像を作っています。今年も立派で楽しい雪像ができています。

 毎年、少しずつ変化があって面白いです。今年はキャンドルの装飾がポイントではないかと思いました。昨年は「がんばろう日本」と書かれてあった文字は、今年は「がんばろう岩内」です。

 店主なりに、商店街を元気にしたいと思って、出来ることから始めようと思いついたこの雪像。たら丸、べに子、ピン助。岩内に来られたら、ぜひ家具の栗林のお店の前にお立ち寄りください。お店で買い物をしてあげるとさらにGOODなのですが、一声かけてあげるだけでも店主は喜ぶと思います。

 私と中学、高校と一緒のクラスだった栗林君。あの頃はまさかこんなに岩内のことを思った行動をするなんて、思いもしませんでした。同級生がこうして同じ町内でがんばっていることは、私も励みになります。

釣たらこ生産中です

 毎年漁獲が少なくなっている、はえ縄で獲るスケトウダラ漁。その漁法で獲られたスケトウダラから作るたらこは別名「釣たらこ」。何度もこのブログで紹介していますが、再度なぜおいしいのか、なぜ高いのかをご説明いたします。

 一般にスーパーなどで売られているたらこは、網で獲ったスケトウダラで作ったものか、アメリカやロシアなどで漁獲され、原卵を冷凍したものから作られたものです。

 網の場合は、海中で悶え死ぬために、あまりおいしくない成分が魚体にめぐります。冷凍卵は解凍時にうまみ成分が流れ出てしまいます。反面、はえ縄漁は生きたまま一尾ずつ揚げられるために、鮮度抜群。さらに死後硬直の状態で卵を取り出します。

 ただし、そのはえ縄漁は、縄と呼ばれるたくさんの針のついた釣り糸に餌をつける作業など、とても手間のかかる作業を必要としますし、漁そのものも手間もかかり、厳冬期の寒さとの戦いもあります。

 説明は一度始まると、何十ページ分にもなるので、今日はここまで。弊社は、同じはえ縄でスケトウダラ漁をしている檜山地方から生助子(なますけこ)を購入し、釣たらこの生産をしています。残念ながら岩内のはえ縄漁の船は3隻しかなく、水揚げ量も少なくなってしまったためです。

 ということで、お正月のご馳走は終わってしまいましたが、やはり旬のおいしい「釣たらこ」をぜひ当社からご購入願います。

 

 

放射冷却とけあらし

 先週の日本列島は寒波により、各地でかなりの冷え込みとなりましたね。岩内町も積雪が一気に増え、街中でも排雪用ダンプカーが、ひっきりなしに往来しています。

 写真は1月17日朝の岩内フェリーターミナル防波堤から海を撮ったものです。海水温と気温の温度差から生じる「けあらし」が発生しています。この日の朝は久しぶりの晴れにより、放射冷却で気温が低く、かつ風も強くなかったために、見ることができました。

 自然がもつ不思議な現象ですが、見る角度によっては、いろいろと楽しむことができます。円山の温泉にお泊りの方は、岩内湾全体がこの「けあらし」に包まれている風景を見ることが出来たのではないでしょうか。

 連日の除雪に疲れている皆さんにも、久しぶりの青空は安堵する色に思えたことでしょう。地元の人間にとっては、この「けあらし」の風景を楽しむ人はほとんどいないことでしょうが、都会の方にとっては、幻想的に見えると思います。ですから、実際に見に岩内に来てね。

岩内東小学校児童の商店街ガイドブック

 学校では総合学習という時間があって、児童自らが課題をもって考え、行動する、なんとかこんとか・・・・・

 要するに、授業で学ぶだけでなく、学び方やものの考え方を身に付け、主体的、創造的に取り組む態度を育てるというものらしいです。2000年から段階的に始まったようで、私たちの世代では当然ありませんでした。

 テーマとしてよく取り上げられるのが、地元の産業についての調査です。今回、岩内東小学校の6年生23人が、岩内町の商店街を取材し、20店舗それぞれを写真付きで紹介をするガイドブックを作りました。

 写真は、フジカメラさん店頭にあったものを私が写しました。いかにも手づくり。でも、ほのぼのとして子供たちが一生懸命に作ったことを感じさせます。このことは道新後志版に12月にも取り上げられました。

 第2中学校の深層水を使った発表など、地元の産業についての調査は、たぶんその時はピンと来なくても、将来きっと何かの役に立つはず。子供たちの取材には、大人たちはめんどくさがらず受けてあげましょうね。そして、成果に対してはしっかりほめてあげましょう。指導する先生は大変だと思いますが、岩内のためにも地道に頑張ってね。

平成26年の岩内町成人式

 2014年1月13日は成人式の祝日。ハッピーマンデーがなかった時代は、1月10日が成人式でしたね。そして、自治体によっては成人式を祝日の前日の日曜日に行ったり、お盆に済ませるところもあるようです。

 また、年齢で区別するのではなく、学年別に行うところもあるようです。岩内町の場合も学年別です。ですから、高校卒業後の最初のクラス会になるといった風景が見られます。写真は岩内地方文化センターの受付風景ですが、ちょっと背伸びした服装、着物を着飾った新成人たちが、「久しぶり~」などと言いながら談笑しています。

 私の場合、大学浪人を経て東京に出ており、この時期はすでに大学の授業が始まっていました。さらに早生まれということで、このように集まった経験はありません。学生の身分では、まだまだ成人という自覚もなかった記憶があります。

 岩内町の成人式では、先日このブログでもお伝えした日ハム応援大使の斎藤選手と谷口選手の新成人に向けてのビデオレターが披露されたとのことです。夜、猛吹雪の中を繁華街に向かう新成人、これからもいろいろな困難があるでしょうが、逃げずに立ち向かって一歩一歩進んでほしいものです。

 新成人のみなさん、おめでとう!

平成26年の蔵開き

 毎年、1月11日は冷蔵庫の蔵開きというものがあります。普通の方にとって、冷蔵庫の蔵開きと聞いて、なんぞや?と思うのが普通でしょう。実際、私もこの仕事をするまでは、聞いたことがありませんでした。

 岩内海産商協同組合には、数100トンの原料、商品を保管できる冷蔵庫を保有しています。岩内神社から参拝用のセットを持ってきて、一年の商売繁盛と安全祈願をしていただくものです。

 ネットで「蔵開き」で検索をすると、酒造会社の蔵開きというイベントが多数出ます。これは酒造会社が蔵を一般公開するお祭りのようですね。冷蔵庫の蔵開きは、一般公開はいたしません。あしからず。

 毎年のことですが、この蔵開きの1月11日は、めちゃくちゃ吹雪いて、底冷えがします。新年のご挨拶と同時に、身を縮めながら「寒いねぇ~」というのが恒例行事みたいなもの。神様、どうか商売繁盛させてください。・・正月だけ言うなと聞こえてきました。

ナナカマドの実とカラス

 岩内町の町木でもあるナナカマド。秋には葉っぱが真っ赤に色づき、その後は赤い実がぶら下がっています。

 その実は別名「カラスの実」。冬になると、カラスの餌となるものが少なくなってきます。カラスも生きるために必死。でも、ここで疑問が浮かびます。なぜナナカマドの実がなった秋に全部食べちゃわないのだろ?

 実が熟しておいしくなるまで、口をつけないのでしょうか?本当に他に食べるものがなくなったときの非常食としてとってあるのでしょうか?どなたかわかります?

 昔は水産加工場の周りには、たくさんのカラスの餌が転がっていました。でも、現在は衛生問題から、絶対に工場周辺に餌となるものは出さないようにしています。猛吹雪の翌日、町中が真っ白になったときに、ナナカマドをつつくカラスの姿が印象的でした。