月別アーカイブ: 2015年1月

30年前の岩内は・・

岩内周辺4か町村の情報誌、「波稲(はとう)」の1月号に、20年前、30年前、40年前、60年前に何があったか書かれてありました。今日は30年前のことをご紹介します。

30年前は、1985年。岩内町のキャラクター「たら丸」が誕生しました。写真にあるように、今とはまったく違った絵柄でした。作者の今井氏はもうこの世にはいないのですが、ここまで成長したことを喜んでいると思います。

もうひとつは岩内町にとって大きな節目となる国鉄岩内線の廃止。この存在を覚えている人がどんどん少なくなってしまっています。岩内高校の共和から来る同級生も、この汽車を使って通学していました。今はその線路跡地を利用して、岩内共和道路というバイパスができました。

スケトウダラもまだたくさん漁獲があった時代です。日本海ますも毎日何トン単位で新巻に加工されていきました。今の資源の枯渇を当時は予想できなかったでしょう。私は東京で社会人一年生になった年です。時代背景はバブルが始まった頃。

過去を振り返るのはあまり好きではありませんが、過去の教訓を学ばなければいけません。悪かったことは繰り返さず、よいことは伸ばしていきましょう。そして、子供たちに明るい岩内を残しましょう。

20150129_07

岩内にしんフェアのご案内

岩内にはニシンを加工して身欠にしんを作っている工場は現在9社存在します。ところが20年数年前は大小50軒以上存在して岩内町の基幹産業でした。

地元ではニシンの漁獲がなくなると、いち早く地元以外のニシンを移入、さらに輸入して、身欠にしんを作りました。その加工技術が改良を加え受け継がれ、日本一の品質を誇る今日の岩内の水産加工業者が存在します。しかし、消費低迷でその数も減少するばかり。

そんな中、岩内の身欠にしんを使った料理、商品を開発して、町興しに名乗りを上げた人がいます。元信用金庫職員の佐々木達也氏。岩内サッポロビール会、岩内海産商協同組合などを後援として、岩内ブランド特産品を生み出そうとしています。

その第一弾として、「岩内にしんフェア」を2015年2月22日(日)に、あづま鮨で試食会が行われます。にしんの歴史を紹介、岩内追分民謡会ソウラン節の披露。前売チケットは1,000円。ビール1杯、おつまみ、寿司3巻、スピードくじまであって楽しめるようです。

まだ日に余裕があるので、こちらの情報は違う機会にお知らせいたします。興味がある方は、お問い合わせください。

20150126_06

 

家具の栗林の前にたら丸雪像2015年

岩内町駅前通り商店街の「家具の栗林」の前にたら丸雪像が登場しました。最初に作ったのが2011年。それから今年で5回目を迎えました。過去のたら丸雪像をご覧になりたければ、リンクで飛んでください。(2011年2012年2013年2014年)

さて、今年の雪像はというと、右端のものは何ぞや?という感じ。別に何かのキャラクターを真似したわけではないでしょうが、愛嬌があっていいと思います。

毎年書かせていただいていますが、店主の「頑張ろうよ!」という思いが詰まった雪像です。商店街を元気にしたい、愚痴を言うのは簡単。できることを何か始めよう。

たら丸雪像を前にみなさんはどんなことを思うでしょう?ちょっとでも楽しいと思ったら、ちょっとでも笑顔が出たら、ちょっとでも元気が出たら、店主の苦労は報われるでしょう。岩内に来られたら、ぜひお立ち寄りを。一八のブログを見て来たと言ったら何かおまけが・・・・

20150124_08

雪のち暖気

今年の岩内の天気の特徴として、吹雪いて、雪が降って、その後に暖気となるというパターンが多いです。水道凍結の心配をしなくてもいい半面、雪が重く除雪が大変です。

降雪があった翌早朝は除雪車が町内を走りまわります。家の前にはたっぷりと雪が壁になって置かれているのですが、雪が軽ければまだしも、重い雪ではママさんダンプにのせる雪の量も多くできずに、苦心している方がたくさん。

写真は岩内地方文化センターの西隣の空き地。そこは排雪場所になっていて、きつい傾斜の雪山が出来上がっています。軽い乾いた雪だけですと、こうは積み上がりません。

今後の天気はどうなるのか心配なところですが、暖気になるとこのまま春になるのかなぁ~なんて気分になってしまいます。暦を見れば大寒を過ぎたばかり。岩内らしい吹雪の日はまだまだやってくることでしょう。

20150121_12

第11回札幌オリンピックのパンフレット

このブログのお話も、正直なところ何もネタがないという日があります。そんな時は、事務所2階に行っていろいろと残っているものを整理かたずけをしていると、懐かしいものが出てきて、それをネタにさせていただいてます。

今回は、1972年の札幌冬季オリンピックの競技会場を解説したパンフレットを見つけましたので、その話題を。発行されたのは1970年4月。表紙の写真は開会式とスピードスケートの会場となる、建設中の真駒内スピードスケート競技場。(現在は真駒内セキスイハイムスタジアム)

現在の真駒内公園と比べ、この写真を見る限り、周辺には何もなかったようですね。マラソン大会で真駒内によく行かれる方は、その違いがよくわかると思います。札幌がオリンピックを契機に、地下鉄、地下街、札樽道路が新しくでき、どんどん変化したのを子供ながら強く感じました。

札幌は2026年の冬季オリンピックの開催地に立候補するとニュースで出ていましたが、このブログでその賛否については控えさせていただきます。ただ、私にとって1972年のオリンピックは、毎日わくわくさせるものでした。雪の中で、笠谷さんの真似をしてジャンプした方、いますよね?

20150119_10

みりん干し生産中【2015年1月】

現在スケトウダラ(スケソ)を原料にした、「みりん干し」の生産が弊社の工場で進められています。岩内では、みりん干しと言えばスケソしかありません。都会の皆さまがみりん干し聞けば、サバ、サンマ、イワシなどを想像すると思います。

このみりん干しについての歴史は、私は詳しくはわかりませんが、新潟県佐渡から伝わったものとされています。弊社の創業者紀伊右エ門は佐渡出身のため、それに目をつけていち早く加工に手掛けたという説もありますが、定かではありません。

スケトウダラを三枚卸にして、醤油、ザラメを主とした秘伝の調味料に漬け込み、それから干します。一夜干しで上がるのが、生干しみりんと呼ばれ、一般的には焼いて食べるという方法の他、岩内独特の食べ方として、天ぷらに使う方もいます。

約一週間干して上がるのが、昔からある「みりん干し」。弊社ホームページでも掲載しておりますので、ご注文をよろしくお願いいたします。さっと炙って縦に裂いて食べてみてください。何とも食欲をそそるいいにおいに誘われて、ビール、日本酒がどんどん進みます。

20150118_09

新幹線が来るのはいつ?

本州から函館北斗駅まで伸びる北海道新幹線が来年3月に開業予定となっています。テレビのニュースでは、車両が運ばれたり試験運転が行われていることがよく流れています。

札幌まで来るのは、当初2035年度ということでした。しかし、最近の新聞で5年前倒しで工事が進められると書かれてありました。ルートは長万部から倶知安、小樽経由で札幌へ。

新聞にそのルートが出ていましたが、かなりの部分がトンネルなんですね。そのひとつ昆布トンネルは昨年11月にすでに着工されています。

さて、仮に開通したと考えて、岩内から東京に行くのに、千歳空港から飛行機に乗るのと、倶知安から新幹線に乗るのでは、どちらが速い?どちらが快適?どちらが安い?といろいろ考えてしまいます。

そんなことを言っていたら、「開通するときにお前は生きているのか?」と言われそうです。その時、世の中がどうなっていて、岩内がどうなっていて、商売がどうなっているかもわかりません。開通することによって、いろいろなメリットが生まれるよう、今からいろいろ考えて行動しなければなりませんね。

20141111_16

塩抜きしてしまった数の子の保存方法は?

お正月のお節料理にはなくてはならない数の子。一八の数の子をご利用いただきましたお客様、ありがとうございました。冷蔵庫にはもう残っていませんか?年が明けますと、使い残した数の子の保存方法についてのお問い合わせもあるので、その保存方法についてお話します。

塩数の子は本来保存性を高めるために、塩で固めたものです。もちろん、うまみを閉じ込めるという意味もあります。塩抜き前のものは、できるだけ空気に触れない状態で保存するほうがいいです。ラップに包み直して、ジップロックなどの袋に入れ、冷蔵庫で保管。酸化が進んでくると、黄色から褐色へ変化していきます。食べると苦味またはえぐみが出てきます。

また、塩抜きしてしまったものはどうなの?ということもよく聞かれます。以前このブログでも書かせていただきましたが、生卵を凍結して解凍すると、卵がどろどろになってしまいますね。それと同じように、カズノコ特有のポリポリ感がなくなって、ゴムのような食感になってしまいます。

ですから、お出汁を作って、完全に調味を浸み込ませてから冷凍していただければ、OKです。食感重視の場合は、味は濃い目の方がよろしいかと。卵細胞の水分を糖、または塩分に置き換えると考えてください。

生産者の心情といたしましては、保存しておくよりも、カズノコレシピをいろいろとお試しいただいて、できるだけ早くお召し上がりいただければと思います。そして、また一八へのご注文をよろしくお願いいたします。

【写真はカナディアンパシフィックカズノコ協会提供】

CP_KAZUNOKO_014

 

荒れた天気の正月休み明け2015年

お正月休みを終え、弊社の工場は1月6日より通常稼働を始めました。今年のお正月は例年になく穏やかな日が続いて、「こんなお正月は何年ぶりだろう」なんていうご挨拶がもっぱらでした。

ところが、7日は暴風雪波浪警報がでるほどの大荒れ。朝の送迎バスも吹雪で前が見えず、町内をゆっくりとしか進めない状況。ニュースでは各地で交通機関がマヒしたということです。

不思議なことに、積丹半島の東側と西側では天気ががらっと違うようで、札幌から新年のご挨拶に来られた人は、稲穂峠までは天気は穏やかだったのに、峠を越えたと同時にものすごい状態でしたと。「トンネルを抜けると雪国だった」ではなく、「トンネルを抜けると猛吹雪だった」ですね。

写真は弊社事務所です。角地にあるために、風あたりが強く、吹き溜まりもすぐにできます。その後、気温が緩み重い雪になって、雪かきが大変というのが今年の特徴です。ということで、穏やかな天気になりましたら、一八へのお買いもの、お待ちしております。

20150107_10

 

岩内東小6年の発表の記事

岩内東小学校6年生による、岩内の魅力を発信する総合学習の発表の様子が、2015年1月4日付の北海道新聞後志版に掲載されました。この話題については、昨年12月19日のこのブログでご紹介していますのでご参考下さい。

写真は左に発表している6年生。右には座って彼らの説明を聞いている観光協会事務局のM氏と私。私の後ろには、違うクラスの子供たちが一緒に聞いていました。

実はこの発表の時に、道新のN記者が取材に来ていたのを知っていました。なかなか記事が載らなかったので、どうしたものかと思っていました。12月下旬で総選挙の後、年末にかけての特集記事などが紙面を作っていましたので、掲載スペースがなかったようですね。

でもって、2週間も先送りになってしまったようです。反対に取材翌日にすぐ掲載されたなんてこともあるのに。まぁ、1月4日だとゆっくり読む人が多いので、子供たちにとっては良かったのかも知れません。道新さん、今年も活躍する子供たちをどんどん取り上げてください。

20150104_26