月別アーカイブ: 2015年11月

数の子はプリン体が少ない食品です

先日、北海道水産物加工協同連合会(通称:加工連)という、私たちの親組合から数の子のポスターが届きました。それには「数の子はプリン体が極めて少ない食品です。」と書かれてありました。

一般的に、魚卵はプリン体が多いというイメージを持たれがちですが、その含有量は他の食品に比べると、実は凄く低い数値。業界としても、数の子をもっと食べてもらうための啓発を、という戦略の一つです。

ところで、プリン体って何?痛風の原因となる物質ということでよろしいでしょうか?私は昔、中年のおじさんにありがちなプリンプリンとしたポッコリお腹を想像していました。

どんな食品も適度な量と偏った食事をしないことがまずは大切。適度な運動とストレスを減らすことも大事だと思います。美味しいものはその商品に含まれる物質等を気にせず食べることができればいいですね。ということで、数の子のお求めは一八から。

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町民講座「食と食品添加物」

岩内町では、大学の教授をお招きして一般町民の方に面白ネタを講義していただける「町民講座」というものがあります。今回は北陸大学薬学部教授、宇佐見則行氏。タイトルは「食と食品添加物」とあります。2015年11月27日(金)夜6時30分から。岩内地方文化センターにて。

私もこれは聞かなくてはならないと、このリーフレットを見たときにチェックしていました。ただ、主催が教育委員会、後援として岩内町のさまざまな団体名が列挙されているにも関わらず、どこからもこの講演のお話は聞きません。PR不足はここにも露呈していますね。

講演内容については、私たち加工食品を作る者にとってはとっても身近なもの。今は添加物なしでは加工食品を作れないほどになっています。と同時に、食品添加物は使用方法を間違えると害になるものも存在します。その辺のお話を聞くことができるかも知れません。

大学時代の授業は居眠りが多かった私ですが、今までの町民講座ではどんなに疲れていても眠らずにちゃんと聞いています。ほんとかなぁ~?ちゃんと眠らず聞いているか、当日私の近くにお座りになってお確かめください。

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漁火で空が明るく

岩内港はイカ漁が現在豊漁で、連日数千箱の水揚げがあり、活気づいています。えっ?イカ漁って夏なんじゃない?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

春は南から北上し、真夏を越えると産卵のために南下すると言われています。それで岩内沖が現在の魚場となっているようです。ちなみに、夏イカよりも現在のイカの方が身が肉厚になっています。

岩内の組合に属さない本州などから来る出稼ぎの船は「外来船」と呼ばれ、市場にとっては水揚げ手数料となるいい収入源となっています。それら外来船と地元の船が煌々と照らす集魚灯。それによって岩内沖の空が夜は雲が見えるほど明るくなっています。

私のカメラではその様子を上手に撮ることができないので残念ですが、夜岩内の北西の空をご覧いただければお分かりいただけると思います。それにしても、この寒い季節に船の上で仕事している漁師さんたちを想像するだけで、凄いなぁ~と思いますね。

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公園の遊具は冬支度

岩内町には大火後に作られたたくさんの公園があります。写真は大浜地区のかもめ公園。そこのブランコ、鉄棒などの遊具が冬支度をしていました。

どういうこと?と思われる方は、じっくり写真をご覧ください。鉄棒の横の棒がなくなっています。ブランコの真ん中は、つっかえ棒のようなものがあります。ブランコの周りの鎖が取り除かれています。

これは、除雪車が公園にどんどん雪を積み上げていくと、下になったこれら遊具は押しつぶされてしまうからです。過去に何度も曲がった鉄棒やブランコを見てきました。

写真は11月21日のもの。雪がちらほらと降ってきたのもちょっとだけ。まだまだ街中には積雪はありません。今年の冬は早いと思ってタイヤ交換も早めにされた方も多いのでは?でも、そろそろ来そうですね。

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北のアメ横さっぽろ2015のご案内

北海道のいろいろな食品・食材の即売会がアクセス札幌で、2015年11月20日(金)から22日(日)の間行われます。弊社は岩宇4ケ町村地域振興連絡協議会というブースで岩内町を代表して参加いたします。

金曜、土曜は妻と岩内町役場の職員さんが対応させていただきます。日曜日は私も加わっての対応となります。一八の高品質商品をお得価格でのご提供。特に塩数の子は東京の百貨店に並ぶ立派なものをお手頃な価格での販売となります。

昨年3日間の入場者数は34,000人を越えたようです。STVラジオの生放送も入り、各店舗の紹介やインタビューも入ります。2年前は「マイク、行くからね!」とリポーターのお姉さんに言われて、元気よく対応させていただきました。

開場前にはたくさんの人が外に並んでいるとアナウンスが流れ、開場の10時には一気に人がなだれ込みます。岩内まではなかなか行きにくいなぁ~なんて思っている方はぜひご来場してお買い物をお楽しみください。岩内町からは、たら丸君も同行して会場を盛り上げます。

写真は昨年の様子です。

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ドコモショップ岩内店店舗閉店

弊社の近所にドコモショップ岩内店という携帯電話のお店があります。平成27年11月30日をもって閉店しますと案内が来ました。引き継ぎは余市店か倶知安店へと。都会の方には理解できないでしょうね。それにしても携帯電話のお店の動きというのは、サイクルが非常に短いです。

この大浜に来る前は、ギンザ通り商店街にありました。この場所の前のお店はサンクスというコンビニでした。岩内町で最初にできたコンビニ3店舗のうちの一つでしたが、10年経過して閉店。のちにこのドコモショップとなった経緯があります。

私が平成3年に東京から岩内に戻った時は、まだ携帯電話は特別な人しか持てない時代でしたが、あれよあれよと今は子供までが持つ時代。携帯会社も合併を繰り返し、社名がコロコロ変わっていきました。

携帯電話を見ると、いろいろな意味でのサイクルがめまぐるしく変化しています。それに比べれば私たちが作っている身欠にしんや数の子などといった商品というのは、超がつくほど長い商品サイクルです。とはいえ、変化に対応できなければなくなってしまうことは、いつの世も同じ。どんな商品とて同じ、ですね。頑張らなくっちゃ。

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みなと新聞数の子特集

水産業界の専門誌、「みなと新聞」に数の子の特集記事が掲載されました。数の子は栄養機能性に富んでいるということから、体にいいので食べてね、ということです。

DHA、EPAが多いということは、このブログでも何度も書いていますが、他にもいいところがいっぱい。その中でも今回の新聞には、老化を促進し多くの病気を引き起こす要因となる活性酸素をカズノコ油に含まれるコエンザイムQ10は有効に機能する。ルテインはスマホやPC使用による目の疲れに効果がある等と書かれています。

コエンザイムQ10は、最近のマラソンブームでよく聞かれる言葉です。ランナーはサプリメントをとるよりも、カズノコを食べればいいのです。鮭に含まれるアスタキサンチンなども、ランナーにいいと言われています。なんだ、魚食の生活をすれば体にいいこといっぱいじゃない。その中でも特に、ニシン、数の子は優れているということです。

今まで私たち加工屋は、こういったアピールをあまりにしてこなかった過去があります。とにかく生きの下がらないうちに大量に処理することばかりに力を注いできました。これからは、消費者に分かりやすく説明しながら商品づくりをしなければいけないと思います。アピールできる要素はまだたっぷりありますが、まずは年末年始に向けて数の子をよろしくお願いいたします。

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雲がひいたら岩内岳は真っ白

写真は11月12日の岩内岳の様子です。前日から雲が上部を覆っていたのですが、12日の朝、山がすべて見えると雲が覆っていた部分が真っ白になっていました。

それは手品でぱっと手の中のものが変わってしまうような感じ。今時期は雪によってはっきりとその景色が変わってしまうのが、季節の変わり目だということを認識させられます。

子供のころ、朝起きてカーテンを開けると外が真っ白になっていた時の、あのワクワク感。寒いのだけれども何して遊ぼうかな、スキーができる、などと次から次へと楽しいことを考えていたものです。

それが今はどうでしょう。寒いのは嫌だ。忙しくなる。除雪から一日が始まる。などとマイナス思考全開。これではいけませんね。風景を楽しむ余裕がまだあるのですから、一生懸命に働いて、一生懸命に遊びましょ。

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いわない楽座が引越しました

岩内町名店街協同組合が運営する施設、「いわない楽座」が今月引越をしました。新しい場所は、東へ移動して小樽信金岩内支店さんの隣、昔はさくらい呉服店さんだった場所です。

いわない楽座って何?と聞かれると、商店街ではない私は正しい答えを言うことができませんが、たら丸焼を買ってその場で食べることができる場所。たら丸グッズがたくさん売っている場所。たら丸ポイントカードを商品に交換できる場所。等でしょうか?

たら丸焼が誕生してもう6年になるんですって。今の子供たちが大人になって「たら丸焼をくったよなぁ~」なんて会話が将来聞かれるようになったらいいなぁ、なんてことを今焼いている森さんが言っていました。

私たちの世代は、「甘太郎」というお店がありましたよね。いわゆる今川焼とか大判焼きと言われるやつです。麦茶がセルフサービスで置いてありました。岩高からの帰り道、甘太郎によっておしゃべりしてから家路についたと言う人も多いのではないでしょうか。いわない楽座がそんな存在になってくれるといいですね。

写真は11月10日付の道新後志版です。

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食べきり!にしん漬け

コープさっぽろが月1回出している食べ物情報誌「Cho-co-tto(ちょこっと)」で紹介していた、食べきり!にしん漬けというページがありましたのでご紹介いたします。ごめんなさい、何号だったかわかりません。

本来は大きな樽に漬込むものですが、ビニール袋で漬ける食べきりバージョン。家庭料理研究家こぐれあいこさんのレシピです。

【材料】 *出来上がり約1.5ℓ分
●身欠にしん3本 ●キャベツ600g(1/2個) ●大根500g(大1/2本) ●にんじん100g(中1/2本)
A: ●水200ml ●粗塩約40g(野菜と水の重さの3%)
B: ●米麹(乾燥)100g ●しょうが1かけ ●赤唐辛子1本

【作り方】
①本乾の身欠にしんを戻す 米のとぎ汁に浸して1~3晩置く。(室温が高い時は冷蔵庫で)
柔らかくなったらうろこを丁寧にとる。

野菜の下漬け
20ℓの厚手の大きめのやわらかいポリ袋にAを入れ、キャベツ(大き目ざく切り)、大根(1cmの皮つきいちょう切り)、にんじん(せん切り皮つき)を加えなじませ、口をしばる。

30分くらいするとしんなりするので袋の中の空気を抜いて再び口をしばり、冷蔵庫で一晩置く。このときすっぽり入る四角い容器に入れると汁もれ防止と場所を取らないのでおススメ。

本漬け
②の袋に①の身欠にしん(1.5cm幅に切る)とB米麹(ぬるま湯に10分位つけて戻す)、しょうが皮つき千切り、赤唐辛子輪切を入れ、ざっと混ぜ、空気を抜いて袋の口をしばり冷蔵庫へ。5日目位から食べられる。(野菜から出た汁は捨てない)

いかがでしょう?身欠にしん屋としてはたった3本しか使わないの?もっとがっぽり入れてよ、と思ってしまいます。最近はなかなかたくさん漬込まれる人はいなくなりましたが、それでも今時期は漬物用の身欠にしんの購入をされる方がお店に来られます。若い奥様、一度はやってみませんか?もちろん、一八の身欠でね。

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