13日、市場は定置網漁の秋サケが水揚げされていました。船体にびっしり詰まった秋サケがクレーンで何度も引き上げられています。タンクに上げられたサケは、市場の中でオス、メス、キズ、等に手作業で仕分けされていきます。
岩内で今漁獲されるのは、標準和名「サケ」。呼び名は「シロサケ」「秋サケ」の他、「アキアジ」と呼ばれます。このアキアジという呼び名はいいですね。秋の味。そんなビールもありましたっけ。成熟して、体に縦の筋ができてくると(婚姻色)、ブナと呼ばれ、それぞれその度合いから、Aブナ、Bブナ、Cブナと分けられ価格に差が出ます。さらに、産卵後の状態はホッチャレと呼ばれ、食べても美味しくありません。
と、サケの好きな方なら当たり前のことを書いてしまいましたが、このように呼び名だけでもたくさんの種類があるのは、魚食文化の典型と言えるでしょう。アイヌ語でサケの総称をカムイチップ(神の魚)と呼びます。
今日は豊漁でしたが、これがどこまで続くかは、わかりません。放流したサケの稚魚が戻ってくる確率は5%もあるかどうかです。長旅をして立派な姿になったサケを、みなさんはどんな料理で召し上がりますか?
「サケ」の料理で美味しいのは、ちゃんちゃん焼でしょうか。キャンプで焼肉しながら わいわいがやがや楽しんでいて、ちゃんちゃん焼を すっかりわすれてしまい 真っ黒こげにした記憶があります。そんな贅沢をしたことがあった事を思い出しました。放流したサケの稚魚が戻ってくる確率は わずか5%しかないんですね。消費税5%は わずかとは、思えないのですが。どちらも大切にしないといけないですね。
サケ・マスが生まれ故郷の川に戻ってこれるのは、いろんな説があります。
太陽コンパスを利用する。川の臭いを頼る。適水温帯で移動。地球の地磁気を感知。などなど。ただ、ひとつだけの理由では不可能に近いので、それぞれの理由が複合的にかかわっているとされています。
大きな海に子供の頃に出て、おとなになって戻ってこれるのですから、すごいですよね。