北海道新聞22年9月10日朝刊、社会面に、この夏の集中豪雨で大量に流木が海岸に漂着していることを書いています。
秋サケの漁が始まって、定置網にかかり被害が出ないかを心配しています。役場の職員も漁師さんたちといっしょになってその流木の処理をしていました。岩内郡漁協はすでに20トンを回収しているとのことですが、岩内だけでなく、近隣の寿都町や、島牧村でも同じような状態で、その回収費用もそれぞれの自治体で出しているとのことです。
今後、災害による同様のケースが増えると思います。断水になった大雨のとき、道路も通行止めになりました。そのとき、女工さんを送るために、どのようなルートを使うか迷い、開発局に電話をすると、道道の事は土木現業所に聞くようにと。土木現業所に国道のことを聞くと、開発局に聞くようにと。こんな災害時に縦割り行政をやっているのですから、二重行政と批判がでてもしょうがないのでしょう。
今回の流木のについても、国有林を管理する後志森林管理署は「自然災害の流木処理まで行うのは難しい」と。道有林を管理する後志総合振興局林務課も「道有林からは流出していない」と。お互い処理への協力は検討していないと後日の道新後志版に書いてありました。
自分の範疇でなければ、検討すらしない。情報すら共有しないこの体質は、今後の自然災害に前向きな姿勢とはいえないと思います。もっと大きな視野で判断し、決断できる人はいないのでしょうか?役人さん一人ひとりはとても優秀な方たちなのに。