お正月のお節料理にはなくてはならない数の子。一八の数の子をご利用いただきましたお客様、ありがとうございました。冷蔵庫にはもう残っていませんか?年が明けますと、使い残した数の子の保存方法についてのお問い合わせもあるので、その保存方法についてお話します。
塩数の子は本来保存性を高めるために、塩で固めたものです。もちろん、うまみを閉じ込めるという意味もあります。塩抜き前のものは、できるだけ空気に触れない状態で保存するほうがいいです。ラップに包み直して、ジップロックなどの袋に入れ、冷蔵庫で保管。酸化が進んでくると、黄色から褐色へ変化していきます。食べると苦味またはえぐみが出てきます。
また、塩抜きしてしまったものはどうなの?ということもよく聞かれます。以前このブログでも書かせていただきましたが、生卵を凍結して解凍すると、卵がどろどろになってしまいますね。それと同じように、カズノコ特有のポリポリ感がなくなって、ゴムのような食感になってしまいます。
ですから、お出汁を作って、完全に調味を浸み込ませてから冷凍していただければ、OKです。食感重視の場合は、味は濃い目の方がよろしいかと。卵細胞の水分を糖、または塩分に置き換えると考えてください。
生産者の心情といたしましては、保存しておくよりも、カズノコレシピをいろいろとお試しいただいて、できるだけ早くお召し上がりいただければと思います。そして、また一八へのご注文をよろしくお願いいたします。
【写真はカナディアンパシフィックカズノコ協会提供】